都内で存在感を放つ鶏醤系と言えば・・・ここも有力！
西荻窪は、拉麺的にはあまりスポット当たらないかもですが、実はパワフル！。食べログ百名店で言えば、「はつね」「麺尊Rage」。ビブグルマンで言えば「西荻燈」。「支那そば いしはら」は、たんたん亭系美しき麺線のお師匠が開いたお店。それぞれ近いエリアにあります。少し北方向に歩けば、辛旨系の名店も最近支店進出してきたんだが、やっぱりしっかりと質実な醤油系を食いたくて、やってきたのが「麺尊Rage」。西荻燈は、コロナ禍は土日営業ということもあったが・・・、まぁ素直にそれ食いたのもあるよ。
確か鈴蘭＠新宿のご出身とあって、開店当初は「煮干ウリ」なイメージだったんだが、かなり前から「軍鶏そば」が看板商品ってな状態。先客の８割程度は皆これ食ってた状態でしたし、今や名物！名作！ってプレゼンスになりましたね。いやいや頼もしい次第。
＜全体＞ 深みを増す醤油！優雅に漂う軍鶏エキス！キリリとした風合いに艶めかしさ表す肉！
おおお！相変わらずレア肉チャーシューのアピールが凄い！そして軍鶏エキスが薫る濃密醤油スープの煌めきが美しい！。なんだかスープの琥珀色が深い上に醤油系のキリリとしたカエシのエッジング感覚が、見ているだけでありあり！。軍鶏エキスの揺らめきに醤油の色合いがマジで映えるね。まさに低温調理肉と軍鶏煮出汁の素晴らしい表現力に感服。
＜スープ＞ カエシのピッチリ感覚！色気感じる芳醇鶏油！金華ハムの滋味が滲み広がる出汁感覚！
ひとクチめから、出汁の明るい旨さがハンパない。分厚いことこの上なし！。これが軍鶏のコクであり、分厚い笑にはしつこくない。その鶏油は軍鶏を煮出す時に浮いたものを掬い取ったものでしょうが、油自体が濃厚出汁で塩気を感じようともコクの分厚さで、円やかに甘味へと誘うかの如しです。まさに旨さパワフル！。
また醤油のピッチリとしたカエシも見事。なま醤油なのはありありと分かるのは、塩気がとてもスッキリとしているところ。たまり醤油とか、再仕込み醤油などブレンドしているとのことです。軍鶏の風味を醤油の風味でコーティングし、塩気が軍鶏油で支配された気分を、ベースの乾物系の旨味とうまく調和させる展開がナイスなのです。さて、その乾物だが・・・それも分厚い感覚。へへへ・・・何度も通ってるから店の蘊蓄が頭に入ってしまったが、金華ハムの出汁だねこれは！。それが軍鶏との相性がよく旨さ広げる感覚です。
そして時間が経つとゆっくり麺の成分が溶けてゆきます。麺から吐き出される炭水化物の溶け込みは、また別の甘味を足す様子。旨味の幅も広がるのです。
＜麺＞ 加水仄かに低めで凛々しいストレート麺！序盤は風味！終盤は出汁と一体化する甘味！旨さ絶妙！
仄かに加水低めなストレート細麺。出汁に濡れただけの麺ですが、表層の薄い部分だけは透明感があり、そこには出汁が浸透してるかも。それを一気に啜り上げてて食らいつく！。
序盤は、前歯でパツパツと千切っては奥歯へと送り込む感覚です。時間経過するとやや出汁浸透が進んでヌツヌツとした感覚ですが、奥歯へ運び一気に潰すと、一気に旨味でが広がりましょう！。噛んで麺と出汁の一体感が高まり、それを繰り返し味わうのが至極の幸福感です。終盤は、出汁の浸透が進んで、コシも品やか。すでに出汁と麺の一体感が出来上がり優しい余韻もまた嬉しき哉。
＜チャーシュー＞ 思い切ったレアな感覚！肉味溢れ出す豚肩ロース！肉繊維楽しめる鶏胸肉！そして定番煮豚バラ肉！
