ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1400】 麺屋 彩香 (東京・保谷) 味玉醤油

 ブート・キャンプみたいな特訓は一般的には成功しないと思うのよね〜・・・・。これ、一時期流行ったダイエット方法。アメリ海兵隊だったっけ?の超ハードワークを強いて体重を落とすやり方は、兵士の体力と精神力の強化には役立つものの、誰かれかまわず有効的だとは思えないのよね・・・・。久しぶりにそんなことを思い出した。何でそう思ったか? 休み期間なのに・・・会社のことを考えてしまうのよ・・・。


 例えばね、組織が苦境に陥ったとき、乗り切るために、構成員の能力アップを促すカンフル剤としては、いいのかもしれない。でも・・・1年2年も続くとどこか疲弊が隠せなくなってくる。経験値が上がるのと、パフォーマンスが下がるのと、どちらが先かわからんようになって来る・・・・。


 本当の厳しい特訓は計算されたプログラムでありましょうが、全員が突破することを計算にいれていないだろうね。折れそうな仲間たちと一緒になって戦って行くのが私の役目みたいなもんでして、「とうとう来るところまで来たな」・・・なんて感じがある。


 では、代替案はあるのか!? ・・・・すみません、考えているのですが、今のところありましぇん・・・・。


 外資ベンチャーの会社は、もっと厳しい仕事の仕方をしている!とおっしゃってる言葉が突き刺さる。最後まで諦めるな!という指令を、私は「最後まで希望を持とうよ!」という言葉に変換して皆に伝えることとしているのだが、効果あんのかな・・・・。(ちなみに、ビリー隊長は、今は大阪府茨木市にお住まいとか。茨木と言えば、「茨木きんせい」、「ゆうらい」のラーメン食いてー。)



 
 ・・・などと考える正月三が日。暗い性格が出て来たわ。一方で、やはり私は極めてどうしようもない俗物。「今年の初ラーメンは、どこにしようか?」とクドクド考えます。全く私はアホです。仕事とラーメン・・・・・・いい加減考えるの疲れて来て・・・結局こちら「麺屋 彩香」さんを訪問。ちょうどこちらのお店が仕事始めだという情報が決め手。なので早速お邪魔いたしましたところ、さすがに街も店内も閑散としておりまして、それで逆にとっても寛げたりします。個人的にはラッキー!(笑)。仕事を忘れる瞬間は心の解放の瞬間!

  




 それにしても、こちらの店構えとロケーションは、駅から比較的近いとは言え、やはりサディスティックと言わざるを得ません。寂れたビルテナントでしかも一番奥まったところ。クルマでは一瞥もされず通り過ぎてゆくばかり。儲ける気あるのかしら(笑)と感じてしまいます。そのせいあってか、訪問時で多少混雑したことはあっても、いつ行ってもすぐ着座できて食えるという利点はありますが・・・・。


 そんな感じて訪問した今回のメニューは、「味玉醤油」。未食の煮干しや、時々織りなす鶏白湯との出会いに期待したのですが、仕事始めとあってか「醤油」に限ってのご提供でありました。でも悔いない!こちらの醤油はとても好きなのです。そして期待を裏切ることなく、今回もスープを一口啜ったところで、既に心のボーダーラインを超えております。冒頭から頭の中で叫びます・・・・・。



  くうっ・・・・柔らいながらも色気ある甘みやね!旨し!!







【スープ:もはや・・・「つゆ」と感じるお醤油の甘く香ばしい味わいに、鶏油で豊かな色気あり】


 つい先日、実家京都で醤油のカエシと豚コクでじっとりと食わせる肉そばを食った余韻もあったためか・・・、極めてしっとりとした醤油の甘みと鶏の色気を感じさせられました。塩気というより旨味という感覚の味わいで、そこに醤油がのっかったような感覚。形容としては、生醤油の艶かしさすら感じさせる・・・と思わせます。麺顔から伺うスープ感に清湯系のすっきりさを感じさせますが、さっぱり感というより、しっとり感と表現したいスープ感がなかなか秀逸な一杯です。




