ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4544】 中華そば 紅 (東京・小川) 黒紅 + 味玉 〜京都系譜から2歩3歩工夫を重ねたニューバージョン!小平ブラック!

新福菜館出身!オリジナリティ溶け込む・・・はんなり小平ブラック!

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 GWは緊急事態宣言で飲食店では酒が飲めず。実に暗い思いで過ごす憂さ晴らしに、にブラック系拉麺を食らい続けております。正直申し上げて、宣言が延長されることを全く考えずにブラック連食を企画しましたが、これを延長解除まで続けるのは無謀だと思い知りました(瀧汗)。ただ・・・どこまで突き進められるか等と考えつつ、ネットやSNSで東京都内のブラック系を探し求めましたが、ふと目に止まったのがこちら「中華そば 紅@小川」さんです。新福菜館ご出身の店主が、まさに漆黒な出汁のスープを提供とあっては、ブラック系拉麺と呼んでも差し支えありますまい。初めて西武国分寺線に乗って、小平市小川界隈までやって参りました。
 

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 しっかし長閑だねぇ~、西武の単路線の駅前というのは。これも緊急事態宣言の影響?ランチタイムピークに人はいるけど数えられるほどです。もう少し少ないと寂しさを感じるかも。そんな心配をしつつ目指す店に入りますと、カウンター席は満席で、小上がり席にも客がおられました。ちょっぴり安堵・・・・。
 

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 狙うは一択。ブラック系。黒紅と呼ばれる一杯とヤキメシ!。半分、ブラック炒飯目当てなのですが、生憎だがこのタイミングでは炒飯未提供とのことで肩透かし・・・。ちょっとショックですが、素直にラーメンだけ食した次第です。ついでに味玉のボタンもポチリ。
 

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<全体> 新福菜館よりかなりスッキリ!まるで透明感が漂うような漆黒さ!実に雅やかなブラック系!

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 先客が帰るタイミングでは、おおきにぃ~と奥様のお声がけが響き、久しぶりに聞くネイティブな京都弁で心が和みます。私も京都生まれだから。帰りがけに、こっちからも言い返そうかと考えているうちに、配膳が完了。それはこんな麺顔です。
 

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 おおお!まさに期待通りの漆黒さ!器の鮮やかな紅色との調和が妖艶にも感じる雰囲気ですな。そして気付くのはジャンキーさがないところ。ペッパー類の降り注ぎとか、表層に漂う動物系のエキス感などが見当たらない。しかも漆黒なスープカラーには、どこかしら透明感すらある煌びやかで、予想外に上品ではないか。具材の盛り付けも今風な拉麺らしく整っており、これはご出身の新福菜館のコピーでは全くないなと強く感じさせます。見た目だけでもオリジナリティーをありありと感じる・・・。
 

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<スープ> するするとライトに飲み干せ塩気抑えめ!上品で円やかな魚介系甘みの輪郭!はんなりとした旨味!

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 実は、初訪問するに当たってそれなりに先人のレビューを予習してきたのだが、想像以上に上品な口当たりとすっきり円やかな輪郭に、少々驚きを感じました。主なのは以下2点。
 
 
ブラック系の中でも甘味を感じさせるスッキリタイプ!

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 甘味を感じさせるブラック系なのね。この展開は浅草ブラックでも体感したつもりでおりましたが、浅草が素朴でしっとり感がある甘さであったのに対して、こちらはすっきりと甘さが広がるだけでなく、とても軽やかさが感じられるのが印象的。ブラック系によくあるパンチは存在しません。再仕込み醤油のようなしっかりとした色合い。たまり醤油のような円やかな輪郭。
 

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 それだけとは思えず、こちらはしっかりと魚介系を溶かしていると思われます。新福菜館とは別の方向性だね・・・。また動物系は鶏豚ミックスとしたら鶏優勢。しかし鶏油の濃厚感はなく、やっぱり豚なのか?などと考え込んでしまいます。ひょっとしたら、植物系の香味油に魚介を溶かし込んでいるのか?などと妄想が止まらん・・・。
 
 
食い進めるほどにはんなりと和出汁と感じさせる味風景!

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 ポイントは魚介。味わい続けるうちにどんどんとそれに頭が支配されてゆき、中盤以降はすっかり和出汁を啜っているような錯覚に陥ります。遠くに蕎麦つゆを感じてしまうほどに妄想が妄想を呼ぶ。一通り乾物類が溶けているにせよ、個人的感覚では節系が仕事をしているようなイメージでした。鰹と思うが、遠くに感じた蕎麦つゆ感に、まさか鯖節か?などとも迷いが生じ、シンプルな出汁感にしては特定が難しかったりするー・・・。ブラック系食らい続けて感覚がマヒしてるのかもしれませんな:汗。
 
 

 

 
 
<麺> ミネヤ食品!出自を思わせる褐色に染まったストレート細麺!淡い引き締まりでプツプツと小気味よい歯切れが快感!

