ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3534】 中華そば うお青 (東京・万願寺) 中華そば 塩(上) 〜どこまでも心落ち着く和出汁!旨味極まる淡麗魚貝!

一品づつ・・・魂を込める誠実さ
 もうすぐ、東八道路日野バイパスが連結する!。これは東京西エリアに在住する身としては嬉しい!!。甲州街道と府中ICの気持ち良い連結は、周辺の道路事情に悩んでいる人々にとっては悲願なのです。そんな工事の進行度合いを確かめる様に車を走らせ、この日は日野方面へと車を走らせます。一杯の中華そばに思いを馳せて。BGMなどなくとも実に充実した開放感!。
 

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 きっかけはとある日、ラーメン評論家大崎氏の情報から。日野にとてつもない旨い店があることを知りました。平日でも夜でも、ここだけはすぐにでも行きたいのですが・・・場所が「万願寺」??。それ何処やねん・・・。京都生まれの私としては、青唐辛子しかイメージが浮かばん。立川から、多摩モノレールで移動というサディスティックなロケーションですから、週末に行くしかありませんな(汗)。ガソリン単価も最近下がったので、クルマで行くしかねぇだろうという流れで、この日は朝からソワソワしてましたよ。
 

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 勢い余って少し早めに現地到着したのですが、時間の潰しようがないので、まずは場所の確認だけはしておこうかと、やってきたのが「中華そば うお青」。土方歳三記念館の近くです。ほぼ住宅地のど真ん中という雰囲気で、気持ち良い殺風景なエリアですが・・・なんと既に開店待ちの客が並んでるじゃないか!。嗚呼、なんというツワモノか!。こういうの見てしまうと、そのまま並びに加わるしかねぇよなぁ〜〜。オレも相当フェチ級なラヲタ(ラーメンヲタク)なんだけど、上には上がいる。後から知ったが、ちょっとラヲタ界の有名人もこの場におられた様でした・・・(爆)。
 
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和出汁感全面に溢れる旨味!魚貝の滋味と鶏エキスが極淡麗として深く沁み入る
 
 行列はどんどん伸びてゆき、開店前には相当な人数でした。地元ファンを確実にキャッチしている様で、行列を一気に吸い込んだ店内は、和やかでした。接客姿勢がすこぶる良いねー。こちらは、「一人オペレーション」ということを心止めておく必要があり。「お冷はセルフ」ってのはよくある風景。そして「返却台」があるというのも最近パラパラと見かける仕掛けで、立ち食いそばのシステムいいとこ取りです。この店が面白いのは必ず「一杯づつ作る」ということで、開店混雑にもかかわらず、一杯一杯提供するというのがこだわりです。マルチタスクを完全否定。ものづくりの精神性を感じますな。それでも回転は早いので苦になりません。問題があるとしたら、グループ客の場合、一人づつタイミングがずれるということかしら・・・・。そこは前向きに理解していただきたい次第です。そして今回の私の一杯が元気よく配膳された!。それはこんな麺顔!。
 

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 おおお!これは期待通りの「淡麗極まるオーラ」そのもの。この一杯に「重い」ということは一切感じない一方で、「思い」は分厚い感覚です。全体的に淡麗メッセージ性がすごく高い。そしてスープも麺も淡麗そのもの見栄えに、いつも脇役のメンマと青菜が妙にビシッと決まってるじゃないか。上半分にギュッと詰まった具材配置で、下半分がスープと麺の優雅な流れ。まるで宇宙船からアトラスを見渡す様な気分にさせます。
 

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 まずはスープだ!。いや・・・・すでに見栄えから「出汁」と呼ぶべき和風な感覚がありあり。味わうと想像を超える穏やかさなのだった!。表題が「貝だし塩」とあるから、てっきりホンビノス貝の様な貝類エキスがジワジワジワーーーーっと染みるもんだと思ってた。ところが貝のイメージは低めで最初は肩透かし感がある。しかし、後追いで円やかな「和出汁」がありありと感じられ、まるで白だしでも啜ってるかの様な、淡麗な風景が広がるではないか!。
 

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 個人的には、乾物系の甘味が印象的です。「貝と鶏」の出汁とうんちく書きには説明されているのですが、あしからず・・・・正直なところそんな個人的な味印象。そして鶏の出汁と聞いて、鶏油系の濃密さをイメージしてはいけません。鶏はさっぱり感とだけで駆け抜けてゆきます。むしろ昆布とか椎茸とかの滋味があると思うんだけど、実際のところはどうなのかわからん。
 

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 食いながら、ずーっと気になっていたのは、細かい粒子が全体的に浮遊していること。レンゲですくって目で確認したりしたけど、最初は全く分からなかったです。肉や節でもないしスパイスでもない・・・。そんな不可思議さを醸すのが、実は「橙」でした!。生まれの京都では、七味をブレンドしてくれる店が多かったもんでした。祭りの夜店で七味屋がよくあって、そこでお土産に良く買ったっけ。壬生寺の夜店が実に懐かしい。柚子や橙は、乾燥させて粒子状に潰して、七味等和のスパイスとして活躍してた。それを橙オンリーで和出汁に溶かして浮遊させているのであった・・・・。これは個人的に心を奪われる風味。
 
 

 

 
 
程よい低加水感が出汁の穏やかさとマッチ!ゆっくり汁を吸い込み旨し!
 
