ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1903】 麺屋はちどり (東京・板橋区役所前) 煮干しラーメン


 やっとGW突入じゃ〜。しかもこの日は朝から夜まで妻子が女友達間で遊びにでかけるとのことで、私はフリー! 一切しがらみを忘れてひとりのラヲタと成り切ることができる。なので電車でチョコチョコ移動することも今回はなしにして、クルマで好きな場所にでかけることといたしましょう。とはいえ、昨夜は解放気分が過ぎて終電まで飲んでいたので、都内遠征という範囲で。私にとっては宿題が多いエリア「板橋区」へとやってまいりました。本当は定番の店から攻めようと思っていたのだけど、どうしてもとあるレビュアーさんの情報で気になる店・・・・「麺屋はちどり」さんへ。はちどり?ラーメンと結びつくイメージ薄いけど、それだけに妙に脳裏に刻み込まれてしまったのかもしれません。


  










【店:いろいろな客層に対応可能で落ち着いた雰囲気】


 改装した間もないような凛とした空間ですが、面白いのはカウンター席、テーブル席、と座敷席と多様なこと。これは家族づれには嬉しいですね。訪問時も地元客と思われる家族やカップル、そしてラ活遠征と思われるご同輩などうまく分かれて座ることができました。若いご店主がいい感じでご熱心に厨房から声をかけているし、真面目さがダイレクトに伝わって来る。こういう実直な雰囲気大好きです。接客も大変親切さがつたわるし、だんだんとオペレーションのスピードアップが図れれば、かなり人気が出てくるとおもわれます。メニューはシンプルに二種類の醤油ラーメンと最近デビューのつけ麺。最近どうもまた煮干し系にカムバックしつつあるため、表題の通り「煮干しラーメン」をいただくこととしました。










【スープ:見栄え濃いめで味スッキリ!煮干し穏やか!】


 「煮干しそば」と「煮干しラーメン」との違いなんてないのですが、心象として受け止め方が微妙に違うもんだと、密かに考えていたのですが、この一杯が配膳された瞬間には、「そば:ラーメン=6:4」的なファーストインプレッション。わきまえ方としては「そば」なんですが、スープのきらめきと醤油色のハッキリさで「ラーメン」的なニュアンスも感じ取ります。自分なりのこだわり。ただ、この色合いと脂の加減から予想する味わいとは、少し嬉しい意味で裏切られて快感を覚えました。醤油感が予想以上にスッキリとしており、煮干し感の中に動物感も少しばかり主張を感じます。






<カエシが丸く感じられる!・・・むしろ極丸を通り越して「円やか」な風合い>
 後から喉が乾くほどとは思っていませんが、比較的「明るく」「濃ゆい」醤油感だったので、嬉しい肩透かし。醤油だれそのものに魚介が深いというより、下支えのベーススープの大人しさを気品と感じてしまうようです。醤油自体に熟成を感じないわけでもないですが、一般的なクラシック醤油系とは明らかに違う「明るさ」「華やかさ」が印象的。これは次に述べる動物系の影響によるのかもしれませんが、醤油の香ばしさは見た目ほど全面にはでてこない感覚です。


<煮干しを支える動物感が、ナイス・バイプレーヤー>
 いわゆる「ニボニボ」というような苦味は抑えているタイプで、それはなんとなく見た目でも分かるかも。注目したいのは、鶏豚の芳醇さもちゃんとアピールしているというような感覚。写真で見ると鶏ガラのエキスを感じ取ってしまいますが、豚の味わいも若干滲んで、とてもシットリとしたスープ感に仕上がっております。












【麺:パツパツ見栄えでややソフティーな芯残すアルデンテ感!】


 三河製麺の麺箱を発見。どこでって? 実はお手洗いに行く途中に発見しただけの話なだけ。こちらのお手洗は店内にはございませんでして、一度店の外へ出て裏の方に回ろうとします。そうすると厨房の横に個室みたいなのがありまして、そこがトイレ。ちょっとだけご注意情報ということでご紹介まで。個人的に、三河屋はご贔屓麺でして、特に細麺科目パツパツ系については高評価です。今回も煮干しということで相当期待が高まる次第。結論的には、「柔らか系の低加水」、そして「汁吸って後半より滑らかな滑り」という好きなタイプでした。






<柔らかい系の低い加水率? 芯が明確な割にやや淡いアルデンテ感覚>
 まず前歯の当たり方からして、低い加水を思わせる硬いテンピュールのようなイメージで刺さり込む感覚。この瞬間から麺の風味豊かな感じと、スープと混じった旨味が滲み出て、旨さを確信する瞬間です。そして食べ進めるうちに奥歯で束になったそれをプレスしだすと、明確な芯でアルデンテを意識させる割には峠越えしたような淡い感覚。しかしそれが残念感という受け止めはできず、むしろ「ハード系列の中でもやや柔らかい系?」というイメージに頭の中が切り替わる印象。これは誰でもウケるなと感じます。


<地肌がスベスベなのもあって、汁吸って物腰がよりしなやか>
 見ての通りのスベスベ地肌ですから、滑りが良いのは食べる前から分かっていそうなものです。そうは分かっていても、後半になりやや汁を吸ったか?と思い出したところから、麺の物腰自体が「シルキー」と思えるほどたおやかに感じ取れます。風味も豊かなシルキー麺。ざっくり言ってそんな感じかな・・・。







【具:関東流儀らしいしっかり味付け!しかも円やかな風合い】


<漆黒のメンマがそそります>
 いかにも関東の基本を押さえたような深い色合いのメンマが印象的。醤油だれの深く浸み込んだ感じは、漆塗りのような深さと輝きを連想させます。少し醤油塩気を予想して食べてみると、これが全然あっさりとしていてうまい。醤油の香ばしさだけを残すといえば褒めすぎかもですが、柔らかさが繊維質のきめ細やかさと比例して高品質です。







<脂の甘さを思い知るチャーシュー>
 またチャーシューもバラ肉の旨味は脂身!と宣言しているかのような豚の見事な皮下脂肪。ちゃんと皮をできるだけ残した感じで脂甘さが絶好調!しかも、筋肉よりも脂の方がパーセンテージ大きめ。こちらもメンマ同様に、色合いが濃ゆい割には味わいはあっさり。そして円やか・・・。舌の上に乗せるとじわじわとヨダレが脂が口の中で一体化しそう。メンマといい、チャーシューといい、筋が通ったような連携感がまたいい感じ!











 総じまして、「宿場町によく馴染み元気が良い定番中華そば!」と言う感覚でしょうか?古い宿場町が綺麗に整備され、次々と目新しいお店ができそうなエリアで新陳代謝が進んでいるような街に、これは落ち着いたお店。そこでお若い店主が元気良く腰を据えて頑張っておられるので、これは地元民なら応援したくなるお店ですね。そんな感じで家族やサラリーマンがふらっと立ち寄れる定番の一品。普段は地縁がないのですが、キリリとした一杯、やさしいほのぼのとした一杯なら駆けつける私なので、これは定点観測したくなります。おそらくまた来ます。今度は動物系主体のをいただくつもり。ゆったりとした気分でいただけて本当にほっこりとさせてもらいました。なので詠います!




   待ち望む
   大型連休
   一杯目



   古い宿場で
   落ち着く煮干し




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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