【今週のラーメン４９９５】かしわぎ（東京・東中野）塩ラーメン＋味玉＋替玉

中央線沿線で塩ラーとくれば・・・ピンと来るのはココ！？

　開店して以来、もう５年が経とうとしているんすね。開店当初のインパクトは凄かったです。共同経営だったのか、ダブル店主がシングルになって、スタフも入れ替わりつつも安定した旨さを提供してくれます。久しぶりに塩ラーメンをビシッと食いたくなって、久しぶりにやってまいりました。

＜全体＞琥珀に澄み切った出汁に浮かぶ肉花びら！極細メンマと直細麺！味玉は優しい表情！

　実に久しぶりですが相も変わらず煌めく美しさ！エキス感が相変わらずオーラのように伝わります。それはまるで琥珀か黄金スープと言う感覚でして、香味油の影響か？艶めくようにも感じます。淡麗な風貌もあるのだけど、個人的には開店当初よりは、動物感がやや滲む気がするんだが、それは気のせいか？。

　それにしても、このご時世でデフォルト680円と言う頑張った設定にしては拍手です。質感と旨さは遥かに超える！

＜スープ＞塩気の引力に魚介の旨さ！じわじわ滲む乾物と豚旨味？香味も甘味円やか！

　開店当初から「濃かったら調整しますのでお声がけを」と言われるのだが、今になって思うと「ええ塩梅」に塩気バランスが取れてる感覚です。以前は、塩気の中に「旨味が濃ゆい」と感じましたが、随分と食べやすくなってる感覚。塩だれには魚介の旨味がベースにあるようですが、煮干しのようでも節系のようにも感じる味風景。個人的にはそこにやっぱり白醤油のニュアンスを妄想したりしてね：笑。

　そして魚介がちょっと華やか。塩気とニボニボした感覚がやや円やかに感じます。魚介に関しては、明るさが増した感じで、旨味がわかりやすい？。鯵節か何か混じるのか？鯖じゃないだろうが鯛が混じっていたなら面白いかと！。そして動物感もほんのりと肉厚めにシフトした感じです。豚煮出しをやや深めたか？はたまた香味油を増したか？。

＜麺＞麺屋棣鄂謹製！風味を残す仄かなクシクシ感！出汁を吸い風味から甘味へ旨さがゆっくりシフト！薬味具材と絡め堪能！

　序盤の微かなアルデンテイメージがナイス。パツッとしたようでもなく、優しく品やかな食感です。少しクシクシとした加減が残り、ここから素地の香りがふわっと広がるようなのが良いね。

　そしてゆっくり時が進むと、咀嚼で出汁と融合する旨味が広がりますが、ゆっくりと出汁が浸透する感覚です。なので後半になっても、それなりに密度感があって程よく最後まで歯ごたえを感じ取れましょうか。

＜細メンマ＞優しいコリコリ感と品やかな歯応え！味わう深めで塩出汁に濡れて旨し！

　個人的には、細切りメンマとこの細麺との絡みが楽しい！（以前は、確か太く大きめの穂先メンマだったような記憶ですが）。金平牛蒡のような短く細いカットで、麺と妙に絡み合うのが良いね。

＜チャーシュー＞２種調理！？薄切り大判の肩ロース肉！ロースト＆ボイルの二重の旨さ！出汁を吸わせて更に旨し！

　豚肉もメンマ同様に、以前とは変化しましたね。豚肩ロースのローストタイプと、低温煮豚のようなタイプの２種。ローストタイプは脂身が多めで、周囲にはスパイスが貼り付き、外周の脂身に浸透した部分は、微妙に飴色に感じる。それがめちゃ美味しビールを進ませるのです！。脂の甘味が溶け始めると白飯を欲してしまうかも。

　低温煮豚タイプは、実にしっとりしており、脂身は適度に差しており赤身由来の肉本来の旨さを、噛み締めながら味わえます。出汁を吸い込むのが得意らしく、その塩気ともめちゃ相性が良い旨さ！。なので思いっきり出汁に浸したり、また・・・しゃぶっと泳がせたりしてから味わうのもオススメかもしれません。色々とやりようで変化ある味わいと楽しみがありそう！。