居酒屋の二毛作店！侮れぬ旨さかと！
実はずっと以前から気になってたお店。以前はおばさまマダム向けのブティックだったんだが、居抜きになってどんな店が入るんだろうと思ってたら、居酒屋だった。ところがコロナ禍の一番飲食業がキツイ時期と開店時期が重なったので、大変だろうな・・・・と少し心配してました。最近になって夜には客入りがあるようで何より何よりです。
で、運営がしんどいのかなぁ〜て、思いつつ「中華そば」を昼限定で営業し始めたのも実は知ってた。ところが、ちょうどこの近辺に、実に個人的に懇意にしている店があるもんだから、ずっとスルーして過ごしてきたわけです。今回、傘を忘れて春雨が降り出し、その懇意な店が超行列だったので、救いを求めるように突撃してみました。結果としては大正解だった！旨し！。
＜全体＞ 気を衒わない昔ながらの中華そば！敢えて奇を衒って大盛肉増し！素朴さと迫力！
腹が減りまくってましたので大盛＆肉増し！。昔ながらの中華そばコンセプトらしいが、とんでもない肉中華な風貌になって配膳されました。うう・・・いい意味で垢抜けないところが、中華そばとして成立した感覚ですな。ちょっと素朴でワイルドな肉片が放射線状に並んでるのが微笑ましくも逞しい。
そして透けて見えるスープが意外とエキス感ある？。昔ながらと言うから、もっと素朴でペラい醤油系かと思ったら、結構本腰入れた感が伺える出来栄え。居酒屋二毛作拉麺と多少どこかで侮っていた自分を恥じます。
＜スープ＞ 昔ながらあっさり系と思いきや・・・コク深い鶏出汁煮干の充実感！旨味の濃ゆさ充実！
実は「昔ながらのほっこり感」と謳い出したかったんだが、いやいやどうして、味わいが濃ゆいじゃないか。見た目以上にしっかりとした味わいです。カエシは醤油と言うより塩系にも似たニュアンス？。個人的には初動は鶏エキスを主体的に感じました。清湯と言うより霞がかった出汁感覚。コラーゲン感は低くサラサラとした動物系エキス感です。
その一方で後味や香りはかなり仄かに煮干が薫ると言った様子。煮干しの苦味とか甘味とか、そんな魚介系メジャーなイメージは表ではなく裏側に回ったようなしとやかさでしょうか。でもそんなシンプルな感じじゃなくて複雑な乾物の溶け込みも感じるが・・・後で店側の蘊蓄を確認すると、香味野菜他と書いてあった：汗。
＜麺＞ 地元の丸八製麺所謹製！油そばに匹敵する少し捩れた太麺！ヌツヌツ歯応えに素地の甘味と出汁の旨味が絡み合う！密度感あり食べ応えあり！
昔ながらと謳う割には太麺だった。三鷹・武蔵野エリアをベースにしているものとして嬉しいのは「丸八製麺所」謹製。実はちょくちょくと、五日市街道沿いにあるこの製麺所に、油そばセットを購入しているのだった・・・。ブログには一度ちょこっと載せてます（汗）。
なので先入観なのか、油そばの太麺感覚で楽しんでしまいました。いやぁー合うねぇー、汁系にも。ヌツヌツとした歯応えが力強さを感じる反面、出汁に濡れてゆっくり浸透した腰つきがまた緩やか。太麺なのにズボボボボボーーーーっと啜り切るのが快感に覚えます。前歯の歯切れはプツプツとリズミカル。奥歯に送ってヌツヌツと潰した後の素地と出汁との一体感が素晴らし！。一気に唾液と化合して甘味を感じるかと思うほどです。しっかりした味付けの出汁の意味合いが、ここで分かる気がする。
＜チャーシュー＞ 腕肉なのか肩肉なのか？分厚い脂身が旨し！程よい赤身の歯応えに出汁の浸透が旨し！
この脂身と赤身の断面から、腕肉チックに感じてしまいました。脂身を大胆に楽しませてくれます。確かに昔ながらの感覚なのだが、昭和の昔だったらこんなに弾けた肉感覚はなかったかもしれませんね。
それにしても分厚い脂身が旨し！。麺以上に出汁の一体感を味わいます。脂の塊なのに少し脂が抜けたような程よい旨さ。そしてその脂は赤身にも浸透し、噛み締めると赤身の肉味と出汁の旨味がここでも一体かします。実は麺の大盛やめて、ご飯にすればよかったとこの時実感しました。この肉で白飯は旨かろうて！。
＜メンマ＞ 素材感ありつつ醤油の香ばしさを感じる逸品！メンマ増設定を激しく懇願！
端的に言えば・・・酒好きに似合うメンマ。醤油出汁が深く浸透して香ばしさを醸し出す様子。コリコリとした歯切れは痛快で、仄かに散らばるペッパー感がまたいいね。次回はメンマ増しにしてやろうと思いきや・・・そんな設定は無かった。激しく請う！。
総じまして「素朴さと逞しさとハートフルさ！今後に期待の居酒屋に質実素朴な中華そば！激しくオススメ！」
・・・と言う感動の嵐！。いやぁー・・・昼飯中華そばとしては大満足。腹持ち良さげで重くない。気楽にガッツリ食える素朴な中華そばな感覚です。ロケーション的には昼間は混まない様子。すぐ近くにコインＰもあります。まだまだ目立たないがそのうちバズるかも？激しくオススメ！。旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！。
