ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3551】 くじら食堂 nonowa東小金井店 (東京・東小金井) [限定]特製純塩煮干そば 大盛 〜ピュアなエキス感で寝ぼけも目覚める痛快塩煮干!

長〜い連休ぅ〜〜〜だから、朝寝坊極上朝昼兼用質実拉麺
 うううぅ・・・いかんなこのままでは。本当にダメ人間になってしまいそうだ。仕事嫌いなのに、緊張感がないとこうも怠惰な生活を送り続けるものなのか。人間はいくつになっても矛盾を抱えているものなのですな。こんな何をするにしても冬晴れでいい天気なのに、布団の中でウダウダといつまでも過ごします。逆にいつも家に居がちな嫁さんですら、買い物へと出かけていった。そして昼ご飯は適当にお願いとの伝言あり。お昼近い時間になって空腹に負け、近場でラーメン活動をしてみましょうかと・・・・こんな感じで怠惰な1日が始まります。
 

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 とりあえずいつものドトールへ。電源と無料WiFiと喫煙ルームが確保できるお気に入りスポット。安いブラックコーヒーをすすりダレた体を起こします。ニュースに一通り目を通して、続いてSNS関係も開けてみて、これから1日の予定をうつらうつらと考え出す。あたりを見渡すと、このような時間帯のドトールには現役引退したオヤジさんたちがよく屯しているんですよね。株価の変動とか、安倍首相批判とか、外交問題とか・・・話してたっけ。なんか羨ましいなーーー。責任世代を越えた余裕ってのが眩しいぜ。
 

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 さてこれから本格的にラヲタ活動をするにしても完全に出遅れです。なので近場で食うしかないので、ちょっと気温も上がって来たのもあり、チャリを走らせ向かったのは東小金井駅。へへ・・・ここまで来ればもう「くじら食堂」しかない。この辺りは駅前の区画整理がされつつあり、有料チャリ置場にささっと置いて店に向かいます。すると嗚呼・・・やっぱり店前はスゲー人だかり(汗)。開店直後であったからか20人ばかりの行列。店の入り口が北向きなので冬は寒そう。でもまぁなんとか待たずに店内に入ることができてやれやれです。
 
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全体&スープ:まさに純!塩に引き出された煮干し感もなかなか!嫌味が一切なくゴクゴクとライトに飲み干せる旨味深し!
 
 もう朝飯にもならない昼ご飯タイム。ガッツリとお気に入りの油そばでも食おうかと考えていたのですが、この日は限定で「塩煮干」があり。限定という言葉に弱いが、「塩煮干」というワードも実にそそりますな。自称ニボシストとしては、淡麗ながらもガッツリとニボシを補給できる「塩煮干」というスープタイプは、かなりそそられます。目覚めのコーヒーに続き、ビビッと煮干補給というのもだんだんいい感じに思えて来た!。休暇中でもあるので、ここは誘惑にはまってしまいましょう!。今回は「限定」にハマって「大盛」サービスにも意思なく反応してしまいました。そんな流れに任され通しの一杯は、こんな麺顔をしておりました!。
 

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 おおお!何とも予想外の展開!。まず麺がピロピロ太平打ち麺ではなく、極細に近いストレート麺であること。ピロピロ狙いだったからちょっと肩透かしはあったかな(汗)。そして煮干の香ばしさが湯気に溶けてストレートに食う前から伝わってくるのが素晴らしい。もっと淡麗で仄かなイメージしてたから、シャープな煮干し感が期待できると知って期待がすり替わって行きました。
 

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 まずは影響を受けやすいスープから。レンゲなど使わずにスープを丼直つけで味わうと、いかにも塩のパワーに引っ張り込まれた旨味を感じます。煮干しにも色々種類がありましょうが、個人的には片口の苦味がいい感じで塩気に結びついている。煮干しの苦味自体にストレスを感じませんから、ナチュラルな旨味が塩気で補強された感覚です。このため独特なエグミがほとんど無く、素直にゴクゴクと飲み干せる味わい。塩気はやや強めで、旨味を周囲に与えて、少し通り過ぎたようなバロメーターです。
 

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 それでいて塩っぺーーーーっとネガティブなイメージはない。ゆっくりと動物系のエキスと結びついてまろやかになってゆくのか?。トッピングのチャーシューだってゆっくりと脂分を溶かしますし、何よりも麺がゆっくりと吐き出す小麦粉の風合いが、着実に塩気と結びついて、より全体を円やかに仕上げます。最初と最後の一口の味わい記憶を比べてみると瞭然としたもの。意外に薬味があまり効かなかったのか、全く記憶に残ってませんが、それゆえむしろ良かったのかもしれません。香味油の仕掛けもベースに完全に溶けて、下支えに徹する感があったイメージ。
 

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麺:なんと極細に近いストレート麺!汁吸いがちに思えど最後まで風味とクツクツ歯応えをキープ!
 
 最初はちょっと肩透かし感あったんだけど、尻上がり感ありました。ただ塩煮干スープ感がかなり力強さもあったので、細麺でなくともいつものピロピロ太麺で似合うのにな・・・と思ったのはオレだけなのか?。などと思いつつ、店内のPOPに気がついたのですが、こちらのお店は「前田食品共同開発オリジナル小麦粉」を使っているのですな!。記憶が飛んでしまったが、どこかの店で「くじら食堂使用小麦粉」と表示があったのを思い出しました。麺へあれだけ拘り見せつけるから、予想できる熱の入れようですね。
 

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 その情熱込められたストレート細麺。細麺で大盛(200g)だとかなりのボリュームに感じられ、見るからに汁の吸い込みが早そうな表情だったから後半心配でした。しかしそれは全くの老婆心。最初から最後まで、一貫したクツクツ感を楽しませてくれましたし、また風味もしっかりと感じ取れるほど。その風味が塩煮干しのスープにも好影響を与え、味わいを円やかに仕上げるという好循環です。
 

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 汁の吸い込みと、麺同士のまとまりが良いので汁持ち上げもよろしい。特にレンゲを使ってズボボボボボと啜り上げますと、十分に汁が口の中にも漂い出し前歯の千切りと共に汁を感じます。また奥歯での潰しもじわじわと後半には淡くなり、クチリと潰した瞬間から麺と出汁と結合した旨味が広がります。極細に近い麺でこんなにも汁と風味のバランス良しとは知らなんだ。これは普段は麺カタメな人に、淡い歯ごたえの楽しさを知って欲しい時には有効的かもしれません。
 
 

 

 
 
チャーシュー:お馴染みの豚ロース肉!表面の香ばしさと中身の解れる柔らかさ!汁も吸い込んでうまし!
 
 旧店舗時代から馴染みある豚ロース肉・・・と言いたかったが、炙りはあまり記憶に残ってないかも。これはこの限定だけの手法なのか、新たな展開なのか、単なるオレの記憶違いなのか?。しかしこの一手間が、塩煮干しの香ばしさと、炙りの香ばしさのコラボ感があって良いかもしれません。歯ごたえが微妙に複雑になるだけで、肉がこうも印象変わるとは・・・・料理って本当に面白い。
 

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 片面だけの軽いバーナー炙りなので、全体は以前の馴染み感ありありです。脂の抜け具合が実によく、全然重くないし汁浸透を大いに許します。そこで一気に崩れやすくなるのですが、元の浸透したタレの薄い甘みと塩煮干しのシャープさがいい感じで混じり合いうまい。箸で解れるくらいでも、分厚さがあるので歯ごたえも楽しめます。結局最後まで半切れ残し、汁を十分に吸い込ませて最後にスポンジを噛みしめるように潰して食い切りました。旨し!。
 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!:熟成の卵黄甘みと煮干しの塩気で甘辛混じってなお旨し!
 
 いつもの熟成タイプの卵黄です。トロトロ具合が絶品で、ねっとりした部分が程よくそして多め。舌全体に満遍なく絡みつきます。その味わいはまさに艶かしいマチュア感ありあり。濃密さが命のような仕上がりで、この部分だけで焼酎や冷酒がどんどんといただけてしまいそうなくらい。周囲の白身は均一にタレが浸透して時間の優雅さを察します。硬くならずにハードプリンなイメージで崩して食える歯ごたえが嬉しい!。嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「ピュアなエキス感で寝ぼけも目覚める痛快塩煮干!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。この日は始まりから意外な展開でしたが、この一杯も配膳から完食に到るまで痛快なる意外な展開。ピロピロ太平麺以外にも旨さの引き出しあり!と言った感じです。これは定期的に限定情報をチェックせねば。今年も繰り返し来ると思いますので今後ともよろしくです。そんな心の内で挨拶済ませた直後ですが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3550】 八咫烏 (東京・九段下) RAMEN 黒 味玉 〜まさに磨き上げを感じる完成度!ネオ中華そば系の行き着くところか??限定以上のデフォルト醤油そば???

今年はゆっくり始動を始める・・・仕事もラーメンも
 今年は、いいも悪いも年末年始の休暇だけはしっかりとれと言う、ボス様の御下知が飛んでおります。少しでも休みの間に、業務量の平準化をしたいと悪魔が囁きますが、3日間くらいは一切仕事を考えないことにしました。ビジネス書にも手を出しません。ひたすらに飲み食いして、レンタル映画観たりして、ダラダラと過ごすー。こうしてるとだんだんと逆に社会復帰できなくなりそうで、怖くなってくるんですが・・・。休み明けちゃんと出勤できるように、スタートダッシュなど考えて自分を追い込むことなく、「仕事はゆっくり始めましょう」と考え直すことにしようと思います。こんな長い開放感はしばらくないと思うからね・・・。
 

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 そんな感じで「ラーメン活動」もゆるゆる気分で今年は発進です。正月限定!とか日頃行けない遠くの有名店など例年はワクワク半分、やれやれ気分でその年の活動を開始するのです。しかしなんだか今年は疲れてしまいました。そこで正月三が日に営業している店を単純にピックアップして、都合が良い店に行くことに。正月早々、大型電気屋で買い物ついでに突撃したのが「八咫烏@九段下」です。
 

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 「八咫烏」さんは、自分の中では相当評価が高くて、特に限定麺の出来栄えが素晴らしい。その発想力がすごくて、やはりいつも限定狙いの客で溢れていると言う印象。最近並ぶのも億劫で疲れるので、そこが非常に気になりつつも訪問しますと、なんと待ち客なしですんなりと座れましたよ!。さすが正月三が日で九段下ラーメン食うやついるか?と言う感じですね。・・・・と思ってたら帰り道「田中そば店」が大盛況だったのを目撃したりして(驚)。
 
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全体&スープ:改めてデフォルトスープの凄みを知れ!磨きのかかった清湯醤油!キレがある中で円やかさも深く!
 
 流石に正月三が日だから、この日はメニューを絞ってた感じ。限定はないだろうなと思ってたけど、特撰がどのメニューも販売中止で、さらに「金(煮干)」なども提供なし。「白」「黒」を味玉あるなしで選ぶと言う段取りになってました。これはこれで悪くないかも。この店で一番最初に食べた「黒」を、その後全然食えてないので、こう言うタイミングじゃないとね!。そんな・・・流れるままに選んで注文して食おうと言うのが、こんな一杯、こんな麺顔でございます。
 

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 おおお!絵になる!!美しさで麺顔全体が光り輝いてまっせ!。スープの琥珀のきらめき!そこに浮かぶ細麺の流れの統一感!肉の艶かしさがアピールありありで、トドメは味玉のオレンジ色した誘惑感!。これはもはや完成美というやつか。額縁に飾れそうな麺顔ですな。
 

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 とにかく醤油のキレ!そして円やかさがすごいのだ!。キレから言うと、まずスッキリした鶏ガラ他のスープが雑味が一切なく、見た目のような透明さすら思う軽やかな旨味の渦!それに支えられてます。そこに生揚げか生(なま)醤油か知らぬが、優しいカエシ感が広がる醤油だれ。これらのコンビネーションがピントぴったりです。そして円やかさはと言うと、下味の出汁感が優しくていいね。ほのかに魚介感が漂い、それが全体的に落ち着きを深めていると同時に、醤油のカエシを旨味甘味へと結びついて昇華させてるようです。個人的には、乾物類の深みがどれもすごいと思うものの、円やかな甘味に干し椎茸の旨味を連想してしまいました。
 

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 またさっぱりしているけど香味油がほどほど多めだとも気がつきます。鶏油の濃密な旨味感を感じるようで、それならもっと分厚いアピール感があるはず??。香味油がさっぱりめ?重くない?軽やかな風味??を感じさせるので、香味油も何かと何かをブレンドしているのかもしれない。・・・もうこれは妄想入ってます(笑)。いや〜・・・風味が良いのにとても軽やかなものだから、何か植物油系でバランス取っているのかと感じてしまいました。とこか軽やかさある香味だから、薬味の三つ葉がよく映えましたよ!。
 

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麺:全粒入りで風雅な極細ストレート麺!整形の完璧さだけでなく仕上がり加減で嬉し泣きしそう!
 
 麺の整形が完璧!。都内ならたんたん亭・柴崎亭・・・それら系列系譜の店はこのように一方向に統一された麺まとめをされますよね。実はこれだけでとっても今だに興奮してしまうオレです。崩すのが勿体無い・・・と思いつつ、手早く麺をリフトして写真メモに収めて、慌てて食らいつきます。
 

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 全体が風流を感じさせますね。ストレートと言ったけど、実は微妙にぼこぼことしているようだし、地肌には全粒粉の打ち込みも感じられ、見るからに素朴さと風流さをアピールしてます。汁の吸い込み・汁の持ち上げ、その両方とも優れていそうで、伸びやすい性格?。しかし、汁を吸い込む後でもしっかりと旨さを伝えます。前半はプツプツと小気味よく千切れ、淡い風味も楽しませてくれるみたい。後半は汁が浸透してしなやかになったところを、奥歯で一気に潰し込みます。そのあとの糖化した旨味がいつも堪らなく好き!。
 

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 表面はざらつき気味?と思っても実はツルツルしてる。香味油の層を潜ってくるからなのか、とてもスムースな滑り。いつもの通り、ズボボボボボボボボボボボーーーーっと啜り上げるのも小気味よく、音の大きさか長さからか、隣のカップル客から痛い目線を正月から受けてしまった(汗)。
 
 

 

 
 
チャーシュー:2種の低温調理チャーシュー!カットの差でこんなに食感の違いが楽しめるのか!?
 
 王道の低温調理のチャーシュー。平成の後半になって一気にラーメン界に広まった肉ですねー。その昔は「料理の鉄人」と言うテレビ番組でしか見たことなかったんですが、都内の人気店が出すようになってから、一気に業界に広まったっけか?。そんなことを豚の肩ロース肉と、鶏の胸肉を眺めながら思い出してました。
 

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 豚肩ロース肉は、サイズと厚さを変化させ、一枚づつ計2枚配されます。薄く大判なスライス肉は、熱浸透が早く、むしろそれを前向きに捉えた熱伝導による脂の甘みを楽しむタイプ。そのままランダムに折り畳んでから口に入れ、折り目の複雑な歯ごたえも味わうのが一興ですね。その一方で、分厚めで一口サイズのカット肉は、ゆっくり口の中の熱で咀嚼多めにして味わうタイプかと。脂身の溶け具合により、味わいの妙に差があって実に面白く、そこに冷酒があれば痛快に違いないですな。一方の鶏胸肉は、フカフカ過ぎない歯ごたえが魅力的で、淡い出汁浸透の旨味と鶏肉の淡白な旨さが実にマッチ。スパイスやハーブといった飾りのないシンプルな味わいであり、これなら白ワインも欲しくなるねー。
 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!:浸透に白だし旨味のような円やかさ!軽やかなマチュア感覚が面白い
 
 白身を見ると薄味が深く浸透しているようで、あっさり味なのかと最初は感じます。そして卵黄の微妙な固茹でな仕上がりが、出汁を吸い込み濡れているのかとも。あらかじめ半分にカットされた一つを口に放り込む。そしてはで潰してゆくと、見た目以上に熟成した旨味が広がります。ねっとりと舌の上に絡み、その味わいはほんのりと甘い。出汁を吸い込んだ風味ありだけど、ねっとりとマチュアな濃ゆい出汁融合とは少し違うか??。適度に熟成してるけど、どこかあっさりとしてもいるかも。そこには白だしが浸透したような甘みもあって、ちょっと軽やかな卵黄だったりします。面白い味わい!嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「まさに磨き上げを感じる完成度!ネオ中華そば系の行き着くところか??限定以上のデフォルト醤油そば???」
 
 ・・・と言う感じでして、限定が旨くて有名な店ほど、デフォルトの旨さに支えられてるのかと言う思い。メニューの手を広げなくとも実はしっかりと流行る店だと確信します。今年はここに適当に通いそうな予感あり。何回来れるか今から楽しみです。そんな感動が収まらぬ内に、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3549】 バラそば屋 阿佐ヶ谷店 (東京・阿佐ヶ谷) バラそば 塩・あっさり+特製辛挽肉

年末年始の帰省に疲れ果て、辿り着いたは阿佐ヶ谷・・・麺活動開始!
 ネットがもっと当たり前になって、老若男女が垣根なく使えるようになり、テレビ電話やFacetimeのように繋がりにリアルさが更に高まる。しかし実際に実物同士の顔や膝を交えて語り合うのには敵わない。いくら不便でも費用がかかっても肉体的に疲れていても、それを乗り越えて会いに行くことに自体に意味がある気がするね。上りの新幹線に揺られウトウトしながら、そんなことを半分夢の中で考えてた・・・・。
 

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 今年の帰省は本当に短くとんぼ返りしましたので、実家(京都)近くでのラーメン活動ができませんでしたー。帰りの京都駅ビル拉麺名店街すら素通りという誠に心残りな感じ。ちょっとモヤモヤを抱えながら、嗚呼・・・東京へと戻ってしまいました。しかし、帰省中にあれだけ飲み食いし続けて、胃もたれで気持ち悪いはずだったんですが、東京に着くと自然と腹が減ってまいりました。一応同行の家族を外食に誘いましたが、一刻も早く家に帰ってのんびりしたいと・・・。異様に東京駅が混んでたからかな。私だけが取り残され、今年もぼっち麺活からスタートです。
 

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 そうは言ってもオレだって、疲れててもうラーメン遠征するどころではない。新宿でめぼしい店を3店ほど巡ってみたのですが、ああ御節食い飽きた人々ばかりなのか、異様に行列が発生しております。三が日午後2時半でこれでっせ・・・。そこで「無休(正月も!)」「通し営業」「駅近」「中央線」ということで、自分の頭をフル回転させたところ、思いついたのがこちら「バラそば屋 阿佐ヶ谷店」です。なかなか良いセンスだと自分で自分を褒めるー。
 

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 全体&スープ:ナチュラルな豚骨豚肉の甘味と独特の風合い!薬味ネギのフォローがナイス!
 
