ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1902】 麺や でこ (川崎・武蔵小杉) 特製つけそば・醤油


 ついに待ちに待った連休の季節に突入。リーマンの私にとって、盆や正月よりもゆっくり自分の時間を過ごせるので、1年間の中で何が一番楽しみかと言えばこの季節なんです。それでまあ、会社への行き帰りで食ういつもの店とは、しばらくお別れかなと思い、今日は最近のラ活の起点地「武蔵小杉」で途中下車。目指すは当然「麺や でこ」でございます。つい数日まえ塩系のつけめんの旨さに唸ったばかりなので、久しぶりな気が全くしないのですが(笑)。これ食ったらしばらくインターバル空くな〜と考えると、定番の醤油そばでもいいきがするし、最近ヒットの塩つけめんでもいいような気がする。気持ち的にはつけめんの方が勝っていたのですが、間をとって醤油つけそばといたしましょう。


  










【店:いつも回転が比較的良いので重宝してます】


 ランチタイムの人気店って行列が読めなくてヒヤヒヤすることが多いのだけど、ここではあまりそんな計算違いがないのよね。少し駅から距離はあるというのもあるけど、むしろ、認めている人かその噂を嗅ぎつけた人しか寄らない距離感なのだろうか? 程よい混み具合。それでいて手際の良さ。そこそこ有名になって来たけど、これ以上知れ渡って少し混むと厄介と思いつつ、ファンの気持ちで今回もレビューにて宣伝する次第。決して、私は店のまわし者ではありませんので、ご理解ください。












【つけダレ:魚介の滋味も感じる醤油ダレ!香味油の中に揺らめく芳醇な動物系のコクに、薬味プラスが極上!】


 それにしても不覚だった。この店は汁系が美味い・・・それも醤油系に強いと言う印象が強すぎて、つけめんのレベルが、何故か高いわけないのかも?・・・無意識に思ってしまった。しかし実際のところ、前回の塩つけめんに引き続いて「醤油系」も工夫が凝らされ、よく分かって鮮烈。特にタネとなる醤油だれの芳醇さは相変わらずで凝縮度を感じます。醤油カエシのエッジングに少し魚介めいた丸みがあって、まさに旨味の塊という感じ。そしてその上に落ち着いた魚介のダシと、芳醇な香味油、そして計算された薬味が投入されるわけで、旨味の四重奏といった風合いで完成度が高ぇ〜っと感じ入ることしきり。






<醤油だれは、熟成!塩気の鮮烈!旨味の円やかさ!の重なり合い>
とにかく漆黒の醤油タネという感覚で、「ムラサキ」と俗称がつくのがよく分かるほどに、塩気の中に熟成感あるうまさを感じる感覚。このため塩気が丸く感じるほどで、これにはその他いろいろな仕掛けが隠されてるのでしょう。まさに旨味の密度は、ほぼこの醤油ダレで決定ずけという感覚。


<鰹メイン???と思われる魚介の安心感与えるやさしい味わい>
魚介のベースダシがこれまた美味。鰹だけでなく煮干しや昆布などあるのでしょうが、節メインとしたふくよかさがふんわりと感じられてナイス。どちらかというと、魚介を前面に出す系統ではないと個人的に感じているので、そのソコソコで抑えられたプレゼンスが、縁の下の力持ち的な安心感を与えているかもです。


<香味油の鶏豚コクの分厚さと丸みあるコーティング感>
醤油ダレの味わいも深いことながら、実はこの香味油で予想以上にオイリーな仕上がりになっております。そして味付けとしては控えめで、まさにコクの演出のみといった感覚。決して油っぽくなく、サラサラとしているよな、円やかに広がるような、不思議な香味油。


<黒胡椒、長ネギ細切り、三つ葉・・・薬味の絶妙さ>
この香味油を引き立てているのが、薬味の仕事。これがまたセンスよく、青物系の薬味の代表格「ねぎ」にしても、ごく細に縦に細く千切りしている。断面がシャキシャキしていて、青い部分も白い部分もねぎエキスがタレによく滲む。そしてそれだけでなく「三つ葉」もいいセンス。ねぎの苦味と三つ葉の苦味が絡み合って、苦味がより風味立つ感じになっており、薬味の味わいが立体的になる。そして何といっても、「黒胡椒」これを多めに振りかけるところが、この一杯のテーマかもで、ネギと三つ葉だけにとどまらず、ぞれぞれの味わいにフックをかけるような役割を果たしているかのよう。「醤油ダレ」「ベース出汁」「香味油」それぞれを結びつけてるような妄想を覚え、どれが味わいのプラットフォームになっているのすら、上下すらわからなくさせるほどのプレゼンスの高さです。











【麺:塩つけとは一転した中太ややボコッと捩れ麺、全粒交じりの風流麺!】


 前回の「塩つけそば」では、確か細麺系のストレート麺。またその前に食ったのが「まぜそば」で、タレにまみれて見落としていたというか・・・・配膳されて麺皿から引きずり出したとき、まさかこんな個性的な麺だったとは知りませんでした。汁系のあのしなやかな麺の流れで、細つけ 麺系かと全く勘違いしていた私。この裏切られ方も痛快だったのか、ドMな私はハードな責めにはまったのか、正直に美味と感じてしまった。







