ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2912】 中国料理 鶏舎 (東京・池尻大橋) 冷し葱そば

<ザザ降りの夕立に飛び込む街中華>


 他人に指図されるのが嫌で放置していたオススメ店。それが「鶏舎@池尻大橋」さんです。しかも、「和利道」や「八雲」と言う名店が近いと言うのに、わざわざ行くかと正直思っておりました。ところがある日、外出先の田園都市沿線で早々に解放され、「和利道」はまだ営業開始してなく、「八雲」は定休日とあって・・・こちらを訪問した流れです。そしたら突然夕立に遭いまして・・・・途中に見つけた「香月」でもいいか〜〜などとも思ったのですが、冷やし中華なら食おうかと思っていたので、やっぱりずぶ濡れになりながらやってまいりました。






 とってもいい感じの家族経営的な街中華の店。清潔感もあるし、これから本格的な夜の部の仕込みやらで、活気が漲っております。そしてご店主とそのお母さんらしき方の、優しい声での接客もナイス!。なんだかいい中華屋の条件もオーラもありなむ〜〜といったところです。こう言う時は、雨宿りがてらビールでもと思うのですがー、大切な仕事の電話を一本待っていたので、今回はご遠慮させていただきました。







 今回のオーダーは、「冷し葱そば」。葱好きな私にとってはなんと魅惑的なメニュー名称なのでしょう。しかしそれだけでは無かった・・・・・お味も誠に魅惑的〜〜。












<葱三昧!あとは肉とキュウリで良い〜〜(`_´)ゞ >


 ご店主の跡継ぎのような若い方から、恭しく配膳がされます。その麺顔は、一見とてもオーソドックスな王道冷やし中華なんですが、インパクトがいつもと少し違う。冷やし中華三種の神器ともいえる、チャーシュー・キュウリの細切りはあるのだけど、錦糸卵がないー。その代わりと言っては何ですが、「葱!ねぎ!!ネギ!!!」の葱ダク状態であります。何だか魅惑的な辛味ダレがかかったような白ネギ微塵が、これでもか!というほどに山盛りです。葱で口が臭くなろうと、上等ですわい!。






 この葱が、次に述べるが塩ダレとベストマッチです。まるでタン塩の葱。タン塩に載せられたネギだけを、爆食いしたみたいな痛快な味わい。塩ダレと葱は良いねー・・・・これだけで肉も飯も麺もなんでも無限大に食えそうな気分になる。また少し本格中華っぽいタレのマジックを感じたりして、微妙に醤が混じっているのか??やけに食がススムんですよ、葱だけで。







 またチャーシューの細切りも侮れません。よくある煮豚タイプのロース肉チャーシューなんですが、汁気はやや抜けていて、どちらかと言うと塩気が強め。この強めの塩気と葱がまた相性がよいので、これまた再び無限大に食えそうな気分にさせてくれます。葱と肉だけで相当楽しめます。錦糸卵なくて良い判断だったかもと思う・・・。











<食った瞬間からヤミツキになる塩ダレ!!メチャメチャ美味すぎるタレ!!>


 食ったそばから、キャッホイ!!と心の中では声がでて小躍りが始まる気分です。冷やし中華では珍しい塩ダレタイプ。しかも、汁が少な目な感じで、麺にすっぽりと全部貼りついたような感じです。この塩ダレが実に香ばしいー。例えるなら、宝華@東小金井の名物「宝そば」の塩ダレを3倍濃縮したような、しっかりとした濃ゆさです。それでも全然塩っぱくない!!。塩気のパンチが程よいと思えるほど。そして香りがたつ!。







 この香りと旨みはまるで、鶏油のように濃密で色気がるように思えます。しかしいつも家系等で出会う鶏油よりはもっと軽やか。その軽やかさからは葱油を連想してしまいます。風味に葱が混じるのはトッピングの影響なのかもしれませんが、焦がしネギ油に辣油のピリリってのも淡く感じるような香ばしさがナイス。しかし、焦がしネギ油の焦げ浮遊物は、一切見受けられないので・・・・責任持てず。とにかく香ばしくてヤミツキになること間違いなしです(意外に、カメリアラードに出汁で味付けされただけだったりしてなー)。


 固形物を一通り胃袋に収めたあと、皿に残ったタレは少しだけ。微妙に醤油の色合いを滲ませておりましたが、もっといろいろ味エッセンスがあったようです・・・。







<これでもか!と言う程にキンキン冷え冷えぶりが痛快で笑い楽しめる!>


 中華屋でよく見かける、極細系の中華麺。こいつがキンキン冷え冷えでこれでもか!と思うほどに冷気を貯めこむ・・・蓄冷しているかのようです。多加水の麺なのでモチモチ度合がハードすぎるほどな歯ごたえで、これがまた好感度をアップ。食い進めるほどに、塩ダレが混じるのか、香味油で軽く表面をコーティングした感じになるので、啜る度、歯を当たる度、千切る度に旨みが薫るのです。麺量も悪くないですし、塩ダレに誘われて無我夢中。休憩なしで一気に食いきりました。






 やはり冷たいものは冷たいままで食いたいねと改めて感動。極細系の麺が葱に混じって、食がススムしこのままいつまでも食い続けていたいと思った冷やし中華はめずらしいかもー。












 総じまして、「毎年夏に必ず食うリストに入れる冷やし中華!!」と言う感じでして、これは予想していなかっただけに、とんでもない掘り出し物を見つけた気分です。いやはや〜〜、時には他人の勧める意見には、素直に耳を傾けるべきか・・・・・まだ迷う。この一杯はもっと夏の始まり近い時節に食っとくべきでしたわー。池尻大橋エリアは、恐るべし。「和利道」「八雲」に続き・・・冷し葱そばの「鶏舎」あり。秋になったら次回は暖かい汁ソバ系にトライしてみるつもり。もう・・・ザーサイメンに興味を示しております(笑)。ということで、いい一杯との出会いがあった日の夜は気も朗らか。さて・・・もうそろそろ冷やし中華の旅も終盤を迎えてますので、次はなにを食おうか考えながら眠ります。その前にいつもの通りに〆として詠っときます!。



   夕立に
   小さい傘は
   役立たず



   冷や中啜って
   雨宿り哉



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


dancyu2017年9月号

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偲べば恋 (2) (GUSH COMICS)

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葱