<いつも「冷しラーメン」をネット検索して気になってた店>
実に久しぶりの訪問。それでも明確に覚えているのは、ご店主の職人気質ぶり。実に好印象が深いお店です。最近「冷やしラーメン」を食べ続けて、ちょっとネットで検索すると必ず上位に出てくるのが、こちらの一杯です。滅多に行かない東京東エリアですが、週末を利用して突撃訪問してみました。
いやーーーそれにしても暑い。人気店だから、開店前には待ち客が必ず居ると思われます。なので、早めにと思うのだけど、こうも暑くて刺すような陽射しでは、外待ちが辛すぎる。どうしようかと、一旦大きな交差点のコーヒーショップで一休み。あまり時間を潰しすぎると逆効果かもとうじうじ考えて、重い腰をあげましたが、なんとか一巡目を確保できました。あぶねーーー。
まさか、臨時でメニュー落ちはないだろうか!?そんな予感もして twitter で遅ればせながらチェックしますが、そんな情報もなく一安心。しかし店内に呼び込まれて券売機を見ると、限定ボタンが「×」印。唖然としましたが、よく見ると「冷しラーメン」ボタンがありまして、立派なレギュラー扱い。いやーーー焦った焦った。今回は、少し緊張を覚えていたのか、ドギマギしながらのスタートとなりました。
<神奈川淡麗系イメージにほんわかと微かな魚介?そして実は酸味の隠し味??>
いやーーー、相変わらずいぶし銀のような仕事ぶりが光ります。無駄のない全体の動きもさることながら、メニューの流れ全体を頭に入れて居るのか、事前のトッピング準備など、ゆったりとして居るようで、キビキビしておられます。冷しにのせる茗荷などは、事前に高速な包丁さばきが見て取れるし、音が超連続です。こういうの見て居るだけで、確実にうまいと思ってしまうオレです。そんな感じで見とれていたら・・・・寡黙な感じでご店主から配膳を受けます。それはこんな麺顔でした。
うおおお!丼の形状といい、汁の琥珀な美しさといい、麺の細さといい・・・これは神奈川淡麗系を彷彿とさせます。温度感がなければ、それと勘違いしても仕方がないほど。ただ唯一これが「冷し」だと思えるのは、茗荷と大葉のトッピングです。すずやかな薬味は、直感的に冷しの旨さへと想像をかきたてます。チャーシューの質感も見事で、もう食う前に心の中でボーダーラインを超えてしまいました。
スープ表面には、鶏油も見て取れる。さて鶏の深みを味わおうかと、レンゲで軽くひと啜りすると確かに広がる鶏の透明感と明るさを感じる旨味エキスが、口いっぱいに広がります。冷えていても、濃密な旨味は衰えを見せず、香りすら感じる芳醇な味わいが、実に心を打つ・・・・。しかし、そんな単純な物でも、実はなかったのです。
見た目以上に、魚介の落ち着きを感じるのは気のせいか。魚介エキスと大げさに騒ぎ立てるほどではなく、ほのかな後味にそんな味風景を感じます。煮干し系の香り程度ですが・・・。これが冷しの雰囲気に実によくマッチしており、淡麗さに磨きをかける。そして冷涼なる旨味へとつながるイメージでしょうか。また、途中から感じなくなるのですが、冒頭では微妙な酸味を感じたのですが、気のせいだったのだろうか。酢を投入と明確に言い切れないほど、隠し味的に含んでいるのかもしれませんが、これは全く自信がありません。ひょっとして、隠し味ではなく単なる醤油の風味だりして(爆)。
そして後半には、じんわりと薬味の風味が広がり、冷し淡麗のイメージを固定化します。茗荷と大葉は、冷しメニューの王道薬味。何に載せても二段階グレードアップですね。特に茗荷は、細かい包丁が入っているけど全体の姿は崩れない。白ネギと混じってお互い高めながら、シャクシャクとした歯ごたえと風味がいい感じです。
<気持ち良いほどに上品なストレート細麺!しなやかに引き締まり高速で啜り上げる!>
多加水で細麺の中でもよりスリムな形状をしてます。綺麗なストレートですので、麺線が美しく整って見えます。細いのでモチモチ感覚は、中太麺よりとても淡い。クチクチと淡白に潰れる中に、優しい弾力がある程度ですが、それが冷麦に似た上品な歯ごたえに感じます。
麺と麺がとてもまとまりやすいので、毛細現象が働きやすいのか、とてもスープの持ち上げがいい。しかも冷たいスープだから遠慮なく、思い切って啜り上げるのです。今回はもう、超高速にズボボボボボボボ・・・ズボボボボボボ・・・スゴボボボボっと啜り食い上げまくりです。隣の男の子も同じ冷しだったのですが、呆れているのか微笑んでるのか尊んでるのか、視線を感じます。しかし、すすり上げがこんなに気持ちがいいものか・・・。上品な細麺っていいね。気がつけば麺は無くなっており、結果的にはまた先客6人よりも早く食いきってしまった次第です。一番遅いロット配膳で、一番早く食い終わってしまった(しかも出汁茶漬けも食い切り)。
<非の打ち所がない低温鶏胸肉チャーシュー・・・絶品!>
完璧ですな!。淡麗な味わいには、鶏の肉本来の旨味が伝わるし、スープに浸って軽く味も滲み含まれている。薬味を挟んで食うと、冷酒のアテには絶品。質感が良いだけでなく、大きさ、枚数、厚さなど、どれを取っても非の打ち所がない。最近、密かに企んでいるのは、マイ薬味をカバンに持参しておこうかと・・・。チューブの柚子胡椒とか、冷やしラーメンツアーだったら大変重宝するかと・・・。そしたら、この鶏チャーシューは格別に旨味が飛躍すると思うんだけど。考えることがアホ丸出しだね。
<淡麗冷え冷え醤油出汁で飯割してみたー>
醤油ベースの出汁茶漬けは、意外にしたことが少ない。なのでちょっと興味が強かったんですが、これも正解でした。鶏肉も少し残しておいて、茶漬けに華を添えました。
浸た浸たにして置くと、見る見るスープがご飯に染み込んで、粒が褐色に染まっていきます。頃合いを見計らってレンゲで啜り食う・・・嗚呼旨し!。思わず声が漏れそうなところで、隣の男の子の視線をまた感じます。今度は確実に「変なおじさん」を見る目線でありました(爆)。しかし少年よ!人は色々個性ある生き物なのだよ。人生がカラフルであったほうが楽しいように、社会全体も人々がカラフルであった方が楽しそうでいいだろ?で、そんなおじさんは何色だって?・・・・ああ!ラーメン色だねきっと。少年と心で交信をしながら、無言で出汁茶漬けを食い続けました。
総じまして、「しっかりした技と美しさが織りなす質実淡麗冷し!」と言う、捻りのないまとめ方ですが、実に心をも打つ一杯であります。この夏、もしも私のように、冷やしラーメンにはハマりつつある方がいたなら、ここもオススメ間違いなし。最後にご飯を入れるのは、判断お任せしますが、ご飯の熱であったまり、出汁の風合いに力が出てくるところは面白かったと最後に付言しておきます。嗚呼満腹。そんな満足気分を心に刻むように、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
もうもうと
陽炎立ちぬ
陽射しは痛く
冷やしは旨く
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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