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 しもた!大盛りするのを忘れてた。ヤキメシ食らうつもりでおったので並盛でいたのを修正し忘れた・・・。いい感触だっただけに残念。
 
 
新福菜館のような褐色に染まる地肌!出汁浸透しても歯応え感あり!

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 全体の雰囲気は、新福菜館のそれとよく似ていますね。麺線がきりりと引き締まる見栄えで、地肌が褐色にそまっただけでとても美味そうです。今回は出汁がスマートなだけに、麺が素直に味わえたかという印象。出汁に染まって見える割には、素地の風合いを楽しめました。また歯応えが少しある感覚で、プツプツとした歯切れが小気味よく、その後に奥歯で潰す時の風合いが仄かで旨い。
 

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 九条葱もよく絡ませるので、ザクザク食感とねぎの風味も混じり合ういつもの旨さです。表層は出汁を吸い込むが、芯に当たる部分がいつまでも少し残るようで、腰つきが最後もまでしっかり感じ取れるのも好印象。替え玉があったらやりたいと思うのでした。
 
 
奥歯で潰すと素直に感じる素地の甘味!見た目よりずっと上品な風合い!

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 束になったそれを奥歯で潰すと、プチプチプチと潰れて出汁の味わいと麺の甘味が仄かに混じる。出汁が優しいから、炭水化物の甘味が残るイメージでしょうか。なので見た目よりも上品で優しい味わいです。薬味を入れると一気にそれに染まってしまいそう?。口頭で伝えれば胡椒などもらえるそうですが、麺風味を楽しみたかったので、それは次回以降にしておきましょう。また今回も性懲りも無く、チャーシューを巻き付けたりして遊び食い(笑)。
 
 

 

 
 
<チャーシュー> 断層が整う豚バラスライス肉!黒出汁を吸い込む赤身!熱で蕩ける脂身!肉と脂と出汁の競演!

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 チャーシューはまるで出自とは違いますね。新福菜館は肩ロースをスライサーで薄めにカットするのをばらばらと麺顔に散らすイメージですが、断面がしっかりと見栄えする豚バラ肉。脂身が多めです。赤身はいかにも出汁を吸い込みやすいスポンジのような風合いで、文字通りバクバクと吸い込む。そして脂身はスープの熱でゆっくりと透明感を増してゆき、脂が溶け出すような風貌です。
 

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 噛み締めるとさらりとした漆黒醤油出汁の風味と、赤身の肉味が滲みた旨さ!。それに脂の甘味が赤身にも吸い込まれたようで、バラ肉の楽しさが展開!ってな感じです。これは敢えて出汁に全体を一気に沈め、しばらく放置してから食らうのがいいみたい。白飯にも合いそうだし。
 

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<味玉> 塩ダレ?白出汁??が浸透する純白味玉!ふわふわ感の後に弾ける散る卵黄の濃密な旨味!

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 味玉が別皿でした。個人的には乗せて欲しかったかな?。と言うのは最初の口当たりから少し冷たさを感じたため、ちょっと肩透かし。少し温めただけでイメージ違うのにな・・・。さっさと丼に投入し温めてから食らいました。見た目がとても白い。白出汁にしてももう少し、薄い乳白色になるだろうし、塩ダレ風な味玉。漆黒スープとのコントラストも映えていいいね。
 

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 仕上がりはとてもソフト。少し力を入れるだけで中が弾けるような感覚。白身もフルフルととても緩い部分があり、卵黄は全体がトロトロ状態になっとります。少し口の中で弾けた卵黄は、やっぱり塩ダレ風な味わい。好きなタイプで、卵本来の味わいがしっかりと感じ取れる上に、シンプルな塩気がさして旨いのだった!。くどいがほんと気になったのは温度だけ。全体的には上質な白味玉でございました。
 

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<メンマ> あっさり仕立ての短尺材木!ソフトとハードが表裏一体の歯応えが痛快!

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 短尺材木状メンマ。屋号が「紅」だから「X」の飾りつけなのかは考えすぎでしょうな。さてこのメンマ、薄味仕立てで個人的には好きなタイプ。出汁を吸ってもあっさりしてるから、素材感が味わえて好印象です。面白いのは歯応え。全体的にはサクサクとした歯切れですが、部分部分でめちゃハードな部分があり、クニャコリッ!っとした歯応えと言うより、クニャバキッ!としたイメージ。たまたまだったのか、2本ともそんな感じ。こういうの食べると合わせて酒飲めないのがホント辛いね。
 

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総じまして「京都系譜から2歩3歩工夫を重ねたニューバージョン!小平ブラック!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。やっぱり黒いヤキメシとセットで食らいたい印象で、また来なければなりますまい。また屋号の表すように真っ赤で深紅の看板メニュー「紅」も気になるところ。激戦ってほどでもない小川エリアなので、今後はしっかりとこちらでプレゼンスを高めていただきたい次第です。京都生まれとしても激しく応援!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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