 さてそんな「穴場」的な感覚で悠長に訪問したんですが、なんとほぼ満席で驚き!。1月2日で御節を食い尽くし飽きてしまった輩は、私だけではなかったのでした。正月三が日は解放気分高まってるとこなので、普段なビールとラーメン!という流れですが、さすがに朝酒続いた身体ですので、もうお酒を受け付けない(爆)。なんと絶好のシチュエーションで禁酒という、今回は大人な判断です。しかしフツーには終われないオレは、「特製辛挽肉」というボタンに妙に目が止まってしまいそれを追加してみましたー。実質的2019年ラーメン初めな一杯は、こんな麺顔でした!。
 

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 おおお!素朴さ漂う半濁りなスープ感にザクザク粗めのネギ三昧な薬味。そして深い醤油色に染まったメンマが古風を感じさせます。フツーなはずのバラ肉スライスチャーシューが、なぜかワンランクアップのハイカラさを醸し出す見栄え。そして脇には煌々と輝き昇る初日の出のような真っ赤な辣油カラーが目を引きます。ううう・・・食傷気味だったはずが一気に胃袋が活発化する!。
 

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 実に久しぶりのバラそばの塩味!いや・・・塩豚骨味!。個人的には「塩味」じゃなく「塩豚骨」と区別したい気分。実はこちらは「こってり」「あっさり」が選べるシステムで、こってりなら問題なく塩豚骨です。あっさりでもそれを感じるのは、「豚骨の匂」がしっかりと溶け出していると感じるからかな?。実はさっぱり!あっさりな味わいですが、相当の豚骨エキスの煮出しを感じるのです。
 

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 豚骨と塩・・・とくれば、何となく九州系豚骨や、東京だとホープ軒等の豚骨を連想するかもですが、塩気でグイグイと豚旨味を引き出すそれらに対して、私はこのスープ感は「豚の甘み」の強烈なる引き出しを感じてしまいます。スープの表面を観察すると、それ相当のラード層も認めますし、ストレスなく豚エキスの甘みを感じます。しかしその一方で、豚骨特有の匂いもやや被さるので、甘みとその匂いのコラボ感には好き嫌いがあるかもしれません。ところが一方で「ねぎ薬味」がざく切りで大胆!そして多めでありネギエキスをふんだんに感じます。ちょっと気になる甘みと匂いのコラボ感は、このねぎ風味で一気にワンステップアップに洗練されてしまいます。このねぎ薬味が実に痛快でして・・・・これはねぎ好きにはたまらん!。
 

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特製辛挽肉!:それは食れる辣油のパワーと挽肉の旨味!味風景を一気に辛旨に染め行く!
 
 塩系なら「特製辛挽肉」追加を激しくオススメです。辛いの苦手じゃなければですが。これは辣油とは言っても「食べる辣油」を意識したような旨味のある辛味。本当にそのままご飯の上に乗せて食っても相当旨いはず。だからヒリヒリ!ヒーヒー!と言わせる仕返し感が低い。その上やはり挽肉の旨味が溶け出しているので、これがまたたまらん!。
 

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 一旦入れて混ざり出すと、中本系か!!と思うほど真っ赤にスープが染まりますが、実はそんなに暴力的じゃないからご安心を。このシーンでも薬味のネギが大変良い働きをしており、辣油のみならず挽肉とも混じり合って、ネギのエキスで旨い間を取り持っておりました。
 
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麺:プッツリプツプツっとした軽くて明確な歯応えが結構好み!一回り分厚い平角麺が快感!
 
 ここの麺が好きなのです。先日久しぶりにこのブランドを訪問して、その時思い出して以来、いつかは再訪問をと思ってたらこんな正月三が日にくる羽目になるとは思わなんだ(汗)。さて何が好きなんだといいうと、第一に「歯ごたえ」です。フツーに見えるストレート細麺ですが、よくよく見るとはっきりとした長方形で、角も立ってて全体的にマイクロ平麺を食ってるような舌触り感があります。そして前歯を立てて力を入れると、密度感が高くないイメージの一方でモチモチともしない。スパスパと小気味良いリズム感の千切りの中に、ハードめテンピュールにも似たクシリとした感覚あり。
 

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 そしてゆっくりと汁を吸い込んで、全体がしなやかに感じだした頃に、スープの持ち上げ感が一気に加速します。ここからはズボボボボボボボーーーーーーっといつものように力強く啜り上げますが、スープの巻き込み方もまた素晴らしい。あとは咀嚼を繰り返すのみで、唾液が分泌しまくり、一気に旨味を高めてゆく味わいに昇華してゆきましょう。
 

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 そんな麺の風合い変化をすごく考えているんだろうな・・・・大切にしているんだろうと思うと、やはりこういう店は替玉制なんですな。ちょっと厨房が遠そうなので声が伝わるか心配でしたがそれは老婆心。こちらは接客もいい感じ。玉グループって接客は割といい印象ですが、阿佐ヶ谷の中では上位に入るんだろうか?。気持ちよく客の声を拾ってくれて、カタサの確認をしてくるのがいいね。
 
 

 

 
 
チャーシュー:薄塩薄切り豚バラ肉!汁に浸しても麺に巻きつけても尚良し!
 
 すっかりと特製辛挽肉に、観察力を奪われてしまった薄切りチャーシューですが、決して軽んじてませんよ。周囲にはしっかりと醤油系のタレが浸透していて甘く香ばしい味わい。しかし中心部は薄いピンクを感じさせる仕上がりで、優しく上質なベーコンを連想させるほど薄味が深く浸透しているイメージ!。バラ肉は脂身が旨いのでありまして、これが飴色のようにも見受けられる。実に美味いので追加しとけば良かったと、今年初めてのラーメン後悔をしてしまいました。
 

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 この手の薄切りチャーシューは、私ならいつも麺に巻きつけて食うのですが、シワシワなままで一気に単品で食うのも楽しいですな。一回沈めて汁を含ませてみるのも旨いです。また関心したのはメンマ。いかにも関東流儀な深い醤油色。実際に食うとそれほど醤油や塩気を感じさせるものではありませんが、ただ醤油の香りの豊かさと適度な歯応えが上手い!。これはラーメンよりも酒に合わせたい気分な仕上がり方ですな。
 
 

 

 
 
総じまして「有りそで無さそな豚エキスの味感覚!正月気分も吹き飛ぶ旨辛豚そば!」
 
 ・・・と言う感じでしょうか。正月のふわふわ気分状態が抜けないと思ってたら、これ食って一気に普段のラーメン魂に火が灯る。まだまだ足元にもいいラーメンがあるぜ!なんて。歳とってあんまり連食などできなくなってきましたが、マイペースで今年もぼちぼちとやって行きます。そんなちっぽけな決意を感じ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3548】 中華そば 青葉 中野本店 (東京・中野) 特製中華そば

一年の締めくくりは、王道のライトミックス系中華そば!
 
 

 

    中野駅北口が整備されたせいか、とても空を感じる街になった中野!。冬晴れが痛快に気持ちよく、風も緩く、暖かみは薄いが冷たさ緩み、実に清々しい〜。ようやく久し振りに奥深い精神面で開放感を味わいます。
 

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    今年の年末年始休暇は、全国的に長期化が進んで、例年以上に混雑を感じてしまいました。なのでうまく新幹線の切符手配ができず、結局大晦日帰省となってしまう。また毎年、実家周辺で年始のラーメン活動をしているのですが、ちょっと今回は無理っぽい。そんな流れがちょっと悔しくて、帰省前に腑に落ちる質実なラーメンを食ってから行こう!。今回はブランチタイムの中野で、家族とは別行動で途中下車させていただきました(妻子は東京駅で先に自由行動したいと言うもんだから)^_^。
 

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    中野で、早めの営業開始、無休、定番・・・と言えばもうここしか思い浮かばない!それは「中華そば 青葉 中野本店」。大晦日10:30AM に確実に食えるのは有難い。すでに半数以上の客でカウンターが埋まっております。
 

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 地元民のような気取らない方々ばかりで、ラヲタ(ラーメンヲタク)の匂いは全くしませんな(オレ以外は)。ジャージ姿でも気にならない雰囲気。中野の街の雰囲気と言うか、懐深さを感じます。
 
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全体&スープ:ダブルスープは今は昔?これほど広く万人ウケするライト豚骨魚介は他にはないのだ!
 
    実は、個人的に青葉の味に親しみ始めたのは、ここ15〜6年前と割と新しいんです。開業当時は、新宿の麺屋武蔵の方に意識がいってて、当時は気が回ってませんでした。一度地方に転勤して、再び上京してから本当にハマった後発組ファンなオレ。創業期の味を体感してません。なので創業期 「ダブルスープ」は伝説の味でして、一度リアルに知ってる人の話を伺いたいとは常々思っております。そんな願いを思いつつ・・・現在のリアルな一杯が配膳されます。それはこんな麺顔。
 

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    おおお!もはやこれまで何度も見てきた!判子を押したような安寧なる信頼与える麺顔!。いかにもライト豚骨魚介ですが、脂感でシルキーな雰囲気すら醸し出します。パステル色のスープは全面的に明るく、お行儀良く並ぶチャーシューにはブラックペッパーがかかっており、一度その味を体験してる者には、そのペッパー感が出汁に染み込む風合いに想いを馳せるはず。
 

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    一応、厨房でのスープ工程を確認しました。ダブルのスープストックは確認できませんでしたが、それよりスープを丼に注ぎ込む間合いの真剣さが凄かった!!。タレとベーススープの分量バランスを、一滴単位で見逃すまいと神経集中力が半端ない。これが本店の迫力というやつか!。もはやダブルがどうのこうのなど、どうでもよくなってきたー。
 

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    やはりスープの第一印象は「飲みやすさ」。動物系の重たさを魚介出汁が中和している「またおま」感覚とはチト違う「さっぱり」さが印象的です。一義的にはライト豚骨魚介、最近の言い方ではないライトなミックス系とでも言いましょうか。余計な脂感が無くて我々の世代的には非常に嬉しい。そして魚介感覚が出しゃばり過ぎない。動物感が抑制気味だと魚介のパワーが前に出てきそうなところを、何気にバランスを意識しています。
 

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    豚骨も魚介も抑え気味なので、痩せたスープになりそうなのだが決してそうではないー。ブラックペッパーがスープに溶け出して何気に塩気を補強しているし、動物系だって豚骨だけではなく鶏の出汁も感じるし、乾物の支えだってあるようなきがしてきた。ここで一気にブラックペッパー補強でラストスパート的に食い切るのも痛快ですが・・・・ちょっと寄り道気分で、味変化と参りましょう。
 
 

 

 
 
薬味:たまに試してみたい・・・柚子唐辛子!
 
    あまり普段はやらないのですが、今回は柚子唐辛子を溶かしてみましょう。私は「柚子胡椒派」なのでいつも見向きもしないのですが、年末の解放気分が私を突き動かします。
 

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    ペースト状ですから、溶けて全体に回るのが早いー。それは、乾燥スパイスでは届かない動物系の旨味の中枢に、しっかりと結びつくような図太さです。わずかな投入ですが全体にはじんわりと風味が溶けて行きます。チリチリと刺激少ないところは、柚子の効果か?。一方で柚子の風合いは、柚子胡椒ほど前に出てないか殆ど感じないほどですな。これは、希望者申し出で無料サービス。一度は試してみてはいかがでしょう?。
 

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麺:またおま的・・・加水高めの中太ストレート麺!汁に濡れただけのタッチ感で実は味わい深い!?
 
    少し黄色く艶やかな中太のストレート麺。多少のよじれや、ボコッとした部分はありますが、多加水系で玉子麺にも通じるモチモチさが、見るからにわかります。多少の表面のぬるつきも感じますが、スープとの一体感を少し果たすようで、悪い気がしません。これも、またおま的な遭遇を連想させます。しかし、これが王道と言う安心感でしょう。
 

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    前歯を麺に突き立てるように置くと、思わずチカラが入ってしまい、気づいたらプツプツと千切ってました。弾き返すような明るさよりも、しなやかさを感じるプツプツした切れ味。無意識に奥歯へと運んで全体でプレスにかかります。クチリ!!と割と分かりやすい潰れ込みがいい!!。太めでも密度感が低く思えるため、重くなく次から次へと畳み込むように食っては千切り、そして潰しては味わい続けます。
 

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    濡れた程度のスープとの絡み。なのに味わいを感じるのは、見た目よりスープの浸透があるのでしょうか。噛むほどに唾液腺が刺激され、甘味をゆっくり感じ出すようです。これは意外につけ麺の方が似合うめんなのか??。年明けにでも機会を見つけて、つけ麺トライしてみようかしら〜。
 
 

 

 
 
チャーシュー:スカスカと余計な脂が抜けてスープ旨味を逆輸入!定番肩ロース肉がペッパーに合うね!
 
    この肉も実に印象的だし青葉って感じさせます。脂肪分のさしが多めの肩ロース肉といったところ。スープ生成にも貢献したように、余計な脂感が抜けていて、ほろほろと肉繊維質が柔らかく煮込まれたようです。スープを逆に吸い込んで、それが残った脂身と結びついて異様に美味くさせる。さらに決定づけるのが、ブラックペッパーで、少し多めなのがむしろ嬉しく、スープの甘味に塩気に近い刺激を与えます。
 

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味玉にハズレなし!:久しぶりのタコ糸切り断面に熟成卵黄が汁と混じる〜
 
    味玉をタコ糸などでギザっとさせながら千切るのが好き。断面が微妙にザラついて、余計に味が絡むように思えるのはオレだけなのか。スープに少し沈み気味で卵黄にも少し浸透を始めます。全体的にねっとりとしたジェル感で卵黄を濃密になる。出汁浸透は深め出し、マチュアな甘味も感じますが薄味系の引き際もあって、非常に好印象。玉子本来の旨味もキープしておりこれはなかなかですよ。嗚呼、やはり今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「Creative & Classic ! 今も変わらぬ安寧な旨さで一周回って新しきを知る一杯!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。中毒性というより、また食ってほっこりしたいと言う習慣性を深く感じます。もう慣れきった味と思っても、いつも新たな感動覚えますし。定期的にまた来ます。そんな日常気分のまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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    お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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【今週のラーメン3547】 杉田家 (横浜・新杉田) ラーメン+ねぎ 〜朝から気合い感じる・・・マイルド直系家系朝ラーメン!

