最近、話しかけられるパターンが二極化しております。「疲れてるね〜・・・大丈夫?」、もう一つは、「何か一息ついて余裕だね〜」。明らかに真実は、前者。疲れが取れんのですが、気だるい動作がそう思わせているのかと思えば、反省しなければなりませんな・・・。凄く仕事をしていても、潰れそうなそぶりを見せるのは、ええ格好をしているだけだと、言われたことがありましてね。当時は、どこまでもオレを貶めるやつだと・・・・鈍い思いを抱いたものです。でも周囲に心配をかけているのはいけません。マネジメント不足!でも・・・正直、限界を越えている・・・・。
・・・などと考えながら、滅多に来ない新宿二丁目!最近、休日出勤は陰を潜めているので、家族サービスに精を出そうと思いきや、妻子はちょっとご実家関係と温泉旅行ということで、私はあふれた次第。休日に出勤をする・しないが読めないので、こういうハメになるのよね〜(泣)。さて、腹いせということでもないのだけど、一番リラックスできることをしようと思うとそれは、「旨いものを食う」こと。そして、一番身近な旨いものといえば、やはりラーメンなわけで・・・。ストレスが高いほど、ラーメンを食うという生活を続ける次第。午後3時半になんだか時間が余ってしまった新宿で、旨い店をネット検索するとここにヒットしたわけ・・・。
さて店内。カジュアルなバーらしい店の作りで、妙に天井が高く、また半分が中二階なるところがある。旨いもの食いたいが、どうも体調が優れぬので、やっぱり今日も汁系ということに。さすがにこの時間帯に客はこないだろうと思いきや・・・・、あとから可愛いと奇麗の中間なお姉さんが来店。どうどうとつけめんをご注文!中盛りと大盛りのグラム数とか普通に店員さんにチェックされてて、「かっちょえぇ〜!」って思いながら、カウンターの隅で背中を丸めていたオレ・・・・・。最近、やさぐれ気味・・・。
【スープ:濃厚鶏白湯と黒い液体のコラボが香ばしくてたまりません!】
<濃厚鶏白湯が意外にさらさら!ゴクゴク飲ませる!>
やさぐれ気分でいた私にも、やがて配膳の瞬間がやって来る。その瞬間のその一杯には「極鶏」の意味合いを感じます。単なる鶏白湯以上の濃厚さをその色合いに感じ、そして周りにある泡立ち!。相当濃厚。しかも黒い液体が回しかけられて、これでもか!状態ですから内心たじろぎます。さてそのスープをレンゲを沈めて粘度を確認すると、まったりとした流れ方をして、黒い液体はアメーバの如く侵入を許します。そして意を決して身構えて味わいだす・・・。すると、意外にも粘度を感じず、そしてとろりとしているナチュラルな感覚が広がります。まぁ・・身構え過ぎってものですが、さっ引いても「モミジ」の量が意外にも少ないのかもと感じ取ります。なので食していてクチの周りが粘つくという感覚が非常に少ないと言えます。
それでもアッサリとも言いがたい濃い物を感じます。醤油ダレも円みも感じますし、鶏のエキスそのものも深く感じます。しかし鶏骨の髄というようなエキス感はなく、あくまで鶏コラーゲンを丁寧に濾したというような感覚。写真ではどうしても明るく映ってしまうけれど、実物を見た印象は、少し茶色がかった鶏エキス感だったのを思い出しています。
<黒いタレ旨し!マー油か山椒か?!紅生姜もいい仕事!>
さて、嬉しい悲鳴はここからです。この黒い液体が実に興味深い!最初は、単なるマー油かと思っていた次第。確かに鶏コラーゲンの下から香ばしいエキス感が広がるのであります。これはニンニク油系かと容易に察しがついたわけで、コラーゲンと香ばしい味わいが意外と合うのが驚きであります。というわけでグイグイと食べ進める。
