今年はゆっくり始動を始める・・・仕事もラーメンも
- 全体&スープ:改めてデフォルトスープの凄みを知れ!磨きのかかった清湯醤油!キレがある中で円やかさも深く!
- 麺:全粒入りで風雅な極細ストレート麺!整形の完璧さだけでなく仕上がり加減で嬉し泣きしそう!
- チャーシュー:2種の低温調理チャーシュー!カットの差でこんなに食感の違いが楽しめるのか!?
- 味玉にハズレなし!:浸透に白だし旨味のような円やかさ!軽やかなマチュア感覚が面白い
- 総じまして「まさに磨き上げを感じる完成度!ネオ中華そば系の行き着くところか??限定以上のデフォルト醤油そば???」
今年は、いいも悪いも年末年始の休暇だけはしっかりとれと言う、ボス様の御下知が飛んでおります。少しでも休みの間に、業務量の平準化をしたいと悪魔が囁きますが、3日間くらいは一切仕事を考えないことにしました。ビジネス書にも手を出しません。ひたすらに飲み食いして、レンタル映画観たりして、ダラダラと過ごすー。こうしてるとだんだんと逆に社会復帰できなくなりそうで、怖くなってくるんですが・・・。休み明けちゃんと出勤できるように、スタートダッシュなど考えて自分を追い込むことなく、「仕事はゆっくり始めましょう」と考え直すことにしようと思います。こんな長い開放感はしばらくないと思うからね・・・。
そんな感じで「ラーメン活動」もゆるゆる気分で今年は発進です。正月限定!とか日頃行けない遠くの有名店など例年はワクワク半分、やれやれ気分でその年の活動を開始するのです。しかしなんだか今年は疲れてしまいました。そこで正月三が日に営業している店を単純にピックアップして、都合が良い店に行くことに。正月早々、大型電気屋で買い物ついでに突撃したのが「八咫烏@九段下」です。
「八咫烏」さんは、自分の中では相当評価が高くて、特に限定麺の出来栄えが素晴らしい。その発想力がすごくて、やはりいつも限定狙いの客で溢れていると言う印象。最近並ぶのも億劫で疲れるので、そこが非常に気になりつつも訪問しますと、なんと待ち客なしですんなりと座れましたよ!。さすが正月三が日で九段下ラーメン食うやついるか?と言う感じですね。・・・・と思ってたら帰り道「田中そば店」が大盛況だったのを目撃したりして(驚)。
全体&スープ:改めてデフォルトスープの凄みを知れ!磨きのかかった清湯醤油!キレがある中で円やかさも深く!
流石に正月三が日だから、この日はメニューを絞ってた感じ。限定はないだろうなと思ってたけど、特撰がどのメニューも販売中止で、さらに「金(煮干)」なども提供なし。「白」「黒」を味玉あるなしで選ぶと言う段取りになってました。これはこれで悪くないかも。この店で一番最初に食べた「黒」を、その後全然食えてないので、こう言うタイミングじゃないとね!。そんな・・・流れるままに選んで注文して食おうと言うのが、こんな一杯、こんな麺顔でございます。
おおお!絵になる!!美しさで麺顔全体が光り輝いてまっせ!。スープの琥珀のきらめき!そこに浮かぶ細麺の流れの統一感!肉の艶かしさがアピールありありで、トドメは味玉のオレンジ色した誘惑感!。これはもはや完成美というやつか。額縁に飾れそうな麺顔ですな。
とにかく醤油のキレ!そして円やかさがすごいのだ!。キレから言うと、まずスッキリした鶏ガラ他のスープが雑味が一切なく、見た目のような透明さすら思う軽やかな旨味の渦!それに支えられてます。そこに生揚げか生(なま)醤油か知らぬが、優しいカエシ感が広がる醤油だれ。これらのコンビネーションがピントぴったりです。そして円やかさはと言うと、下味の出汁感が優しくていいね。ほのかに魚介感が漂い、それが全体的に落ち着きを深めていると同時に、醤油のカエシを旨味甘味へと結びついて昇華させてるようです。個人的には、乾物類の深みがどれもすごいと思うものの、円やかな甘味に干し椎茸の旨味を連想してしまいました。
またさっぱりしているけど香味油がほどほど多めだとも気がつきます。鶏油の濃密な旨味感を感じるようで、それならもっと分厚いアピール感があるはず??。香味油がさっぱりめ?重くない?軽やかな風味??を感じさせるので、香味油も何かと何かをブレンドしているのかもしれない。・・・もうこれは妄想入ってます(笑)。いや〜・・・風味が良いのにとても軽やかなものだから、何か植物油系でバランス取っているのかと感じてしまいました。とこか軽やかさある香味だから、薬味の三つ葉がよく映えましたよ!。
麺:全粒入りで風雅な極細ストレート麺!整形の完璧さだけでなく仕上がり加減で嬉し泣きしそう!