朝から働く男たちの集う店・・・吉村家直系で朝ラーメンしてみた結果
 とある平日朝、久しぶりに仕事絡んで横浜・・・。へへへ、朝ラーメンをするぜと意気揚揚です。朝ラーなら、京浜エリアには家系・ラーメンショップ系を探せばそれなりに見つかるのですが、どうしても横浜で朝ラーメンと言えば、行かねばならぬ店があるわけで!。それは、朝5時から営業という「杉田家」に他なりません。吉村家直系の系譜という本格派。さすがに始発でも開店時間には間に合いませんから、フツ―の朝ご飯タイムに伺いました。
 

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 それにしても横浜市って政令指定都市の中でもデカくないですな。新杉田磯子区)を軽く見ていたら結構時間かかりました。車窓は転勤中に住んでた阪神エリアにも少し似ていて妙に馴染むし、駅前には高層マンションが建ってたり区画整理の工事中などが目立ちます。冷たい風が辺り一帯を強く駆け抜けてて、人通りが駅周辺以外はまばら。そんな中で一か所だけ、人が集まる/出入りするところがあり、そこが杉田家さんでした。
 

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 もう顔なじみの常連さんが半数をしめているような状況。厨房は若手に任せてフロアを仕切ってるベテランスタフさんが、接客に当たられてます。もう年末だから一年のお礼を述べてたり、今年最後の〆ラーメンだなんて語りつつ瓶ビール飲んでたり(羨ましい)。ああ、客と一体化しているいい店だと直感。無骨な体育会系の家系とは違う和やかさがいいね。
 

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全体&スープ:意外に優しくスルスル飲めるデフォルト醤油豚骨!行者ニンニクのやさしきジリジリ感も滑らかに沁みる旨さ!
 
 今回は、しっかりブレスケアを確保済。ちょっと朝から攻めてみましょう!という事で、ラーメンは汁はデフォルトですが麺をカタメと指定。トッピングは、多少匂いが残っても「ねぎ」をガッツリと追加!。そして・・・味変化は「ニンニク!」と行きたいのもあったが「行者ニンニク」とさせていただきました!。・・・7~8分後、やってきたのがこんな麺顔。
 

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 おおお!ギラギラギトギトという脂イメージじゃなく、妙にキラキラした眩しさじゃないか!。もっと攻撃的な豚骨と醤油感と思ってたんですが、マイルドな落ち着きとしっとりしたコクの濁りが印象的です。ネギを追加したのでその白さでそう思ったのかもしれませんが、朝ラーメンとしてもそう重くなくスルスルと頂ける家系のような気がしてきます。
 

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 スープをレンゲで透かして見ますが、醤油感はそれほどドギツくなし。実際に味わうとカエシの塩っぱさは低めで、塩気を追い求めていくと旨味の近い部分に打ちあたります。豚骨エキスにダイレクトに結びつく塩気で旨味と区別がつきにくいー。
 

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 その豚骨エキスもあまりストレスなくしっとり感湛えるイメージです。鶏油のオイリー感でキラキラ光る層の下には、乳化しながら無数の細かい泡立ちがあり、そこが一番豚を感じるところでしょうか。ゆるいクリーミーな状態が、いかにも豚骨と寸胴で長時間対峙した後味を連想してしまいます。
 

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 さて・・・行者ニンニク。強い香りで有名なんですが、個人的には普通のより合うんです。割と耐えられる。コペっと丼の縁にねじりつけ、後はゆっくり溶かして行きます。デフォルトのままでも旨いものの、さらに完成度を上げて行くにはこれですねー。一筋新たな味の軸出来るというか、味が一層立体的に感じるというか、ちょっと味変化というより、次元が上がるようなイメージです。生姜や豆板醤の追加も気になりましょうが、味がばらつくような気もして・・・・この辺りで抑えても合格な旨さです。
 

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麺:(酒井製麺)安寧のカタメなクシクシ感覚でいただく!中太でも喉ごしがよいのだ!
 
 もう語りつくした家系での酒井製麺。これなくして家系とは言えない・・・とはオーバーな言い方かもしれませんが、教科書・基準・お手本となっているのは事実ですね。濃密な動物系のスープに負けないどころか、受け止めて風味で応えるというパワフルさがいいね。特にカタメコールが好きな方は、自分もふうめて層なんだけど、麺の風合いとスープのボディのバランスを気にしていると思ってます。
 

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 かん水が抜けたあとながら、モチモチするイメージなく、スパスパヌツヌツと低反発気味で千切れるのも好印象。クタクタなほうれん草や、柔らかめのキャベツ等温野菜を載せながら食らうことも考えると、ややハードな腰つきが、自分には嬉しい。ちょっとワシワシとさせながらズボボボっと啜り食う楽しさが大好きなのですー。
 

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薬味:ネギ大好き「ネギ星人」なればこそ!朝からラーメン&ネギ三昧!
 
 そんなスパスパヌツヌツと食らう中太麺に思いっきりからめて、ザクザクと混じらせて食いたいのが「ねぎ」。こちらは珍しく、青ネギと普通のネギを選べる(券売機のボタンが違う)のだが、今回は普通のネギにしときましたー。歯応え期待が高かったもので。
 

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 とくに濃厚な豚骨系のスープだと朝から胃が持たれるような気もしたし・・・。温野菜よりたくさんのネギを食ったほうが、胃がさっぱりしそうなきがしたもので。まぁ、もともとネギ大好き「ネギ星人」なオレなんだけどさ。
 
 

 

 
 
チャーシュー:フカフカで優しい歯ごたえなロース肉チャーシュー!個性ある汁と麺にはどうとでも合わせられる旨さ!
 
 同じ系列でも、チャーシューって個性が出来るところですね。こちらの肉は、とてもあっさりした肉で、部位はロースと勝手に思ってます。脂質がとても少なく、さっぱりと嫌味なく食えるタイプ。味はその分淡泊というか上品に思える。なのでガッツリとスープに沈めたり、麺に巻き付けたりして食らうと旨かろうです。私は、今回はじっくりとスープに潜らせてエキスを吸い取らせ、少々のほうれん草とたくさんのネギを、この肉で巻いてくらって遊びました。それもまた旨しです。
 

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【まとめ】総じまして「朝から気合い感じる・・・マイルド直系家系朝ラーメン!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか?。混むときもあるのでダブル券売機。夜の交代制労働者の方やら、朝から気合のラーメンファンなども多い。だけど ハードルは高くありませんし、とても気楽な店。通し営業なのも嬉しくて便利だし、近くに来ることあればお立ち寄りあれ~。そんな宣伝気分のまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3546】 中華そば 竹むら (東京・目黒) 特製あご煮干しそば 〜明るさX優しさX香ばしさ極まるあご煮干!坂の途中のほっこり煮干そば!

ほぼ一年が終わった気分〜ぼっち飯で気分にご褒美
 この4年ほど年末にカレンダー配りなどガチにはやらなくなったけど、やはり大切な方くらいは自分で顔を出して、ご挨拶をしたいものだね。もう仕事と言うより「仲間」な気分なので、忙しい中でも気が休まるのだ。こういう人の縁は大切にしたいと思っているし、今年一年は例年になく凹んだ年になったので、余計にしみじみと感じます。早々にお暇するつもりが、尻が長くなってしまって、少し遅れて昼飯を取ることとなりました。
 

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 近いので目黒まで移動。実は前回フラれたリベンジを果たそうとやってきました。そのターゲットは「中華そば 竹むら」さんでして、既に汁系とつけ麺を実食済で納得しているんだが、「あご煮干しそば」だけが食えてない。と言うか、前回はそれをピンで狙ってわざわざ来たのに売り切れてたのだった。このまま年を越せないぜ・・・・。今回はゲットできそうなので、嬉しい気分と年末気分がかさなって「特製」とさせていただきました。
 

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 思えば先日の「目黒のさんま」ラーメンの次は「とびうお」ラーメンとなりますね。あご出汁・・・いわずと知れた飛魚の出汁。焼き魚ではあまり美味しくないイメージなのに、どうして出汁だけはこんなに風雅なのだろう?。飛ぶために胸びれが発達していますが、より身軽に力強く!遠くへ飛ぶように脂の付が薄い魚なのだそうだわ。なので肉を食うと旨みが少ないように感じる一方、煮干等で出汁に使うと、余計な脂がないためにスッキリした味わいになるだけでなく、むしろ上品さが担保されるという仕組みらしい。利点と欠点は裏腹なんですね。ところでなんで「アゴ」っていうのかしら。ウソなんじゃないかと思うけど、アゴが外れるほどうまい」ことから「アゴ」なんだとか???。
 

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全体&スープ:明るく柔らかい序盤以降、グイグイあごを感じる煮干し感アップ!
 
 訪問時は13時半前後。ピークアウトのまったりした雰囲気が店にも客にもあって、和やかな雰囲気。カウンターの足元には会社の紙袋に丸まったカレンダーが詰め込まれている。そんな袋をパラパラ見かけて御同輩気分に浸りますが、カレンダー残り少ないの見ると、皆さんひと山超えたって感じですね。お疲れ様です・・・。そんな気の抜けたカウンターで、あと実働10数時間働けば、苦労の一年から解放されると思えば深い溜息がでる。そんな気分の中で配膳されたのがこんな麺顔です。
 

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 おおお!これは実にネオ中華そばの王道のような煌びやかですな!特製にしただけあってトッピングの豪勢さが寧ろハイセンスに感じるし、アゴ煮干という素朴さとはかけ離れた見栄え。またスープの色合いもこちらの定番中華そばとそう違いを感じず、そのイメージ引きづってか煮干のイメージがつかみにくい。しかし一旦すするとアゴ煮干の存在をしることとなるのだ・・・。
 

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 レンゲでスープを口に近づけたときから、ほわほわっとした魚介感がやさしくタッチ。嗚呼、アゴ出汁のムードありありだと嬉しくなって出汁を啜る。第一印象は、割としっかりした魚介醤油出汁というイメージ。味わいというより香りの豊かさで煮干感を楽しむものかもと、序盤は思ってました。ベースの鶏ガラ系のエキスも楽しみながら・・・。
 

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 ところが中盤になると、頭と舌がバカなオレはようやくアゴ煮干の風味を受け止めるようになります。軽やかな煮干し甘さが伝わるのを知ります。これは確かに上品な煮干の輪郭だな・・・アゴ出汁のすごさを遅ればせながら知ることに。そして醤油感覚の塩気で優雅に味わい続けます。
 

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 しかし後半にはより煮干味をしっかり感じるようになる。味が濃いというのではなく、ようやく分かってきた感覚。バカだから理解が遅いだけなのだろうが、今度は醤油とは別の塩気の存在をちょいと感じる。ぐいぐいと後追いでイメージが濃くなるアゴ煮干ですが、塩気でぐいぐいと旨みを引き出すようにも感じられ、尻上がりにイメージがアップしてゆく・・・。
 

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 もちろん、他に乾物類(椎茸・昆布)のアシストもあろうと思いますが、鶏のコクを明るく感じながら、優雅な煮干出汁が生き生きと感じられます。紫玉ねぎ微塵が薬味としてフレッシュに苦みを発しますが、これもいい感じ。清湯煮干に玉ねぎのコンビネーションもしっかり踏襲で食欲が止まらなくなりますー。
 
 

 

 
 
麺:密度感あまり高くなくてもクスクスシコシコと歯切れ良さが快感!風味も汁吸いもナイス!
 
 この店は麺が旨いね。前回のつけ麺でそう感じ増したが、今回で確信に至る。共通して感じるのは歯応えが非常に良いのに重くない。密度感がそれほど高くなくて歯応えが軽いのに、クツクツクシクシとした感覚を与えてくれるのです。また当然風味も比例してよろしく、微かに全粒でも配合しているような雰囲気。そして薄ーーーく褐色がかっているのも風味に寄与してくれてるイメージ。風合いを大切にしたいので、大盛は不可。替玉制となっております。
 

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 替え玉と聞いて、汁浸透による麺風合いへの影響を嫌うのかと思ってたけど・・・汁が淡く浸透しても旨さ変わらず。むしろ別の旨さが広がっているではないかと好印象に広がりが出てきます。麺同志のまとまりも良いため、スープの持ち上げも期待できましょうか。角麺の感覚もクチの中で感じますし、のど越しにも明確なるシルエットをあたえるか・・・・。
 

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チャーシュー:風合いの違い感じる低温調理チャーシュー!肩ロースの甘味とロースのさっぱり感旨し!
 
 さすが特製は気持ちいいね。海苔もピンと貼ってて数多く扇状に並んでるのが気持ち良い。風味も厚さも肉厚さを感じてナイス。その好印象に引きずられたまま、豚のレアチャーシューだったのだがこれもまた旨し!。
 

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 二種の肉だが豚と豚!。双方とも低温調理の現代風チャーシュー。肩ロースと思われる部位は、わりとピンク色を残したタイプで、薄味と肉本来の味わいだけで十分なのだが、薄っすらと出汁の浸透も許している。なので汁に沈めて味を足すことなく、そのまま口のなかへ入れますが、綿のようにふわふわ・・・綿菓子のようにいつの間にか溶けてなくなる旨さですよ。
 

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 一方の肉は、ロースだと思うのだけど、これは脂よりも肉の旨みが少し前にでている。出汁に接していたのでやや色が変化してますが、薄いピンクがまた旨そうにそそります。味は淡泊ですが出汁の味も少し助けがあって味わいを深めます。これは米よりも確実に酒に合うタイプかと!。 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!:濃密さとタレ浸透の熟成が惑わす旨さ!
 
 これは前回語ったばかりで記憶が残っているにも関わらず、前回とは真逆な印象でありました。如何に私の味覚の感じ方にブレがあるかさらけ出してしまいますが、あしからず。白身へのつけダレの浸透が深くいが薄味が深く浸透とあってカフェレ色で染まってる。その味わいに風味が残るね。そして卵黄ですがしっかりと全体に深く浸透して、熟成を感じるようなネットリした味わい。濃密素直に感じてマチュアな甘みをふんだんに楽しみました。ゆっくりと楽しみたくて、4つに分けてじっくり味わったりして・・・。嗚呼、やはり今回も味玉にハズレなし! 。
 

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その他:帰りにコーヒーもらって・・・気分だけ山田孝之
 
 さて満足満足・・・ごちそうさまと声をかけて立ち去ろうとしますと、「よろしければコーヒーどうぞ」と言われた。これまで2回訪問して気づかなかったのだが、入口の券売機の反対側に、ポットと紙コップが置かれていたのだった。帰りにセルフで汲んで持ち帰ってよしとのサービス。嗚呼、こういうの本当にうれしいねー。特に年末の寒い時節にはあったまる。帰り道・・・権之助坂を上りつつ、今、日本をささえている男の一人はオレだぜと感じながら、山田孝之になった気でジョージア気分に浸ってました。
 
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【まとめ】総じまして「明るさX優しさX香ばしさ極まるあご煮干!坂の途中のほっこり煮干そば!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。思えば今年一年、不満とプレッシャーの狭間で憂さ晴らし的に食ってきたラーメン。これに幾度助けられたことか。しかしよくよく考えると、仲間にも本当によく救ってくれたのだった。一人で生きてるわけじゃないな・・・。そんな皆さんへの感謝を忘れないように、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3545】 麺庵ちとせ (東京・曙橋) 醤油煮玉子+半チャーシュー+冷酒 愛宕の松 〜王道のネオ中華そばにして誰にも似てない貫禄!ホスピタリティも追い打ちかける極上淡麗醤油麺!

