そろそろ行列も平日遅めなら・・・と思えば甘かった
今回も早番早引けを利用して訪問!そろそろ開店フィーバーも落ち着きだしたがと思っての訪問でしたが、激しく考えが甘かった。20人前後の行列に連結させていただきました。この店、もうこれがフツーだと考えておかないといけないみたい(汗)。
ま、今回は少し行列も楽しく過ごさせてもらいました。どう見てもラーメンヲタクとは無縁のおばさま三人娘が、私の直後に連結。もう10年以上ぶりに外でラーメン食べるとのこと。なんでよりによってココ並ぶの?・・・実は、狙った店が休業日だったので、こちらに流れてきたのだそうです。
相当並びますよ?ワンオペだから回転が遅いかも?メニューは塩が基本です等、こちらからアドバイス差し上げながら過ごす・・・。美登利寿司の行列だってへっちゃらだったわ、とのことで逞しい限りです。無事店内に入ると、三人娘が割れて座る状況だったので、店主に告げて三人並べるように、私の席と変わってあげました。旨いものはみんなで食おう!
<酒> プレミアムヱビス!しかも紫のエール缶!驚愕の200円!店主の心意気に泣くしかないのだ!
早引けだから飲むぜ!おいおい・・・350ml缶が200円と言うのだけでも驚きなのだが、種類が増えとるがな。なんと紫ヱビスがあるよ!もう勝手知ったる店なので、入店と同時に冷蔵庫からセルフでビールを取り出して着席です。
プレミアムビールってのは酵母の華やかさがイメージなんだが、紫はエールビールだから、ちょっと頭一つ抜きんでるイメージ。ビールをグラスに注いだ瞬間から、その明らかに色濃い琥珀色に気付くはず。華やかさと共に、明るさと図太さが感じられる味わいです。実にしっかりした飲み応えがたまらん!その上に華やかな酵母の風合いは、どこかフルーティーにも感じられる優雅さ!。やはりいつも飲んでるのとはレベルが一枚上手って感じです。しつこいけど200円!。激しくオススメ!
<全体> キリリと突き抜けるように透ける醤油ブラウン!薄っすら染まる極太麺と海老ワンタン!肉も凛々しい存在感!
おおお!凛々しくも透明感のある醤油ブラウンが美しい!塩は優しいイメージですが、醤油はキリリとしたニュアンスもプラスされ、明るく映えるイメージじゃないか!。相変わらず、麺の存在感がオーラのように迫ってくるし、ワンタンも醤油が少し染みだし中々旨そうな薄化粧状態!。
やっぱ凄い迫力あるはわぁ~。海老ワンタンは透けて海老が浮かぶようだし、チャーシューは素朴さ感じる煮豚タイプ。何だか素直に旨さが伝わってきます。やっぱり遠くまで来た甲斐があったと言うか、並んだ苦労も忘れてしまう!。
<スープ> 醤油の風味に穏やかな鶏エキス!煮干系の柔らかい甘味!飲みクチすっきり!後味まったり!コク深し!
[前回レビュー抜粋]
細かく浮かぶエキスの粒が眩しく、味わうとと実にストレスないピュアな鶏出汁の旨味ってな感覚。乾物も深いので、決して鶏塩系と言う感覚でもないが、穏やかさの中に鶏素材の滋味が感じ取れます。(中略)・・・そんな妄想を感じているところに、深い魚介乾物の旨味が染み渡り、軽やか円やかに仕上がってるイメージ。表層のエキス分の浮かびを見ると(スープ面と並行に近い目線で)、煮干系の存在は確かにありましょう。
=>補足
鶏の旨味は今回も芳醇!しかもストレスない塩気感はやはり今回も凄く旨いとしみじみ感じました。また乾物系の溶け込みはやはり煮干しですよね。まるでいりこ出汁のお吸い物みたいな"甘味"を中心とした輪郭を今回も感じました。
さて今回は醤油バージョンにしたわけですが、醤油と言わず「濃口」と名付けたのには意図を感じました。確かに醤油らしい存在はあるのですが、カエシの感覚と風合いは想像よりも控えめ?。醤油味!ってなアピール感覚が強くないところが、非常にセンスが良いと感じました。濃口醤油を使っているからそうなのか?。旨味の分厚さを濃口と表現しているのか?。なーんて妄想がまた止まらないいつもの病気です。
<麺> 自家製麺!琥珀に染まる超多加水エキストリーム系極太麺!汁を吸い込み餅のような蕩けた食感!実に粉の甘味を感じる!
