今年の宿題、今年のうちに・・・ブーム後追い蘭州ラーメン!
- あちこち不可思議な輪郭を思う大陸的味風景!醤油!酢!スパイス!薬味!
- 初めて食ったよ三角麺!フレッシュなモチモチ感と独特な舌触りの麺のエッジング!楽しみ尽きず!
- 洗礼の牛肉!薄い牛もも肉と解れ肉を奥歯で噛み締め味わう!
- 大根のやや硬めな歯ごたえが面白いね!案外好きかも!
- 総じまして「寒さ蹴散らす大陸的魔力!アジアンパワー炸裂の蘭州ラーメン!」
もう平成最後の年末も過ぎようとしております。「平成最後」って言葉が本当によく目にしたり耳にしたりした一年でしたが、やはり今しかないって感じが高まりますね。なので平成最後の宿題は、今年のうちに片付けたいと思う流れです。今年は比較的、神保町に出没する機会が多く、食う機会が頻繁にあったはずの「蘭州ラーメン」。今年の東京ラーメン事情としては、一気に浸透したと言う印象で、池袋や川口あたりで広まったり、はたまた横浜やら六本木でも見かけたような記憶。まだ一度も食えてないのを今回は払拭したいと思い、やってきたのが「馬子禄 牛肉面」さん。いつも行列イメージだったので、休日の昼の部、終了間際に行ってみました。
年末の神保町から淡路町にかけてのエリアは、一年でも一番ワクワクするかも・・・スキー・スノボのセールスが活況で、もうそう言うの卒業してしまったとは言え楽しい。なので街中が混雑していたためか、終了間際でも満席で、店外待ちスペースで待機余儀なくされました。単品メニューの店なのに、恐るべし人気ぶり。従業員のみならず、客層も日本在住の中国の方々も多く、東京中から詰めかけているのか?。本場の味を知っている人に支えられてると言うのが、さらに信憑性の高さを知ります。
10分ほど外で待機した後にようやく入店を促されて・・・実は前金制。その場で3種類の麺を選ぶこととなり、そしてトッピングの追加や排除を確認した後、清算した後席に通されます。もちろん・・・「三角麺」をチョイス(初体験だから)。そしてパクチー追加!と行きたかったんだが、なんとなく宣材写真では、デフォルトでもパクチー多そうだったので、自爆しないように今回はやめときました。
あちこち不可思議な輪郭を思う大陸的味風景!醤油!酢!スパイス!薬味!
今更ながら気がついたが「ハラル認証店」だったんだね。蘭州って中国の北西部にあるらしく、中央アジア圏ではイスラムの教えが広まっているご様子。まさしく多民族多文化を包含する大中華圏の広さを感じさせます。以前、先輩で海外旅行好きな方から聞いたことあるけど、中央アジアって麺料理が美味いんだってさ。人種も文化も食べ物も、交流地点には良いもの・美しいもの・旨いものがあるそうな。ふとそんなことを思い出してしまったあたりで、待ちかねた平成最後の宿題麺料理が、オレの前にやってきた!。それはこんな麺顔。
おおお!阿佐ヶ谷の「バラそば屋」にこれに似たラーメンがあったぞ!?・・・と言うのが正直なところの第一印象(笑)。全く意味ないけどあしからず。不思議と違和感なかったと言うのが伝えたい内容です。もっとパクチーが多少暴力的に感じさせると思いきや、薬味ネギのような落ち着きあり。また辣油のギラつき加減は、新宿の凪で見かける煮干ラーメンの銀ダレを連想してしまいますが、これは完全にラヲタ(ラーメンヲタク)的発想ですな。しかし・・・漂う香りは全くいつも食ってるラーメンとは別でっせ!。
香りがすでにエスニック。単にパクチーの香りだけを伝えているのではなく、あらゆる風合いが日本のものとは違うと思わせます。例えば辣油。日本でも最近は自家製辣油は、珍しくなくなって、いろんな中国スパイスなどを封じ込めるのもよく見かける。でも中国系のスパイス100%か?と言えば微妙で、この辣油についてはそんな大陸系純度の高さを感じてしまう。馴染みの薄いスパイス風味は、嫌が応にもエスニックと感じてしまう。
ハッカクの風味を感じるけど真偽は不明。これも好き嫌いある風味ですね。何やら薬膳料理などによく入っているイメージ。昔のように華々しい第一線の営業接待から、数十年も遠ざかっているとそんな高級料理の記憶も、今では失いつつあります。また、黒酢と醤油の風合いも、日本のものではないと思います。この風合いは明らかに内陸的中華料理。横浜に行けばさらっと食えるようなイメージじゃない気がします。麹など、発酵風味が明らかに違うと思うので、いくら日本の厳選醤油や高級酢を使ったところで、再現できそうになさそう。味のプラットフォームがすでに違う。
そしてベースの出汁がまた違いが面白いね。牛骨牛肉の清湯スープ。牛骨ラーメンも見かけるようになりましたが、まだまだマイナーな分、目新しさの方が強く感じてしまいます。非常にあっさりしたスープに穏やかな塩加減が良い感じ。辣油とパクチーの味と香りがマスキングするのは避けようがありませんが、塩気低めでゴクゴクと飲み干せそうな、透明感と穏やかさが実に良いんです。
初めて食ったよ三角麺!フレッシュなモチモチ感と独特な舌触りの麺のエッジング!楽しみ尽きず!