<多加水でも締まりがあって歯ごたえや食べ応えとしても満足感与える>
 これも旨し。多加水と明らかに見て取れる茹で上げで、冷水に締められた感も見て取れ、練り水の個性も感じつつも「引き締まり」を感じる程度のプリプリ感がいい感じです。柔らかいのだけど中心部が引き締まっているような感覚。前歯がクサリと突き刺さったあとは、奥歯へ運んでプレスする。その時のプリプリの明るいニュアンスの中に、芯辺りのモツモツとした弾力が旨さを誘う感覚。麺の量も並にしては十分なボリューム。一人前を2つのテボに分けて茹で上げだったと記憶ですが、お腹に重みを感じる程度でランチとしては少し重かったかな? だけど、足を運んでよかったと感じる、味と量です。
 

<全粒粉混じりの見栄えだけでなく風合いも良い>
 無条件に高評価をしてしまう「全粒粉混じり」の麺。依怙贔屓と言われるかもですが、これはとても見た目の質感イメージだけでなく、咀嚼の合間に鼻腔に抜けるように感じる「粉の風合い」を如実に表しますね〜。


<微妙なボコボコとした形状が喉越しや歯ごたえなどに楽しみ与える>
 太麺で、縮れというより粗いソバージュのようなボコボコした形状がとても良い効果を表します。みずみずしい地肌感ですが水切りはこれまた100%完璧。底上げ内ザルなど必要なし。タレのオイルがぴたりのコーティングを施し、口元から内頬・・・そして喉越しにいたるまで軽くてなめらかそのもの。ボコボコした形状がすするたびに刺激を与えてくれるため、食べること自体が楽しく思えます。











【具:いつも具材のダブルキャストの迫力!質感も胃袋的にも大満足】


 いつも食っているお馴染みのチャーシューたちと味玉くん。相変わらず質が高いですね〜。このトッピングだけでも高級なお酒のアテとなること必定です。今回は特製だったため、「そのままで食う」「タレに浸してから食う」の肉2種類を分けた食べ方で味わいました。







<豚ロースは、意外に塩気が効いていてそのままでも十分に旨し>
 適度に脂が抜けた脂身とスカスカっとした赤肉は、意外に塩気が効いていてそのままでも想像以上に美味。タレに浸した方があっさりといただけるかも?と申せば嘘になるか・・・。何でもタレに浸す方がいいわけではないのね。こちらは柚子胡椒が得意な風味づけなので、それを少し塗って食べても相当美味かろうかと。またタレに浸して美味のは想像通りで、飯でも酒でも何にでも合うというオールマイティーな肉です。


<あっさりすぎるこもない鶏チャー>
 確かに胸肉はあっさり仕立てなのですが、そのままでは味足りないかも?という感じは少しありますかな・・・・。その分、タレに浸してからの鶏肉は命を得た魚のように、その味わいを脳裏に伝えます。歯ごたえも独特なパフっとした感覚であるため、お子ちゃまたちなら有り難みも理解せずバクバクと食い尽くされるでありましょう。


<味玉は絶妙なトロミ加減、ジェル加減>
 味玉を食べる瞬間は至福の時なのですが、薄味仕込みの処理ですから卵自体の味わいの力強さがダイレクトに伝わるようです。白身は表面は固めなコーティングを感じるような弾力ですが、中に向かえばフルフルっとした揺らめきと弾力はまさに官能的。そして黄身は、全体的には芋羊羹のようなしっとり感覚なのですが、中心部がジェルみたいになっていて、この部の揺らめくような味わいがまた堪りません。なぜか「ナチュラルに甘い!」と素材の良さを感じたりしてね・・・・。


  










【割りスープ:鰹の御出汁でややふんわりと穏やかに、そして薬味の余韻を愉しむ】


 スープ割りが実に楽しいね〜。そのままでも飲み干せるところを、あえて別の出汁を加えて新しい味バランスを愉しむという、どこか形式美を感じたりしてしまう。







<つけだれ同様・・・魚介と薬味のコラボ状態>
 つけだれの器を回収してもらい再リザーブしてくれるというブーメラン方式。確かに醤油だれ自体は配合比率も下がるし淡くなる。そこに、魚介出汁に加え薬味の再投入というとことが光ります!落ち着いた味わいに薄まったからこそ、醤油の生き生きさや薬味の風合いが、よく分かるかも。












 総じまして、「稀にみる高品質な清湯系!まったりスッキリ醤油味なるつけ麺!」というそのままの感覚でゴメンちゃい。それにしても、汁系の醤油そばを気に入り過ぎて、ずいぶんと後回ししてきた「醤油つけめん」がこんなに実力ありだとは想像してませんでした。これは大きな機会損失だったかも!麺もタレも、微妙に変化を繰り出してどれもハイレベル。これで基本的な今時点のランナップの基本は制覇したことになりますが、今日みたいにこれからどんどんと気温が上がりだすと、このつけめんの出番が増えそう。いやはや・・・参りました。食って駅へと引き返す道すがら、膨れた胃袋抱えながら歩くと汗がまた滲みだす。時々吹くかぜがまだ気持ち良いので救われる。駅に戻り電車を待つ間、ベンチ腰かければ、いろんな場所に汗をかいているのに気付く。もうそろそろ、冷房が気持ちよく感じられる季節だね。帰りの電車は寝過ごさないように注意しないと(笑)。なので詠います!




   駅前の
   初夏を感じる
   アスファルト



   滲む汗拭き
   ゆったりつけそば



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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