「ネギラーメン」なんて聞くと気もそぞろ。中には「ネギ抜き」派もおられましょうが、今回はネギ祭と言うことでご容赦いただきたいです。そもそも「ネギ」って深いしこだわりが半端ないし、ご当地産のネギに至っては、もはや文化ですよ。そんな中、ピンポイントで絞ったのが「白ネギの辛味仕立て」としてみました。
そもそも私は、関西出身で、ネギといえば青葱なんですが、東京に出てきてこっちの方が滞在期間も長くなってしまいました。そうなると・・・魂を売ったわけではないが、関東の白ネギも捨てがたい!いや素敵に思えてくるのです。そんな心の動きに素直に従い、「辛味」と言うエッセンスでチョイスして見ましたので、少しでもご参考になれば非常に幸いです。
なんとなく分類できそうですよ「辛ネギラーメン」ってのは。例えば・・・
1)白ネギに「辣油」を和えたトッピングスタイル
2)白ネギを辣油ではなく「豆板醤・赤唐辛子」とするスタイル(チゲ方向?)
3)逆発想!辛スープから白ネギを辛く染めてゆくスタイル
これらの発想の違いにより、微妙にメニュー名称にも変化が現れます。そんな違いを楽しみながら食い続けて見ましたので、以下に続けます。
1.新雅 (江戸川橋) 南蛮ラーメン
「町中華」は、日本の縮図みたいなもんで、経営者と客層の高齢化と、後継の問題が深刻なんだと思えてなりません。人情溢れる日本的ファストフードの心意気が失われる様で切ない・・・・。しかし、そんな憂鬱を全部払拭した様なのが、こちら「新雅」さんです。移転したんですかね?建て替えて使い勝手がよろしい店箱。そしてそれを仕切るのは、元気な老齢大将とその後継者が、ダブル夫婦舟スタイルで安定感ありありで経営をされてます。時代を超えても、美味いものは美味いから、店も流行る。
さてこの「南蛮ラーメン」は秀逸です。最初はカレー系かと思ったけれど、辣油が効いたネギラーメンでございます。ベースの鶏ガラ醤油清湯が程よく、そこに辛味と清涼感がスパーッと犇めきます。しかし全体のまとまりがスッキリしておるので、町中華の雑多さとは異質のうまさを感じます。詳しくは、過去のレビューをご参考ください。ここは、このメニューに限らず、おそらく何を食っても旨い店だと思うので、冒頭に挙げておきます。
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2.三陽楼 (荏原中延) 辛ネギラーメン
・・・一軒めが、べた褒めの後は辛いね(笑)。でもそんなプレッシャーにへっちゃらなのが「三陽楼」さんです。正直言って、飾り付けとかランチサービスやアクセスのしやすさなど、総合的に考えると甲乙つけ難し。こちらは、個人的想像なんですが・・・・町中華屋さんが、上手にラーメン専門店に進化したのでは?と感じています。
こちらの「辛ネギラーメン」は、見た目は迫力ですが辛さがしっかりしてるのに、全体的にはマイルド。それに山盛りな感じがお得感をアップさせます。チャーシューも見事な作り込みで、肉そばにも期待ができそう!。ランチタイムはライスも付きますので、これは何度でも食いに行きたいと思っております。
3. 一圓 本店 (吉祥寺)葱辛麺
吉祥寺と言えば、「みんみん」「珍来亭」「ホープ軒」など昔ながら根付いた良い店がありますが、「一圓」も地元では有名。杉並・武蔵野・三鷹エリアにポツポツと支店があって、吉祥寺が本店です。ジャンボ餃子が有名なブランドでして、これでライスを食うと言うのが最高なんです。しかし私はラヲタだから麺類メインで通ってます。
こちらの「葱辛麺」は、本店のみのメニュー。ネギラーメンは、他の店でも辣油を絡めた辛ネギ仕様で提供していますが、こちらでは豆板醤?コチジャン??を絡めたような味付けになっているのが特徴です。なのでちょっといつもイメージしてる辛ネギラーメンよりも、風味に熟成感があって面白い味わい。ちょっと餃子も追加で欲しくなる味わいかもしれません。一人でも、どんな仲間とでも入りやすい店ですので、吉祥寺散歩のついでにいかがえしょうか?