 この味は初めて体験したわけでなく、以前にも同じメニューを食っているはずなのだが、今回の方が色気を印象づけられたよう。淡麗系な味からやや濃ゆくなったのかもしれません。とくに鶏コクのゆらめきが非常にすっきりと味わい深い。そのため、スープというより「つゆ」という感覚すら覚えますし、まさしく「丸鶏」の豊かさがイキイキしている。魚介感は下味としてあるのか・・・・私の舌では判別つかないほど、「奇麗な動物感」に溢れている。ううーーん、ロックンNの系譜もアリアリで、維新にも通じるものを感じますね。深いトパーズ色のスープ感にはどこか高級感も感じますし・・・失礼ながら店構えからは察しがつかぬ上質さですな(ごめんなさい・・・褒め言葉のつもり)。








【麺:まさに・・・「繊細」という言葉がぴったり!クツリとした感覚としっとりさ、そしてシルキー】


 大盛り設定がないこのお店。麺が繊細たため、茹で加減の調整など対応しにくいのでありましょう。何せお一人で切り盛りされておられますからね・・・。確かに標準より細めのストレート麺ですし、粉の熟成度をよく感じさせる上質さもアリアリです。麺をリフトすると奇麗に箸の傾きに合わせるように流れがそろうほど捩れを一切感じさせません。


 前歯の千切りでクツリと感じさせる余韻は、後半になりやや汁をすいとってクチリと若干淡くなる。それでも最後までキリリというか凛とした風合いが支配的でして、中加水と感じさせるほどな密度感を感じます。奥歯のすり潰しではプツプツプツプツ・・・クチリクチリというリズミカルで淡い歯応えも感じますし、スベリにおいてはヌメリ感を一切感じさせないスマートさを全体に感じます。「蕎麦」を啜っているような感覚。あまり郷土でじゃお目にかかれなかった麺質であります。柔らかいのに凛々しい。そしてスッキリとしたスベリ。全体としてシルキーという一語を連想しました。






【具:これぞ・・・一体感!地味ながらもコラボ感が伝わるバランス感覚】


 具が脇役に徹しています。その一見限られた役割の中で華やか。味玉は見た目以上に実に漬け込みタレが染み込んでいて、白身がフルフルっとした風合いに変化しております。また黄身は全体的にネットリとしてまして、これまた深い味わい。ジェル状とゲル状になったところが境目わからない状態です。この感覚だと、半分千切ってスープに沈めてみても、黄身がスープを濁すという心配はなく、非常に理にかなっているようにも感じます。大きさも程よいL玉でしょうか・・・・、満足感ある味玉ですね・・・・。




 またチャーシューは、脂の旨味がスープの熱で溶け出すような感覚。非常に脂身の多いバラ肉なのですが、肉の旨味をストレートに表現しています。もはや出汁の元といった感覚。それでいて食むと淡く舌の上の熱で溶け込むという感覚。タレも薄めのようで、しっとりと染み込んでいる感覚がいい。たくさん頂かなくとも、存在感ある一切れの肉・・・・という感覚でしょうか。








 総じまして、「今年は、迷ったらこれ食うかも」と思えまして、ローテーション上位に食い込むかも!と感じました。


 お正月三が日も二日目あたりから、仕事のことが頭を支配し出しまして、初夢で既に休日出勤してしまったという私。相変わらず、年が変わっても気の弱さ、プレッシャーへの弱さは変わらないようです。先のことを考え出すと不安がつきないのだけど、今年は手を広げまい。一つの難しいことに集中特化するしかねー・・・・なんて考えます。今年はラーメンについてもいろいろ手を出すよりも、定番なる醤油、塩、中華そば・・・を追求したいと感じまして、ここ麺屋彩香の逸品も食う頻度が増すでありましょうな。という訳もありまして・・・・・なので詠います!



   初春の
   穏やかな日に
   ふらふらと


   厳しい一年
   ひと時安らぎ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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