【今週のラーメン５２１７】一番だしラーメンしんせん（東京・西調布）特製煮干しそば白　〜淡麗黄金出汁に浮かぶ豪勢肉迫力！素朴で美しく風味の強い麺！千円超えても高コスパ！

淡麗さに浮かぶ豪勢肉迫力！

　近年、特製が千円はみ出るのが当たり前になった状況ですが、この内容で1150円設定は素晴らしき哉！しかも味わい保証付でございます。かなり伸び代も感じるお店ですが、行列店にはなってない様子が個人的には不思議です。かなり推しの店。唯一不満を挙げるとすれば、酒の提供がないということくらいしか思いつきませぬ。

＜全体＞出汁は黄金の輝き！麺線は風流に整う！数種の上質肉がお祭り状態に並ぶ！

　配膳の瞬間は、まさに歓びです。出汁・めん・肉・・・どれも質感高くてオーラがダダ漏れ状態じゃないか。琥珀色に全体が輝き、もはや黄金とすら感じます。麩打ち込みの見るからに低加水麺は、枯山水の庭園を連想させるほど整いを見せる。そして各種肉の羅列は、四天王の降臨の如く存在感を表すようです。興奮が止まりません。

＜スープ＞眩しい透明感！煌めく琥珀色！煮干が溶け込み旨味が濃ゆい芳醇白出汁！

　白という出汁のテーマですが、塩煮干ではございません。白出汁と煮干しの掛け算という感じで、基本的には和風です。レンゲを静かに沈めようとすると、表層に煮干系の膜が張っており、魚介類の旨味の濃ゆさがわかります。白出汁と言うからには、煮干し以外に鰹節や昆布の旨味も含まれているような展開？。ただ前回食したより、味は濃ゆめといったフィーリングで、かなりパンチ力もあり食べ応えも十分です。

　また煮干しそばと言う割には、ニボニボ感覚はなく、煮干で出汁を引いたような味の輪郭がナイス。更にじわじわとこの店自慢の麺から素地の風味が出汁に溶け始め、色合いは段々と霞がかります。それに伴って炭水化物の風味が溶けて甘味が変化して行く様も味わいとしては楽しいじゃないか！。

＜麺＞全粒配合ストレート細麺！出汁吸っても素地風合確か！更に甘味あり！

　とにかくここは麺がうまい！カタ麺主義者なら激しくおすすめでございます。特に全粒配合の風味と素地の甘味はしっかりしてたのがとても印象的。決してパツパツじゃなく、クスクスとした歯応えで風味を楽しめる加水感覚なのも好きです。

　特に麩打ち込みで素朴に見えるがしっかりした味わいもあって麺の味が楽しめるのがいいね。最近、つけ麺が人気のようですが、汁系だと麩の風合いが楽しめるのがとても良いです。煮干出汁が浸透して品やかさがアップしたところの、麺の甘味がとても秀逸！。

＜チャーシュー＞どれも肉絶品！低温調理！吊るし燻製！醤油系煮込み！肩ロースとばら肉とランプ肉の饗宴！

　調理法と肉の部位が様々なので、はたして何種類あるのか見まごうほどです。しかも量が半端ない。前回よりも肉のサービスアピールがアップしています。

　低温調理の肩ロースは薄切りスライス状態で、熱の影響は出汁の吸い過ぎを避けるように丼の縁にひっかけられてる。それだけでも多めです。実に上品な肉味で脂身と赤身の本来の旨さを楽しませて売れる。

　そして、ショルダーベーコンに近い肉片がたまらん。しっかりとローストされた肉味だけでなく、醤油ダレの深いつけ込み部分もあってそれが堪らなく旨い！。しかも肉厚で食べ応え十分！。これだけで小腹がはるかもしれません。

　さらにランプ肉だろうか？これが釜焼風の香ばしさがナイス！実にスモーキーさが口の中に膨らみ、しっかりとした肉繊維を感じつつ噛み締めるほどに旨味が広がる展開ですー。おいおい、これ本当は別皿にしてビールを当てたいと思うのは私だけだろうか？。

＜味玉＞薄出汁浸透し和菓子の様なしっとり甘味！ふるふると柔らかく揺れる白身！

　薄味だけど出汁の浸透あって旨し！。滑らかで柔らかく噛むとプツッと崩れて、ふるふると揺れるようです。白身だけでも上品な味わいを楽しめます。また卵黄は、少し緩い芋羊羹のような仕上がりで、和の練り菓子のようなきめ細やかさと崩れ感が印象的です。出汁に沈めて浸して食らうのも一興かと！。

総じまして「淡麗黄金出汁に浮かぶ豪勢肉迫力！素朴で美しく風味の強い麺！千円超えても高コスパ！」

　・・・と言う感動の嵐！。ここはいずれもっと行列店になってもおかしくはないと感じております。麺も出汁も素晴らしいが、個人的にはどうせなら特製にして肉も味わって欲しいかと！。各駅停車の西調布駅界隈という地味なエリアですが、駅からも近いし利用勝手はいい！しかも店の目の前コインＰですのでさらによし！ここはかなり激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！