<上福岡恐るべし!旨いがな・・・・>
「麺屋 鶏口」・・・・この店の名前は以前から知っておりまして、何やら限定が評判の店と言う印象。個人的には限定品まで範疇を広げるとラーメン活動が回らない。というか・・・かえって辛くなる気がしましてね、あまり踏み込めない領域。その結果、かなりの間、心の中でブックマークをしつつも、あと回しにしていたお店です。しかし、とある休日に私用でドタバタと朝からしてまして、ラーメン活動は、さすがにお休みかなと思っていた。そんなタイミングで、急遽昼間に自由時間をゲットすることに! こちらは「通し営業」なので、こういう時には大変重宝いたします。少しでもブックマーク店を消化すべく、今回は上福岡へやってきた次第。
さてその上福岡。先日「田家ふくふく」で旨さに度肝を抜いたばかり。つけ麺という宿題ももらったばかり。さらに、ここも確か通し営業だったっけ・・・、今回は「ふくふく」とは駅の反対側よかったかも。同じ向きなら、「ふくふく」の吸引力に負かされていたかもで自信はないです。今回で、上福岡駅の東西に、きらめく店を確認できたことは、なんだかすごい満足感があるですけどー!
【淡麗鶏出汁100%!It’s pure ! これ看板メニューしてもええんとちゃう!?大好きな淡麗鶏清湯!】
今回はデフォルト中のデフォルト「中華そば」を食うつもりで訪問したのですが、メニュー表を見て心変わり。「鶏そば」の説明に「淡麗の鶏ダシ100%の上品な味わい」とありまして、おっさんの私のハートを鷲掴みです。100%というワードに弱い私。メニューからそれを指さして、お水を持ってきてくれたお兄さんに、コレ下さいと告げます。半端な時間だったから、仕方ないのでしょうが訪問時先客ゼロ。カウンターで占められるのですがどこか殺風景に感じて、なぜか不安を覚えるスタートです。
まあ客は私一人だけなので、とても配膳が早い。最初麺顔を見て「メニューサンプルより美味そうやん!」と言うのが第一印象。スープのエキス加減と、鶏そぼろの迫力がそう感じさせます。淡麗というサブタイトルがあったけど、全体的には十分に芳醇なアピール。まずはレンゲで透かすと、鶏のエキスがとっても透明感あってキラキラと煌く見栄え。鶏だけの琥珀色という煮出し感覚が、美味に決まってるやんと食う前から覚えます。
実際に味あうと、見栄え通りというか、それ以上の鶏の芳醇な味わいに「めったにない良いもん拾った!」ような幸せを感じる味わいを感じます。丸鶏の芳醇な脂を感じるようでもあり、鶏油の過ぎるアピール度でもない・・・。濃ゆいのか淡麗なのか判断に迷うようなエキス感。よくよく見てみると、スープは透明琥珀と思っていたけど、鶏のエキスで半分濁っているようにも感じるかも。
また塩気が抜群で角がない。しっかりしパンチというより、まろやかな塩加減。塩気と旨味と区別がつきにくいタイプ。そこに何と・・・パルメザンの風味が加わる!鶏そぼろの上にちょびっとだけ降りかかっているパルメザンが、実に良い仕事をしており、複雑な味わいと予想を超える香りを加えて最高。ちょっと飾りだけでかかっている乾燥パセリでさえ匂い立つ。後半は、糸唐辛子の辛味も加わりよりググッとした塩のエッジング!さらに、汁を吸い込んで風味を吐き出す麺の風合いもプラスされて、旨味の層が厚くなるばかり。前半から後半にかけてひるむことなく、分厚い旨味を楽しめた!
【スープに合わせた上品な仕立てと華やかな見栄えと風味!汁を吸ってからもまたナイスな味わい!】
麺もまた美味い!素直というか、スープを受け止めるというより寄り添う感覚。加水は中程度、パツパツすぎることなく、明確でも軽やかな歯ごたえを感じさせるタイプ。練り水の個性は低く、地肌が白くて淡麗でツルツル。美しいストレート麺で全体的に風合いも楽しめる粋なタイプです。また見栄えも華やかで上品かも。
前歯の千切りは淡くクツクツっと感じさえて小気味よく切れ込む。奥歯へ運びこんでプレスすると、端から順番にクチクチクチっと潰れていくような淡麗な感覚。しかも口当たりが良いのですすり上げも軽やか。内頬や舌触りよりも、喉越しに印象を残す感じがいいね。
また後半は、汁を吸い込んでよりしなやかになるのがいい感じ。スープの旨味とグルテンの風合い、でんぷんの糖質が融合してうまし!と深く感じるとはこのことです。
【トッピングは、そぼろと足肉?の鶏極上境地!】
何と言っても鶏そぼろを見て冒頭から嬉しくなった!既成の鶏団子よりは数段美味い!柔らかいというより「ふわふわ」。ところどころ?たまたま?だったのか、軟骨部分もあってこれがまたさらに喜ばしてくれます。スープを吸いこんでいるのか、スープへ吐き出しているのか、芳醇な鶏の味わいがにじむし、パルメザンのアクセントも加わって最高。
鶏のもも肉?皮つきで見た目以上に薄味が染みています。しかも、肉がピンク色を示しているように、とても柔らかく肉本来の味わいを重視といったタイプかと。これで酒をあてたい気分になりますな。
その他、カイワレや海苔・ネギ・糸唐辛子もさることながら、穂先メンマも大きく食べ応えあり。
総じまして、「こりゃ、びっくらぽん!の清湯鶏エキスの芳醇なる一杯!」という感じでしょうか。そのままの、何の捻りもない感想でごめんちゃい! 店名の「鶏口」からは鶏出汁専門のようにも見受けられるものの、これは中国の故事に倣ったことだとか・・・。とは言いつつ、限定品以外にもコアな看板と成るべき一杯が、今回ちゃんと確認できましたよ!。また来るか!?・・・と言われれば「是非とも!次回は敢えて非鶏系で技量の幅を見てみたい!」と答えるはず。限定品もすごく美味そうなのは、分かっているんだけど、なんだかどうしようもなく、今回訪問したことで、レギュラーの美味さを伝えたいんだよなーーー。そんな天邪鬼な私ですが、あしからずです。ともあれ満足感を得ながら、帰途につく幸せです。ということで・・・なので詠います!
猛暑避け
冷房疲れの
夏の日に
鶏出汁啜り
暖かみ知る
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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