平成最後の年末食い納め!?だったらいいので締めたくて・・・
 いよいよ帰省の準備に取り掛かる前に、さて東京で今年を締めくくるラーメンでも食いに出かけましょう。今年は故郷(京都)では全く自由時間が取れないので、おそらく毎年やってる年始ラーメンは無理っぽい。なので余計に「いいラーメン!」を食っておきたい!締めくくりたいという願望が強いわけです。そこで思いつく店をかたっぱしから、営業時間をネットで確認した次第。その中で、思いの外・・・麺庵ちとせさんが、年末は暇っぽいようなつぶやきをされていたものだから、「なんと勿体ないことか!じゃオレが行って暇を埋めてあげよう!」と嬉しい気分で突撃訪問をしてみました。
 
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 そして実際に行ってみると・・・・ありゃりゃ、いつもの盛況ぶりな麺庵ちとせじゃないか(汗)。オレと同じ気持ちに駆られたファンが多かったのか?。ま、それでも開店時間を少し早めてくれて、短い外待ち時間で中に入れたから、結果良しということでしょう。何より何より。
 

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 思えばこの店との出会いは鮮烈でした。いきなり聞いたことない店が、最初からトップギアで美味かったからね。その衝撃から早やも3年近く経過しましたでしょうか。そしてラーメン食いながら冷酒を流し込むという習慣も、ひょっとしてこの店に通いだしてからじゃないかな・・・。何気に私のラーメンライフに衝撃と影響を与えている店・・・・それが「麺庵ちとせ」さんです。
 
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酒:大人の年末休日の過ごし方・・・冷酒 愛宕の松
 
 この店に来たからには冷酒。いつものように「伯楽星」のボタンに手をかけようとしたら、なんと新しい冷酒が一つ加わってるじゃないか!。それが「愛宕の松」という銘柄で、私日本酒には疎いものですから、初対面のお酒です。やはり夜の部に訪問してグデグデになる手前まで、飲み食いしたいのが本音ですがー。
 

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 いつものように、お通しをいただきましょう!。ブロックカットのチャーシューがスカスカフカフカしてて柔らかい。そしてタレが少し掛かってて、部分的に深く染みている。そひとつまみを口に入れて、奥歯で噛みしめ旨味を口の中で拡大させてゆく・・・・。そこへクククィーーーーっと冷酒を流し込むのです。
 

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 おおお・・・結構キレがある純米酒なのね。ズドンとした図太いボディがイメージの純米酒の中でも、辛口の味わいが料理に映えるというイメージかも。こちらのご店主は純米酒が好きなようですね。焼酎もいいのですが、旨味と一体化する酒としては、冷酒が相性良いし、辛口純米酒はそのセンスからいうとナイスな選択!。一気に半分まで飲み進めてしまいましたがな、旨すぎて。
 

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全体&スープ:映える醤油の香りと塩気!主軸の鶏出汁と淡麗魚介が下支え!?そして香味油が・・・
 
 ここに通いだしたのは、美味いのはもちろん、酒ももちろん・・・・そしてやはり、気持ちがいいことからです。「ホスピタリティ」が大変よろしい。丁寧な言葉遣いにも心が篭ってる感じだし、私よりも随分と若い方がここまでしっかりと接客してくれるとは、私自身の仕事日常に照らせば恥ずかしさすら覚えます。今回もそんな感じで、酒の進み具合と見計らったか知らぬが、ベストタイミングに、ベストスマイルで、ベストコンディションな一杯が運ばれてまいりました。それはこんな一杯です。
 

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 おおお!とても絵になる麺顔!。そしてあらゆるパーツの質実さが一気に押し寄せて、麺顔からオーラを感じるほどの嬉しい圧迫感!。どこを切り取っても、美しさを感じる完成度です。これから箸を入れて崩すのが勿体ないほどですな。全体的には琥珀色が強く、思えばこの店で久しぶりのデフォルト醤油を味わうことになりました。
 

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 そんなインターバルがあったからか、醤油味の「明るさ」「淡い塩気と酸味が醸し出すキレ」がとも素晴らしい!。醤油ダレがきっと素晴らしいのだろうが、単に「名門○○醤油使ってます」などと言ったアピールが一切なく、ブレンド醤油のバランス感が光るといったところでしょうか?。
 

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 しかし個人的には、メインの鶏出汁の崇高感は言わずもがなとして、魚介の淡麗だしの下支えが妙に醤油に跳ね返ってキレを感じさせているのでは?という味風景と感じました。よくよく味わえば確かに魚介の旨味が広がってる。節もふんだんだと感じますし、煮干系も軽やかなはず。昆布や干し椎茸といった乾物も染みていると思われる。全体的に、東京に溢れ出してる「淡麗系」「ネオ中華そば」と似た味ベクトルと感じますが、それでもどこかが違う無二な部分がありますね。魚介が少し独自性がありましょうかね・・・・。
 

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 そして香味油が何気にいい仕事してます。カメリアにも通じる軽やかなラード感ありと思うのですが、実際はどうなのでしょうか?表層を薄く一枚ワックス掛かってるような煌めきそうがあるけど、ここも動物系旨味のダブルエッセンスかも感じてます。このような魚介と動物系の旨味が、醤油に結果的に溶け込んでゆき、醤油味がカオス気味に旨味を蓄積してパワーアップしてる。そんな味風景を楽しみましたー。
 
 

 

 
 
麺:自家製麺の完璧なる出汁との相性!微かなクツクツ感と汁吸うしなやかさ!滑らかさ!
 
 麺が素晴らしい!。こちら自家製麺とのことですが、このストレート細麺が素晴らしいのです。加水は中程度で、モチモチというより、スパスパと軽やかな歯ごたえと、しなやかさを感じる熟成感が印象的。麺を引き上げると微妙に麩が打ち込んであるように見えますが地粉感はありません。
 

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 非常にきめ細かい地肌で、密度感が低いのか、汁を吸い込みがち。すでに薄い褐色に染まっているところをすすって噛み潰すと、とても柔らかい小麦粉の風味が醤油味を通して伺えます。引き締まりがあるようで、優しい密度感がたまりません。滑りっぽくなくてしなやかさ故に、汁の持ち上げがよく、スープとの相性というよりも「スープとの一体性が高い」麺という印象です。
 

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 スープの持ち上げがいいと、油分も巻き込みますから旨味が深いね。レンゲでアシストしなくとも麺を啜るだけでスープ旨味とのコラボはOK。一気にズボボボボボっと勢いよくすすってもちゃんと汁は麺から外れることなし。こちらは中盛・大盛と麺量も小刻みに増やしてくれるし、サイドメニューとの調整もしやすいですね。
 
 

 

 
 
チャーシュー:その深さと柔らかさもハンパないのだ、この店は!
 
 そう言えば、最近はこの店のチャーシューに大変はまっており、いつもチャーシュー増しにしているオレです。ロースとバラしかないと思っていたんですが、ひょっとしてモモもあり??。半チャーシュー追加してくれて密かにそう感じました。どちらも淡白な肉ですが、ロースは微妙に繊維の隙間に脂が感じられる一方、淡い歯応えもあるところ。そしてモモはさらに脂分が少なくて、あっさりと楽しめるタイプ。汁を吸い込んでゆき、フカフカな歯応えはどこから噛みちぎってもナイスな味わいです。
 

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 実は私は、汁系ラーメンと酒を合わせるとき、固形物(麺)を食いきったあとは、残した肉などのトッピングで残りの酒を楽しむんですが、ちょっと変でお行儀は悪いなと少し思ってる。しかし、レアタイプじゃなければ汁に浸透した肉も酒に合いますね。また、今回はメンマがすごく印象に残りました。メンマも同様に半分残しておいて、酒と和わせました。深い醤油色のメンマは、いかにも関東風といった感じですが、それほど醤油味に染まっておらず、サクサクパキパキと気持ち良い歯応えと風味の高さがいいね!。メンマ増しという手もあるなと・・・次回訪問では画策してみたい!。
 

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味玉にハズレなし!:おおお!熟成具合深い卵黄で酒が進みまくる〜!
 
 この店は何を食っても美味い店。そして丼の中も、何を食ってもいい仕事を感じるのです。その代表として煮玉子も外せません。価格70円ですからお安めなので必ずトッピングしてしまいます。しかし仕上がり出来栄えは、お安いイメージとは真逆で、高級感ある熟成の深み!。白身もしっかりと味付きで甘く感じる一方、半熟の卵黄には十分すぎるほど浸透していて、十分すぎるほど熟成が進んだような濃厚な味わい。この味わいで冷酒がまたどんどんと進んでしまう!。味玉1個で1合の冷酒は軽くイケるかもしれません。嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレなし!。
 

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【まとめ】総じまして「王道のネオ中華そばにして誰にも似てない貫禄!ホスピタリティも追い打ちかける極上淡麗醤油麺!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。これは来年どの季節にも通い食い続けることでしょう。今年色々あった中、最高の一杯で締めることができたと深い自負あり。今年もありがとうございました。そんな感謝を覚えつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3544】 馬子禄 牛肉面 (東京・神保町) 蘭州牛肉面 〜寒さ蹴散らす大陸的魔力!アジアンパワー炸裂の蘭州ラーメン!

今年の宿題、今年のうちに・・・ブーム後追い蘭州ラーメン
 もう平成最後の年末も過ぎようとしております。「平成最後」って言葉が本当によく目にしたり耳にしたりした一年でしたが、やはり今しかないって感じが高まりますね。なので平成最後の宿題は、今年のうちに片付けたいと思う流れです。今年は比較的、神保町に出没する機会が多く、食う機会が頻繁にあったはずの蘭州ラーメン」。今年の東京ラーメン事情としては、一気に浸透したと言う印象で、池袋や川口あたりで広まったり、はたまた横浜やら六本木でも見かけたような記憶。まだ一度も食えてないのを今回は払拭したいと思い、やってきたのが「馬子禄 牛肉面」さん。いつも行列イメージだったので、休日の昼の部、終了間際に行ってみました。
 

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 年末の神保町から淡路町にかけてのエリアは、一年でも一番ワクワクするかも・・・スキー・スノボのセールスが活況で、もうそう言うの卒業してしまったとは言え楽しい。なので街中が混雑していたためか、終了間際でも満席で、店外待ちスペースで待機余儀なくされました。単品メニューの店なのに、恐るべし人気ぶり。従業員のみならず、客層も日本在住の中国の方々も多く、東京中から詰めかけているのか?。本場の味を知っている人に支えられてると言うのが、さらに信憑性の高さを知ります。
 

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 10分ほど外で待機した後にようやく入店を促されて・・・実は前金制。その場で3種類の麺を選ぶこととなり、そしてトッピングの追加や排除を確認した後、清算した後席に通されます。もちろん・・・「三角麺」をチョイス(初体験だから)。そしてパクチー追加!と行きたかったんだが、なんとなく宣材写真では、デフォルトでもパクチー多そうだったので、自爆しないように今回はやめときました。
 

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あちこち不可思議な輪郭を思う大陸的味風景!醤油!酢!スパイス!薬味!
 
 今更ながら気がついたが「ハラル認証店」だったんだね。蘭州って中国の北西部にあるらしく、中央アジア圏ではイスラムの教えが広まっているご様子。まさしく多民族多文化を包含する大中華圏の広さを感じさせます。以前、先輩で海外旅行好きな方から聞いたことあるけど、中央アジアって麺料理が美味いんだってさ。人種も文化も食べ物も、交流地点には良いもの・美しいもの・旨いものがあるそうな。ふとそんなことを思い出してしまったあたりで、待ちかねた平成最後の宿題麺料理が、オレの前にやってきた!。それはこんな麺顔。
 

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 おおお!阿佐ヶ谷の「バラそば屋」にこれに似たラーメンがあったぞ!?・・・と言うのが正直なところの第一印象(笑)。全く意味ないけどあしからず。不思議と違和感なかったと言うのが伝えたい内容です。もっとパクチーが多少暴力的に感じさせると思いきや、薬味ネギのような落ち着きあり。また辣油のギラつき加減は、新宿の凪で見かける煮干ラーメンの銀ダレを連想してしまいますが、これは完全にラヲタ(ラーメンヲタク)的発想ですな。しかし・・・漂う香りは全くいつも食ってるラーメンとは別でっせ!。
 

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 香りがすでにエスニック。単にパクチーの香りだけを伝えているのではなく、あらゆる風合いが日本のものとは違うと思わせます。例えば辣油。日本でも最近は自家製辣油は、珍しくなくなって、いろんな中国スパイスなどを封じ込めるのもよく見かける。でも中国系のスパイス100%か?と言えば微妙で、この辣油についてはそんな大陸系純度の高さを感じてしまう。馴染みの薄いスパイス風味は、嫌が応にもエスニックと感じてしまう。
 

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 ハッカクの風味を感じるけど真偽は不明。これも好き嫌いある風味ですね。何やら薬膳料理などによく入っているイメージ。昔のように華々しい第一線の営業接待から、数十年も遠ざかっているとそんな高級料理の記憶も、今では失いつつあります。また、黒酢と醤油の風合いも、日本のものではないと思います。この風合いは明らかに内陸的中華料理。横浜に行けばさらっと食えるようなイメージじゃない気がします。麹など、発酵風味が明らかに違うと思うので、いくら日本の厳選醤油や高級酢を使ったところで、再現できそうになさそう。味のプラットフォームがすでに違う。
 

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 そしてベースの出汁がまた違いが面白いね。牛骨牛肉の清湯スープ。牛骨ラーメンも見かけるようになりましたが、まだまだマイナーな分、目新しさの方が強く感じてしまいます。非常にあっさりしたスープに穏やかな塩加減が良い感じ。辣油とパクチーの味と香りがマスキングするのは避けようがありませんが、塩気低めでゴクゴクと飲み干せそうな、透明感と穏やかさが実に良いんです。
 

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初めて食ったよ三角麺!フレッシュなモチモチ感と独特な舌触りの麺のエッジング!楽しみ尽きず!
 
 本当にどうやって作るんだろうか・・・。ちゃんと三角形してました(笑)。こちらは注文を受けてから麺を作っているようにも見えますが、こうもいつも満席なら作り置き感がないです。店の一番奥に、厨房が見てて嗚呼あそこで打ってるんだと言う演出感に、すぐ影響されるオレです。
 

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 実にフレッシュな面持ち。麺のエッジングが実に鋭角的で、麺の地肌感が四角麺より幅広なだけ、妙に迫力を感じます。とても白くて漆喰のようなマットなツルツル感が印象的。太麺に見えて太くないと言うか・・・なんとも言葉が見つかりません。歯ごたえはモチモチとした感じで、スパスパととても千切れやすい。多加水のネバリがないので、グルテンの風合い自体があっさりしたようです。そして・・・意外に量が多い。膨れているからそう思えるのかは不明ですが、細い手打ち生パスタをスープで食うとこうなるのか?。
 

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 意地悪なように、歯でちぎった麺を記録してみました。分かりにくいけど、三角形して見えませんか?。ワイパーのゴムを切断したらこんな面になるのでしょうか。私の中でもうワイパーゴム麺としか、イメージができなくなてしまった・・・(汗)。
 

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洗礼の牛肉!薄い牛もも肉と解れ肉を奥歯で噛み締め味わう!
 
 仏教徒なオレは、クリスマスを進んで受け入れ、正月にはやはり日本人だよと初詣に出かける。しかし、イスラム的行事などはこれまでしたことない・・・これが言わば初めてになるかも。妙に考えながら牛肉を噛みしめました。いやー実にあっさりした肉!。脂エキスなどほぼ感じることなく、肉自身がだしの素のような雰囲気。旨味を汁に吐き出して、完成したところでまた逆輸入のように吸い込んだ肉。モモ肉に当たるのでしょうか・・・実に悪くない味だし、胃袋がホッとする肉味。また所々、ブロック肉が崩れた欠けらのような肉が紛れ込んでおり、これをパクチーと汁で一緒に食うと実にうまい!。こういった肉では「チャーシューメン!」と言う肉追加はできないんでしょうかね?。宗教の前で欲望剥き出しの行為は許される気がするから・・・。
 

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大根のやや硬めな歯ごたえが面白いね!案外好きかも!
 
 最初はモチか何かと思ったんだが、大根だった!極めて日本食的なので想像できませんでした。しかし、雑学の番組か何かで、昔エジプトピラミッドを建設してた労働者は、大根を食ってたとか・・・そんな記憶あり。島国日本は太古の昔から、大陸から文化を取り入れてたのだから、大根もそれなんでしょうかね。中国内陸部では、こんな大根がイメージなんでしょう。
 

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 案外カタイ。大根のおでんなどイメージとは程遠いです。しゃくり!とした歯ごたえが爽快で、出汁の浸透もあるけどハードな歯ごたえ。なのに面切りでもしてあるかのように、角が丸まってる。サイズは小さくて味自体は実にあっさり。辣油に塗れてもあっさり食えます。これもうまいね!ビールのアテにもなる、サクサク熱熱大根!(あ!イスラムの教えベースだから、お酒メニューがないんだっけ??考えすぎ????)。
 
 

 

 
 
総じまして「寒さ蹴散らす大陸的魔力!アジアンパワー炸裂の蘭州ラーメン!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。これは実に面白い!興味が尽きない!!。こなれば、3種類の麺を違いを噛みしめたいじゃないか!。宿題にケリを付けるはずが・・・新たに宿題をもらってしまった。ミイラ取りがミイラ・・・・沼にはまってしまったような気分のまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3543】 ラーメン 健やか (東京・三鷹駅) 特製貝と塩のラーメン 〜まさに滋味のコンチェルト!貝出汁深み!タルトゥファータの広がり!更にバージョンアップ!

