4年経っても・・・ピカピカに磨かれたステンレス!ファンキーさに魂込もる店なのだ!
自分の中では訪問回数トップクラスのお店「麺尊RAGE」。春以来久しぶりに訪問してみました。この日は終日都内で合宿的な研修に参加しており、課題が終わらず朝から夕方までろくに食えず。なので解放されたらガッツリと都内で飲み食いしようと思っておりましたが・・・さすがに疲れて帰宅路線で適当に食うことにしました。そこで、たまたまTwitterで情報収集していたら、たまたら麺尊RAGEの限定情報をゲットし、そのまま流れて突撃してしまったと言う流れです。最近、衝動にかられて食ってばかりだな・・・。
店箱の作りが独特なこのお店。宅内ガレージがレゲエっぽく独特の世界観で醸し出され、奥が店舗になっております。確か鈴蘭系の独立だったと言う記憶で、煮干が人気なんですが、最近はまた軍鶏が先に売り切れたりしております。夜にはその軍鶏が売り切れてましたが・・・私としては限定の「生姜BLACK」狙いですから問題なしです。
さてここは・・・単に若い感性の店づくりじゃないね。味わいの確からしさだけじゃない、その姿勢です。開店からもう4年余りとなった今でも、壁一面に貼られたステンレスが実にピカピカ!。営業中なのに油の飛びやハネが一切なし。掃除が実に行き届いているところが素晴らしい!。まさに魂込もる店なのです。本当にイイ店だよ。
<酒> ヱビスプレミアムブラック:もっと注目されても良いと思うよ・・・この旨さは!
もう疲れたし気分解放だから飲むぜ!夜だし!!。今回は「生姜BLACK」を食らうので、ビールもBLACKに合わせよう。ヱビスプレミアムブラックとさせてもらいました。なかなかヱビスの黒ビールって見かけることないんだけど、実はこれうまいよ。香ばしさと濃く深さが、実はどぎつくなくてナチュラル。
いかにも黒ビールですよと言うお仕着せがないね。クラフトビールのようなきめ細かい泡立ちにも近いものを感じ、これがなかなか旨いからもっと露出してもいい銘柄なんだがな・・・。ま、そんなビールを置いていると言うところも、抜け目ない麺尊RAGEであります。
<全体> ブラック系のジャンキーさは低く・・・むしろピカピカ綺麗でコントラストが効いた美しさ!
この限定実はレギュラーより安い設定で800円。下げられているのです。だから少しその心意気にも応えようと、売上貢献の一環として「特製」とさせてもらいました。混んでる割には仕事が早く、ちょうどビールを飲み干したあたりで配膳が完了。それはこんな麺顔でした!。
おおお!まさに醤油の深さがしっかり伝わるブラックラーメン!。その割にはレアチャーシューの明るくフレッシュなピンク色と、摺り下ろし生姜の淡くて明るいイエロー色が妙にコントラストを生むね。特製らしく大きめサイズの肉が嬉しいし、味玉の落ち着き感も素晴らしい!。いろいろしんどかった一日もこれで救われる思いがいたします。
<スープ> 傑作じゃないか!鶏エキスに明るく濃ゆい醤油感!煮干の軽やか甘さが香る!
ブラック系と言えば、富山ブラックいろはとか、京都の新福菜館などがピンときますが、これは真逆の明るさですよ。深い醤油カラーなのに明るい透明感をイメージ。もう気持ちが流行って早速レンゲでスープを啜り上げます。すると見た目の通りに明るい旨さが広がる!。まず鶏系の旨味がしっかりしてる。鶏油の色つけと言うより、しっかり丁寧に煮出された鶏ガラ感って感じで、濁りとクセのない旨さがイイ感じ。そして見た目の醤油カエシもいい感じ。塩気と言うより旨味と感じる醤油だれで、生(なま)醤油のようなキレさえ感じてしまいますよ。
そして鶏一辺倒でないところがまたいいんだわー・・・。適度に煮干しと節系のバランスが取れており、生姜がなくてもしっかり完成度が成立しとるがな。このまま味わい続けてフィニッシュしても良い・・・と、ここまでは思っていたのだった。
<薬味>・・・かと思えば生姜が実に痛快に響くぜ!ブラックペッパーは裏方の刺激感!