近年、低温調理の流行も落ち着き、レア感覚も抑えめになってきてる感覚があるのですが、私だけですかね。そんな感覚の中、こちらは、割と思い切ったレア感を今でも演出しているイメージです。まずは豚肩ロース。そのまま食らうと、ザ・赤身肉の旨さ！って感じで、脂身も溶けて旨し。これを少し軍鶏出汁の中に放置して、出汁と熱を好みに加えつつ楽しむのが最高なのです。思わずビールが欲しくなる。
そして真骨頂と勝手に個人的に思い込んでいるのが鶏胸肉！。熱入りしてても、どこか生感覚が肉の透明感として伝わってきそうです。少しスープに浸して泳がせて食らうがこれがまたいいね！。胸肉の淡白な地味に、軍鶏のエキスが浸透し、味がモノクロームからカラフルへと色合い差すような旨さの展開です。
そして低温調理だけじゃない！煮豚バラ肉もあるのだ！白く映る脂身がアピールし、プルプルした脂身が旨し。噛むと溶けて甘味を感じさせる、軍鶏一辺倒な旨さに、豚の味わいが滲むようです。３種の肉味を堪能できる！激しく特製をオススメです。
＜味玉＞ 白身ふわふわ！薄出汁浸透深い卵黄は鮮烈で濃密！ジュレ感覚で舌に絡みつく旨さ！
味玉は「優しい」の一言。とても優しく「ほっこり」とさせる感覚。全体的に円やかな薄出汁が染み、深い浸透でのまま、白身までがふわふわとしております。中心に近づくほどにとろみを感じて「ぷるぷる」と揺れるのがナイス。そして味わいも感じる。
卵黄が全体完熟のように濃密で、全体的にジェルのようなねっとり感が誘惑的です。そんなジュレ感覚が舌に絡みつく。口の中全体にねっとりと絡むようで、旨さのアピールが実に強い！。この仕上がりで100円は素晴らしい！旨し！これもやっぱりオススメ！。結果的に特製を激しくオススメ！。
＜替え玉＞ つけ麺風に食らうもよし！スープの垂らしかけもよし！醤油ダレに濃密なまでの鶏油が絡む！
シンプルに軍鶏油醤油ダレが絡む。それを全体的に満遍なく絡めて、麺線を整えてあります。味付きタイプですが、十分に単品完成品！。別メニューで「まぜそば」もあるんですが、細麺バージョンとしてもこれで通用しそうなほどの上出来仕上がりです。醤油ダレと鶏油、そして麺との攪拌により軽くタレは入荷したような粘りありますが、それもライト。軍鶏コクと炭水化物の甘味の一体感が素晴らし！。クツクツとした歯応えがかなり粋に感じ取れます。
お店のポップでは「つけ麺風にしてどうぞ」とあります。細麺をつけそば風に食らうのも実に嬉しくおいしい！。サラッとライトに食えるのに、味わいは至って濃厚！その後は、私流儀なのですが・・・デフォルトの替え玉に、残ったスープをレンゲで垂らします。麺と麺が剥がれやすくなり、またつけ麺風より濃厚さキープで食えるのです。少しブラックペッパーもふったりして味変化させるのもいい感じ。こちらは、和え玉が旨い店なのでここまで体験して欲しいかと！。
総じまして「怒涛の軍鶏コク！金華ハムの隠し味！艶かしき肉たち！アミューズメント万歳の名作軍鶏そば！西荻名物！」
・・・と言う感動の嵐！。今や貫禄すら感じる一杯でございます。コロナ前は、通勤経路にあって良く通って食った一杯ですが、今でも旨さ満足感はキープ！。今後もう少しまた通い出したい次第。土日祝は、やっぱり混雑しましょうが、狙い目は平日の昼の部、そして後半。並んでも食う価値はあり！激しくオススメ！。旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