[前回レビュー抜粋]
「はるゆたか」「餅姫」。おそらく高級ブランドだと思うけど、それを存分に打ち込んだ麺は極めて極太!極太うどんを凌駕する迫力で、やや平打ち形状で手揉み風のランダムな縮れが印象的です。
=>補足
餅姫・・・。そうまるで餅!出汁を吸い込んでゆったりした感触などはまるで餅ですな(笑)。
やっぱり「蕩ける極太麺」ですよ。最近一気に人気と広がりを見せる極太手揉み麺ですが、この餅のような蕩け方は右に出るものがないかと!。この優しくねっとりとした中に甘みを感じるところが素晴らしい!。また今回は醤油出汁を吸い込んで褐色に軽く染まっているから、見た目でも楽しませてくれる。麺の甘味と出汁の旨味、そして醤油の仄かな味わいが、完全に麺の中で一体化しております。歯が無くともきっと潰して味わえるかと。
<チャーシュー> 煮豚バラ肉!脂が蕩けて甘味あり!肉は出汁を吸込み味わい深し!噛み締めて味わう肉旨の洪水!
前回、スープ製造でも貢献した?と表現しましたが、すいません・・・別調理だと指摘されました。あしからず。とっても程よく脂の抜けがあり、煮豚タイプのバランスがとても良かったものですから。基本的にこういうの素朴で大好きですから、贔屓目に感じてしまいます。脂身はすでに蕩けて柔らか。赤身は柔らかく、醤油ブラウンのスープを吸い込んでる。脂と肉と出汁の旨さが一体化して、噛み締めると旨いのです。そしてジューシーとすら覚える味わい深さ!。
へへへ・・・肉旨味と脂の甘味、そして出汁の旨味が渾然一体。ビールを少し残しておきました。肉と味わう酒も旨し!もし行列が激しくなかったら2本目いっとったわー。
<海老ワンタン> 2つの剥身が弾けるプリプリプッリ歯応え!海老感満載で出汁に染まった皮も風味良し!!
相変わらず海老の身がプリップリ!堪らん!。そして2尾入ってる??そしてじんわりと滲む味わいには生姜が仄かに感じられます。生姜と醤油出汁の味わいもまた相性がよく、スープと共に食らうと旨し!。海老身が弾けるとプリプリプッリな歯応えの中に海鮮の旨味が広がるのが格別です!
また皮にも醤油出汁の風合いが染みてまあ旨い!。麺とは違ってチュルンとした蕩け方で、皮はツルツルとしており、滑らかさがまた快感!。噛み締めても味わい深いです。別皿にしてビールに合わせてみたい気もするね。やはり中々の仕上がり!そんな海老ワンタン!。
<〆飯> 生姜丼!ジューシーで大粒な挽肉は溢れんばかり!濃ゆめの生姜風合いが食欲そそる旨さ!
麺を大盛にしなかったのは、こいつも食べたかったから!。実は直前まで麺大盛のつもりだったんだけど、隣の先客が実に旨そうに食ってたから、それにつられただけ・・・。
さてこのメニュー。破格の100円!また繰り返すが、本当に儲ける気があまりないでしょと突っ込みたくなります。しかも安っぽさがない!。一見、素朴なそぼろ丼ですが、挽肉は汁ひたひたな状態でかなり出汁を吸い込んでます。その分柔らかで味わいは濃ゆい。何と言ってもたっぷり挽肉量で、十分に飯を食わせるには余るほどです。生姜の風味と清涼感がしっかりと浸透しており、それが食欲をまた刺激して加速させるようなイメージ。別腹で食える思いです。ここ来たら激しくオススメです!。
総じまして「醤油の色気と素朴な迫力!餅のように優しく蕩ける麺の圧倒感!一回食っとけ!」
・・・と言う感動の嵐!。こりゃ当面、人気と行列が収まりそうにありません。「川55系統」のバスが、川崎駅西口と武蔵小杉駅の間をガンガン走ってる。陸の孤島だけど意外と楽にアクセス!店も江川町バス亭のすぐそば。ちょっと並ぶのに気合いいるけど、食えば納得のはず!一麺入魂!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!