4.らーめん 田丸 (目黒) ねぎチャーシューメン
長い間、権之助坂はよく利用しているのですが、いつも素通りしてました。前からあるラーメン店だなとは思ってたのですが、辛ネギの看板につられて訪問してみました。ここ意外にすごく古くからある店だったんですね!創業昭和20年とのこと。戦後間もなく復興ののろしをあげて営業開始とは・・・本当に頭が下がります。
頭が下がると言えば、こちらの価格設定がナイスすぎます。こちらの「ねぎチャーシューメン」は、650円で立派な辛ネギが食することができますし、+100円で麺が倍になります。「辛」という接頭語がメニューにありませんが、結構シャープな辣油が攻めてきます。これは痛快に辛さを楽しめ、お財布にやさしく、腹パンの幸せを与えてくれますので、かなりおすすめかもです。特にネギ大好き「ネギ星人」ならT強くお勧め!
5.中華 長陽 (飛田給) ねぎラーメン
京王本線「飛田給駅」南口ロータリー近くにあります。もう味の素スタジアムの近くということもあって、サッカーのFC東京の盛り上げ一色のエリアです。そんなスポーツ色の濃い場所に、ポツネンと渋い町中華屋があって、それが「長陽」さんです。店は以前に立て直ししたような感じで整然としてますが、腰据えてニコヤカな大将が長年営業しつづけ、培ってきた雰囲気は染みこんでいるみたい。
さてこちらの「ねぎラーメン」は、奇を衒わない中華系の麺類・炒め逸品が魅力的です。ねぎラーメンと言っても、ねぎの暴力的な雰囲気は一切なく、注文を受けてから千切りにし、丁寧な味付けをしみ込ませてトッピングをあしらう・・・そんな素直な麺顔が素敵な一杯です。辣油で攻めるタイプでなく、豆板醤を忍ばせた味わいで、それが深い旨みへとスープを仕上げてゆくようです。サッカー観戦前後のついでに、ちょっと立ち寄るのもいい感じですよ。
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6.らーめん 大木 (大山) 辛ネギらーめん
板橋区の大山エリアも、商店街に飲み屋が入り組んでて、大変庶民的なエリアなんですねー。もしここが最寄駅だったら、家までまっすぐ帰れないことが多くなりそうです(笑)。そんなオヤジに魅力的な町で、踏切近くの線路沿いにこちら「大木」さんがあります。なんと山形ラーメン系のお店でして、牛骨の出汁なんですねー。
そんな「辛ネギらーめん」は、そんな山形ラーメン系をキープしつつ、辛ネギでシャープな味わいを楽しめます。牛骨の甘みと辣油の辛さが織りなすカオスのような・・・・一体感は、言葉では表しづらい・・・。しかもトッピングの肉も豪勢なので、ちょっとここは期待を超えていったような印象でした。大山の街の雰囲気と、牛の味わいでお酒も進むかと思われますので、夜の部の方が期待かもです。
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7.麺家 大勝軒 (有楽町) 激辛ねぎらーめん
大勝軒の中でもかわった存在感のこちら「麺家大勝軒」さん。有名な系列とは関わりのない反面、縛られることなく自由なメニュー展開もできそうです。有楽町から少しだけ歩く・・・服飾フロアに忽然と、ガチなラーメン店があるのが独特な存在感です。付近のサラリーマンや、移動途中の営業職の方など利用するには便利ですね。
さて「激辛ねぎらーめん」は別の意味で痛快に裏切ってくれます。「すごく辛いネギ」のラーメンではなく、「すごく辛いラーメンのねぎトッピング」が正解なわけ。その辣油の海は血の池地獄かと思うほどです。でも、白髪ねぎを一回でも沈めてしまうと一気にネギが真っ赤に染まるので、結果的には「辛ネギ」仕様になってしまうのですがね・・・。痺れるほどの辛さでもないので、すこし辛さの耐性がある方なら、十分余裕で食切れます。いかがですか?得にストレス発散なんてときに。
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8.香港料理 炎屋 (目黒) ピリ辛ネギラーメン