妙な気分でゆっくりとおろし生姜をゆっくり沈めてゆきましょう。新潟長岡系の味わいをイメージしながら適当にかき回します。そして味わうと、嗚呼やっぱり生姜と醤油と鶏ガラ感の相性の良さが全体に響くよ。生姜のあのジリジリ感がたまらんが、そんなに暴力的でなく優しい広がり!。
やはりベースのスープの上品な仕上がりがそう思わせるのか?。そしてわずかばかりのブラックペッパーがまたいいぜ。たったこれだけなんだが・・・醤油と生姜の結びつきに縁取り効かせるようなエッジ感がいいね!。しかもそれ以上、胡椒やスパイスとして主張してこないところがいいわ!。
<麺> 淡くクツクツと歯切れながら汁を適度に吸い込む!味わいと風味が凄く良いぞ!
もうスープを最初に啜った時点で、心のボーダーラインは超えていたが、麺を食って更に確信に至ります。ブラックラーメン特有の少し醤油で染まったような褐色ある地肌。しかし見た目より汁で浸透したわけでなく、淡いクツクツ感が生きたままです。柔らかい芯の部分は麺の風合いを前半はしっかりと伝え、鼻腔をくすぐります。周囲の部分はゆっくりと汁の浸透を許すが、ここもまたグルテンと旨味の融合で、しかも微妙に醤油香ばしいから食欲がそそります。
ストレートさも実にきっぱりとしており、時間が経つにしたがって寄り添いまとまり合う。スープのもち揚げは尻上がり的によくなり、啜るのが快感に変わってゆきます。もともと地肌が漆喰のようにきめ細かいため、喉越しに至ってはシルエットを明確に感じさせるが、一瞬で喉奥へと落ち入ってしまのです。ここは大盛り不可。もっと食いたいなら替え玉必須ですが、ビールでかなり腹が膨れてしまったし、汁を完全に飲み干す算段だったので、今回は自重しました。しかし、この麺は激しくオススメには違いない!。
<チャーシュー> 更に旨くなったのでは?3種の肉はどれもハイスペック過ぎて泣ける!
おいおい・・・久しぶりの訪問ではあるが、肉が更にこんなに旨かったっけ?。3種のチャーシューであります。まず豚肩ロースの低温調理の肉。これはもう都内のちょっとした美味い店ならよく見かけるようになりましたね。その中でもレアっぽさに美しさがあり、また生姜に塗れたところも旨さをそそる感じ。非の打ちどころがない旨さとはこのこと!。何枚でも無限大に食えるよ・・・。
そしてもう一つの低温調理が鶏胸肉。これも見事な半レアっぷりで、これほど店内を清潔に気を配る店ならで、鶏肉半レア状態の思いっきりの良いこと!。それでもビビリなオレは少しスープに浸して泳がせてから食らったが、それもまた別の味が染みて美味いのだった!
そして定番の豚バラのあぶり系のチャーシュー。醤油系のタレが周囲に深く染み込んでいるようで、脂身のトロトロな部分は甘そうです(笑)。甘辛香ばしく食えるタイプで白飯にも合いそう。しかもタレに浸かってマチュアな旨味と風合いも残すので、酒の方が合うのかもしれない崇高な仕上がりですよ!。
<味玉にハズレなし> 出汁が深く染みているようでフレッシュ感ありあり!卵黄の濃密さが素晴らしい!
味玉がたまらん!。このオレンジ色の濃ゆさと深さはなかなかのもの。しかもトロトロ部分と半熟固まり部分のバランスが良く、二つの味わいを感じとるのです。
白身を見ると均一に浸透していて深く熟成した風合いを感じます。それも確かにありますが・・・マチュアな深みとフレッシュな風合いが両立した仕上がり!。こいつはぜひ日本酒で合わせたいが、この店のコンセプトには合わんだろうな・・・・。ああ、やはり味玉にハズレなし!今回も深い味わいを堪能ですよ!。
総じまして「出汁の上品さと薬味のパンチ力!まさに実力の結晶なる崇高生姜そば!」
・・・と言う感動。「生姜BLACK」と聞いて少しジャンキーさを予想してましたが、見事に嬉しい肩透かしな旨さ!。やっぱ定期的に通ったりこまめにTwitterチェックしたくなる店です。食い終わった後も、西荻在住のグルメたちや若者たちが詰めかけて、満席が途切れない・・・。やっぱり平日夜がオススメ!。絶対にハズレがないし何食っても美味いので都内のラーメン好きなら少なくとも一回は食っとこうよ!。そんな宣伝と今後の応援と発展も込めて・・・、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!