こんなに疲れ果てた仕事納めはねぇ〜!近場で癒されたくて「健やか」へ
 激動の1年が過ぎてゆく・・・。仕事納めの日の帰り道にサクッと立ち寄ってみました。それにしても何とも言えない年でして、終わったら納会とか、軽く飲みに行こうなどそんな空気感がない・・・。皆今年は思い思いにふけり、パラパラと自然に消えてゆくように退散して行きました。本当にこんな年も珍しいね。で、この後誰も誘う気も起こらず、軽く立ち飲み屋で喉を潤し家路へと急ぐ。遠征してまでラーメン食う元気がなかったのでした。
 

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 それでもいいもん食いたい!嗚呼やっぱりいいラーメンが食いたい!。久しぶりに三鷹で食おうと降り立ったものの、目指す店はもう年内営業終了とのこと。「みたか」か「健やか」かで悩んだ挙句、駅の反対側へ向かうのが面倒くさくなって、結局北口界隈の「健やか」さんへ流れました。それにしても、三鷹でどう転んでもいいラーメンが食えるよう選択肢が増えたのだから、本当に逞しい街になったものだね。
 

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 店に着くとちょうど満席になる手前って感じで、寂しくもなく気兼ねなく食える状態。厨房は3人オペレーションで、ご店主の厳しい指示の下、ビシッと乱れない動作感と細かい確認連携がいい感じ。心地よい緊張が店内に漲ってます。仕事場ってのは元来こういう緊張感があるもんだ。それがないなんて死んだ職場も同然だ。ふとそんなことを思ったのは、この日の職場の雰囲気をひきづっていたからか・・・・。ああもうネガティヴな考え事はやめやめ!!この年末年始連休に、おおいに気分も身体もリフレッシュして、新たな意識で仕事を開始したいもんであります。
 

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相変わらず貝の滋味が沁みる〜!妙に今夜の出汁は塩も貝も鶏も優しく感じるぜ!
 
 本当に暗いムードを払拭したかったから、酒で溺れるよりはいいよね。思いっきり痛快に旨味にハマりたいから、この店一番の看板メニュー!そして年忘れじゃないがケチケチせずに特製とさせてもらいましょう。券売機のポジションから、分かりやすい選択肢として、今回は「特製貝と塩」とさせてもらいましょう!。以前に食った覚えありだが、それだけに安心感もあるしね!。とまあそんな憂鬱を蹴散らす一杯はこんな感じです。
 

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 おおお!やはりきっちりとお盆に乗せられて、しかも崇高なオーラすら感じる雰囲気ある一杯はいいね。スープが霞んで見えるのだが、それがしっとりな味わいを予感させる上に、香味油がほんのりと色づき、そして表層をゆっくりと漂っていかにも美味そう!。チャーシューのレアっぷりもなかなかナイスで上質感そのもの!。そして何と言っても、タルトゥファータが傍に控えて、味変するのがすでに待ち遠しい。
 

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 まずはゆっくりスープを味わうが、嗚呼・・・やはりこの味!貝類の滋味がいきなり深いね!。醤油も旨いが塩の方が貝の場合はストレートに響いてくるようなイメージ。ホンビノスの旨味がジワジワと味輪郭を形成しております。鶏ガラのあっさりした上湯も当然効いいており、何を加えてもうまくさせるプラットフォームのよう。あさりだって、昆布だって椎茸等の乾物も、ほのかに乗せているようです。
 

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 香味油がギトらないのがいいね。これも鶏エキスと思いますが、バターのような濃密感ある鶏油とは別格のイメージ。グラマスなイメージはないけれど、貝類との一体感が期待できるほどの淡麗なレベルがいいんですな。嗚呼抵抗なくどんどんと飲んでしまうので、麺より先に減っていくようです。
 

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定番!名物!味変と言えば「タルトゥファータ」、妙に今夜は馴染む一体感だぜ!
 
 ちょうど一番若いスタフさんが、タルトゥファータの仕込みをされてました。オリーブが座席まで香ってくるようなフライパンから、ミキサーへと流し込んでました。黒オリーブや、ブラウンマッシュルームがゴロゴロと感じられ、また香味野菜がオリーブ油で炒められたようなのが、ドバドバと入ってた記憶。ミキシングした後は、仕上げのトリュフオイルに絡ませる???。なんだか自宅でもできそうな気がしてきた!。
 

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 早速スープに溶かしてみると、これが以前にもまして味変化がゆったりと感じられるのには驚いた。以前は洋風に転じるとか、味ベクトルが変化したような感覚でした。しかし食べ慣れてしまったせいか、もしくはスープ自体のバランスが以前とは違うのか?変わったのか?。妙に全体的にまったりとした一体感が深くて・・・正直唸りそうでした。トリュフの香りよりも、元のスープの円やかさが一段と、オリーブ&マッシュルームの香りと深く結びついたか?というイメージ。
 

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パツパツの低加水ストレート角細麺!カタメ好きなら期待を絶対裏切らない!
 
 麺の好みは十人十色。その中でも割と「カタメ好き&どちらかというと・・・」という派なら、こちらの麺は絶対にオススメ!。自家製麺。博多麺のような極低ではないけれど、「香り」と「歯ごたえ」が鮮烈と感じます。最近、七彩@八丁堀のように打ち立て麺を出してくる店もパラパラとありそうだけど、フレッシュな麺という感覚に近いな・・・と個人的に何の根拠もなく感じてます。カタメ好きなら期待は裏切りませんから、激しくオススメの店です。
 

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 粉の素性を素直に感じます。全粒とか無配合で、精製された粉だけを打ち込んだような白さが印象的。それに角が立っているようなメリハリが感じられ、ストレートさが美しく映える。ある程度ゆっくり食って汁を吸い込んでいるはずなのに、それでもパツパツさが残っているような気がするほど(妄想、イメージ、観念的な話)。噛むことが喜び。スープと汁が一体化して糖化旨味に転化する前に、まるで粉の味を感じてるような気にさせます。
 

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 まあ腰つきがしっかりしてるから、すすりあげると口当たりから、舌触り・・・そして喉奥へ落ち込むまで、そのシルエット感がとてもクリアー。ハキハキしてますな。細麺なんだけどあまりスープの持ち上げは低く、最初は濡れただけで食うって感じかな。この低加水系だと、大盛り嫌って替玉制の店が多い中、こちらは大盛ができる。あまり汁とのバランスを考え過ぎなくても良い個性だからだと思いました。
 
 

 

 
 
2種の低温調理チャーシュー!しっとり感の豚肩ロースに浸透液の妙が生きる鶏胸肉!
 
 特製だと「豚が2枚、鶏が2枚、味玉追加」です。デフォルトで後から、あれもこれも・・・と追加するよりお得みたいですよ。さてこちらも近年王道の「2種の肉」「低温調理」のタイプです。この手の肉でハズレなイメージがあまりないんだが、案外ブレることの少ない料理法なのか???まず王道の半レアチャースーとくれば、豚の肩ロース。なぜこの部位がいいかというと、肉身と脂身のバランスがとてもいいからですかね。豚肉は脂身が美味いと気づけばこれは外せない肉部位です。低温でゆっくりと味が浸透し脂身甘さと、タレ塩気で染まった旨さですね。
 

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 一方の鶏肉が美味い!。胸肉と思われますが、こちらも浸透液がしっかりと滲んでます。それは塩気を含んでいるようですが、実はあっさりと熟成したような甘みがある。またペッパーの下味がしっかりと浸透しているので、和洋折衷のような旨味がいい感じです。肉厚でどこから噛んでも、容易にちぎれる。これは辛口の白ワインに合わせてみたい気にさせます。
 

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 それはそうと・・・年末年始用に、こちらのチャーシューを買って行く人を私の食べている短時間の中で二人も見かけました。おお!すでにこんなコアなファンまで確保しているのか!そしてそれもいいね!!。正月休みで帰省しなかったら、それやってみたいんだが・・・・。
 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!玉子本来味で勝負の塩ダレ系!味が深いようでフレッシュなうまさ!
 
 味玉も印象的。タレは「塩だれ(もしくは白だし)」。半熟卵のど真ん中の仕上がりで、カスっとした乾いた部分と、ねっとりした部分両方あるグラデーションが見事です。そして味わいはマチュアな甘みが少なくて、塩気で卵をいただくような本体の味わいを楽しみたいタイプ。白身は文字通り純白でふるふると震えるようです。嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「まさに滋味のコンチェルト!貝出汁深み!タルトゥファータの広がり!更にバージョンアップ!」
 
 ・・・と言う感覚でしてまた明日にでも食いたくなるほど。これは食べ飽きず食える!。炊き込みご飯が逸品なんだが、これなら白飯を出汁茶漬けにしても良い!。うまし!興奮がなかなか治りませんが、このままとっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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A&I(アーパ・アンド・イデア) T&C タルトゥファータ 45g

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黒トリュフペースト 「タルトゥファータ」 80g【Tartufi bianconi】

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【今週のラーメン3542】 らーめん迂直 (東京・荻窪) 味玉醤油らぁめん 〜今後の荻窪新時代を感じさせる・・・淡麗崇高中華そば現る!

昭和レトロな店の跡地に期待のネオ中華そば現る!
 関西オリジンの私にとっては、 昔ながらの東京中華そばと言えば、ここ荻窪も凄く思いついてしまう。就職で上京し、本格的なラーメンヲタク(ラヲタ) になってから本当に荻窪でもラーメンを食い始めたのでした。その中で一番印象に残っている店の一つは「三益」。
 

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 出会った頃には相当高齢なおやっさんが仕切ってたけど、いかにも明るく気さくで、ラーメン一本で生きてきたって方だった。300円でラーメン食えたその激安ぶりにお礼と激励を、おやっさんに伝えると「だってよ、オレのラーメン不味いからしょうがねぇ〜」って切り返された(笑)。そしてその後10分程度、他客が居なかったからその話し相手として身柄拘束されたのだった(爆)。とにかく人と話すのが好き!そしてラーメンが好き!そんな方が引退された店の跡地に入ったのが、「らーめん迂直」さん。
 

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 いい店が入ればいいなと思っててたんだけど、開店祝いの贈花には、荻窪とは無縁ながらも超有名な店から届いたものが!それは「飯田商店」「麦苗」。なぬ!関係ある方なのか!。これは期待できる。三益の後にはいい店が入ってほしいものだと思ってたから、これは美味くてい店の予感がプンプンです。そんなオーラが呼び起こすのか、開店時には20人程度の待ち客が溢れておりました。
 
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王道のネオ中華そばにして隙なし!バランス感あり!鶏ガラエキスと乾物旨味が色濃く!平衡を保つ旨さなのだ!
 
 実は、営業日が安定しないのを見計らって、かなり早い目に一度店前で稼働状況を確認しようと足を運んだのでした。ところがおそらく1時間前くらいから並んでいるのであろう雰囲気プンプンの複数客がいたものだから、急遽行列連結した流れでした。ネットで一度いい評判が流れればやはり反応する人は多いな(オレもか?)。驚くべきは、行列ポールポジションは女性の方でした。とても普通に見える方でラヲタとはかけ離れた感じだったので驚いた・・・・。因みに店内は料理以外撮影ご遠慮とのことなので、一応抑え気味にアップさえていただきす。今回は、まず基本的に攻めてみようと思い、味玉醤油らぁめんとオーソドックスにさせてもらいました。それはこんな麺顔でした。
 

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 おおお!まさしく王道の淡麗系醤油清油のラーメン!。近年のラーメン本の表紙にこのような雰囲気の顔を何度見たことか。しかしながら一切凡庸な雰囲気はなく、質感が迫力として迫ってくる感じ。スープの透明度と霞具合。そして香味油の揺らめきがとても色っぽいんだが、色気より落ち着き感が高い雰囲気で醤油が香ってくるデアないか。
 

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 だいたい味予想はできる系統だなと思いつつまずは一口スープをすする。私の場合、最初は醤油の輪郭が気持ちよかった!。とても醤油の香ばしさを感じさせます。生醤油や生揚げ醤油のような軽やかさと優しさもありそうで、たまり醤油のしっかり感もあるようで、正直醤油として強いのか淡いのか分からん(爆)。ただそんなブレンド感のようないいとこ取りって感じもずるいようで、実は嬉しい味わいです。
 

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 出汁はどこぞのブランド鶏の鶏ガラに出汁か。とてもスッキリと透明感のある鶏エキスで、風味が濃ゆいわりには重いところは一切ありません。鶏油に通じる色気も探してみると、それは着実に感じましょうか。醤油のカエシによく結びついて、くっきりとした旨味を感じさせます。
 

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 だたこれを鶏醤油とは安易に分類したくないわけだわ。明るい鶏コクだけに止まらない落ち着きあって深いうまさ。魚介と乾物の旨味を感じざるを得ません。ここまでくるときっと節系や昆布、椎茸系のあらゆる天然アミノ酸の旨味が忍ばされていることでしょう。その中でも私が個人的にピンときたのは干し椎茸。鶏油があるので甘みが映えるのかなと思ってたけど、どうもここに干し椎茸の甘みも溶けている気がしてならない。単に明るいだけでなく、滋味深い甘さと感じさせると・・・・オレには思わせてくれるんですが・・・・。
 
 

 

 
 
香りの高さとしなやかさが実に印象的!風味と感触にキレすら感じる自家製麺
 
 厨房に麺箱があるとつい確認してしまうのはラヲタ(ラーメンヲタク)の証。すると側面には「迂直」と書いてありまして、店内を見渡すと奥に製麺室が設置されてました。確か三益も自家製麺で、おやっさんの使ってる年季の入った製麺機が奥にあったっけ。こちらは麺も実に質実さが伝わって美味いのだ!。とてもナチュラルな小麦白さを感じさせて、パツパツさはないけれど、風合いが実にいいストレート細麺です。最近はフレッシュ感を表す細麺が増えてきたイメージで、区別つきにくくなってるんだけど、差別化を語るとするとこちらの麺はとっても「しなやか」。
 

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 食べ始めた時には風味を感じさえる中に、しっかりと麺風合いを感じさせます。ただ汁の浸透を許す性格なので、みるみるうちに吸い込み切ってしまいますが、実はそこからがイメージが図太い。汁吸ってからが旨さの本領発揮ってなところがあって、旨味を吸い込んだグルテンの強さを感じます。奥歯で噛み潰すのがいちいち楽しくてならない。唾液が絡み合って糖化で旨味が爆発的に感じますよ。
 

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王道の炙り香ばしさが実に食欲刺激!しっとり感と炙り感の融合する豚肉!
 
 この店の旨さはまだ終わらない。実はチャーシューの出来栄えが素晴らしい。しっとりしているのに炙り芳ばしい・・・その不可思議なようで懐かしさを感じさせる仕上がり。最近で言うと「飛粋@蒲田」のもも肉を連想してしまいます。
 

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 実は「肩ロース肉」と「モモ肉」の2種部位で分けられてます。その2種とも甲乙つけがたく、炙り?燻し?のような香ばしさがいいね。吊るしの叉焼では容易に理解できる味わいですが、しっとりした水分豊富な肉が、こうも香ばしさあるのが嬉しくてならないんです!。モモ肉はフカフカで、その柔らかさと歯切れの良さは、鶏胸肉に匹敵しまっせ。それに肩ロースは、さらに緩い柔らかさの中に脂身の甘さが広がり、芳ばしいのやら甘いのやらで思わず笑ってしまいそう。因みに他客の様子を見ると肉増しのオーダーも多いです。別皿に出てきたりして、ビールと合わせてるところを見ると、すでに通い始めた人のようですな・・・・次回、絶対真似したい。
 

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味玉にハズレなし!ふわふわとろとろ〜な味玉は、出汁注入したかの如く味が濃ゆい!
 
 ここまでくると感動しすぎて頭が疲れてくるんだけど、味玉が私を離してくれませんでした。この味玉も面白いな・・・・。とても柔らかさをキープしており、茹で時間も短めにコントロールしているようです。しかし出汁の浸透は、固茹でと変わりないほどにしっかりしている。そのため、最初は柔らかいのでゆっくり歯を当てるが、弾けるように卵黄が口の中に攻め込んでくる。そしてそれが緩々なのにハードな熟成旨味を伝えてくるからたまらない旨さ。出汁をスポイトで卵黄に注入したって味玉も体験済みだが、これはこれで柔らかさと味わいのギャップがむしろ斬新でたのしい!。嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレがないことが証明された!。
 

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総じまして「今後の荻窪新時代を感じさせる・・・淡麗崇高中華そば現る!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。実に個性豊かな荻窪のラーメンエリアですが、かぶりそうでかぶらない質感かも。ちょっとまた荻窪がラーメン的に賑やかに面白くなってきましたよ!。夜訪問開始が今から期待高まります。目指せ荻窪ラーメンの新しい星!。ちょっと応援気分が冷めやらぬまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3540】 超多加水自家製手揉麺 きたかた食堂 (東京・神保町) 肉そば・塩煮干 〜何ともじっとり感ありありの塩煮干!塩気で引き出す煮干エキス!豚エキスのプラットフォームも見事なのだ!