麺の整形が完璧!。都内ならたんたん亭・柴崎亭・・・それら系列系譜の店はこのように一方向に統一された麺まとめをされますよね。実はこれだけでとっても今だに興奮してしまうオレです。崩すのが勿体無い・・・と思いつつ、手早く麺をリフトして写真メモに収めて、慌てて食らいつきます。
全体が風流を感じさせますね。ストレートと言ったけど、実は微妙にぼこぼことしているようだし、地肌には全粒粉の打ち込みも感じられ、見るからに素朴さと風流さをアピールしてます。汁の吸い込み・汁の持ち上げ、その両方とも優れていそうで、伸びやすい性格?。しかし、汁を吸い込む後でもしっかりと旨さを伝えます。前半はプツプツと小気味よく千切れ、淡い風味も楽しませてくれるみたい。後半は汁が浸透してしなやかになったところを、奥歯で一気に潰し込みます。そのあとの糖化した旨味がいつも堪らなく好き!。
表面はざらつき気味?と思っても実はツルツルしてる。香味油の層を潜ってくるからなのか、とてもスムースな滑り。いつもの通り、ズボボボボボボボボボボボーーーーっと啜り上げるのも小気味よく、音の大きさか長さからか、隣のカップル客から痛い目線を正月から受けてしまった(汗)。
チャーシュー:2種の低温調理チャーシュー!カットの差でこんなに食感の違いが楽しめるのか!?
王道の低温調理のチャーシュー。平成の後半になって一気にラーメン界に広まった肉ですねー。その昔は「料理の鉄人」と言うテレビ番組でしか見たことなかったんですが、都内の人気店が出すようになってから、一気に業界に広まったっけか?。そんなことを豚の肩ロース肉と、鶏の胸肉を眺めながら思い出してました。
豚肩ロース肉は、サイズと厚さを変化させ、一枚づつ計2枚配されます。薄く大判なスライス肉は、熱浸透が早く、むしろそれを前向きに捉えた熱伝導による脂の甘みを楽しむタイプ。そのままランダムに折り畳んでから口に入れ、折り目の複雑な歯ごたえも味わうのが一興ですね。その一方で、分厚めで一口サイズのカット肉は、ゆっくり口の中の熱で咀嚼多めにして味わうタイプかと。脂身の溶け具合により、味わいの妙に差があって実に面白く、そこに冷酒があれば痛快に違いないですな。一方の鶏胸肉は、フカフカ過ぎない歯ごたえが魅力的で、淡い出汁浸透の旨味と鶏肉の淡白な旨さが実にマッチ。スパイスやハーブといった飾りのないシンプルな味わいであり、これなら白ワインも欲しくなるねー。
味玉にハズレなし!:浸透に白だし旨味のような円やかさ!軽やかなマチュア感覚が面白い
白身を見ると薄味が深く浸透しているようで、あっさり味なのかと最初は感じます。そして卵黄の微妙な固茹でな仕上がりが、出汁を吸い込み濡れているのかとも。あらかじめ半分にカットされた一つを口に放り込む。そしてはで潰してゆくと、見た目以上に熟成した旨味が広がります。ねっとりと舌の上に絡み、その味わいはほんのりと甘い。出汁を吸い込んだ風味ありだけど、ねっとりとマチュアな濃ゆい出汁融合とは少し違うか??。適度に熟成してるけど、どこかあっさりとしてもいるかも。そこには白だしが浸透したような甘みもあって、ちょっと軽やかな卵黄だったりします。面白い味わい!嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレなし!。
総じまして「まさに磨き上げを感じる完成度!ネオ中華そば系の行き着くところか??限定以上のデフォルト醤油そば???」
・・・と言う感じでして、限定が旨くて有名な店ほど、デフォルトの旨さに支えられてるのかと言う思い。メニューの手を広げなくとも実はしっかりと流行る店だと確信します。今年はここに適当に通いそうな予感あり。何回来れるか今から楽しみです。そんな感動が収まらぬ内に、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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