ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5770】味多香庵(東京・三鷹)冷し中華そば + 酒とおつまみ三点盛り[キリンラガー]+ 冷酒剣菱 〜原点回帰で質実な旨さ!蕎麦屋で冷やし中華がナイス!蕎麦通気分で酒とつまみも最高!

蕎麦屋で過ごすもいい気分

 
 休日、新たな拉麺探訪活動に関して全くその戦闘意欲なし。近年ずっとそんな感じ。そいう時は、長居できる馴染みの拉麺店か、大衆に埋もれ無の存在で気楽に過ごせるチェーン店舗か、ほのぼのとレトロな雰囲気に包まれ居座れる町中華、そんな感じで生活してます。でもそんな気分で忘れてはならないのが「蕎麦屋での昼呑み」です。こんな私でも、少しはこそっと蕎麦屋で飲んでます。
 

 
 さて、私が懇意にしてもらっている中華そば「みたか」。その派生で開店した中華そば「下連雀」。その中間地点にあるのがこちら「味多香庵」。「下連雀」が開店してから、この界隈を通りがかるようになり、夏になるとこの店では冷やし中華を出すのは知ってました。でも拉麺優先で、いつも「みたか」か「下連雀」かどちらかに吸い寄せられてしまいますのでスルーしているのです。そこで「みたか」が休みで「下連雀」が開店前の時間帯にいっちょ狙ってみました。
 

 

 暖簾で知った昭和9年創業!!!。何と90年余りという貫禄!?。でも外観は三鷹エリアの食堂って感じ。中に入ると厨房奥で若い店主がおられ、昨今の人手不足等鑑みると継承のありがたさを知ります。今回は、拉麺活動諦め酒と蕎麦でベロ酔いしてみようかとも思ったのですが、今回は初志貫徹でいきませう。まずは「酒とおつまみ三点盛り」からイッテみよう!。酒は、麦酒・焼酎蕎麦湯割り・日本酒から選べるようで、暑かったのでまずはスタートは麦酒から。
 

 
 
 
<キリンラガー> 昭和の麦酒はやっぱりキリンラガーの思い出!蕎麦屋の麦酒に相応しいブランドかと!

 
 まぁ「キリンラガー」を語ると長くなる。熱処理の頃はアルコール度数が確か3.5%程度だったのかという記憶。間違ってたらスンマソン。当時は未成年だったオレだが、とある叔父さんがキリンラガーのラベルには「キ・リ・ン」の3文字が隠されているんだよと教えられたのを妙に今でも覚えています。面白い叔父さんだった・・・。まだ子供だった兄貴とオレを、退屈だろうと何と自宅近くのスナックに導き、スーダ水を奢ってくれたっけか(行ってこいと言った両親も今の時代だとアウトだな:爆)。店のママのいらしゃいという言葉も覚えてる。あ、アルコールは一切摂取なく、店の片隅にいるも居心地悪くて15分程度の話ですー。ゆったり過ごせる蕎麦屋の雰囲気に、そんな大昔の話を思い出してしまった。
 

 
 さてそのキリンラガー。ホップの痛快な苦味に淡麗なキレ!磨かれて軽やかな味とのど越しってな感じです。なんだかんだで一番安寧を覚える味わいかもしれません。昔の記憶は、もっとズシリと感じた苦味ですが、歳を重ねてIPAなど味を覚えると、少し軽やかにも感じてしまうね。華やかさは低めですが、コク深さは相変わらずしっかりしてる感覚。対峙する酒じゃなくて、おつまみ等料理と合わせる麦酒って感覚で、ライトにゴクゴク飲み干せる味わいが痛快です。
 

 


 
 
<おつまみ三点盛り> 蕎麦屋定番のつまみが楽しめる!板わさ!玉子焼き!そしてそば味噌!このセットはお得!

 
 蕎麦屋で前菜的に酒と合わせるとなれば、板わさ、玉子焼き、もつ煮、そして金があれば鴨肉といったところでしょうか。もっと言えば、そばがき・天ぷら・焼海苔・練り味噌ってな感じで、とても奥が深い分野。酒と合わせ千円内に抑えて3種となって、「板わさ・玉子焼き・練り味噌」でござます。
 

 
 まずは「板わさ」。恥ずかしながら、関西生まれの私は上京当初はこれを知らず、初めて遭遇した時はフツーに蒲鉾が出てきて「注文違います」と言ってしまった田舎者です。そして関西で蒲鉾と言えば「別寅」。今でも昔のCMソング歌えますが、思い入れが焼き蒲鉾イメージだったのもギャップだったかな。それがどうだよ・・・すっかり東京生活の方がずっと長くなったオレ。硬くはずむ弾力としっとりとした感覚が、素晴らしいじゃないか。歳とってから蒲鉾って旨いモンだなと知る。わさびとの相性も良いが、醤油をダイレクトにつけてシンプルに味わうのが好き。
 

 
 続いて玉子焼き。これも語ると長くなるがなるべく端的に。京都生まれ京都育ちのオレは、イメージは「だし巻き卵」。全体的に出汁で蕩けるようなふわふわ仕上がりで育ったが、長くこっちに住んでいるとこの方が酒のつまみになると感じます。素朴でふわっとエアリーな仕上がりに、微妙に白身の雰囲気を残すところが良いね。味わいも玉子本来を生かしたというか、味薄めなようで後から味わい深い。何気に醤油につけてみたがやらない方が良いかも。
 

 
 そして「そば味噌」。これがメイン。練り味噌は、蕎麦屋でもない店が結構あるイメージ。なので実は初体験。旅行先の居酒屋で焼味噌の感覚で味わい始めたが・・・これが実にハマったかも!。見た目でわかるのは、八丁味噌と出汁と味醂か砂糖。塩気と甘味と味噌の分厚いコクで酒を進ませる発想。そこに蕎麦の実を絡めるのも想像の範囲。その蕎麦の実がポイントでして、それが煎ってあるため実に香ばしい。それどころがクリスピー感すらある。重厚でねっとりした味噌だれにこのクリスピーな歯応えの快感が広がります。そして噛み砕く前も後も、煎った蕎麦の実の香ばしさ練り味噌の八丁味噌全体に絡んで実に旨い・・・・・。
 

 
 
 
<剣菱> 辛みと旨みがバランスよく調和した飲みやすいやわらかな味わい!きりりと引き締まった抜群のキレ味!

