大阪の思い出・・・鶏煮込みそばを求めて
「ラーメン奏」さんは大阪福島の名店「ラーメン人生JET」出身とのことで懐かしさを求めて久しぶりに訪問。久しぶりと言うのは、駒込に開店したとき以来行けてなかったから。何を隠そう大阪転勤時代には、きんせいや、JETのラーメンにはお世話になった次第で、非常に懐かしい。その中でも限定が印象的で、カレーや鶏煮込みそばが懐かしく思い出される・・・。
今回、大田区に移転とのことで、職場の行き帰りを考えると以前よりアクセスしやすいので嬉しい限り。因みに最寄駅の記載が、食べログもラーメンデータベースも「蓮沼」となっておりますが蒲田寄りだから、「蒲田西口」からでも十分歩いて訪問できるロケーションです。億劫にならずに訪問されたし。
<全体> 鶏全体が液化したようなとろみ感?ほどよい感覚茶濁鶏白湯!
相変わらず中々ユニークな鶏白湯です。味噌らーめんみたいな茶濁のスープが印象的でまるで濃ゆい動物系エキスに醤油ダレが混じったような風貌。ワイルドな出汁感にも思えます。背脂のような浮きか?と思うと鶏肉の小さい欠片だったりする。
特製の設定が無かったので味玉追加してみましたが、全体的に華やぎと言うより、素朴さ滲む質実さが広がると言ったイメージでしょうか。何となく強引に大阪時代に福島界隈で食した、鶏煮込みそばへの思い出と重ねたりしてしまいます。
<スープ> 鶏丸ごと煮込み溶かしたようなポタポタ白湯?カエシが混じり甘味じわじわ
鶏白湯系と分類すべきですが、これはユニークです。鶏コラーゲンの貼りつくようなポタポタ感が抑えめで、むしろ鶏肉の溶け込みすら感じる様子。まるで鶏肉を摺り込んだような溶け込みが独特なのです。まさに鶏を丸ごと煮込んで液化したようなポタポタ鶏白湯ってなイメージ?。
駒込時代には「魚介鶏そば」を食した記憶。今回はシンプルに「鶏そば」なのだが、こっちの方が余計にこってりと感じるのは私だけだろうか?。また少しばかりの魚介が溶け込んでいるのか?はたまた醤油ダレのニュアンスなのか?。出汁に甘味もじんわりと染みており、とても食べやすいじゃないか。カエシが混じって甘味を増すとは不思議な感覚なのだが・・・この感覚なら、白飯と合わせて食らうのもかなりいいかと!。
<麺> もっちりと明るい歯応えにスープが絡んで旨味豊か!微かに全粒が混じる中細多加水ストレート麺!
出汁が絡んで貼りつくと、出汁の欠片か全粒打ち込みなのか分かりにくくなるが・・・どうやら軽く全粒打ち込みのようです。密度感は高くなく多加水中細なストレートですが、微妙にグラマスなフォルム。もっちりした明るい歯応えが印象的で、濃厚なスープをしっかりと受け止めてくれます。
口当たりは出汁の濃厚さでツルツルとは行かず、ずぼぼぼっと滑りに重みを感じるスベリ心地。この方が食べ応えは感じますね。すすり上げると歯切れはプツプツとして軽やか。奥歯へ運ぶともっちりもちもちと弾んで、やがては潰されます。
意外と風味よし。しっかり噛み締める甘味も出汁に混じって感じるかも。出汁の鶏欠片や粒、薬味などを隙間や地肌に絡みつけるので、局面ごとに微妙な変化も楽しめます。
<チャーシュー> 噛み応えの後に広がる豊潤な旨味!赤身の肉味と脂身の甘味のバランス良し!
濃厚な出汁に気を取られがちですが肉もいい感じ。結構強気な値段設定です。低温調理の熱入りがしっかり施されたような仕上がり?。部位は肩ロースと思われ、赤身と脂身のバランスが良く、脂身多めに差しており全体的に脂甘味が高い様子です。
赤身は仄かなサクラ色も残しておりますが、濃厚鶏出汁に濡れると茶濁に染まる。それを持ち上げて噛み締めると、フカフカとした歯が応えの後に、噛み応えある部分が少し残り、肉食ってる感がありありです。噛み締めると肉汁あり。赤身の肉味と鶏出汁の味わいがまた似合うね。
時折ローストポークのような楽しさも感じるんだが、サイドメニュー「肉飯」がとても興味津々。
<味変> すこしばかり胡椒をプラスするのも一興!鶏出汁が引き立つ!
ラーメンに胡椒は当たり前すぎるアイテムですが、ブラックペッパーを多少なりとも足すと、分厚い鶏出汁が一気に引き立つイメージです。白飯に垂らしても旨そうなほど、妙に食欲を刺激する味わいとなりましょう。
<半熟味付玉子> 薄出汁がしっかり浸透しマチュアな甘味!ジュレとトロミが濃密濃厚!
表題の通り「半熟」とありますから、ジュレ状とトロミ状で半々。出汁が割としっかりめに浸透しており、卵黄は熟したようなマチュアで濃密な甘味が感じられます。
へへへ・・・濃厚鶏出汁の中に沈めたりして、より濃密さに濃厚さを足して楽しみましょう。濃密な卵黄と絡み、これまた楽しからず哉。
<メンマ> 出汁が深めに染みた穂先メンマ!麺と絡めて味わいと食感を楽しむ!
駒込時代の記憶が飛んでて申し訳ない。また本家本元の大阪福島JETの鶏煮込みそばもどんなメンマだったかも記録に残してなかったー。ともあれ、よくよく出汁が染みた穂先メンマで、単品で味わうというより、麺にナチュラルに絡ませて一緒に食らうと旨かろうです。味わいと食感の混じり合いを楽しむのが一興かと。
総じまして「鶏の溶け込み全開!鶏の豊潤さが広がる中で深みも感じる!質実なる鶏煮込みそば!」
・・・と言う感動の嵐!。鶏そばとカレーラーメンが看板メニューの店ですが、王道の醤油と塩も限定提供でこちらもかなり旨そう。店箱も広く清潔感あるので使い勝手も良さそうです。蒲田で昼飯なら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつもの通り締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!