そうすると、それにしても香ばしい味わいが食欲をそそるな・・・、マー油ってこんなに旨かったっけ?という疑問符が浮かんでくるわけで、私のバカ舌センサーからの情報を解析しますに、上に乗っている紅生姜がマー油と響きあって面白いニュアンスに化けているのだという結論を導きだす。なるほど・・・・、とこの時点ではそう思って、また引き続き爆食いを続ける。
しかし・・・それだけか?とまた疑問符が浮かぶ次第でして、今度は私の蓄膿症な鼻をきかせてセンサーを働かせる。すると、「山椒??」というようなニュアンスにまた変わる。山椒と紅生姜とマー油っぽい液体が、相互に絡み合って実に面白いタレになっているようであります。これがまた・・・・鶏白湯によく合う!面白い開発だと感心いたします。
【麺:ハードなスープに負けないハードな細麺!クッシリしたところが快感!】
<クッシリと低加水!やや太めの博多麺級で最後まで旨し!>
またまた嬉しいのは、麺の仕上がり具合!低加水系のストレート麺。博多麺を少々太くしたような奇麗なストレート麺でして、非常にクッシリとして麺の風合いが楽しめるのであります。あの濃厚な個性あるスープにあって、確実に風味を感じますし、麺の密度感とか熟成度合いとでもいうか・・・そういうのが渾然一体となって、クシクシとして旨し!奥歯での咀嚼のいちいちが面白いのであります。黒いタレも所々で貼り付き、旨さを引き立てますし、スープとの相性抜群と言えましょう。
<ラーメンなのに細つけめん食っているような感覚>
そういうクッシリ度合いが高めなので、スープの吸い込みを心配していましたが、スープに粘度があるためか・・・・最後まで吸い込み少なく、クッシリ度が持続するタイプ。表面の薄い層が半透明でありますが、後半はさすがにそれは消えて一体化した歯ごたえに感じます。表面も外固っぽく、そしてきめ細かく、私の好み。にゅるりん!としていながも、ハードなスベリが始終楽しめます。替え玉してもいい感じですかね。
【具:スープと麺の強烈個性のせめぎ合いにあって、地味にいい仕事ぶり】
<鶏モモ肉!炙り風で旨し!>
炙りのようなもも肉のスライス。それに旨いタレがかかっている。見た目だけで旨しでして、これは酒のアテに最適かもと思える。こんなことだったらグラスビールでも頼めばよかったかもと悔やみます。鶏の皮って嫌いな方が多いですが、この香ばしさなら苦手克服できるかも。ちょっとオススメしたい・・・・炙り風鶏チャーシューなのです。
<花鰹がアクセント、玉ねぎ粗微塵も歯応え楽しい!>
地味で分かりにくいけど、花鰹が乗せられていたはず。クニャリとすっかり汁を含んでしまってますが、これが歯ごたえがヌガーっとしていて面白い。そして噛むと鰹節の風合いが広がり、鶏白湯と妙に合う。そして、玉ねぎの粗い微塵。これも具のようでもあり、薬味のようでもあり、なかなかつかみ所のないスタンスであります。濃厚やな・・・と思っていたところに、玉ねぎの欠片がシャリ!と当たる感覚などは、非常に面白い次第。
総じまして、ちょっと体調優れず、つけめん屋でやっぱりラーメンというへそ曲がりぶりが・・・それでも予想外に旨しを拾ったというお話。いやいや・・・そろそろ、つけめんを食わないといけないと思いつつ、つけめん屋のラーメンをこよなく愛したいのですよ・・・・やっぱり。お隣のお姉さんみたく、つけめん食うと胃がもたれるだろうけど、いつか仕事に区切りをつけて、つけめんや二郎を食えるように復活したいもんです。この夏は・・・・最悪だったな・・。仕事も、生活も、体調も・・・・。なので詠います!
天高し
移ろう季節
行く夏を
惜しむ傍ら
麺食い汗かく
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
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