最近、京都ラーメンが気になりだしてたまりません。しかも、チェーン展開系の大衆系が食いたくてたまりません。そして、異様に醤油系の濃ゆいヤツが食いたくなったんですわ。言わずもがな、新福菜館が食いたくてなりません。神保町へ外出のある日、わざわざ付近の人気店には目もくれず、秋葉原まで移動して食いに出かけてしまった次第。どうにも、あの漆黒のスープ、そして焼きめしが食いたい! チャーハンでなくて、関西では「焼きめし」と言った方が、何だかしっくりくる。今年は、新福菜館のFC店舗が増えて嬉しい限りで、ここ東京でも郷の味が楽しめるのを、試さない手はありません。
訪問時は、平日午前11時50分過ぎ。ちょうど混雑する寸前だったらしく、空き席に座ったらあっという間に満席です。ここでは、中華そばと焼きめしをセットで注文するのが定番みたいです。常連さんなどは、座った途端に、「並と小」、「小と並」、「小と小」などオーダーを略語で飛ばします。前半が中華そばで、後半が焼きめしの量を指します。焼きめしは、最近テレビで関東でも紹介されてからは人気が上がったらしく、ここに来れば焼きめし食わずしておれんというような雰囲気になっとります。私の京都時代は、実はたまにしか焼きめし食ってなかったんだけど・・・、たまに食うと美味いかもと思い、「並と小」と言う組み合わせでお願いをいたしました。さあ、今日は爆食いだ! 昼からはデスクワークで眠くなりそうだけど、衝動を抑えっkれませんわ!
【何度食っても不思議なGAP感覚!ブラック醤油スープが、実にサッパリ!】
配膳されてまず思うのは、「意外と上品なすっきり感やん!」ということ。なぜって思うかもですが、どこか本場京都と比べてスッキリ感が高いと思うのです。でもこれはこれでアリかもなのは、ライトな感覚でグビグビと飲み干しやすいという点。ベースの豚コクもライトでありながらスッキリしているんだけど、醤油のタレが塩気が少ないと思えるほどなんですもん。じっとりとしていて欲しい部分もあるけど、焼きめしとのコンビネーションでは、このライト感覚もナイス。
塩気もありながら、どこかスルスルと飲めるのは野菜の仕業? トッピングのもやしの汁気が滲み出ているのもあるし、また青ネギの内側にある粘りの甘さも、出汁に溶け込んでる風合い。一味を放り込もうとも思ったんですが、醤油のピッチリ感が失われそうでやめときました。
ラードっぽくないところが、むしろ醤油が映えるんだろうかね。関西は、薄口醤油とかうどん好きと言うイメージがありますが、京都では濃口醤油もポピュラーですし、蕎麦もたくさん食べる土地柄。関西のコテコテ文化にありながら、独自の濃い味文化を保っているのかもしれません。ウンチクはさておいて、やっぱり見栄えと味わいのGAP感が旨さを高めることは確かです。
【軽く醤油に染まって褐色!それでも風味と失わず!】
意外にしっかりした標準的ストレート麺で、今回はカタメなど余計なチューニングはしませんでした。スープが濃ゆいので、細すぎると負けるのでしょうかね。標準でもやや厚めなニュアンスでちょうどスープとバランスが取れそう。醤油の影響で地肌が若干染まって、褐色のイメージになるんですが、それでも麺の風合いがしっかりと、感じ取れます。
スパスパと切れる合間にグルテンの風合いが滲み出て、醤油スープと豚コクに混じり合い、旨さを感じさせます。奥歯ではクシクシっとした反発を感じますし、スープばかりに目がいきますが、麺もなかなか美味いかも!多少汁を吸い込んで、すすり上げの口当たりも軽やかだし、舌触りや内頬のタッチも滑らか。これを薄切りチャーシューと一緒に食むと最高。
【薄切りチャーシューの乱舞】
京都ラーメンのイメージをこれまで何度も語ってきたんですが、薄切りのペラペラチャーシューが、欠かせません。これにも少し特徴とかが店や支店にもあったり、ブレがあったりします。こちらのチャーシューは、割と脂分の煮出しが進んだような、多少カスっとしたフィーリング。そこに逆輸入の如く濃口醤油スープが染み込んんで行きます。この染み込んだ部分を噛むと、残った豚肉の旨味とスープの混じりっ気がとても美味いのです。
さらにしつこいようですが、麺と絡めたり挟んだり、また青ネギと混ぜたりして一緒くたにして食うと、個人的には至福な食べ方でして……郷を思い出すんです。この部分に最近ハマっているわけですな。
【名物の焼きめし!香ばしさと淡いペッパー感覚】
さて、名物の焼きめし。小と言うサイズながらサイドメニューとしては、全然OKなボリュームです。炒めの具合がちょうどよろしく、パラパラな加減がナイス。醤油ダレの香ばしさが響き渡る一方で、定番なる家庭的なペッパーな風合いも若干仕込まれているのが、懐かしくも美味い。まずは、パラパラ状態でそのまま食らいます。
しかしここからが、私なりの焼きめしの楽しみ方。レンゲでスープを啜った後、少しばかりレンゲにスープを湛えながら、そのままパラパラ飯をすくい込んで、汁と一緒に食らう。もしくは、食う部分だけ少しスープを垂らしてから食らう。そうすると、パラパラが湿りかけるんですが、その刹那に飯に封じ込まれた味わいが昇華するようで、より旨く感じる次第。湿らせるわけでなく、湿りかけた部分を食らう感覚。分かりにくいですよね……。
総じまして、「個人的にDNAに染み込む旨さなり〜」でして多少の依怙贔屓はご容赦いただきたい次第。これ、改めてクセになりそう! いかにも塩分高めな見栄えで、関東育ちの嫁さんには悲鳴を浴びせられそうですが、関西人にはやめられまへんねん。これからも、ばれないように、こそっと食いつづけまんねん! もし見つかっても、えーやんけー、えーやんけー、えーやんけー!って言うだけですけどね。なので詠います!
懐かしき
都の味わい
噛み締めて
塩っぱい記憶と
塩っぱいうまさ
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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