 
 あゝ剣菱!神戸市東灘区の酒蔵!関西に10年転勤してたおり住んだ街。神戸は六甲山から濾過されたの水が湧き出るエリアで、本当に水が美味しい街でした。週ごとに有名な湧水をペットボトルで回収してたかと。そんな神戸の酒蔵は、実にパワフルです。「菊正宗」「白鷹」「剣菱」。居酒屋でよく見かける看板。神戸大好き!。そして蕪の浅漬けのお通しもい感じ。
 

 
 特徴は、やはり色合い。少し黄色く感じませんか?それが剣菱。これが一段と濃厚芳醇と脳を覚醒指定まうのか?定番の酒なのにユニークです。もらった日本酒を一年放置するとこんな色に近いのですが、それとは別です。濃ゆい味わいなのに実にスッキリと辛口に飲ませてくれます。ちなみに「剣菱黒松」は大好き。時々、コンビニやスーパーでも見かけますので、キリッと自宅で冷やして味わってみてください。
 

 
 
 
<全体> ザ・クラシック!まさしく蕎麦屋の冷やし中華!夏の形式美すら感じる落ち着いた麺顔!

 
 蕎麦屋の冷やし中華も良いものです。昔から頭に染みついたような麺顔そのものです。令和になって益々創作冷やし系が増えまして、それはそれでナイスなのですが、原点回帰なこういうのがオヤジとしては急に欲してしまうのです。
 

 
 多少全体的に小ぶり感がありますが質感高い手作りさが滲み出ます。ハムじゃなく自家製焼豚!蕎麦屋にしては珍しい?そしてナルト・玉子・胡瓜・紅生姜というラインナップ。下に見え隠れするタレの透明感が印象的で、これも蕎麦屋には無縁と思われる和辛子が添えられてビシッと様式にハマるって感覚です。
 

 
 
 
<タレ> さすが蕎麦屋!ベースは蕎麦つゆ?酢を溶かしてさっぱりさせつつもコク深い円やかな甘味が滲む!

 
 うわぁ!これこれ!蕎麦屋ならではの感覚です。冷やし中華と言えば、一般的に酢醤油かと思っているのですが、醤油の輪郭に多少砂糖か味醂を溶かし甘味をつけつつも、やっぱり酢でキリリと締めるってパターン。それがとても透き通るような味わいの中に、しっかりとした熟成感すらあるじゃないか。これは、やっぱり蕎麦屋ならではの蕎麦つゆがベースにあるのではと妄想中。だから定番冷やし中華なら、蕎麦屋がうまいと納得してしまいます。
 

 
 和がらしも溶かしますが、辛味が尖ることなくナチュラルな刺激感が広がる感覚。ううう・・・昭和の味わいが染みるぜ。
 

 

 
 
<麺> 自家製中華麺!膨れて丸み感じるストレート細麺!プツプツ歯切れよし!出汁をじわじわ吸い込み旨し!

 
 これも自家製とのこと。古くは蕎麦屋で中華そばも提供しだして広まったような話ですが、蕎麦屋で自家製中華麺とは嬉しいです。わざわざカンスイ使ってるんでしょうかね。これも説明不要なほど、オーディナリーな感覚。膨れて丸み感じるストレート細麺!プツプツ歯切れよし!出汁をじわじわ吸い込み旨し!
 

 
 もう徹底的に具材を絡めまくって楽しみまくります。思いの外、クラシカルな旨さにハマったので次回は大盛を検討してみたいかとー。
 

 
 
 
<具材> 自家製焼豚!ナルト!厚焼玉子!胡瓜!それぞれ食感計算された千切り!やっぱり紅生姜が良いね!

 

 焼豚は肩ロース。つまみメニューに「かつ煮」とありますので、そちらも試してみたいかも。定番の煮豚タイプですが、味付けが蕎麦つゆベースなのかそこまでは不明。また錦糸卵でなく、つまみの厚焼玉子を細くしたもの。おつまみ三点盛りで味わった質感が、冷やし中華に添えられても全体に合います。
 

 

 そして紅生姜が良いね。近年その色合いからトマト類が代用されることも増えましたが、やっぱり冷やし中華には紅生姜はテッパンかと!。
 
 
 
 
総じまして「原点回帰で質実な旨さ!蕎麦屋で冷やし中華がナイス!蕎麦通気分で酒とつまみも最高!」

 
 ・・・と言う感動の嵐!。いやはやもっと早く訪問すべきだったかと!。三鷹界隈で静かに冷酒と質感あるつまみを楽しめる店ないと感じます。この感覚なら、鴨焼き・天ぷら・もつ煮・お新香も期待できそう。そば味噌はかなりハマってしまい、これだけで日本酒のラインナップ一度で制覇できそうです。拉麺活動以外の愉しめるスポット発見!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

    
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にご馳走様でした!!!

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