午後4時・・・朝飯と昼飯を兼ねて「肉そば」なのだ!
 嗚呼・・・また朝飯だけでなく、昼飯を食えずになってしまった。だいたい緊急会議設定となると、メンバーはほぼその日の予定が埋まっているため、ランチタイムしか合う都合がない。そんな感じで平気に、11:30~13:30という会議が設定されてしまう。業績が芳しくないときほど、仕事が増えるとはこのことで、なんだか負のスパイラルを感じるこのごろです。このような会議はまた揉める内容であることが多く、延びたり、宿題を貰ったりするので達が悪い。この日やりたかった仕事にまで影響し、この日初めて食べ物を口にするのが午後4時となってしまった流れです。
 

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 解放されたのは御茶ノ水だったので、最近注目あびる「にぼ助」に突撃してみた!。通し営業のようだし、食べログもラーメンデータベースも営業時間を確認しての訪問だったが・・・・なんと「準備中」の表示です。これは・・・泣くに泣けない、泣きっ面に蜂。空腹感とラヲタ(ラーメンヲタク)の意地の間で気持ちは揺れ動きますが、神保町に行けば何とかなるでしょうと移動を開始。
 

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 めぼしい店はやはり「準備中」状態が多い( ´△`)。でも3店舗ほど候補を見つけることができました。その中で一番混んでた店をチョイスしてみました。ネガティブな時間帯でも客を引寄せる何かを信じて・・・。それが「超多加水自家製手揉麺 きたかた食堂」さん。稲荷町でも新橋でも、関連は体験済で味は知ってるつもりなんですが、妙に「肉そば」というのが気になるね。因みに、第二候補は「こころ」。第三候補は「極み」。どちらもいい店、選ぶのほんとは真剣に悩んだのですよ・・・。今回は、オレの気分解放とご褒美を兼ねて、肉そばを思いっきりいただきましょう。
 

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何ともじっとり感ありありの塩煮干!塩気で引き出す煮干エキス!豚エキスのプラットフォームも見事なのだ!
 
 ところでお茶の水から神保町界隈は、サラリーマンとしては落ち着くね。飯食うにもほっとするし、移動の隙間でお茶したくなる雰囲気の街。古本屋のイメージあるけど、オレは一切無関心。それより大学がいろいろあったり、楽器屋が近くにもあり、スポーツ量販店があり、若いころの空気感が今もありそうでウキウキするんです。特にスノボ・スキーの新作セール感が興奮する。また一方、神保町はどこかしら「サラリーマンのさぼり」が少し許される隙間もあったりしません?。堂々とさぼれないオレは、神保町で昼飯を食って多少ゆっくりすることで、言い訳と充実を得ているのです。この時間帯でこの店を何となく選んだのは、客のサラリーマン比率が高かったからかもしれません。そんな同類空気感を味わっていると・・・ようやくオレの一杯が運ばれてきました。それはこんな麺顔。
 

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 おおお!まさに肉肉肉!!しかも上品だし、美しさに楽しさをかんじますよ!。喜多方系と言えば麺にまず注目ですが、今回は肉がメイン。ピアノの鍵盤のように、整然とされた肉の並び。食券渡す時に4種類の中から3つ選ぶシステムですが、配膳時に並びの順番で肉説明・肉確認が入ります。きっちりしてますねー。そして実は・・・・塩煮干のスープ感がすごく分厚くギラギラしてるのが気になる。麺以外にも実はアピール感が溢れる一杯なのだった。
 

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 まずは儀式的にスープから味わいますが、うおおおお・・・・味わいが分厚いぜ!。ラード系のコクが分厚い上に煮干しの香り!そして煮干をグイグイと引っ張り込む塩気が見事!。あっさり淡麗塩煮干だと思ってたら、ぜんぜんイメージが違うんです。また煮干パンチでもないな・・・。つまり「塩」「煮干」「豚コク」のバランスが非常に濃密レベルで高い感覚。だから特徴を決められない一方で、どれも仕事ぶりを認めざるを得ないです。ここから先は好みの問題で、「塩」「煮干」「豚コク」どれが一番琴線にふれるかで、印象のプライオリティが変わりますな。
 

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 因みに、私は「塩」が一番印象的でした。塩気が煮干に結びつきやすい一方、ラード系の旨みや肉にも確実にアプローチしてます。塩は旨みの一番の基本ですから、当たり前と言えばそうなんです。そして、後半になって麺が吐き出す炭水化物の成分が汁に滲むとき、炭水化物×塩気×煮干の掛け算が実に好きな味わいなのです。いわゆる「淡麗塩」というスープはこんな味風景なんだよな・・・。ところがここで終わらないのは「脂」の存在。淡麗塩煮干として完成した旨みが、脂が混じるとそれが一気にアクセラレートされます。香味油のラードだけではなく、実はさらに要素があった!。
 

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から脂??が小悪魔的で脂肪に囁くー、もっと食えもっと食えと
 
 その要素が「から脂??」。確かスタフがそう言ってたような記憶です。脂肪のどの部分の塊かが不明なんですが、モツ系のプリプリ感ある脂が、ゆっくりとスープ熱で溶けて出してゆく。しかしそれ全部が溶けきることはなく、プルプルした部分が残るんですよねー。それをひとまとめにして、最後はクチの中で潰して食いきるのですが、それが実に楽しすぎてたまらん!。これはサービス提供なのですが、別料金払ってもっと欲しい気がするし、またこれ以上食うと胃もたれする危険性もあるし、実に悩ましい・・・まるで小悪魔のように。
 

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まさしく超多加水!うどんに匹敵する優しさと滑らかさ!汁吸いの旨味と粉風合が上質なのだ!
 
 喜多方麺・・・と言うのでしょうか。白河らーめんの麺とどう違うのか。すんまそん・・・実は、山形ケンちゃんラーメンを含め、あまり違いを明確に感じず食ってきたオレです。しかし、こちらのコンセプトは「超多加水」。これを五割六分と店側は説明しています。つまり56%は水分というわけで、見た目は炭水化物の塊ですが、ローカボな麺という解釈です。
 

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 注文を受けて秤にかける麺ですが、それはまるで「うどん」そのもの。生醤油をかけると旨いのかと思うほどに。しかし定量を量ってから、直後に腰入れて、極太麺を潰しにかかります。極太麺がみるみるシワシワに変形してゆき、またその上から体重をかけて平べったくするので、あのピロピロでランダム縮れが生まれるのですな。茹でられたあとはやや膨れっ面で、ふわふわ感とちゅるちゅる感が全面に溢れます。ズボボボボボーーーっと啜りあげるのが実に快感。あちこちにボコボコフォルムが快感覚えるタッチを与え、麺を食う快感を誘います。
 

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 密度感が低いからか・・・・やけに汁を吸い込む。ジットリ感ある、脂感芳醇な塩煮干出汁を、じわじわじわーーーーーとグルテンが吸い込みます。そこを奥歯で一気にプレスしますが、あっけなくクチリと潰れる。その瞬間から唾液の線が一気に緩んで痛くなる・・・・。塩気が芳醇な中に、炭水化物の旨みが滲んで、一気に旨みへと昇華!。これが実に快感・・・何せこの日初めて口にする固形物ということもあって、ちょっと感動してしまうではないか!。
 

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オレにご褒美、肉ざんまい!文句ある??三種の肉で気分を晴らす!!
 
    もうこの日は、この肉を食っている瞬間だけが、生きている実感でした。三種の肉たち・・・順番に語りますと以下の通り。
 

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 ヒレ:脂感が一番少ない一方で、下味の影響を一番深く受ける肉。肉繊維は解れ気味で汁の浸透を許しやすい。折り曲げると一番割れる部分が大きく、そこから汁が浸透する。実は一番スパイシーなイメージで、周囲の部分が洋風な味わい。和洋折衷な旨さ。
 
豚もも:一番肉繊維質がきめ細かく、噛応えは低反発でテンピュール感が高い。スポンジのようでもあり、汁をバクバク吸い込む反面、噛み締めると一気に吐き出すが、ここで色々な成分の旨味を感じさせるので、実はカオスな旨味ある肉。
 
鴨ロース:鳥類の中でも野趣と旨味のバランスが一番取れてると感じ入る一品。脂身の重厚な味わいと香りが、肉質まで深く浸透しており、スパイシーな味付けがよく似合う。豚ももよりもパンチがある脂身で、スープを吸い込むよりも、スープに対して味を与える影響力の深さがいい!。
 

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それぞれが2枚づつ、綺麗に並んでいますが、この麺顔だけでもお値打ちと感じてしまいました。
 
 
 
 
総じまして「素朴さと肉迫力と・・・塩煮干脂のじっとり感!気分発散崇高塩肉煮干麺!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。当初は、あっさり系に肉まし豪勢な一杯と思ってたら、実は濃厚エキスのバランスの良さ!。実に嬉しい良そう外し。塩煮干の旨さが嬉しかった!。次回は醤油で再訪問確実ですな。神保町は本当にラーメン宝庫だよな・・・、嬉しい悲鳴を挙げる前に、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3539】 銀座 篝 本店 (東京・銀座) 特製鶏白湯SOBA 〜これ一杯でフルコース的充実感深し!さすがラーメン界のリッツカールトン!!

今年最後の有休使って突撃してみたが〜σ(^_^;) 
 

 

 ラーメンヲタクを長くやっていると、不思議な漢字、難しい漢字を覚えてしまいますね。必死に屋号を覚えるもんだから。例えば「篝」と言う字もそう。よく読めますね?ってたまに言われるけど、一見賢そうに思わえることも、所詮そんなレベルっすよオレって(笑)。
 

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 その「篝」がいつ開店するのか、ずっと気になってた〜。一部のリーク情報では12/31とあったが、内心そりゃねぇだろーっと悔しがってました。だって家族と帰省する当日だからね・・・駆けつけられん。くよくよしてたら、とある夜にラーメンデータベースから正式に開店日がアップされました。おおおお、これは何という偶然。たまたま今年最後の歯科治療で午前休暇の予定とマッチするではないか!。こりゃ行くしかねぇだろと行動開始。
 

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 何たって場所が銀座だから、食い終わってから仕事場へのアクセスに困らん。なんだか今年一番のラッキーをやっと年末に使ったような気分です。いそいそと店のある入り組んだ路地裏へと進む!。するとそこには人の群れがーーーーー。子供まで並んでおる^_^。流石に開店直後は、整理券配布状態ですなー。それでもすぐ側にある「風見」にも行列が発生してる。路地裏が行列の坩堝のような状況で、寒さなんてどこへいったかというような人の熱気がすごかったです。
 

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ついにここまで電子化!キャッシュレスラーメン店誕生!
 
 実は一番の驚きは、「キャッシュレス」。この店は、現金使えませんのでくれぐれもご注意を。電子マネーとクレジットカードで事前精算となります。店前にはタブレットを肩から下げた店員さんがおられ、注文と精算をしてから店内に入ります。ただ開店当日で、新システム使ったため、相当混乱していたようだが、篝なら接客はピカイチだし、きっと早いとこ修正してくるでしょう。個人的には、現時点では「Suica」での精算をお勧めします。
 

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 実はこの手のシステムは、勘定系処理と、オーダー管理、生産管理との連携がキモだと思う。だけどここの今の感じでは「口頭での注文と料金精算」が電子化に置き換わっただけかもしれませんね。いわゆる食券に当たるレシートには、精算情報(金額と残高と店情報)くらいしかなく、金額でオーダー内容を推測するしかない。この心配は実は自分の配膳に的中してしまったんだがー。
 
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 また通信回線とサーバ間連携にも、そこそこ時間がかかるので暖かく見守りましょう。一人の処理に1分少々はかかっていたが、新たな取り組みには応援気分です。きっとこれから外国人の方が多く来られる時は、俄然このシステムは有効性を発揮するし、中小企業のIT化推進は政権の方針。いずれは実績が重なりとビッグデータとして有効利用性も高まりましょうから。
 

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篝と言えばハイセンスな濃厚鶏白湯!洋風にも感じるサラサラポタージュ感覚!
 
 ・・・とまあ何とか座ってホッとするオレです。店箱は旧店舗よりググッと広がり18席のキャパ。コの字カウンター14席、壁向きカウンター4席。初日だからスタフも多かったけどね。皆さん礼儀正しく、割烹風の制服も清潔感高く気分いい。まあ開店祝いと言うことで、今回は「特製鶏白湯SOBA」とさせてもらいましょう。それはこんな麺顔でしたー。
 

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 おおお!見るからに華やか!銀座に来たって優雅さに浸れるセット感覚。麺顔だけでなく、器やトッピングひとつひとつの出来栄えの高さ。薬味の小皿の乗り方すら雅やかじゃないですか。それにデフォルトの鶏白湯なのに、濃密さがありありと迫り、クリームポタージュのような色艶。店内が落ち着いた和風一辺倒ですから、妙にミスマッチ感が色っぽさを感じさせます。
 

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 もうこのブランド系列の鶏白湯は、それなりに食ってきて味の予想もできる。しかし、毎回味わうと新たな発見をしたかのような、驚き似た感動を与えてくれます。鶏白湯のコクはもはやバターに匹敵するほどの分かりやすい旨さですが、鶏油の純度というか丁寧さが如実に伝わります。いい鶏油って・・・どこか本当にバターに近い感覚ありますもん。ただの鶏白湯と区別したいのは、味の複雑さと一体感・・・その表裏性が魔力的に感じさせます。
 

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 きっとブランド鶏を丁寧に仕上げてるんだと思うけど、それだけじゃないよね。塩は外国産か、ハーブかスパイス使って洋風ニュアンスあるようだけど、和出汁の旨みも深く溶けているから、日本人のオレとしても染み入るんじゃなかろうか。例えば甘さは椎茸等のエキスだったらググッと安心感じるもの・・・。きっともっと定番の節・昆布等の魚介などもありましょうが。実は別メニューに「トリュフ」の香りを載せたものもあったんだけど、実はそれも興味が尽きません(次回はそれだな!)。
 

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スープに様々な薬味がを試してみよう!
 
 いろいろうんちく書きPOPがあって、待ち時間も飽きません。テーブルセットはシンプルですが気合が感じられるもの。「有機純米酢」。「黒七味」「粉山椒」共に京都産。そして「玉ねぎオイル」です。実山椒かと思ったら単に焦げた玉ねぎだった・・・。
 

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 この他に、注文に応じて個別に「擦りおろし生姜」と「フライドオニオン」が配されます。まずはこちらから味変化を楽しみますが、少し洋風に感じる鶏白湯が、生姜が入るといきなりググッと滋味深くなり、和へと風景が変わる!。この変化の早さがまた面白く感じるところで、ぜひやってもらいたい!。普通だったらニンニクと発想しそうだが、さすがに和の篝なわけだね。そしてフライドオニオンを投入すると、またやや洋風へのぶり返しが起こり、嗚呼これもまた新たなカオスを生み出すキッカケになるな・・・・・いちいち面白い。
 

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 次に黒山椒を投入。近年、私の生まれ京都でも現代的な和風濃厚鶏白湯の店がポツポツ見かけますが、黒山椒をふるのはよく試してました。なので驚く味変でもないのだが、やはり王道の使い勝手と申しましょうか・・実に味が引き締まります。香りも変化することから、ブラックペッパーより好きかも!。
 

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 最後は「酢」か「玉ねぎオイル」かで迷って後者を選択。いわゆる焦がしネギ油の玉ねぎバージョンでこれも想像しやすい味変化。だけど、個人的には濃厚鶏白湯にはおすすめしないかな・・・。濃密な脂スープに、濃密な薬味は、味はおかしくならないが、ちょっと胃袋が重くなる方が大きいので・・・個人的な見解と体調によるのかもしれませんが。あしからず。
 

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三河製麺:スープの絡みつき!持ち上げ感覚はピカイチ!ツルモチ感覚が明るくて気持ち良い食感!
 
 店の奥に麺箱が整然と積み上げられてる。良いも悪いもオールマイティー製麺所ですね。モチモチで明るいイメージの麺が多いような記憶。今回もそんなパターンで、王道?あるある?的な感覚で安心して堪能させていただきました。
 

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 非常に分かりやすい多加水なる見栄え。水分で光り輝いているような明るさが印象的で、時には透明とも感じる地肌が実にきめ細かくてつやつやとしている!。腰つきがしなやかこの上なし!。なのでスープを絡めまくりますし、もっと言えば持ち上げも最高に良さそうです。麺を啜っているだけで、汁が妙に減っていくように感じるのは、単にスープが少ないだけだったりして(爆)。
 

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 汁の浸透は少ないイメージ。その分歯応えは一貫してます。前歯のプツプツと千切れる感触は、実は引き締まりもあったんだと感じるところであり、淡い風合いも確認できるもの。奥歯での潰しは、もはやスープとの一体を味わう一色の味風景で、トッピングと絡めて食うともっと鶏白湯と炭水化物の合致した旨みが高まるか?。もともとしなやかだから、口元から喉奥へと流れるすすりも気持ちよく、シルエットもやさしく感じる。
 
 

 

 
 
鶏胸肉のスライスチャーシュー!いくらでも食えるサッパリ感覚!ひょっとしてカロリーゼロじゃねぇ?
 
