ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1106】 らーめん 川喜屋 (東京・武蔵境) 煮干しらーめん

 過去の自分は変えられず
 未来の自分は変えられる
 未来の自分を変えるには
 自分の今を変えて行こう


 昨年、とあるセミナーに参加して、じんと来た言葉です。多忙を極めており、随分ご無沙汰したままだけど、先生始め皆さん元気かしら。


 走りながら考えるという変革の中で、思うように進まないけれど、悩んでいるだけでは何の解決にもならないと心底思っております。例えば、頭をガツンとぶつけて、「痛い!」とうずくまる前に行動してしまえ!ってそんな感じかな? そのあと、痛さが襲来して気が狂うのですが(笑)。それでも、前に進んでいるという・・・・自虐的とも思える繰り返しで、日々乗り切っております。それにしても先週はしんどかったけど(笑)。






 さてさて・・・・、もう今日だけは早く帰らせてくれと人並みに帰宅につきます。東京駅発の中央線ってのは非常に便利でして、どれだけ混雑していても、1〜2本電車を待てば座って帰ることができるのです。しかしそれも善し悪しでして・・・・、座ったとたんに酒も飲んでないのに爆睡!発車ベルは覚えているが、神田・お茶の水に停車したことすら覚えておりません。そして目覚めれば武蔵境。・・・・・一駅だけ乗り過ごしてしもうたがな。せっかく夜の「中華そば みたか」で癒す一杯を求めていたのに・・・丁度引き返して間に合わないと心で号泣します。とまあ、そんなきっかけで、以前から宿題にしていたこちらを訪問なんですけど、それはそれで、非常にラッキーだったかもと思える食後感覚でございましたわ。

 








【スープ:しっかりとしたライト系煮干し!丁寧な仕上がり!】


<ややライト系の上品な泡立ち!ふんわりと香ばしく・・+アルファ!>


 夜の部は初めてだけど、にこやかで少し年季を感じるご店主の笑顔のもてなしに、仕事の確かさを何となく感じたりするのです。店内はとても清潔感溢れていて、券売機のような無機質なものもなく、とても座っていて気持ちがよいカウンター席です。メニューに目を転じると、つけ麺と煮干しらーめんの二本立てというシンプルさ。トッピングと半ライスの記載はあるものの、ビール等アルコール系の記載はなく、ラインナップの簡潔さに意気込みと決意すらかんじますやん!調理中もキッチンタイマーなどの機械的な音もせず。ただラーメンの作り手と食い手がいるだけの静寂な空間が、広がるのみ・・・・。こういう気持ちよい緊張感が好きゃねん!! などと雰囲気を楽しんでいた約8分後に、恭しくもこの一杯が配膳されます。




 スープは、メニュー名の通りの、汁系煮干しブラウン。ややクリアリーなところをのぞかせますが、その微かな濁りの中に、豚の煮出し感と煮干しの微細な成分を感じ取れます。表面に軽くワックスをかけたような香味油も部分的にあり、何といってもその周囲にある泡立ちがなんとも旨そうなオーラと垂れ流しております。


 味わい的には一口目から、煮干しの中でも「甘煮干し」ではなく「芳煮干し」とピピッと感じます。ライト系ゆえに香ばしさがシャープに広がると言うもの。具材の余韻などもあまり感じないクリアーな煮干し感覚が印象的です。それに、この爽やかさは・・・・柚子!フレッシュな柚子感覚がほんのうっすらと感じられ、これはチャーシューを一枚めくれば、カイワレ大根の中に紛れ込んでいる柚子をみてとれることからも判明しやすい。うっすら豚コクと、香ばしいライト煮干しの狭間にあって気持ちよく、柚子風味が泳ぐといったタッチであります。 



<淡麗好きと濃厚好きのスキマをのような塩のエッジング!>


 されど、煮干し以外にもう一つ味の基軸がハッキリと感じます。それは「塩」。醤油のカエシともまた違う・・・はっきりとした塩味が丸みを帯びてぐぐっと感じます。これは、つけ麺等濃厚な味わい好きな方にも、肩すかしと思わせない程度の味の濃さを発揮しておる。その一方で、薄味淡麗系好きな方々にも、十分にアピールして可能な塩濃度。なので最初から、はっきりと分かりやすい旨味であることは確か! この塩味あってこそ、チャーシューも生きて来るというもんです。という感じで・・・・実に丁寧な作り方を感じ取ります。








【麺:おっとりしていそうで・・・・ちょっぴりハードなニュアンス】


<煮干し「中華そば」呼びたくなる質実なる中加水>


 箸で麺をリフトする瞬間って、すごく楽しみで、一連の食の中でもエンターテイメントだとは思いませんか? アタクシは宝を発掘するかのような興奮を覚えます(・・・・アホか?ワシは)。引き上げると、そこには標準太さの美しいストレート麺が現れるー。色合い的には、やや小麦系の黄色みがかったライトイエローで、よく見ると周囲のスベる部分と中心の部分とのコントラストが美しい。


 前歯で当たりを確かめますが、強くコシを感じるような芯の部分もなく、ナチュラルに千切れる。クシクシっといった粉っぽさがなく、それなのに柔らかくしっかりとした感じ・・・。多加水麺のようなプリプリ感でアピールすることもなく、博多麺のようなボソボソ感も一切なく、適度にクチリと奥歯で感じる密度感!





<密度感ありでこの食べ応え感覚は・・・つけ麺への期待を高める>


 そう・・・密度感があり、麺量も並でも少なく感じないほどの、食べ応えがあります。なのでこれは、つけ麺にもかなり期待を抱かせるのですが・・。スベリはツルツルがエキストリーム級ということもなく、ほどよくつるつる感と軽くぬめる感が入り交じる。敢えて言うならスベスベとした表面の感覚。歯で千切り、奥歯ですり潰しにかかる間際に現れる程よい抵抗感。これは・・・・圧延の回数などにもよるのでしょうか?それは不明なれど、汁をバクバク吸い込むことも少なく、最後までクチリ&クシクシ感を楽しめる麺でありました。







【具:デフォルトでこの2枚チャーシューはもうけもの!】


 さて・・・このチャーシューは褒めるしかないでしょう。デフォルト680円でこの麺顔なら許せる!って思う面構えですやん!!少しレアっぽい赤身さしてるところがまた高級感を高めるやん! 赤身の少ない部位というところがまた粋でして、脂部分が多いと、煮干しと結びついてあらぬ方向へ爆走していきそう・・・。そこを、赤身で脂を抑えたうえに、スープを逆輸入した感じに成るので、非常に汁を吸い込ませるようにしたいので、後半三分の一になるまで、残りの1枚は取っておいたりする。こういう食べ方の場合、チャーシューが1枚だけだと、歯で食いちぎった欠片がただ麺顔に浮かぶのみ。それは何となく興ざめなので、できれば殿ラーメンでも2枚はご用意いただき、最後は残された1枚で楽しくあそばせながら食いたいもんです。








 総じまして、全体的にシンプルで分かりやすく、個人的には好みなお店でございました。なので再訪問は必須ですし、つけ麺への興味がかなりたかまりましたわ! 実は濃厚系がお得意なお店のような感覚・・・・。静かに、ええもん食いたいときはええかもですし、ヨーカドーの帰りにでも立寄り易いというのはいいね!日頃、ややこしい仕事ばかりしてるので、こういうシンプルさいいね!なので詠います!





  仕事では
  コンプレックス
  丸出しで


  趣味のラーメン
  これぞシンプル





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

 



駅名ねつけ 中央線快速 武蔵境

駅名ねつけ 中央線快速 武蔵境