午後2時半と言う中途半端な時間帯でも、満席+店内待ち+外待ち4名と言う人気ぶり。地元の麺好きはもちろんのこと、家族づれやらカップルも多く見られて、広く人気を集めているのが分かります。ちょうど行列に接続したところで、女将さんの目に止まり、食券を先に購入して下さいねとアナウンス。私は、初訪問で挙動不審だったんだろうか。下調べでは、食べる側も勝手な行動を慎むべきだなと、少しばかり緊張していたんですが、反してハートフルな接客でして、店の雰囲気も相まって素朴さすら覚えました。
それにしても、なぜ突然、あきる野に来てしまったのだろう・・・。それは日頃相当疲れているんだろうねと振り返ってしまいます。肉体的とか、精神的とか、そういうプレッシャーは休めば回復するんだろうけど、ラーメン食うこと意外は、やりたいようにできていない自分への焦りとか・・。モヤモヤっとしながら休日の朝目覚めたらすでに、お昼前。学校のイベントで出かける妻子を見送った後、無性に「今日は遠くへ行きたい・・・・」と思っただけ。
そんな発散したい欲望があったのか、どうしてもコッテリしたものが食いたかった。そしてここでは何となくスジ肉を食いたかった次第。この「精肉店」と言う看板から、一番肉エキスっぽいのをズルズルと行きたいのだ!そしてカレー合体するならば、ライスは必然だね。今回は、「牛すじカレーつけそば+小ライス」に決定です。
【牛すじ甘みの深いコク!刺激的スパイス抑え目でシッカリしたカレー!】
横丁肉屋のコロッケが異様に旨いように、精肉店のカレーも想像以上に旨かった! これは場所が変わればいい値段で「カレー」として出せるかもです。カレーって「家庭的」なのも、「エスニック風」な本格系も好きですが、それらとどこか違う本格派なカレー。レストラン風でもなく、オリジナリティが光ります。
しっかりとカレーペースト感じる辛さがあるのに「甘い」と思える。それほど牛すじ系のエキスが溶け込んでいるように思えます。私達が一般的にイメージするガラムマサラっぽさはなく、牛のエキス感が深くて銀のスプーンで食べてみたいような質感。辛口なのに穏やかな甘さは、野菜のエキスだと思います。
牛すじ肉がこれまた柔らかい〜!もう少し大雑把でも良いのだが、綺麗にやや細切れされたようなサイズ感。奥歯で噛むとじんわりとカレーの風味の奥から滲む牛の脂。やはり・・・豚とは別ものの嬉しさを感じます。こんなに小さくとも、肉の満足感を与える牛パワー!カレーで加速!!って感じで、レンゲが止まらなくなる。濃ゆさで言うと、卵黄のまったりさに引けを取らない。ほぼ動物系で占められたエキス感に感服です。
【手強い太縮れ麺!ハードなモチモチ感とはこのこと!】
常連も含め、皆この麺と対峙するためにやってくるのかもしれません。久しぶりに手強い麺だと思いました。太麺でやや平打ちっぽい麺ですが、「ブリブリ!」としたと形容したくなるほどの縮れっぷりが見事です。しかもランダムに細かによじれを生じておりますので、迫力満点です。見るからに、こりゃ茹でるの時間がかかりそうと思える風貌。確かに、茹でる前の生麺をカウンター越しに見たけれど、ありゃ殆ど讃岐うどんかと思うほどに、太さと粉のまみれ方でした。
食むと、多加水のような瑞々しさを感じる一方で、いきなりハードな物腰にぶつかります。しかしそれがまた麺の本質と言いましょうか・・・・グルテンの味わいというか、麺の存在感を高めます。前歯での千切りは、「切る」感覚でヌチヌチと噛みちぎります。奥歯で運び込んで束になったそれを、ヌッチリヌッチリと押しつぶしながらすり潰す感覚がいい。すすり上げも、ズボボボボーーーーっと流れるというのではなく、「ズボッ!ズボッ!ズボボっ!!」ってな感じで短かくすする感覚。濃厚なカレーつけだれの絡まりのおかげで、重くなく啜れるところが妙ですね。
【つけダレのスジ肉・野菜等と、最後はライスで戯れる!】
このつけダレの面白いところは、野菜が底に沈んでいるという点。葉野菜やモヤシが底から浮かび上がると、ゆるいシャキっとした歯ごたえがあって楽しくなります。そして野菜の甘みが加わって、なお食べやすくなるという流れです。
カレーつけめん系では、スープ割より、割ごはんですよね・・・。小ライス120円は高けーーーかなと思ったけど、買って正解だった。この小ライス、多いっすよ。普通のライス量の感覚です。これをいつもの通りに、茶碗ごとつけダレの器へと逆さまにして全部放り込む。
そして田舎レンゲで、グジャグジャグジャ・・・・と長めに、満遍なく混ぜ込むと、立派なカレーライスの出来上がり!ところどころ、モヤシや麺の残存があるところも妙にうまし! 小ライスが120円ではなく、最後のカレーライスとしての一杯が120円と捉え直した方が良さそうだ。これはやめられない!
総じまして、「あきる野アド街ック的ローカルフィーバーな店!そして華麗な牛すじ!」と言う感覚で、意味不明でごめんちゃい。この店はなんだか、あきる野でソウルっぽさを感じさせるのでして、老若男女がっつりと麺食いたいならここと、地元で認知が深まっているような感じ。そのローカルでの溶け込み具合と、牛すじの煮込み加減がシンクロするがごとく、心象に深く刻み込まれるといったつけそばでした。いろいろオリジナリティーが溢れる一品もありそうなので、飽きない工夫と想像力もありそう。肉屋のスピリッツを受け継ぐつけそば屋。また来たいと思いました。なので詠います!
休日に
するっと都会を
ランナウェイ
華麗な牛すじ
麺とガツガツ
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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