【今週のラーメン１１０４】麺屋翔（東京・新宿）香彩鶏だし塩らーめん

　組織やチームのあり方を考える。そんなこと誰かがやってくれて、それに意見を言うことくらいしかやって来なかった。だけど、いざ考える当事者となると、恐ろしいほどに、自分が周りを見てこなかったのが分かります。仕事というのは、そうやって初めての体験を重ねて成長するものかもしれないけど、成長という志がいつもある者と、追い込まれてからそうなる者との差は、極めて大きい・・・・。ただ懸命にやるだけでは、いけないのだね。視線を高く、いつも心がけよう。そう思って見上げる空は、とても透き通っていて青くて・・・やけにまぶしいのであります。

　雪まだ路肩に残って入りますが、本当に東京は晴れ渡りましたね〜。空の青さが目に沁みるぅ〜。などと思いんがらまた休日出勤したのであります。もう泣くしかありませぬ（笑）。以前ならこのようなシチュエーションの景気漬けとして「朝ラーメン」をどこで食うかを悩んでおったりしたのですが、仕事の悩みも、ラーメンの悩みも、結局悩む事自体は何も生み出さないのであります。なので、ラーメンという発想を捨てて出勤。朝マックしてから出勤しましたわ。

そんな休日仕事の後に、途中下車でこの一杯。新宿駅からここにたどり着くまで、いろいろ名店の誘惑が多くて、ついつい訪問を後回ししてた宿題店を攻略です。

【スープ：淡麗のようで明るく分厚い旨味なのであ〜る！そういう男になりたいです！】

＜やさしい清湯系、されどシッカリした味わい＞

　いや〜、これまた久しぶりのニューウェーブ系と申しましょうか・・・、縦高の今風の丼に彩り豊かでヌーベルシノワかって感じの麺顔です。珍しくないのですが、最近どっぷりと大衆系中華に浸っておりましたので、個人的に嬉しくなってしまうのです。この透明感は非常にええですよ〜！レンゲで透かしてみたら・・・キラキラな油の輪っかが、宝石のようですぜ（それは言い過ぎ）。こういうのは・・・すっきり感が命で、淡麗に響くのよね〜っと勝手に食う前から頭のなかでしミュレーションができあがります。

　
　しかしながら・・・・すすると、やさしい口当たりに唸る。そして、はっきりとぶわっと広がる鶏を中心とした豊かな旨味が、非常にナイスですやん！和むわぁ〜・・・・、しばし静かに目をつぶる（ってやってない実際は）。すると、「あれ？味が丸いけど、濃いやん？いや・・・しっかりしてるやんかいさ！」とイメージが裏返る。そう・・・・・シャープで塩辛いのではなく、丸くゆったりしている塩豊か！と申し上げたい。香味油の存在はありありで、鼻腔を鶏の香りがくすぐるのですが、塩のマッタリさも含んだような、分かりやすい味付けがいいね！空腹時でもあって、味に敏感であったことは確かだが、食い終わったあと、店主さんから「味が濃くなかったですか？」と向こうから声をかけてくれたことから、以上のような一連の感覚は、すべて計算ずくかいな！と思えてまた唸る（笑）。

＜鶏だけでない分厚さも感じる＞

　
　単に鶏と塩が濃いだけではやっぱり説明がつかんのよね〜。豚の濃くはチャーシューから滲み出たとして、他になにかがある。オキアミが浮遊していることから、海老の甘みか？魚介の味わいも引いているでありましょうが、ほかに昆布とか貝類とか、いろいろと技を駆使しているのが分かる感じがしてならんのですが、そこはタバコ吸いの駄舌ですから戯れ言としてお聞き流しいただきたいです。　

【麺：細くて頼りなさそうでも実は強い！そういう男になりたいです！】

＜極細ストレートで多加水系！シッカリした歯応え＞

　これまた・・・ワシ好みの極細ストレートですやん！そして尚かつ歯応えありあり系のカッツリ系！もうオッサンをこれ以上泣かさんといて欲しいわと・・・心で呟く。多加水系な面持ちがするのですが、潰しが効いているのか、かん水の妙なのか、これまた前歯のクツクツ感を楽しめる感覚がええわ！それに奥歯感覚もはっきりと反発感ありますし、毛細管現象ありありのスープの持ち上げは絶品。もう・・・・箸が止まらず、自分でも驚くほど一気に食い尽きてしまいましたわ！

＜スベりもグッドで喉越しベスト＞

　それもそのはずでして・・・喉につっかえることが一切ない高速な喉越しに、再び心で感涙する（笑）。表面の光沢が期待通りのスベリ感を演出しております。これは・・・・大盛りにしておかなかったことを後悔するのです。兎に角、アタクシのフェチなツボにはハマった次第。

【具：定番ロールチャーシューばら肉チャーシュー外れなし！そういうお肉になりたいです！】

　
　水菜や白髪葱、糸とがらしにいちいち反応することはもうないけれど、やっぱりバラ肉ロールスライスのチャーシューは無敵やね！スープに浸って浮かぶ様は、パソコンの壁紙にしたいとすら思いますもん（一応◯理職だから、それだけはやめとくけどな）。いちいち語らずとも旨し。欲を言えば・・・・もう少し厚めにしてほしかったのと、何かの味付けが量販的なイメージを与え、非常にちょびっとだけもったいない・・・。　

　総じまして、休日出勤の帰り道に食ったのもあり、非常に開放感ありありで旨かった一杯。やはり・・・・少しばかりでも、遠征気分を味わいながら、新規開拓して、そこが旨かったら非常に幸せを感じるものです。これは、ラーメンラバーならではの感動というか、サファリな気分。どこまでも・・・・・どこまでも、多忙を極めるアタクシですが、どんな環境でも食って詠える耐性だけは、少しついたようですわ（爆笑→号泣！）。忙しさに負けないように・・・・なので詠います！

　　　休出の
　　　退社軽やか
　　　足軽く

　　　少し歩くか
　　　夜の新宿

　お粗末！ということで家族にも感謝しながら合掌！今日も本当にごちそうさまでした！