ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1758】 麺屋 海砂 (東京・千歳烏山) 贅沢Ramen 【香り】

<年末年始にレビュー整理>

 これは、塩系を求めていた時期に、突撃訪問してみたものの、塩ではなく「白醤油」であることが判明して、一時期レビューをお蔵入りしていたもの。


 とある時期の忙しくなる前に、宿題店の攻略ということで、クルマを走らせて千歳烏山へ。地球上で一番好きな場所は、個人的には沖縄かもしれない。なんだけど、この2〜3年は長期休暇など取れるような事態ではないため、せめて近くの沖縄系飲食店で気分だけ味わって過ごしてまいりました。そんな流れで前からこの店は、気になっていたんです。「麺屋海砂」さん。行楽日和というのもあって、休日昼間に訪問すると先客ゼロなのが少し気になりましたが、沖縄ローカルの歌謡曲がお出迎えで淋しさ皆無の解放気分でした。とても気持ち良かったため、思わず特製の券売機ボタンを押してしまった・・・。


  











【スープ:石垣牛のエキスほのかに染み入りつつ・・・都会センスの香ばしさでさらりと食わせる】


< 牛の美味さが溶け込むサッパリ〜なコクまろ味!塩気もマイルドでナチュラル!>


 店構えとその店名から、最初はソーキそばを出すのかと思っていたのですが、随分と煌めいて都会的な麺顔です。トッピングのかまぼこがご愛嬌で、シーサーの顔をしている。やはり2匹いないといけないのか、コマさんとコマ次郎の関係でありましょう。そんなことを感じながら、レンゲですくってまずはスープの味見から。う〜ん、なるほど!これは鶏ガラのスマートさを感じながらも、いつもとはっきりと違う動物感!牛脂がとても柔らかく効いている・・・。







 牛骨スープや、テールスープもうまいのだけど、牛脂含みの香味油がとても和やらかに広がっています。そこには、牛しか出せないような円やかな動物感、コクが広がります。しかもしつこくなくて、すっきり・サッパリとした感覚が実に美味いです。脂がしつこくない。グビグビと飲み干せるし、何にしてもナチュラルに甘く感じるのがいいところです。







 その甘さの中に、塩気がにじむような雰囲気。沖縄にはいい海塩が採れますからね、きっとそういうの使っているのでしょう。きめ細やかで尖りの全くない塩気が泣かせます。そこで若干ピチリとした雰囲気もありまして・・・もしやと思ってお尋ねすると、これは白醤油を使っておられるそうな。なるほどヤラレタ!これは、塩ラーメンではなかったのかと少しだけ足をバタつかせたりしてしまう。









<焦がしネギ系の芳ばしいさの中に、透明度を感じるチリリ!としたすっきり感!>


 牛脂の香りだけではなく、野菜香味も広がります。まず分かりやすいのは焦がしネギ。これからも甘い香りが漂いますし、細かい浮遊物には、玉ねぎやエシャロットのフレッシュさも感じいります。単なる焦がしネギ油ではなく、いろいろ香味野菜が入り込んでいるのが確かに面白い。


 またほのかに、そして微かに響くチリリとしたエッジ感。これは鷹のつめらしいのですが、それプラス「クコ」の実が歯に引っかかった際に風合いが重なり、スッキリしたニュアンスが広がる印象です。このスープは一切の負担がないね〜。コクが深いのにスッキリしている。そして食べ応えもあり、確かに随分と「贅沢」な味わいです。












【麺:スープが「軽やか」なら、麺は「しなやか」・・・全粒の落ち着きとタッチの優しさがナイス!】


<多加水系のやや平打ち状のストレート細麺!全粒入り!!沖縄でなく首都圏のハイセンス光る>


 沖縄しばりで「沖縄そば」風にしなかったところが、むしろとても良かった。麺は意外に全粒粉混じりのストレート細麺。やや平らな形状をしていて、アルデンテとは無縁なフィーリングです。東京の麺だな〜と逆に意識させられてしまうかな。前歯でのあたりは抵抗なくスパスパとリズミカルに切れ込んで楽しい。グルテンにスープが染み渡る感覚で、密度感はあまりなくて、軽やかにして食わすタイプ。奥歯でクチリクチリと潰すと一気に喉奥へと落とし込む。スープの浸透もあって、中々風流にしてうまい溢れる感覚でどんどんと食えてしまう。最近、こういった軽やかに食わす麺がとても気に入っているかもしれません。









<しなやかさ満点でちゅるちゅるりん!とした口当たりと喉越し!>


 とにかく、ツルツル、ちゅるちゅると滑る麺でして、とても優しい。口当たりの良さもあって、箸もかろやか。しなやかさでなら満点な感じで、よじれも少ないため、啜り上げの抵抗感も低い。今回は、海苔が3枚もありましたので、それで巻きつけてくったりして楽しませていただきました。喉越しも駆け抜けていくよう奥にに落ちていくので、シルエット感はあまりなかったかも。











【具:泡盛が恋しくなるポークと味玉・・・・】


<チャーシューというより炙りポークといったしっかりとした歯ごたえ>


 ブランド豚のような説明はどこにもなかったけど、柔らかいけど、実にしっかりとした適度な歯ごたえがあり、塩味系の味わいが深くて淡い。白飯に合うというより、焼酎か泡盛と一緒につまみたいような出来具合。脂がまったりとして味わい深いのも特徴かもしれません。これは、ラーメン向けチャーシューというより、炙りポークといった方がイメージにしっくりとくるかも。中々楽しませていただきました。








ターメリックの滲んだ味玉は、どこか南国気分で楽しくて旨し>


 味玉が少し黄ばんで見えるけど、これはターメリックの浸透かと・・・・。表面に薄っすらに染み込んだカレー的なスパイス感が、とても新鮮に感じます。そして卵黄はベストな仕上がり方!!ねっとり、とろ〜りとした飴色状態でして、スパイスとは背反して甘くも感じる仕上がり感。良いね〜・・・、まさに贅沢な味玉。食欲感じさせる味玉ってのもなかなか珍しいかと・・・。












 総じまして、「沖縄のうまいもの代表格「石垣牛」の輪郭と、東京のコンテンポラリーが織りなす贅沢麺」といったところでしょうか。牛エキスをいただきながらも、なかなか健康的な一杯でございました。若い経営者ながらも、季節限定で仙台の味噌をアレンジした限定も繰りなすというテクニシャン。地元だったら、海ぶどう泡盛目当てにでも伺いたいお店ですが、あいにく世田谷住人ではないのです。ウチの地元にも沖縄居酒屋あるのですが、こっちの方が明らかに好み!また食いに来ますよ!店前のシーサー君たち、厄除けと招福を叶えてあげていただきたい。


 とにかく、この日は和やかでありました・・・。厳しい仕事の合間に、いい一杯。来年は、こういう一杯を食えることが少しでも増えますように。なので詠います!





   枯葉止む
   小春日和に
   誘われて



   恋しき夏の
   高気圧ガール




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



  




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