<京都の暑さと濃厚さ・・・ハンパなし!>
帰省するたびに宿題が残ったままとなっている感覚の店、「麺屋 極鶏」に行ってまいりました。前夜友人と飲んだので、誘おうかまよったけれど・・・電話しようとしたら、今ようやく起きたところのようで、ほぼ死んでる様子。その状態で、これから重くて濃厚な鶏白湯を食いに行こうとは、さすがに誘えませんでした。そんなこんなでクルマで訪問。近隣のコインPに停めようと思ったら、見間違いだったのか「15分300円」と言う看板表示。嘘だろ、六本木じゃねーんだから!!とー思って、慌てて別の場所へ。何とか、40分で200円だったか・・・・に停め直して、早く着きすぎた開店40分前です。しかし、すでにもう並んでいるー。店内と店外に。しゃーねー・・・・マイ日傘を差して待つしかないね。
それにしてもしても、行列見てると半分観光地みたいですね。ラヲタも少しいましたが、京都観光のついでに、一乗寺でメジャーな有名店を訪ねてみた・・・って感じかしらん。外待ち二列目の最後尾がどちらか分からず右往左往してたりなされてました。教えあう光景は日本人らしい協調性を感じます。
【セメント!生コンクリート!!濃厚極まりハードなフォルムに味わいはソフト!】
それにしても、混雑対応で早めに営業開始してくれて良かった良かった! 京都名物の蒸し暑さと陽射しで殺られるかと思ってしまいました。座敷とテーブルとカウンターがあり、キャパとしてはそこそこだけど広くもない。しかし、想像以上に回転が良いので並んでから20分程度で着席して配膳を迎えました。さてその麺顔、予習してきたとは言え、実物のコッテリ迫力に内心驚きを隠せません。
もはや、「セメント」「生コンクリート」のようなコテコテ感覚。これを汁系と分類するのも躊躇してしまいます。レンゲをさしてみると沈みません。レンゲが立つ。それだけでなく、麺がスープの上に乗っかったままで、沈まず上に浮いています。これは初めての体験かも!。鶏のエキスと言うより脂をきめ細かく攪拌したかの様な、滑らかさも見て取れます。まさに重力100倍のような鶏白湯。
さぞかしコッテリと重いのだろうな・・・・と思って味わい出すと、これが笑ってしまうほどにスルスルと食えてしまう。全く?重くないので二度笑してしまう!。鶏骨の髄のエグミもほとんど感じず旨みだけの凝縮。モミジのようなコラーゲンもあるのだろうが、カピカピ貼りつく様なニュアンスも低め? いや気にならない・・・。鶏の旨みだけが濃ゆい様な感じで、見た目と全く裏腹でむしろ「上品」と感じてしまいます。すげー!
塩気もナイスバランス。それなりに入っていると思いますが、後で喉が乾くことはなし。マイルドな塩気のエッジングで、鶏エキスの旨みに寄り添う程度の存在感です。意外に七味唐辛子がよく合う。別メニューで、「赤だく」と言うのがあって人気らしいんですが、それわかる様な気がします。またマー油入りの「黒だく」も常連と思しき方が食べてたけど、それも合うはず!どれでも700円と言う均一料金だから、なおさら好印象の一杯です。こりゃ・・・・ダウンタウン松ちゃんも唸るはずですねー。
【麺屋 棣鄂のパツパツさがナイス!セメント仕様のスープに負けない風味の良さとコラボ感が成立!】
京都もカリスマ製麺所の麺。大阪は言うに及ばず、東京でもたまにお目にかかる一品です。白髪ねぎを端に寄せようとしたら、その真下に麺が浮いていた^o^。淡い黄色した地肌で、加水のやや低めなのが見て取れます。捩れなど一切ない綺麗なストレート麺です。
濃厚鶏白湯とくれば、無条件に「天地返し」をしてしまうのだよなー。しかしその濃厚さは天下一品の比ではないけど。こうでもしないと、麺がスープに絡まないのだよ。一通りかき混ぜると、一気に啜りますが、いやー、ゆるゆるしたセメント感が、麺と絡んで最初はゴボッと固まり気味で、押し寄せて来ます。そして順番に落ち着いて前歯で千切ると、濃厚なスープに負けないグルテンの風合いが鮮やかに感じ取れるから不思議です。麺も負けていない感じ。やや、クシクシとして茹で上げのタイミングの妙を感じますね。
スベりは、まぜそばに近いものがあります。ツルツルと普通に食べても美味そうなのですが、絡まったタレごと全体を大きな口で食む・・・様にして食うしかないかも。だから、いつも以上に早く食いきってしまったかも。
【座布団のような柔らかさ歯ごたえの肉とメンマが美し!】
当然具材も、スープの上に沈まないで乗っかってます。失敗したのは、白髪ねぎ。これを天地返しする前に、広げたり解したりしなかったから、スープと絡まって後で解けなくなってしまった・・・。しかし、ちょっと驚いたのは、メンマ。とっても肉厚で、それでいて全体的に均一な切れ味。シャクリとした歯ごたえでソフト。味も深い様であっさりとしている。まるで座布団の様だななんて、イメージしてしまった。
またスカスカっとした豚ロース肉チャーシューもー、全体的には相性が良かった!それ自体は薄味で、スープをタレとみなして絡めて食うと、ビールによく合う!スープが意外にアッサリしていたし、価格も安かったので、これなら肉追加でも良かったとプチ後悔したかも。
総じまして、「 濃厚好きのうるさい京都人を沈黙させるパワーと情熱の一杯!」と言う感覚でしょうか。やっと夏休みの宿題を終えた気分でスッキリです。そういえば、昔のサザエさんで、カツオが夏休みの宿題サボってて、最終日に波平やマスオさんに助けてもらってたっけ。今だに時々思い出すんだけど、それじゃロクな大人にならんなと・・・、当時ウチの実家のオヤジがいつもボヤいてた。そんなオヤジに初めて、クルマに乗ってラーメン食べに連れてってもらったのが、当時まだメジャーじゃない頃の、天下一品総本店。濃厚な鶏白湯の味わいは、故郷の味なのかもしれません。と言うことで・・・なので詠います!
灼熱の
うだる暑さに
人こぞり
濃い味大好き
濃厚民族
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
マルちゃん 縦型ビッグ 麺屋 極鶏 鶏だく 112g×12個
- 出版社/メーカー: 東洋水産
- 発売日: 2016/05/23
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