 鶏の胸肉を今年はどれだけ食ったのだろう・・・。もう低温調理の二種チャーシューと来れば必ずこれ入ってますもんね。どんな種類のスープだって、濃厚だろうと淡麗だろうと、何にでも合うのがいいね。これがカットと言うよりスライスという厚さですが、デフォルトと追加特製皿の双方に入っております。
 

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 これだけあると食べ方で遊べるね。まずそのままに黒七味を振って食うのが最高!。絶対に酒が欲しくなるって味わい。そしてスープに一旦沈めてから引き上げて食らう。これも濃厚スープの場合は旨い食べ方ですな。そして・・・自分のクセなんだが、肉で麺をまきながら食らう。肉と炭水化物は一緒に食らうのが好きなものであしからず。
 

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ワンタン旨し!絶対おすすめ!ふわふわとコリコリの旨さの狭間で悶絶!
 
 「篝」であまりイメージないトッピングでしたが、こおワンタンが非常に旨い!。これ激しくおすすめです。サイズが大き目で、一口で食うには少し大きい。ワンタンの肉厚ぶりがしっかりてて、鶏白湯の濃厚味が絡んでいるから、これだけでも旨い。さらに肉餡が秀逸。実にシンプルな塩味付けベースですが、挽肉感がふわっふわ~。これが噛むとフニャッと潰れるようで皮が千切れると、口の中に旨みが溢れるー。それだけで終わらず、軟骨のコリコリ感が踏んだんで「やさしい」。まさかヤゲン軟骨を、チタタプチタタプチタタプチタタプ・・・と口ずさみながら包丁で叩いたのであろうか。神の味なのかもしれません。
 

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多彩な季節野菜のトッピング!これも篝ならではの楽しみ方!
 
 どうせ銀座で良いものを食うんだったら、特製でいきまそう!。味玉と鶏胸肉が追加されるだけでなく、野菜類も追加されます。その野菜は季節によって違うんだとか。かぼちゃ・ヤングコーン・フルーツトマト黄赤・ラディッシュ。季節感あるのはかぼちゃくらいなんだが・・・。
 

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 初訪問の時、ヤングコーンがうめーって心の中で叫んでたけど、相変わらず旨いね!仄かな甘みが良い感じなんだけど、何と言っても薄っすらな焦げ目が旨い。今回もただそれだけのように思ってたんだが・・・・実は「フルーツトマト」が旨かった。元々旨いものだから・・・何をいまさらと思うことなかれ。湯せんで薄皮をキレイに剥ぎ取り、しっかり冷やされていて鮮度は失わず。それがまるでフルーツ以上に弾ける明るい旨さで泣ける。黄色と赤も微妙に風味や甘味が違ったりして、楽しめるものだったんだね。結婚披露宴ででてくるサラダだぜまるでー。
 
 
 
味玉にハズレなし!あっさりタレの浸透深さと芳醇な甘味!酒に合わせたい
 
 今回は本当にいろいろと発見が多くて頭の中がパニックになりそうなラーメン活動であったが、味玉がそっちのけのようで申し訳なく。少しだけ冷たかったが許容範囲。薄味のタレがゆっくりと染みこんでいるのがうあkがえて、白身だけ見ると薄いカフェオレ色が均一に染まってます。味わいも少し塩気に甘味を感じる味わい。卵黄は少しハードな調整で、ねっとりと舌の上に絡みつく。深い出汁浸透を感じたあとは、マチュアな甘みが広がり、白飯よりも酒と合わせたい崇高な仕上がり感覚がいいね。嗚呼、やはり今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「これ一杯でフルコース的充実感深し!さすが銀座の崇高鶏白湯!未体験なら勿体ねぇ〜」
 
 ・・・と感じます。ラーメン好きで近くに来られる際はこちら激しくおススメ。またたオリンピックの年には外国人客の方が多かったりするのでは?とも思いますし、ラーメンもIT化、グローバリズムが浸透してきたか。ラヲタの私も波に乗り遅れないようにせねば!。ともあれ年末に宿題が一つ消えてほっとした・・・この安堵感のまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 
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【今週のラーメン3537】 風は南から (東京・武蔵小山) 背脂醤油ラーメン+玉ねぎ ~ワイルドとスタイリッシュが両立する崇高さ!洗練された燕三条系!

寒さこたえる時にはガッツリ背脂補給だ!
 誕生月が初冬にあたるので、会社の定期健康診断はこのタイミングになってしまうのだが、いつも気になるのが体脂肪率と体重。そして腹回り。だいたい毎年、これで危険信号を理解することになるのだが、これから真冬に向かおうし、ましてや忘年会新年会シーズンに突入するとあっては、リカバリーとしてダイエット活動のしようがありません。だったらラーメン断ちすれば?と同僚に茶化されるがそれは冗談にもならない。死活問題と言うか、この世知辛い世の中で何を頼りにしていけまよいのか、道しるべを失うようなもの。だからせめてあっさり系のラーメンにでも絞ればよいのだが・・・・そうはいかない。
 

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 この日も横浜から東京都心に向かおうとするなかで武蔵小杉を経由。ガッツリとケンちゃんラーメンインスパイアへ足をのばしたくなるし、また質実な濃厚煮干も捨てがたいのを振り切って、武蔵小山方向へ後ろ髪を引かれながら移動。楽観で「琥珀」か、風は南からで「塩」をさらっと食うつもりだったんだけど、塩の方がカロリー低そうと思って後者に向かう。しかしメニューラインナップで「背脂醤油」というのを見た途端、頭の中が真っ白になってしまった・・・。どうせ一度の人生である。そして冬はまだ長い。首元を冷たい風が通り過ぎた瞬間、背中を押されたような気がして、思わず「背脂醤油ラーメン」のボタンを押してしまいました・・・。嗚呼、やっちまった。きまぐれに「玉ねぎ」追加もしたけれど、サラダ感覚で野菜をプラスしたつもりだったのか・・・・オレ自身考えが不明。
 

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 実は何気に「風は南から」は好きなブランドで、井田商店ともども。一時期、学芸大学前や、蒲田に支店が増えて、ありがたかったのだが、今はここ武蔵小山1店舗。また盛り返していただきたい次第。特に、蒲田店は非常に駅から近くて便利だった上に、「朝ラーメン」まで提供していたから、非常に残念至極のまま今に至る。久しぶりの訪問とはいえ、応援気分でありました。
 
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ピッチリしつつズドンと腑に落ちる濃口醤油!豚の甘みを余すことなく伝える背脂の海!
 
 入店時は、これから混むかという感じでカウンターとテーブルにそこそこばらけるように客が座ってる。お昼のテレビ番組が他愛もない出来事やら、世界情勢などニュースを垂れ流すいっぽうで、豚骨が薫る店内。みな男性客で勤め人・・・戦士の休息状態ですな。見ず知らずの人と並んでテレビ眺めてぼーっと何も考えず、ただラーメンを待つ幸せ。偶然だったのか、ほぼ背脂醤油ばかりが出てました。そんな中の一杯が私に運ばれてきまして、それはこんな麺顔でした!。
 

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 おおお!なかなかワイルドな盛り上がり方をした背脂醤油!。ガッツリと食わせる醤油の色濃さもなかなかナイスですが、なんだかどこかが洗練された印象あり。背脂追加のボタンは無かったし、何だろうと思ってたら分かったのが岩海苔だ!板海苔が一枚ささてるから問題なし。ただ岩海苔じゃないだけで、こんなにもスタイリッシュな背脂醤油感になりますね。また肉もしっかり作りこみ感じるし、全体的なプレゼンスの高さは文句なし!。こりゃ男の昼飯感覚アリアリですな!。
 

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 まずはスープから。見た目の通り一面に背脂。鬼のようにトッピングの上にも降り注ぐ背脂感が理想的なのですが、今のメタボ不安な私にはこれくらいで十分です。びっしりと隙間なく覆っており、醤油スープは見せないものの、背脂自体が軽く濃口醤油に染まったような感じ。背脂多めにレンゲで掬って味わってみると、嗚呼・・・豚骨エキスにカエシ混じり、塩気でズドンとインパクトを感じさせます。
 

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 しかしこれが塩っぱくはない。すぐさま背脂の溶けた円やかさが全体を覆うので、むしろ円やかとすら覚える味風景。この「甘いと辛いの相乗効果」が一番ヤバい関係であり、食い始めると止まらなくなるパターンだわ!。しかし病みつきというジャンキーさは少し影をひそめる。それは玉ねぎという野菜の存在であり、クチ休めにもなるし、また汁が出汁に溶けて、塩気の尖りを一層マイルドに仕上げてゆく役割を果たします。
 

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もやしと玉ねぎが、上手く背脂を引っ掛ける!触媒的役割で旨し!
 
 嬉しいのはもやしです。熱々でシャキシャキ。燕三条系の背脂では岩海苔イメージは合っても、もやしはないんだが、オレだけなんだろうか。しかし実は合うね!。背脂でギトギトしてるところをさっぱりとさせてくれるし、また玉ねぎと同様に汁がスープにも溶けてゆき、より一層マイルドで食べやすくさせるから、一石二鳥。また腹も膨れて低カロリーなパーツだから、一隻三鳥か四鳥だったりします。
 

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 またもやしと玉ねぎを引き上げると、一緒に背脂の固まりも引っかかってくるので、これを遊び気分で食い散らかしてしまいました。出汁が絡んだ背脂だから、淡泊な野菜の味に色を添えるし、またその逆でこってり感にサッパリさが浸透し、罪悪感を薄めてくれるような味わい。今回はむしろ岩海苔がなくてよかったのかもしれません。
 

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三河製麺:クッシリ感覚をしっかりと最後まで伝えるパワフルさ!これぞ極太麺の満足感!
 
 最近になく、極太麺の痛快さを楽しませてもらいました。私の知っている燕三条系は、麺が少し柔らかいのが多く、それはそれでグッドなのですが、たまには違った風合いも楽しみたいと思ってもいた次第。それがカタメ好きも唸るほどの、非常にしっかりしたクッシリ感で気持ち良い!。麺が太いと熱に対する耐性が効くのか、最初から最後までこのクッシリ感が衰えを見せなかったし、かといって汁を吸い込む表層の旨みは格別。前歯で千切ると歯の裏側に断面が当たっるような気がして、そこから熱もかんじたりします。
 

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 ただカタメな極太麺だとズボボボっと啜りにくいのもありますね。地肌はツルツルだったし、また背脂コーティングも期待できるので、できなくもないが汁ハネ必須。午後に大切な面談があるので、汁ハネしたワイシャツで対するわけにもいかずで、静かにちゅるちゅる啜ったり、短く啜ってワシワシと噛み潰したりして、味わいながら麺を堪能させていただきました。この質感なら当然つけ麺にも十分に対応可能かと!。次回訪問のメニューは決まったかも。
 

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肩ロースとバラの二種部位チャーシュー!薄味の中に背脂醤油まみれで旨し!
 
 脂身と肉身がとてもバランスが良い風貌。大きさと厚さも文句なく、肩ロースとバラという二種の部位もあってこれはレベル高いですねー。低温調理の半レアチャーシューが花盛りな平成最後の冬ラーメン事情ですが、こういう馴染み深い肉も捨てがたし。
 

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 味が濃いように見えて実はあっさり薄味。脂身はゆっくり熱で溶けると甘味をほわっと感じさせます。一旦スープに沈めて、背脂と濃口醤油で濡らしてから食うと旨かったですが、そのまま単品としてでも旨し。ダイレクトに食ってハイボールで胃袋へと流し込みたい気分。チャーシューメンもおすすめでしょうが、英世一枚以上という設定。デフォルトでもこのボリュームと質感ですから、ゆっくり味わえば相当楽しめます。
 
 

 

 
 
総じまして「ワイルドとスタイリッシュが両立する崇高さ!洗練された燕三条系!」
 
 ・・・と言う個人的な感覚でごめんちゃい。一度食い始めると、クセになるような魔力ある背脂感。しかし程よい野菜のバックアップとハードな麺で、鬼のような背脂でなくても十分な食べごたえ。胃もたれオヤジでも優しく食い切れますから、激しくおすすめ!。そんな宣伝気分のまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeにまとめてみました!

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風は南から (24bit リマスタリングシリーズ)

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新潟4大ラーメンセット 新潟土産に 人気 贈り物 乾麺ラーメン

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ヤマダイ ニュータッチ 凄麺 新潟背脂醤油ラーメン 124g×12個

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【今週のラーメン3536】 濃厚ラーメンかなや (東京・方南町) ◯得濃厚ラーメン 黒 極細麺 + 替玉 〜濃厚民族の魂揺さぶる直球豚骨!背徳の豚骨エキスに風雅なる低加水細麺の魔力にひれふせ!

ひとりぼっちの年末夜は・・・濃厚ラーメン!
 夕方に、思議なLINEが嫁はんから飛んできた。急遽忘年会参加決定で、晩飯適当によろしく〜とのこと。専業主婦で忘年会の繋がりってなんだ!?と一瞬訝しんだが、PTA繋がりらしい。PTAでも憂さ晴らしすることあるんだ?と少し皮肉めいたメッセージを返したら、機嫌を損ねてしまった・・・(汗)。それから返しのメッセージが一切ねえ。嗚呼、いつも一言多い悪い癖が出てしまった。猛省!。
 

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 しかし、晩飯フリーなら最近、夜のラーメン活動も疎かなので、いっそのことやっちまいましょう!と、立ち直りは早いオレです。そう遠征はできないので、考えた挙句「丸ノ内線」の方南町方面に決定。日頃、新宿経由で通勤している身ですが、丸ノ内線で・・・しかも中野坂上で乗り換えて方南町へなんて、非常に億劫でならない。気分的に池袋や練馬の方が近い気がする。だからこんなタイミングしかねえということで、「濃厚ラーメンかなや」さんへと向かいます。元「ラーメン高校生」がくりなる濃厚ラーメン!最新TRYでも受賞してますし、期待は高まりますな!。
 

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 そんなこんなで方南町。夜は信じられんほどに都会でも暗いのね。環七が抜けてゆくだけのロケーションで、少し寂しいイメージプンプン。そんな中、飲食店の電光看板だけがあちこちにアピールしてたりして、独特な雰囲気が哀愁そそります。場所は、元「家系ラーメン桂家」の跡地。勝手知ったる場所だから、間違えることはないのだった。やけに学生たちの人だかりがいるなと思ったら、ああここか・・・と言うことでプチ行列に連結。1分もしないうちに店内に召喚されました。
 

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久しぶりの濃厚豚骨!マー油追加で胃袋も突然刺激にビックリ!?
 
 こちら豚骨ラーメンの専門店。その一方で汁なし系もイチオシの雰囲気で「台湾まぜそば」も人気な模様。どちらも一時期、ハマりにハマった分野ですので・・・正直迷いますな。たまたま昼間に汁なし系を食らったのもあって、今回は汁系の豚骨とさせてもらいました。さてその豚骨ですが、デフォルトの他に黒と辛がありまして、結構なんでもありな豚骨ワールド。豚骨=九州と言う考え方は、もう古いよと言わんばかりです。券売機の前ですぐに選べず固まってしまいましたが、背後に後客の咳払いを感じて、咄嗟に押したのが「黒」でした。券売機のボタン配置が誘導的でして、慌てすぎて特製の「◯得」を押してしまったが、それもまた良しか・・・・。そんな受け身姿勢でしたが受け取った麺顔みて、これは大正解だと確信しました。それがこんなお姿!。
 

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 おおお!さすが特製!。四方八方に薄切りチャーシューがはみ出ております。そして中心部に肉の盛り上がりあり。スープのマットな黄土色感が如実に白濁系豚骨エキスを感じさせますが、じわじわと麺顔をはびこるように広がる黒い油・・・それがマー油です。キクラゲ・海苔・マー油・・・と重なって、なるで旨さの黒い三連星。微妙に違和感を覚えるのは海苔と京都九条ネギ。マー油豚骨だと、すぐに熊本系に結びつけたくなるが、あまりとらわれないで自由さ楽しむ濃厚豚骨らしい。
 

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 味はなんとなく、色合いと濃厚さ・・・そして香りから察しがつくのだが、心落ち着けて味わうと、確かに豚の濃厚なるパンチを感じますね。しかしそれほどコラーゲンでベトベトしない。口の周りに張り付くほどのコラーゲン感は抑えめですが、それでも豚煮出しの風合いは分厚い。骨成分でザラザラした後味もなく、非常にまったりとした濃密さと感じてました。塩気は来そうで実はそれほど感じません。豚コクが濃密で味が濃ゆいため、それほど塩気は抑えめであったのか??。しかし家に帰ってから、喉が渇くのでそれなりに塩分あった様子です。煮干しでもそうなんだけど、塩って旨味のボディを肉厚に引き出す力ってあるよね。旨味に隠れて潜んでいたと言う塩の存在感を改めて感じました。
 

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 さて・・・何と言っても「マー油」が食欲をそそりまくります。ご存知ニンニク焦がし油なので、豚骨にはベストマッチ。同じニンニクでも、ジリジリさせる刺激感とはとても対照的です。軽やかさ香ばしさが漂う中に、ワイルドな風合いを醸し出すパワフル香味油。これはラーメン以外にも転用が聞くと思ってて、日頃大型食品店など行くと市販品がないかと探すのですがね・・・あまり見かけず。特にこちらではザラツキ感が素晴らしく、薬味を少し感じたりします。マー油自体もケチケチせずに多めにふりかかってるのも心意気!。
 

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衝動は抑えられない!刻みニンニクに紅ショウガを投入してアクセル全開!
 