 もう汁をすすって味わった段階で、心は奪われメロメロなんだけど、麺をすするとこれまた旨い。もうこれ以上嬉し泣きさせんといて欲しいわー・・・。ほぼ美味しんぼの京極万太郎になった気分で、無心に啜り続けます。もともと加水低めの麺が好きですから、冒頭のクッシリ感が確認できた時は感動です。ふわっと上品な淡麗出汁に、実はスカッとした加水低めの麺が合う。淡い出汁だからこそ、ほのかな甘さを放つ麺の旨さをマスキングしないんだね。これが楽しくてならない。
 

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 ゆっくりゆっくりと汁が浸透します。浸透しても風味をマスキングしないから素晴らし!。後半は奥歯で麺を噛み潰すことに意識を集中します。もう少しで汁が完全浸透しそうな麺の状態を、奥歯で噛み潰すことで、一気に強制浸透させる気分。顎の唾液腺が吹き出す準備満タンでジワジワーっと広がると、旨味へと一気に昇華した様です。
 

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 因みに極太メンマと麺の相性も良いのを偶然見つけました。メンマは極太ですが、これが面白いほどに柔らかく、引っかかりが全くなく裂けます。その上完全に和出汁が浸透した味風景なので、お浸しかと思うほど。太メンマと麺麺の相性が、食感としても味わいとしても融合が素晴らしい!これは極めて個人的な感覚なので、実際どう感じるかまで責任もてませんのであしからず。
 
 

 

 
 
2種チャーシュー!飾り炙りの鶏むね肉に、ナチュラル風味の豚もも!
 
 もう普通に2種が並ぶんだから、現代ラーメンの進化が素晴らしい。ラーメンという単品メニューは、もはや単品の中にコースエッセンスを放り込んだかの様です。高校時代にチャーシュー麺が食えずに、もやしばかりを追加していた思い出は、もはや別世界です。
 

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 鶏の胸肉、周囲の飾り炙りがいい感じです。軽く表面だけ焦げ目を作って香ばしさを演出。あとは出汁や薬味を浸透させてシルキーに仕上がってます。一度焼いたのをわざわざ出汁で浸していく技法?万願寺唐辛子の手法に通じるではないか(ごめん!無理やり・・・)。そして筋繊維がいちいち柔らかくて、どの方向でもサクサクと千切れて行くから気持ち良い。細かい筋肉繊維の隙間に出汁が浸透しているのが、見逃せない甘さです。
 

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 そして豚肉が旨い。脂が極端に少ない身で、ヒレかモモと想定しました。殆ど違いが分からんのだが、ヒレ肉は筋肉繊維を折り曲げるとバクっと割れやすいのに対して、モモ肉はきめ細かい様な粘りがある様な気がするので・・・勝手にモモ肉と決めつけーー。豚ってのは、脂と骨が旨味の真髄ですが、肉を丁寧に煮出すととても上品な出汁が出るんですよ(浦和での独身時代、暇すぎてそんなことばかり試してた)。それに半レア肉ですから旨味は芳醇。本当にナチュラルな肉身の味わいを楽しむなら・・・モモ肉だったりね。
 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!白出汁浸透深いあっさり味玉!
 
 見るからに白い味玉。醤油を一切感じないと言い切りたいが、白醤油使ってますって言われると辛いので、一応逃げておきます。数ある味玉の中では、白身の色合いが「純白」に近い!。また卵黄のオレンジ色が濃ゆい。いかにも卵のイメージに近い色の組み合わせ。日本国旗は紅白だけど、もしも超国家権力で色を変えろと強制的に言われたなら・・・・卵の白とオレンジ色で日の丸を創りたい気分にさせます。何なら玉子王国の国旗にしても良い。
 

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 味はとてもシンプルで、好感が持てました。全体的に淡麗な味風景だから、シンプルさが清々しい。白身は塩気が薄く引いた感じですが、味わいというよりふるふる感を楽しむだけで通り過ぎます。そして卵黄はハードなねっとり感。プリンはハードめな硬さが好きなオレにとっては、ちょうど良い感覚かもです。出汁浸透による熟成感は低めで、本来な味わいが深く味わえるので好印象。塩味玉の高級なタイプって感じでしょうか。嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
 
 

 

 
 
総じまして「どこまでも心落ち着く和出汁!旨味極まる淡麗魚貝!」
 
 ・・・と言う個人的な感想。これはラーメン砂漠に忽然と現れたオアシス。否が応でも大切にしたいです!。リピートしたい!!。驚くべきことに、新規開店早々に、もはや限定メニュー展開です。現代のラーメン店の生き残りに「限定展開」は必須アイテムということでしょうか。応援気分が止まないままに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeにまとめてみました!

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