とある休日に妻が友人と音楽会とのことで、息子と留守番です。本来なら息子こそ一緒に音楽でも聴かせてやりたいのですが、長い間じっとしているのが嫌なんだって……。分かる気がする。かと言って家で何もする事ないらしく、宿題やったかと促せば一応やったんだって。つまらなさそうにゴロゴロ寝そべっては、思いついてテレビでゲームばかり。これは久しぶりに、バッティングセンターか、ボーリングでもしようかと、外へ連れ出すこととしました。
しっかし、どこへ出かけても道は混んでるし、順番待ちばかりで思うようにゆっくり過ごせないんだよね〜。わざわざクルマを出したんだけど、仕方ねー…………腹減ったし、マクドナルドのドライブスルーへでもとハンドルを切ろうとします。すると珍しくたまにはラーメンが食いたいと言うではないか!よくよく話を聞くと、どうやら以前に行った来来亭みたいなのがいいのだそう。そういう方向性が決まれば行動移すの早いのよ。いろいろ調べた結果、来来亭もいいんだが遠いので、近くの「魁力屋」にすることに決めました。息子は「肉玉ラーメン」、私は「肉入りラーメン」。イッチョマエに、自分も麺カタメにしてくれとのこと。ネギは取り放題だからねーー、なんて私を案内しているつもりらしい。ホント子供の成長って早い気がしてならない。
【ライトからマイルドに傾斜してゆく豚骨出汁系醤油感覚】
配膳の瞬間、デフォルトでも比較的多めの背脂の海に、昔の思い出が蘇りますな。帰省して、友人たちと会って、飲んで、騒いで
、歌って、〆に食って・・・それでもぶらぶらと自宅方向に向かって歩いて帰ったことを思い出しました。正確には、ちょっと昔のイメージよりも、背脂が力強い感じもしますが、それがきっと今では標準的な分量でございましょう。
ギトギトとしたという感覚ではなく、淡雪のようなふわふわシルキーな背脂感覚。スープの上をかなり浮遊しており、ネギや麺、それにメンマやチャーシューなど、ありとあらゆるものに貼り付きます。それがクドくないからまた嬉しい。スープのライト醤油感覚に、すっきりした豚鶏のベーススープ。少しばかり塩気が効いたエッジングに、ぼんやりと背脂が透き通るといった感覚。もはやライト醤油の範疇を超えており、マイルド醤油といった「甘くてまろやか」なエッジングと化しています。
ベーススープの最初の尖った塩気は、調味料のようだと思ったけど、よくよく味わうと「一味唐辛子」と分かる。淡雪背脂に隠れて見えなかったけど、確かに感じるチリっとした塩気感。カプサイシンの存在感を完璧に消しているのだけど、塩気を助けているバックサイドの仕事ぶりが堪りません。
【微妙な麺カタ、張り付く背脂コーティング】
京都ラーメンのイメージ通りな麺。細めんでストレート。ややスリムな気もするが、なんだか熟成されたような風合いも見て取れて、これはうまそうです。一つ気がかりだったのは、息子のラーメんは「固さ普通」、私のラーメンは「麺カタメ」。それが同時配膳されるということは、逆算すると私の麺は後からズラしてテボに投入されたはず。そこを見極められんから、疑ってしまうとは、私も全く小市民であります。
とは言え、心配したものの、カタメと言われれれば納得感はキープできた仕上がり感覚。明確には芯を視認できなかったものの、前歯で千切りの瞬間に感じる熟成されたグルテンの感覚は、ほのかだけど背脂まとってとても美味かったです。そう・・・背脂をめいいっぱい纏う麺。そこに、背脂まみれな薄切りチャーシューの束を絡めて、ザクザクな青ネギも内側に背脂が混じり混む。レンゲの上でそれらが一体となり、一気に一緒くたに口の中に放り込む。これがたまらんのです!うまいんです。
奥歯でプレスしすり潰すときには、ザクザク感と、クシクシっとした潰れ感覚。そして、チャーシューの溶けてしまうかのごときの優しく解れる感覚が堪りません!
【定番の入れ放題の葱で気分を発散!】
魁力屋のいいところは「ネギ入れ放題」システム。普通の京都ラーメンなら「ネギ多め」コールでも結構半端なく入れてくれるので心配はない。だけど、「入れ放題」という言葉が、関西人は好きなのです。中には、入れな損やでというような無頼者もおりますが、青ネギが程よく甘いもんで、葱で苦味自滅することがありません。私自身、関西転勤から関東に戻ってきて、1000杯以上は東京で食っておりますが、未だに「葱まし」にお金払うのに躊躇してしまう。この日々のジレンマを、この店では解放させてくれるのが実に爽快で発散気分です。時々、葱で気分を発散したくて、「小諸そば」に行くのだけど・・・・関東流儀の白ネギなもんで、完璧に突き抜けた思いをどこかしないのよね・・・・。しかし、ここでは、関西風の青葱でFEVERできちゃうから、ここ好きなんです。
【外カリっとタイプでニンニク&ネギの香ばしさ!】
餃子を食うと、白飯かビールが恋しくなるもんで、あまりラーメンとセットで注文しない私なんですが、息子のリクエストに応えました。全部自分が食うなんて言ってたクセに、ラーメン一杯食うといっぱいいっぱいになって、3つ残したのを私が頂きました。 王将がどうしても基準になるのが関西人の性。ニラと言うより、ニンニクとネギ類の薬味が割と効いてて、別腹のように食えます。割とカリっと焼きあがっているところが、好印象。肉汁溢れると言うまではいかないものの、やっぱりラーメン屋で食う餃子は美味い。雰囲気も味のうちということで!
総じまして、「やっぱり旨い!馴染みの背脂醤油麺!」と言う感覚で、年末帰省を待てなくて思わず啜る京都の味です。今年の年末年始の休暇は短く、帰省中はそんなにラーメン食えなかった。そんなのもあって、今回は東村山で京都ラーメン食えて良かったのかもしれないな。これから、ヤツと来る機会も増えそうだ…。なので詠います!
父子鷹
ジョジョに似てくる
行動も
並んで食らう
麺カタ葱増し
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
- 出版社/メーカー: アイランド食品
- メディア: その他
- この商品を含むブログ (4件) を見る
中部・関西地区銘店シリーズ 箱入京都ラーメン魁力屋(3人前) 10セット
- 出版社/メーカー: NoBrand
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る