 しかし・・・今回はニンニクの衝動を抑えられない!。ブレスケアもバッチリ買い換えたばかりだから、ここは思いっきり行くぜ!。
 

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 生ニンニクをクラッシャーで!と行きたいところだったが、こちらは刻み生ニンニクがポットに入っておりますから、それをズバズバと何回も投入。蓋を開けた瞬間から匂う(笑)。濃厚豚骨をベースに、マー油のシャープなキレに加え、粗みじんニンニクがボディーブローのように攻め込み、クサクサ旨味の猛ラッシュで、ダウン寸前なオレです。
 

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 ここで忘れかけていた紅ショウガを投入。この独特の最強ジリジリ感がいいね!。ダウン寸前で目が覚めたように、また食欲が盛り上がってくるではないか!。麺とも絡みやすく歯ごたえにアクセントを形成するのも楽しいアイテム。ここから先はアクセル全開で食べまくり飲みまくり、やっぱり替え玉を抑えきれなかった流れです。
 

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豊華食品:なんと言われようと濃厚豚骨には極細ストレートの低加水麺が最高なのだ!
 
 豊華食品・・・よく知らなかったのですが、最近偶然その麺箱を見かけます。直近では西荻窪南口にあるお店など。こちらは【太麺】【極細麺】を選べるシステムになっており(口頭)、太麺だと大盛無料。極細麺に大盛はありません。替玉対応となりますが当然有料(100円)。デフォルト量は「太麺:150g」「極細麺:110g」。どう考えても極細麺だと割りに合わないような気がしてならない・・・。
 

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 しかし濃厚豚骨スープだったら、極細麺必須でしょう!。細麺と伝えましたが、カタサなどの確認がなかったので、それはそれで楽しみで待つのみ。以前のラヲタ駆け出しで、イチビリなオレだったらハリガネ!なんて言いそうですが、粉なの風合いは柔らかさにもあると、最近改めて感じたからね・・・。そして配膳された瞬間のデフォルト加減は、ちょうど良いカタメの風合いだった!。
 

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 最近、博多麺を食ってなかったのもあって、非常に粉な風合いが鮮烈で気持ち良い!。極細麺だからスープの持ち上げ半端ないのに、汁浸透を一切していないから、咀嚼でスープと麺を一体化を一から始める事になる。その最初の一口目・・・強いクシクシ感の後に鼻腔に流れる風味の良さがたまらん!しかし麺量も少なめだし、あっと言う間に汁吸い込みが進むので、悠長なことをしてられない。多少慌て気味で食うのも博多麺の醍醐味でしょうか。麺を食い始めて1分経過した頃には、替玉コールをしてました。
 
 

 

 
 
誘惑に負けるオレなのさ・・・・替玉召還!
 
 替玉には麺のカタサを確認してくるのね・・・。店内に貼られたPOPを見てみると、何と7段階に対応。「粉落とし」から「超やわ」まで対応してくれるのだ。これはもう「秒単位」の調整と思われ、見極め力には感服するしかない。あまりイチビリったりせず、今回は素直に「カタメ」とコールです。
 

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 すでにタレを軽くかけられている。銀皿から流し込むように麺をずらしながら投入。九条ネギとチャーシューの欠けらも入ってて、納得の風貌です。
 

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 みなさんご存知の通り、替玉の方が1玉目より水分低めに、パツパツ目に感じる。1玉目だとまるでバリカタ以上のように粉風合いが楽しめていいね!。
 

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 この2玉目の麺風合いをダイレクトに楽しむことも重要で、だから博多麺だと1玉だけで帰れなくしてしまうのだわー。
 

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薄めの肩ローススライスが好き!汁にも馴染むし低加水極細麺にも最高なコンビネーション
 
 基本的に薄切り肉。なんだが微妙な厚みが心地よくて、ペラいんだかペラくないんだか・・折りたたんで食うと妙にハマるー。マー油が部分的に染み込んでいるのもあるけど、程よい塩気で旨し。いくら食ってもカロリーゼロなら無限に食い続けてたい、そんな魔力性も微妙に感じます。
 

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 嬉しいのは注文を受けてから、スライサーで人数分必要分カット。当たり前のようで、抜け目ない気配りが良いと思うし、その方がきっと在庫を無駄にしないと言うことなんでしょう。それでも「きっとオレの肉をスライスしてる!」と思ってカットしてるの眺めてるだけで、その肉が愛おしく一層うまく思えてくる。
 

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 ちなみに、きくらげもナイス。チャーシューのソフティな歯ごたえとは裏腹な、バキバキした歯ごたえがたまらん!
 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!濃厚なスープの塩気にあって、濃密な甘味が安らぐのだ!
 
 久しぶりの濃厚豚骨と博多麺でかなり興奮した今回の一杯。実は脳みそが疲れすぎて、あまり味玉のイメージが残っていないのだが(苦笑)。ただ濃密でマイルドな卵黄だけは印象に残ってる。ねっとりし過ぎず、ペッタリとした全体に絡みつくような柔らかさ!きめ細やかさ!。出汁の浸透はあっさり気味、そして熟成の甘みもほんのりと薫るといったイメージ。なのでやや塩気あるスープと混じると、甘辛が混じったようで、より美味く感じる。嗚呼、やはり今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「濃厚民族の魂揺さぶる直球豚骨!背徳の豚骨エキスに風雅なる低加水細麺の魔力にひれふせ!」
 
 ・・・と言う感覚でして、最近あっさり系ばかりに傾斜していた自分としては衝撃の一杯!。営業時間とロケーションが悩ましいのですが再訪確実。限定麺も人気なようですでに焦ってしまいます。次回はそれ狙いと言うことで。そんな応援気分が収まりませんが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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テーオー マー油 380g

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ハウス 黒マー油 31g×5個

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テーオー食品 マー油 800g

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【今週のラーメン3534】 中華そば うお青 (東京・万願寺) 中華そば 塩(上) 〜どこまでも心落ち着く和出汁!旨味極まる淡麗魚貝!

一品づつ・・・魂を込める誠実さ
 もうすぐ、東八道路日野バイパスが連結する!。これは東京西エリアに在住する身としては嬉しい!!。甲州街道と府中ICの気持ち良い連結は、周辺の道路事情に悩んでいる人々にとっては悲願なのです。そんな工事の進行度合いを確かめる様に車を走らせ、この日は日野方面へと車を走らせます。一杯の中華そばに思いを馳せて。BGMなどなくとも実に充実した開放感!。
 

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 きっかけはとある日、ラーメン評論家大崎氏の情報から。日野にとてつもない旨い店があることを知りました。平日でも夜でも、ここだけはすぐにでも行きたいのですが・・・場所が「万願寺」??。それ何処やねん・・・。京都生まれの私としては、青唐辛子しかイメージが浮かばん。立川から、多摩モノレールで移動というサディスティックなロケーションですから、週末に行くしかありませんな(汗)。ガソリン単価も最近下がったので、クルマで行くしかねぇだろうという流れで、この日は朝からソワソワしてましたよ。
 

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 勢い余って少し早めに現地到着したのですが、時間の潰しようがないので、まずは場所の確認だけはしておこうかと、やってきたのが「中華そば うお青」。土方歳三記念館の近くです。ほぼ住宅地のど真ん中という雰囲気で、気持ち良い殺風景なエリアですが・・・なんと既に開店待ちの客が並んでるじゃないか!。嗚呼、なんというツワモノか!。こういうの見てしまうと、そのまま並びに加わるしかねぇよなぁ〜〜。オレも相当フェチ級なラヲタ(ラーメンヲタク)なんだけど、上には上がいる。後から知ったが、ちょっとラヲタ界の有名人もこの場におられた様でした・・・(爆)。
 
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和出汁感全面に溢れる旨味!魚貝の滋味と鶏エキスが極淡麗として深く沁み入る
 
 行列はどんどん伸びてゆき、開店前には相当な人数でした。地元ファンを確実にキャッチしている様で、行列を一気に吸い込んだ店内は、和やかでした。接客姿勢がすこぶる良いねー。こちらは、「一人オペレーション」ということを心止めておく必要があり。「お冷はセルフ」ってのはよくある風景。そして「返却台」があるというのも最近パラパラと見かける仕掛けで、立ち食いそばのシステムいいとこ取りです。この店が面白いのは必ず「一杯づつ作る」ということで、開店混雑にもかかわらず、一杯一杯提供するというのがこだわりです。マルチタスクを完全否定。ものづくりの精神性を感じますな。それでも回転は早いので苦になりません。問題があるとしたら、グループ客の場合、一人づつタイミングがずれるということかしら・・・・。そこは前向きに理解していただきたい次第です。そして今回の私の一杯が元気よく配膳された!。それはこんな麺顔!。
 

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 おおお!これは期待通りの「淡麗極まるオーラ」そのもの。この一杯に「重い」ということは一切感じない一方で、「思い」は分厚い感覚です。全体的に淡麗メッセージ性がすごく高い。そしてスープも麺も淡麗そのもの見栄えに、いつも脇役のメンマと青菜が妙にビシッと決まってるじゃないか。上半分にギュッと詰まった具材配置で、下半分がスープと麺の優雅な流れ。まるで宇宙船からアトラスを見渡す様な気分にさせます。
 

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 まずはスープだ!。いや・・・・すでに見栄えから「出汁」と呼ぶべき和風な感覚がありあり。味わうと想像を超える穏やかさなのだった!。表題が「貝だし塩」とあるから、てっきりホンビノス貝の様な貝類エキスがジワジワジワーーーーっと染みるもんだと思ってた。ところが貝のイメージは低めで最初は肩透かし感がある。しかし、後追いで円やかな「和出汁」がありありと感じられ、まるで白だしでも啜ってるかの様な、淡麗な風景が広がるではないか!。
 

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 個人的には、乾物系の甘味が印象的です。「貝と鶏」の出汁とうんちく書きには説明されているのですが、あしからず・・・・正直なところそんな個人的な味印象。そして鶏の出汁と聞いて、鶏油系の濃密さをイメージしてはいけません。鶏はさっぱり感とだけで駆け抜けてゆきます。むしろ昆布とか椎茸とかの滋味があると思うんだけど、実際のところはどうなのかわからん。
 

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 食いながら、ずーっと気になっていたのは、細かい粒子が全体的に浮遊していること。レンゲですくって目で確認したりしたけど、最初は全く分からなかったです。肉や節でもないしスパイスでもない・・・。そんな不可思議さを醸すのが、実は「橙」でした!。生まれの京都では、七味をブレンドしてくれる店が多かったもんでした。祭りの夜店で七味屋がよくあって、そこでお土産に良く買ったっけ。壬生寺の夜店が実に懐かしい。柚子や橙は、乾燥させて粒子状に潰して、七味等和のスパイスとして活躍してた。それを橙オンリーで和出汁に溶かして浮遊させているのであった・・・・。これは個人的に心を奪われる風味。
 
 

 

 
 
程よい低加水感が出汁の穏やかさとマッチ!ゆっくり汁を吸い込み旨し!
 
 もう汁をすすって味わった段階で、心は奪われメロメロなんだけど、麺をすするとこれまた旨い。もうこれ以上嬉し泣きさせんといて欲しいわー・・・。ほぼ美味しんぼの京極万太郎になった気分で、無心に啜り続けます。もともと加水低めの麺が好きですから、冒頭のクッシリ感が確認できた時は感動です。ふわっと上品な淡麗出汁に、実はスカッとした加水低めの麺が合う。淡い出汁だからこそ、ほのかな甘さを放つ麺の旨さをマスキングしないんだね。これが楽しくてならない。
 

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 ゆっくりゆっくりと汁が浸透します。浸透しても風味をマスキングしないから素晴らし!。後半は奥歯で麺を噛み潰すことに意識を集中します。もう少しで汁が完全浸透しそうな麺の状態を、奥歯で噛み潰すことで、一気に強制浸透させる気分。顎の唾液腺が吹き出す準備満タンでジワジワーっと広がると、旨味へと一気に昇華した様です。
 

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 因みに極太メンマと麺の相性も良いのを偶然見つけました。メンマは極太ですが、これが面白いほどに柔らかく、引っかかりが全くなく裂けます。その上完全に和出汁が浸透した味風景なので、お浸しかと思うほど。太メンマと麺麺の相性が、食感としても味わいとしても融合が素晴らしい!これは極めて個人的な感覚なので、実際どう感じるかまで責任もてませんのであしからず。
 
 

 

 
 
2種チャーシュー!飾り炙りの鶏むね肉に、ナチュラル風味の豚もも!
 
 もう普通に2種が並ぶんだから、現代ラーメンの進化が素晴らしい。ラーメンという単品メニューは、もはや単品の中にコースエッセンスを放り込んだかの様です。高校時代にチャーシュー麺が食えずに、もやしばかりを追加していた思い出は、もはや別世界です。
 

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 鶏の胸肉、周囲の飾り炙りがいい感じです。軽く表面だけ焦げ目を作って香ばしさを演出。あとは出汁や薬味を浸透させてシルキーに仕上がってます。一度焼いたのをわざわざ出汁で浸していく技法?万願寺唐辛子の手法に通じるではないか(ごめん!無理やり・・・)。そして筋繊維がいちいち柔らかくて、どの方向でもサクサクと千切れて行くから気持ち良い。細かい筋肉繊維の隙間に出汁が浸透しているのが、見逃せない甘さです。
 

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 そして豚肉が旨い。脂が極端に少ない身で、ヒレかモモと想定しました。殆ど違いが分からんのだが、ヒレ肉は筋肉繊維を折り曲げるとバクっと割れやすいのに対して、モモ肉はきめ細かい様な粘りがある様な気がするので・・・勝手にモモ肉と決めつけーー。豚ってのは、脂と骨が旨味の真髄ですが、肉を丁寧に煮出すととても上品な出汁が出るんですよ(浦和での独身時代、暇すぎてそんなことばかり試してた)。それに半レア肉ですから旨味は芳醇。本当にナチュラルな肉身の味わいを楽しむなら・・・モモ肉だったりね。
 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!白出汁浸透深いあっさり味玉!
 
 見るからに白い味玉。醤油を一切感じないと言い切りたいが、白醤油使ってますって言われると辛いので、一応逃げておきます。数ある味玉の中では、白身の色合いが「純白」に近い!。また卵黄のオレンジ色が濃ゆい。いかにも卵のイメージに近い色の組み合わせ。日本国旗は紅白だけど、もしも超国家権力で色を変えろと強制的に言われたなら・・・・卵の白とオレンジ色で日の丸を創りたい気分にさせます。何なら玉子王国の国旗にしても良い。
 

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 味はとてもシンプルで、好感が持てました。全体的に淡麗な味風景だから、シンプルさが清々しい。白身は塩気が薄く引いた感じですが、味わいというよりふるふる感を楽しむだけで通り過ぎます。そして卵黄はハードなねっとり感。プリンはハードめな硬さが好きなオレにとっては、ちょうど良い感覚かもです。出汁浸透による熟成感は低めで、本来な味わいが深く味わえるので好印象。塩味玉の高級なタイプって感じでしょうか。嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
 
 

 

 
 
総じまして「どこまでも心落ち着く和出汁!旨味極まる淡麗魚貝!」
 
 ・・・と言う個人的な感想。これはラーメン砂漠に忽然と現れたオアシス。否が応でも大切にしたいです!。リピートしたい!!。驚くべきことに、新規開店早々に、もはや限定メニュー展開です。現代のラーメン店の生き残りに「限定展開」は必須アイテムということでしょうか。応援気分が止まないままに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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