【今週のラーメン５３５５】築地の中華そば伊蔵八（東京・西東京市西原町）中華そば　〜あっさりに見えてしっかり腹持ち良く楽しめる！ホームセンターの片隅に驚きの定番中華そば！

便利で旨い朝ラーメン

　何たってホームセンター「コーナン」の敷地内と言うのが良いね。新青梅街道沿いってのアクセスしやすい。そして朝ラーメンを提供してくれるのが実に嬉しい。

　とある日曜日、翌日月曜日の準備を早朝から始め、一息ついたところで時間を持て余し、サクッとこちら「伊蔵八」さんへとやってまいりました。今年はそんなパターンが増えそう。

＜全体＞東京築地の昔ながら中華そばの再現！素朴と見えて凛とした存在感！優しく艶めく醤油ブラウン！

　以前にも語りましたが、東京の田無エリアになんで築地なの？って店については、築地エリアで昔から浸透しているあっさり魚介系中華そばをオマージュしたってことらしいです。そこに少し今風のニュアンスが溶け込み、ちょっとしたネオ・クラシックな風貌とその味わいです。

　しっかりとした醤油ブラウンの出汁感！。全体的に微妙に素朴っぽくて大人っぽいさが漂い青菜やメンマの盛り付けが落ち着き感を醸し出します。そして表層に魚介エキスが漂っているのも見受けられ、香味油はラード系なのか？艶めきすら感じます。この質感をホームセンターの片隅で味わえるとは、とても貴重です。

＜出汁＞醤油は効き目だが魚介の甘味で円やかな甘味も芳醇！豚鶏感にラードのコクと香味！？

　素朴な風貌ながら、口に含むとあっさり系とは言え程よいコク深さ。旨味全体的にしっかりとしてます。魚介がしっかり伝わる中でやっぱり煮干の甘味濃ゆい傾向かと。また煮干の中でも荒節とも感じる部分がある様子。実は開店当初から少し変わったと思ってます。以前は微かに魚介のざらつきがあった記憶ですが、今はそんなことなく粒度感がより細かくなったような感覚でしょうか。

　動物系については、醤油の輪郭ともガッツリと結びついており、香り高くも甘く肉厚に広がります。魚介系の旨味とも相性よく深みを感じる結合感。そして香味油はラード？。ひょっとして魚介を溶かしたラードかもしれません。これが魚介・鶏・醤油の感覚をうまく一体化させる味風景です。

＜麺＞滑りよくスパスパ切れる快感ストレート細麺！出汁を持ち上げて旨味染み渡らせる展開！麺量多め！

　以前はデフォが大盛基準だった記憶ですが、私の腹加減では、並で150gはオーバーと感じます。そして大盛は並と同料金と言うのがサービス精神を感じさせます。さて麺ですが、なかなか品やかで楽しませてくれます。ややスリムなフォルムで、多加水系のストレート細麺。出汁との絡みが得意で、啜るとライトな口当たり。香味油とベーススープの持ち上げもよろしく軽やか。

　歯切れはプツプツととても小気味よくて軽快です。奥歯でクチリと一気に潰れた後に、濃ゆい出汁を含んだ旨味が溢れるのもナイス！。麺の素地が糖化したような甘味すら覚えるのです。結局するするとあっけなく完食！。

＜チャーシュー＞解ける程に柔らかく出汁の旨味がじわじわ浸透！定番煮込み系豚バラ肉！

　豚バラ肉のあっさり系スライス。出汁との相性はいい感じです。じんわりと出汁と同じ醤油ダレを使っているようなタレの浸透も感じられ、そこに魚介の旨味もすでに深く浸透してますかな？。

　また脂身の甘味と一体化して、コクが肉厚に広がります。出汁に浸して吸わせて食らうのもよし！。麺に絡めてくらもよろしいかと！

＜メンマ＞醤油感あれどあっさり！極太歯応えが痛快！正しく漆のように漆黒さま艶やめき！

　醤油感が濃ゆそうな色合い！これが齧るとあっさり感覚です。繊維質が太い部分と細い部分が入り混じっており、微妙な歯応えの違いによる味の変化も楽しめるが、とても短いのよね・・・もっと食いたいかも！なぜか券売機にメンマ増しボタンがないのだった・・・。

＜青菜＞小松菜らしい青みを感じる風合い！円やかな醤油出汁に濡れて吸い込み実に旨し！

　メンマも秀逸だが、実は青菜も素晴らしい。具材と言うより薬味程度なのが物価高を感じさせます。ただ緩いザクザクとした歯応えの後に広がる清涼感は、ほうれん草では感じられない。出汁に濡れただけでなく、その円やかな味わいと絡むところが私は好きです。

総じまして「あっさりに見えてしっかり腹持ち良く楽しめる！ホームセンターの片隅に驚きの定番中華そば！」

・・・と言う感動の嵐！。広大な敷地の一角に気軽に構える気軽さがいい感じだし、その割には質感あるところがナイス！。中華食堂みたいに餃子や唐揚げの定食もあり、ガテン系の方々にもウケそう。特に車移動が多い方には激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。