自分に厳しいひとって本当に尊敬してしまう。厳しさを相手にも要求するのはどうかと思うけど。例えば、自分に厳しくないひとに厳しさを求められるのは腹が立つ。だけど、不服はあっても、自分にも厳しい人からだと反論しにくい。リーダーシップというものが求められるなら、何となく自分にも厳しくないと、人はついて来ないなと最近感じております。ああ、アタクシなんて弱さの塊やからね・・・・。なので、その己の弱さに従い・・・・休日の昼にラーメンなんか食べに行ったりしている(笑)。
それにしても休日の朝が快晴だととても気分がよいね〜。こういう日和だと、新規開拓もしたくなるので、日頃縁が薄い駅あたりにターゲットを絞り込んだりいたします。今回は、中央線の「東小金井駅」にターゲットをしぼってみたのですが・・・・やはり「宝華」の汁なしはかなりの引力を感じます。その誘惑を断ち切る一杯は、この駅周辺にあるのか? 実は・・・「生醤油」をキーコンセプトとしている店がこのあたりにあると情報をキャッチしておりまして、こちらに突撃です。
【スープ:生醤油!「キジョウユ」ではなく「なましょうゆ」と呼びたい気分がわかる円やかさ!】
<シャープでなく円やか&クリアボディーの醤油感覚>
クリアな醤油が好き!だんだんこういうのがマイ定番になりつつありまして、住むところと年齢により、自分自身の味好みの変化を痛感いたします。醤油ラーメンではなく、「生(なま)醤油ラーメン」という店主のネーミングにも泣かせられます(笑)。配膳を待つ間、カウンターにある使用する醤油の説明書きなどに目を通す。大徳醤油・・・・兵庫県のお醤油への惚れ込みぶりが分かります。関西の醤油か・・・・。それだけでもうアタクシは親近感を覚えるのですけど・・・。
そしていよいよ待った配膳の瞬間。なる(ほど)!突き抜けたクリアブラウンに、なんとなく優しげな印象を受けますがな・・・。醤油の柔らかさは麺顔の時点でうかがい知れます。いよいよレンゲでまずはスープを味わうと・・・・一言でいうなら「円やか!」に尽きる。醤油の豊かさが、シャープなカエシ感だけではなく、発酵による酸味とか、その奥にある甘みとか・・・そういうひっくるめたモノを「柔らかく」表現しております。ゴクゴク飲み干せる系でもあり、こってり第一主義の方には評価が別れると思うけど、お出汁を頂くという感覚でいうとこれは中々の出来映えでございますわ。
<魚介の香りもアクセラレート>
感心するところは、実は別にもありましす。醤油が円やかである一方がっつりと訴えるところが低いとしたら、煮干しが明るく映える部分がありまして、これが大きくリカバリーします。この醤油ニュアンスだからこそ?とも思えるのですが、苦味の煮干しではなく、はたまた甘み系でもなく、強いて言うなら香ばしい系の魚介類。鰹節と言ってはいろいろ種類があるでしょうが、一般的な鰹節の香ばしさとは少し違うかも。いやいやアゴか?いやいや・・・サバ節?
魚介の正体は不明なれど、その旨味には、小魚系のものではなく、どこか・・・確実に出会ったことのある、割と大きく馴染み深い節系でありまして、サバとか旨味が分かりやすい系統かと・・・。もちろん、動物系の・・・とくに豚の出汁感もクリアに出ているのですが、今回はバランスとしては、魚介と醤油に譲った感覚ですね。
【麺:でしゃばらない質実な大人しさと歯応えが好き!】
<全体として非常に良く調和した多加水麺>
大盛りは無料サービスとのこと。こういうのは非常に分かりやすいアピールなので印象度が高まります〜。見た目に分かりやすい多加水系ですが、細麺・・・。たよりない歯応えか?と言う心配は一切なく、弾み系すくなく沈み込みながら千切れるタイプ。アタクシ流にはスパスパと千切れる系・・・・それの一歩手前のハードさを感じます。角がない膨れたような面持ちの麺ですが、優しさ、柔らかさ一辺倒ではなく、スパクチ!っと楽しめるちゅーことで、ナイスかも。
<ウェービングが喉越しをより楽しませる>
やや捩れがあるのが印象的でして、見た目は単なるストレートだと思っていたのです。しかし、その地肌のスベリや、喉越しを楽しんでいるうちに、ぷるぷるとした感覚が鮮やか!でして、改めてよく見て見ると弱い捩れが弾けるようで旨かった。モチモチ系とはまた違った、ややハードなぷるん!!とした感覚を楽しいたい!
【具:お得感ありますね!麺量もサービスなら肉も2種類!】
< 二種のチャーシュー、丁寧な仕事ぶり>
醤油ダレと塩ダレの2種類。同じ肩ロース部位だとは思うけど、切り方に違いを出していて、二重に面白かったです。醤油系はよく大衆系でイメージできるあの味わい、醤油のカエシが肉の旨味と結びついて、その生成旨味でご飯が何杯でも食えそうなタイプ。一方の塩ダレタイプは、別皿で酒やビールと頂いてもよさげな感覚でして、共に繊維質など感じさせずほぐれるように食える・・・。なかなか丁寧な仕事ぶりを感じます。
<スパイシーなメンマが旨しだね〜>
最後に何気ないメンマだけど、アッサリタイプのようで、スパイシーなニュアンスと油で炒めたような香ばしさを漂わせる・・・これまた不思議とご飯に合うような味わいでした。今度はメンマ追加+100円でお願いしたいと心に決めていたりする(笑)。
総じまして、晴れ晴れとした休日に、実に清々しくもしっとりとした醤油の一杯。こういう天気だと気分も前向きにもなるね!駅のいろいろな音が静かな文教エリアに静かに響き渡る・・・。この東小金駅前は、まだ開発段階でゴタゴタしておりますが、これは必ず整備されて発展することでありましょう。中央線沿線・・・とくに多摩エリアと近い地域は、なんとなく穴場。これからどしどしといい店が進出してくれて、また新しい職人が立上げてくれて、ラーメン発展してほしい。こちらのご店主にも期待するところです。
陽が射して
青さ突き抜け
冬空の
醤油も突き抜け
クリアな味わい
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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