目黒駅前、横断歩道を渡ってすぐに、こんなビル路地があるとは・・・あまり知られてないかもです。私は、「藤しろ」という旨いラーメン屋がそこにあるので知ってたんですが、その藤しろの手前に、こんな中華屋があるとは知りませんでした。それが「炎屋」さんで、どちらかというと夜に中華一品で酒飲む場所?という雰囲気と感じましたが、実はランチセットに力を入れているのですね。
今回の「ピリ辛ネギラーメン」は、その本体ほりもセットの杏仁豆腐とかザーサイ、そして小ライスの充実ぶりに驚きました。そして安いからこれまた嬉しい。ラーメンもピリ辛という割には上品な辛さですし、またほわっと花椒を嫌みなく利かせているところが、本格中華のテクニックの片鱗を見せつけています。もしも、目黒駅前で昼飯難民になってしまったのなら・・・手っ取り早くここに駆け込め!ですね。
9.麻布ラーメン 慶応三田店 (三田) 辛ネギラーメン
三田・田町エリアは、慶応大学や大手企業の本社が立ち並び、また大型マンションや都営アパートもひしめく。なので幅広い老若男女が一同に集う場所でして、マーケティング戦略やテスト販売など、ビジネスとしても面白いエリアらしいです。そんなのに関係している訳ではありませんが、よくこの地を利用するものとして、ラーメンと言えば、「二郎三田本店」がまず頭に浮かび、その次には「麻布ラーメン」が来るイメージです。
通し営業であることも便利でして、よく利用するのは「慶應三田店」です。ここでも「辛ネギラーメン」がありますが、ベースはいつもの豚骨醤油の背脂みっちりの・・・馴染んだ味わい。そこに少しだけ辛ネギが貢献してくれます。もの足りない場合は、テーブルセットで無料に備わっている「辛もやし」と「青ネギ」を思う存分放り込みましょう。さすれば、自分好みの「辛ネギラーメン」が出来上がりです。
10.はなまる (中延) ピリ辛ねぎラーメン
あのうどんチェーン店ではありません。地元に長く腰を据えて営業を続けている、ラーメン屋です。独創的なメニューが印象的で、ピリ辛シリーズでは他にレタスラーメンがあります。一見突拍子もないようですが、味わいは確かなようで、グルメ系SNSでも評判は一定以上をキープしているようです。
さてそんな「ピリ辛ねぎラーメン」ですが、お昼はサービスで小ライスと漬物が付きます。この漬物だけでもうれしい質感ですし、接客はハートフル。そして「ピリ辛ねぎラーメン」も適度な刺激を与えつつも全体的にはハートフルなまとまり方をしています。最初はマイルドと思えるピリ辛がじわじわと攻めてる感じ。またブロック状のチャーシューも食べ応えありで、なかなかのハイコストパフォーマー。近くに寄ったり、移動中の途中下車可能な時間があれば、ぜひぜひお勧めな一杯でです。
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いかがでしょう? 辛いネギ系のラーメンなら、東京だったら無数にありそうです。そんな中から極めて個人的にチョイスしてみましたが、ネギ好き野郎に少しでも心に響けば嬉しい限り。皆さんも自分の好きな辛ネギラーメンがあれば、是非是非紹介してくださいまし!!!
<追記>
ラーメン活動を続けていると、次から次へと、新しい一杯との出会いが増えていくものです。そんな中、この一杯は加えるべきか!と思えるのを、以下にこれから追加させてもらうこととさせてください。増えてきたら、もう一度ランキングを見直しにかかります。
・拉麺アイオイ(志村三丁目)辛ネギラーメン
こちらは、定番のがとても旨い店で、基本がとてもしっかりとしつつも、とても優しい中華そばを提供してくれます。自家製麺で大盛サービスというのも魅力的で、素材の選び方など、とてもこだわりをお持ちの様子。住宅街にぽつねんとあることから、都内なのに分かりにくいかもですが、辛ネギラーメンはもちろんのこと、他のメニューもオススメみたいです。ゆっくりになりますが、メニュー制覇をしたい気分。
さてこちらの辛ネギは、定番のように見えますが、辣油が控えめではないかと感じています。その分、豆板醤等、唐辛子系の辛醤が巧みに使われているという印象です。割と本格的だし、辛さの影で注目されにくい「酸味」にもしっかりとフォーカスされているような印象。詳しくは以下にて。
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