ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1223】 麺処 じもん (東京・高円寺) 勝浦式タンタンメン・2辛

 夜の会議はくせものでありまして、晩飯を食いそびれると共に、空腹の峠をすぎるとまた妙なタイミングで強烈に再び巨大な空腹感が襲ってくるのであります。中央線にのって新宿を過ぎたところから、腹が減りすぎて手が震えてきた・・・・。あかん・・・・。高円寺で途中下車じゃ、と降り立ちます。とにかく刺激物が欲しいと思い、らーめん横町の蒙古タンタンを目指しますが、別のことを思い出してしまった・・・・。先日カレーラーメン食いに行った途中でみつけたタンタンメンの専門店のことを。気になったら止まらないオイラは暴走列車だぜ!ということで房総半島のラーメンを食うという顛末ですわ・・・・。

  





【スープ:辛さのシャープさはさすがですが、ニラの香ばしさもなかなか!】


<塩豚骨に唐辛子&辣油のシャープな攻撃!ニラで見事なエッジング!>


 食券を渡して「2辛」と店主にお伝えするのは「当店オススメ」とあるからこそ。そこへ一拍ほど間を置いて・・・「辛いですよ・・・・」と念押しするところが、挑戦的ですね(笑)。元々辛いの好きですから、危険と表示されなければ、少々の辛さは受け入れる体制が整っております。そういうビビらせが逆にまた嬉しかったりして。


 さて、オーダー毎にしっかり作っているのか、丁寧な仕事ぶりなのか、ほぼ満席でひっきりなしに入れ替わる様子であっても、決して慌てず生産ロットの効率化より作り込みを優先した配慮であるため、少々待たされます。10分少々で配膳完了!いや〜見事にオレンジ色をしとります。トッピングのニラの量も相当なもので、緑とのコントラストが鮮やか!スープをいざすすり上げます。


 熱ち〜!でも旨い!でも辛い!そして・・・ニラ香ばしい・・・・。いろいろな刺激物が交錯して、まるでニンニク感と錯覚するようなその辛さのエッジングがたまりません。辣油系の担々麺は関西転勤時代にはしこたま食ったけど、痺れ排除なシャープな辛さはこれまた気持ちよいですね。


 ベーススープは豚骨でしてややライトな感覚。魚介も効いていて落ち着きがあるものの、実は塩味がけっこう効いている。唐辛子と辣油一辺倒の辛さでなく、塩気で裏付けられた補強感が、旨辛さを分厚くしているようです。実にこれは、ライスが合うと思えるし、客の半数はライスのセットをご注文なされている。なるほど常連さん比率が高いと見えます。豚骨に煮出しが一般受けすると思えますし、ライト感がまたバランスいいと思います。 






<玉ねぎとひき肉の甘みが食欲をそそるね〜!>


 辛さ一辺倒でもなく、甘みも存在します。まず玉ねぎですが、半透明になったそれは、持ち味の甘みがふんだんです。辛さと甘さのギャップが味を複雑にさせ、食べ手を撹乱させるのか・・・旨しと判断してしまう。また、ひき肉もいい感じ。これは、作り置きでなく、中華鍋で一杯づつ仕上げているのでありましょうな・・・、作り立て感あるひき肉炒めって感じがいいです。これがまた、ライスを誘う・・・・。セット注文しなかった決断の甘さに泣く夜、なのであります。







【麺:何気ない多加水麺が実に希有なスープにマッチするのです】


<多加水のややモッチリ系がニラとひき肉の歯ごたえにマッチ>


 麺は割と特徴的でもなかった印象なのですが、全体とはすごくマッチしているのでグッドと言えましょう。いかにも多加水な風貌ですが、安っぽさはありません。標準の太さに少しばかりの捩れと縮れが持ち味です。丸い切り口がとても滑りに貢献しているかのようです。どちらかというと、辣油のまとわりを感じて、ところどころ唐辛子の欠片が張り付いている。麺を啜ると時々むせる。それを咳き込まないように注意しながら、ずるずると食う。紙エプロンも備え付けられているので、カプサイシン好きな女性でも安心配慮です。





<熱に負けないところが最後までしっかりと好印象>


 大盛り60円というところも良心的と思えます。また、時間が経っても汁の吸い込みとか、固さの変化などあまり感じない熱に強いタイプ。ちゅるりん!としたのど越しが楽しく、かといって柔麺というニュアンスは微塵もないところが秀逸かもしれません。ニラが張り付いたまま、ずるずると頂きつづけて・・・・口の中をやけどしたりして(笑)。





【具:ニラ好きにはたまらん一杯!台湾ラーメンを彷彿とさせるやん】


 ま・・・・ニラとひき肉だけであります。あと玉ねぎか・・・・。薬味的でもあり、いい仕事していると思えます。手数がかかっている割には650円というプライスは、具材の原価率を抑えた成果というもんでしょうか? ちなみに、追加料金で、ひき肉や玉ねぎ、ニラが倍にも3倍にもなったりする。そしてとろけるチーズなんてのもある。みそ味に変えることもできるよう・・・。非常にシンプルなラインアップですが、工夫のしようがありそう。ライスとセットで頼んでみてもよさそうですね。







 総じまして、高円寺で勝浦気分を満喫した夜!本場の味は知りませんが、ちょっと変わっていて、癖になる旨味!価格的にもちょいと嬉しいかもでして、夜遅くまで営業していることから、忙しくて晩飯遭難しかけたら、また・・・・ここに来るだろうなと思いを馳せてしまいます。でも最初は、ちょっと・・・どういうラーメンやねんと戸惑ってしまったのだけどな。食わず嫌いは人生の損であると再認識したりして・・・・。なので詠います!



   強烈な
   辛さとニラで
   躊躇して


   じもん自答し
   やはり食うなり



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!



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