愚息が、どうしても観たい映画があって朝からうるさいので、たまにはラ活を抑えて家族サービスすっか!てなことです。その映画は、「ナイトミュージアム」。しかしこの【日本語吹き替え】しか許さんというから、あちこち探っておったら、時間の都合から府中の映画館しか候補がないことが判明。 府中!? 「二郎」と「紅」が頭に浮かぶのはラヲタの証明ですな。ま、いいかと映画に同伴するつもりでおりました。しかし、もう一人で観れるとの主張をしだして・・・。ま、お父さんは別の用事があるから一緒に付いていくだけ付いて行こうと府中くんだりまでやってまいりました。
三鷹・吉祥寺エリアから、府中って微妙に行きづらい。お父さんはたまたま食べたい店があるからという理由をわざわざつけた。
ワガママ。親バカ。過保護。ラヲタ。・・・・・
それぞれの思惑が錯綜した日曜日。実に奇妙な休日の活動でした。映画館でネット予約したチケット受け取って、子供を見送り・・・ここから2時間ラ活に集中です。
【店:「紅」逃れで集まる人々(?)と明るくモダンな金属カウンターがハイセンス!】
家に帰ってニンニク臭かったら問題なので、ここは「紅」へとターゲットを絞ります。しかし行ってみたら「紅」だけが行列で、「奏」がガラ空きという極端な状況。こんなに差があっていいのか!?並ばなくてもすらっと食える高品質を選ぶ私。「奏」へ目的店変更です。
入店するとなんとなく手厚く出迎えられたような気がしますな。そしてあとから続々と客が入ってくる。ワシは福の神? それより、渋滞抜け道についてくるクルマ行列の先頭気分ですかね・・・・。それにしても、こちらは3回目の訪問ですが、なかなかこじんまりしていながらもすっきりとしたモダン感があって好き。シルバーのカウンターと白い木や壁の作りが清潔感とコンテンポラリー。少しチープなハイセンスという感じでが居心地が良いんです(チープ:悪意はありません)。さあ、食いますか。
【スープ:醤油の生き生き感としっかり感!更に円やかな動物感もナイス!】
塩系でローストビーフがのった限定にも惹かれもしましたが、限定を求てうま過ぎたら沼に嵌りそう。なので、ここはあえて定番の「中華そば」をチョイスです。しかし、中華そばという一般大衆的な名称の割には、配膳されたそれは、どこか古風なコンサバティブというより、若いセンスが入り込むコンテンポラリーなオーラ感。海苔が綺麗に丼の内壁に張り付いているのが気にかかる。
スープをまずは味わおうとレンゲで透かしてみれば・・・・穏やかなる醤油ブラウンがとてもクリスタル。その脂の輪が繊細でキラキラしており、鶏ガラの素直さを感じさせます。時折ペイズリー文様にもうごめくその脂を、誘い振り払うように一気に口に入れて味わい出します。すると・・・これがまた唸るうまさ!
醤油が・・・ライトで明るく、伸びやかさと華やかさあり!淡麗というよりもシッカリとした肉厚さも感じる出汁感がナイス!
一口目から、醤油スープの円やかさに脳天が揺さぶられます。膝ガクになるところを踏みとどまる幕之内一歩な気分です。醤油が映える〜!
カエシ自体が出汁化しているような、ストレートな広がりがある一方、塩っぱい部分は少しもない。むしろ丸鶏の揺らめきのような濃厚な鶏ガラのエキスと綺麗に結びついた重厚さすら覚えますやん!節の落ち着きもありましょうが、鶏と醤油の結合感がとてもいい感じで、終始それらの共鳴を確かめながら啜り味わい続けるといった顛末です。以前にもここの醤油スープを食っているはずなんだが、すっかり忘れてしまっている分、再度新鮮な気持ちで味わえるという皮肉さ。
【麺:オーバルな形状のきめ細かい地肌!シルキーそのものと言った滑り感がグッド!】
この麺が実に丁寧な作り込み感があって実は好きかも!自家製麺らしいけど、たしか前回の肉ワンタンでも同じような感動を覚えたはず。なんとなく平らな形状ですが、平打ちという打ち込み感より単なる形状が平たいというような感覚がいいね。食っている感覚としては、 切り口がオーバルのように思えてくる。麺の配置が流麗で、しかも舌触りもしっかりと印象に残ることから、平たい麺の面目躍如たるところは、確かにありますね。
滑りのシルキーさをはっきりと印象に残す!
単純に言ってしまえばそんな感じ。確かにスパスパとした軽やかな前歯の歯ごたえと、奥歯でつぶすクチリとした感覚はリズミカルで楽しいけれど、なんといってもこの麺の凄さはスベリの良さです。熟成がよく効いているのもあってか、地肌感がきめ細かいのに加えて、汁を適度に吸い込んでしなやかになるところがナイスかも。粉もこだわりも見え隠れしてますが、とにかく優しくてしっかりと食える麺というのは、あまりない。いや、ここにありまっせ!という感じです。
【具:肩ロース肉のスライス分厚く、浅めの味付けとスープ侵食のバランス感がエクセレント!】
「真空低温調理法」という技を使っておられるとのこと。中々ナチュラル感覚で出汁が沁みとおっている割に、塩気は薄く旨味がさらっとしてる感じがいいですね〜。定番の煮豚っぽいのやら、また燻すタイプともまた違った風合いで、上品と感じてしまいます。ま、味わって製法の違いなど、本当は目隠しされば分からないと思うのですが、うんちく書きを先に見てしまったから・・・・、なんだか有難味が増す次第。完全に心理的コントロールを受けております。
ロース肉の脂の甘味が妙にとろける〜、また繊維質もクッション感じるテンピュールのごとしな歯ごたえ〜
なんと、あと50円足せばプラス鶏肉だったのね・・・・。細かい文字だったので、券売機では気が付かなかったわ・・・。鶏ガラスープがとてもしっかりしなやかに美味かっただけに、これに浸してパフっとした肉も食いたかった。これは次回の宿題ということで。
総じまして、「スープ芳醇さと麺のしなやかさで頭が埋め尽くされる一杯」ですな。これは、とても良い拾い物したようなラッキー感を感じます。子供のお伴として、わざわざ府中まで来た甲斐がありました。と同時に、このような展開は今後も使えそうかなと、なんだかワル企みをするような罪悪感も少しあるか・・・。子供は映画、大人はラ活。1000円範囲のアミューズメント。帰りは駅で合流し、それぞれ満足な気持ちに包まれて、親子で京王線に揺られて帰ったとさ。道中、子供の横顔を眺めていると少しづつ成長してるのがわかるね。桜が散って若葉がふきだしているけど、ここからあっという間に新緑の季節。ググッとこれから蓄えられた力が放出されるのだね・・・。なので詠います!
霞雨
桜花散らして
若葉ふく
力漲る
小さき変化
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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