ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1696】 麺屋 彩香 (東京・保谷) 塩


 休日に留守番を仰せつかり自由時間を得ましたので、近場で塩のいい一杯を狙うことといたしましょう!となんとなく保谷の「麺屋 彩香」さんへ。この数回、塩を狙って訪問しては、塩終了を繰り返しておりましたのが、何となく心の中で引っかかっておりました。今回は、塩があるといいな〜なんて、券売機の前でドキドキ。ラッキーなことに、今回は塩がありました。


  






 訪問時、ちょっと中途半端な時間とあって、先客1名程度のまったりした空間。だいたい、寂しいシャッター街のような路地の一番奥にある店なので、寂しい雰囲気。ですが中に入ればミスチルが心地よくBGMとして鳴り響いています。心地よい親近感。わくわく気分を隠すようにスマホをいじって待つ時間は5〜6分。そうそうに着丼です。あーこれ食って明日から激務に備えます。


  











【スープ:クリスタルキングな塩だれに魅了!ああぁぁぁぁ〜果てしないぃぃぃ〜透明感】


<シンプルなのに迫力をはらむクリスタル・エキスに脱帽です>


 初めてのメニューでもないのに、配膳の瞬間に少し息を飲んだ。このスープの煌めき度合いは、半端ではありません。透き通るといった美しさを超えて、煌めきと感じる美しさ!いや〜冒頭からハートを鷲掴みされました。ここまでの煌めきなら、トッピングは最小限でよいと思えます。少しばかりの肉片とネギ。あとはスープと麺の一本勝負という潔さ。食う前から、IPPON!という感じ。シンプルが故に、迫力が浮き彫りで、クリスタル・エキス感には脱帽です。









<魚介の出汁と鶏ガラ出汁のせめぎ合い!鶏油の色気で三つ巴のようなバランス感覚>


 もう心の中ではボーダーラインを超えているんですが、落ち着いて味わうことに。まずひと啜りすると、交互に別のエキス感を感じますね〜。まず魚介感がとても濃縮されている感覚。しかし濃ゆくてもあっさりとしているというか、さっぱりとした魚介が凝縮されているという感覚で、鼻腔をくすぐる香りがとても柔らかい。煮干しの柔らかい風味のみが広がる感覚。



 しかしその後は、鶏コクの世界が広がりますね〜。鶏ガラの丁寧な煮出しは、クセが一切ないようなすっきり感。サラサラとした動物系のエキス感です。濾過したかのような透明感が素晴らしい。残留物の一切がない感覚でシャープなのに仄か・・・という風合いが秀逸です。そしてとどめは、鶏油のコク!この色合いたるや「ゴールデン」で魚介感と入り混じり、トパーズのような煌めきを感じます。







 この魚介感と鶏エキス感が、混じるのですが、双方が攪拌し切れないところがこのスープの面白いところ。結合と分離を繰り返すような混じりっ気でして、すする度に交互に押し寄せてくるような味の畳み掛けが、たまらんっすな〜。


  










【麺:夢を追い続けぇぇぇぇぇ〜るような、やさしい口当たりとカッツリした歯ごたえ!】


<緩やかな優しさ溢れるのに、カッツリ歯ごたえもキープする密度感>


 緩やかな腰つきで汁を吸い込む細麺は、シルキーと感じます。そして丁度アルデンテ越えしたばかりのような、淡くカッツリとした前歯の当たり方がまた秀逸。穏やかなのに密度感がそこそこあるところがいい感じですね〜。箸でリフトすると、コマが揃うように行儀よく並ぶ角麺で、奥歯で束になったところをプレスすると、クチクチクチクチクチ・・・・っと順に潰れていくような感触がまた面白い。テボの扱いも完璧なのか、湯切りの甘さも一切感じられずでいい感じ。








<するする〜と滑らかの滑り込むスベリの質感>


 ある程度汁を含んだような柔らかい物腰が、スベリの良さにも活きる感じです。スベリ自体は、表面の光沢感もあってチュルチュルチュルチュル〜っと口元に優しくタッチしてくる感覚。当然、口内に運んでからは、高速にすべるタッチ感で、舌触りのなめらかさがとても印象的。角麺なのだけど、丸麺のごとくのやさしいタッチ感覚です。







【具:大空かけぬけ・・・なかった鶏と豚、シンプルで質感ある2種チャーシュー】


 バラの部分の豚肉と、鶏の胸肉の柔らかさと、きめ細やかさがまたいいね〜。薄味な処理感がスープを邪魔しないし、逆にスープを吸い込んでくれて、味わい深いかも・・・・。豚肉の脂は舌の熱で勝手に溶けていくような、自然な甘さを感じますし、鶏肉はスポンジのようにパフパフっとした歯ごたえがまた嬉しい。体調優れぬときでも、何枚でも食えそうなやさしいお味です。








 あと、青ネギの小口切りしかないのよね〜。大抵の場合、寂しく思えるこのトッピングのボリュームが、この一品の中では、とても適量で落ち着いて感じる。(ひょっとして、メンマ入れ忘れているのかと訝ってしまった私だったが、無しでむしろ全体が締まったね)







 総じまして、ここ大都会ではないここ保谷の街の「殺風景な中に煌めく一番星」みたいな塩ラー。今更というか、何度も言っているのですが、こんな思いがけないロケーションでよくやっているな・・・・と改めて思います。繁華街で一発勝負もいいけれど、私は、この場所で腰を落ち着けていい仕事を続けている姿勢に大拍手ですよ!ここは、何度でも食いたいよね〜と思える良店です。今後とも地道に続けていただきたいと思います。なので詠います!




   霜月に
   トパーズ色の
   鮮やかさ



   寂しい路地に
   塩だれ煌めく




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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