ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1291】 江戸前煮干中華そば きみはん 総本店 (東京・鴬谷) 特製江戸前煮干中華そば・醤油

 不労収入という言葉を最近知りました。働かずして得る収入。なにか胡散臭いと思って黙って聞いていたのですが、要するに節約とか無駄遣いをなくすとかを指す言葉。なんだ・・・・騙されたと思ったのですが、ちょっといい考えだと思ったりする。節約とか無駄を無くすっていう行動にはなかなか忍耐力のようなパワーがないと続かない。だけど、節約分を「おなじだけの収入を得た」とバリュー定義を変換させることで、前向きにとらえることができる。やらないことによって収入が得られる。行動を捨てることで収入を得られる。同じような効果なのだと考え直せば・・・・なかなか「節約」も面白く感じる。

  



 ・・・などと考えつつも、また寝ぼけてしまって乗り過ごした山手線。今回は・・・・「鴬谷」。恵比寿駅までは覚えているのですよね・・・・。そこから一気に爆睡したので、半分くらい回ってしまった計算。ボロボロ状態に気合いを入れんがために、ラーメンを食うことにしました。このまま帰ると悔しいじゃないですか。鴬谷に来たことに意味をもたせたいのです。なので、勢いつけるためにも「特製」にして一人で盛り上がりたい次第。

  








【スープ:小粋なあっさり煮干!その感覚が定番に思えて毎日でも食えそうな安心感】


<さらっと小粋な煮干し風味!あっさり醤油がいかにも定番>


 やはり特製ってのは、気持ちがいいもんですよね〜(笑)。麺顔が、トッピングでお祭り状態であります。しかも、そのどれもがなかなか上質な感じがいたしますし、これは何となく合格ラインのボーダー越えを食う前からすでに予感させます。などと思いつつも、気を引き締めるようにまずはスープから味わいだすことにするのです。煮干中華そば・・・・その名の通り、表面には既に煮干のエキス感が滲んでおり、煮干特有の粉感っぽいものが浮いているのであります。東日本の中華そばって感じがしますよね・・・。


 さりとて、「きみはん」ブランドは、ニボニボ大攻撃というわけではないのが既に承知。味わいを予感しつつも気を鎮めていただくと・・・やはりそこには、ほのかな煮干感覚がきっちりと表現されておる!しかも、あっさりしていて柔らかい。ニボニボの塩気というより甘みが広がりつつも、苦みも風合いとして残すというところか・・・。バランス感覚が粋だねと思わせるところが「江戸前」という冠によく表現されていると思える。それに醤油もあっさり系だ・・・。煮干=パンチ系という方なら期待はずれなのだろうけど、そうそう麻薬的なエキスも毎日摂取するわけにもいくまいし、また疲れそう。でも、この煮干なら毎日でも食えるという安心感があるね。いや・・・とっても「普通」でありながらも、「上品」と感じる次第。





<醤油ダレの優しい塩気と豚コク鶏ガラバランスがイイね!>


 醤油ダレがまた円やかであるし、甘く色気を出しすぎることもない。これまた引き際と申すか・・・粋であります。ぴっちりとピントが合っていながらも、煮干で何気にフェードアウトしているのが心地よいかも・・・・。これなら塩の方もいけるはず!そうそう、改名する前のときは、ここで塩を食ったのだったわ。煮干色しながらも、あっさりしていた塩ダレ感覚を思い出しました。そんな系譜はやはり継承って感じですね。


 そして動物系のコクも豊かです。煮干に目と気が行きがちですが、しっかりとした豚コクの煮出しを感じますし、また鶏ガラも少しは入っておるのでしょう。煮干が淡麗であるところを上手にカバーしているようにも思えます。煮干の使い手は、はやり動物系の使い手でもあり、両方のテクニックとバランス感覚が求められるか。ありふれた味わい系の中にあってうなるテクニックであります。