本当にどうやって作るんだろうか・・・。ちゃんと三角形してました(笑)。こちらは注文を受けてから麺を作っているようにも見えますが、こうもいつも満席なら作り置き感がないです。店の一番奥に、厨房が見てて嗚呼あそこで打ってるんだと言う演出感に、すぐ影響されるオレです。
実にフレッシュな面持ち。麺のエッジングが実に鋭角的で、麺の地肌感が四角麺より幅広なだけ、妙に迫力を感じます。とても白くて漆喰のようなマットなツルツル感が印象的。太麺に見えて太くないと言うか・・・なんとも言葉が見つかりません。歯ごたえはモチモチとした感じで、スパスパととても千切れやすい。多加水のネバリがないので、グルテンの風合い自体があっさりしたようです。そして・・・意外に量が多い。膨れているからそう思えるのかは不明ですが、細い手打ち生パスタをスープで食うとこうなるのか?。
意地悪なように、歯でちぎった麺を記録してみました。分かりにくいけど、三角形して見えませんか?。ワイパーのゴムを切断したらこんな面になるのでしょうか。私の中でもうワイパーゴム麺としか、イメージができなくなてしまった・・・(汗)。
洗礼の牛肉!薄い牛もも肉と解れ肉を奥歯で噛み締め味わう!
仏教徒なオレは、クリスマスを進んで受け入れ、正月にはやはり日本人だよと初詣に出かける。しかし、イスラム的行事などはこれまでしたことない・・・これが言わば初めてになるかも。妙に考えながら牛肉を噛みしめました。いやー実にあっさりした肉!。脂エキスなどほぼ感じることなく、肉自身がだしの素のような雰囲気。旨味を汁に吐き出して、完成したところでまた逆輸入のように吸い込んだ肉。モモ肉に当たるのでしょうか・・・実に悪くない味だし、胃袋がホッとする肉味。また所々、ブロック肉が崩れた欠けらのような肉が紛れ込んでおり、これをパクチーと汁で一緒に食うと実にうまい!。こういった肉では「チャーシューメン!」と言う肉追加はできないんでしょうかね?。宗教の前で欲望剥き出しの行為は許される気がするから・・・。
大根のやや硬めな歯ごたえが面白いね!案外好きかも!
最初はモチか何かと思ったんだが、大根だった!極めて日本食的なので想像できませんでした。しかし、雑学の番組か何かで、昔エジプトピラミッドを建設してた労働者は、大根を食ってたとか・・・そんな記憶あり。島国日本は太古の昔から、大陸から文化を取り入れてたのだから、大根もそれなんでしょうかね。中国内陸部では、こんな大根がイメージなんでしょう。
案外カタイ。大根のおでんなどイメージとは程遠いです。しゃくり!とした歯ごたえが爽快で、出汁の浸透もあるけどハードな歯ごたえ。なのに面切りでもしてあるかのように、角が丸まってる。サイズは小さくて味自体は実にあっさり。辣油に塗れてもあっさり食えます。これもうまいね!ビールのアテにもなる、サクサク熱熱大根!(あ!イスラムの教えベースだから、お酒メニューがないんだっけ??考えすぎ????)。
総じまして「寒さ蹴散らす大陸的魔力!アジアンパワー炸裂の蘭州ラーメン!」
・・・と言う感覚でしょうか。これは実に面白い!興味が尽きない!!。こなれば、3種類の麺を違いを噛みしめたいじゃないか!。宿題にケリを付けるはずが・・・新たに宿題をもらってしまった。ミイラ取りがミイラ・・・・沼にはまってしまったような気分のまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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