 さて・・・・注意書きに、ホワイトペッパーと酢の使用を店では勧めていますので、素直に従ってみました。個人的には、煮干にホワイトペッパーが合うのだけど、煮干は煮干で味わいたいかなという印象。また酢については、つけめんの方が合うかもという感想。ここで断定するのも気が引けるので、それぞれで判断してください。









【麺:ストレート系にソバージュかけましたな・・・ちょっと変わったところを楽しむ】


<変化した・・・今度は縮れ麺!密度感あるクッチリ麺>


 おお!麺は変化させてきましたね〜・・・・・。江戸前!とくればピチリとした細麺ストレートと連想してしまう。実際、改名前はたしかそうであったはず。しかし今回は、弱縮れ麺。強い手もみ風の捩れが明らかに入っております。この風貌は、江戸前??と不可思議に思えてしまうのですが・・・・個人的には。


 しかし、味わい的には多加水のニュアンス通りでして、練り水の個性も薄く、クッチリと感じる麺の密度感も高いです。芯を感じることなく、全体的に均一にクッチリと感じる潰れ感。グルテン感覚もややぼそっとしている感じもあるかも・・・。しかし、前歯の当たり方はなかなかスパスパっと小気味よく千切れ、喉の奥への落とし込みもつっかえ感がない。





<少し固めな地肌で最後まで続く、しっかりしたツルツル感覚>


 弱縮れであるが故に、スベリはそこそこゴツゴツっとしていて、内頬に当たる。でも、なんとなく外固っぽい表面が、実にツルツルとしていて、スベリ全体的には何の問題もない。しかも、汁の吸い込み度が低いのであります。なので、全体的にしなやか変化は少ない反面、最後までクッチリと低反発な高密度感が楽しめる。見栄えは江戸前チックではなくても、麺の素性は実にキッパリとしているので、そういうところさっぱりしてていい感じであります。







【具:さすが特製!しかも・・・・どれも仕上がり感が非常によい!】


<さすが特製!半レアチャーシュー4枚!酒のアテに最高!!>


 さて古風を予感させる江戸前でありながらも・・・・実にコンテンポラリーなチャーシュー。半レア状態なのが4枚。しかもそれぞれが一枚ずつ大きい。これは赤みが熱で完全にゆであがらないうちに、レア状態の部分を先に頂くこととします。で、実際に味わうと・・・・タレの染み込みが非常にあっさりとしていて、これはラーメンの単なるトッピングにしておくにはもったいないかという仕上がり感。西洋わさびを擂り下ろして、この肉に少し乗っけて食うのと実に旨そう。また、引き上げて、岩塩をミルで軽くひいて食うと実に旨そう。まさしく、酒のアテに最高な一品です。





<さすが特製!海老わんたん2つ!プリプリ!!>


 しかもだ・・・海老わんたんも乗っているというサービス精神であります。海老がぷりっぷり感覚でして、淡白な白身が煮干スープの中では、とっても異質。マッチというより、同じ淡麗さな味わいでありながら、別物。皮の部分もまた魅惑的なモチモチ感とつるんとしたスベリ感覚でして、喉の感覚で食うっていう感じですね・・・旨し!




<さすが特製!Lサイズ味玉!中身の黄身はトロトロ〜!!>


 さてさて・・・最後に味玉だ。これまたあっさり感ある漬け込みを感じる色合い。そしてカプリ!と食むと・・・なかなかなオレンジ色した黄身がトロトロトロトロ〜・・・・・と溢れ出します。これはこのままあ白飯に乗っけたいと思いましたぜ・・・・。味わい的にも文句ない。更に・・・・サイズが大きい。気のせいか?どうなのか??それなので、評価が高い味玉と映った。









 総じまして、・・・・・まだ疲れが取れない。どこか体の一部を潰してしまったか?(大げさ・・・うそです)。眉毛の両端から耳側にずれたところを親指で押すと、痛くて気持ちよい・・・・。気持ちを和らげて、明日への鋭気を養いたいと重い明日。いやいや・・・・思います。なので詠います!



   疲れ果て
   ぐるぐる回る
   山の手線


   目覚めて慌てる
   鶯の谷



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。






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