中野が、今面白いかもしれません。先日、古びた近くのプラネタリウムに家族でいったのですが、お安い割にはすごく楽しめたし、図書館でゆったりすごせた。駅の北側は、随分と変わって散歩も楽しかったし、ホームセンターで買い物もして、やい焼き食いながら帰ることもできる。これから、ちょくちょくと利用させてもらおうと思う次第です。
そしてラーメンでもちょいとした動きがある中野エリアなのであります。
濃厚九州豚骨の新店ができたかと思うと、煮干しを店名としておおらかに歌うお店も出てきた。それに宿題店もそこそこあるし、さて宿題を片付けるか、新しい店を開拓するかと非常に迷うわけです。
・・・などと考えながら、「二代目 えん寺」の前を素通りしようと思っていたら・・・・・なんとガラ空き状態!なぬーーーーー、いつも満席か、3〜4名の待ちが生じているイメージしかなかったので、急遽この店で食うことにしたのです。何気に、中央線界隈でまず食っとけ的な基本の店をまだ食っとらんかったのです。さてさて、こちらは例の如く選べる麺なのですが、・・・・やはり、胚芽麺としてしまった。女性店員さんが、「こっちの方が健康的です」とおっしゃったので。
【つけダレ:甘みの中に自信と実績を感じますな!食べ応えあるこってりベジポタ!】
<ベジタブルの甘みに魚介!さらに背脂だ!>
それにしても・・・・そうとう食い慣れた味わい〜♪ 「えん寺」ブランドの安心感と、ベジポタという一時期の流行の味ですが、いやはや・・・久しぶりに食うとやはり一定以上の味わいと感じるもんですよ。関西転勤時代の10年以上前、つけ麺初体験を「とみ田」で飾って以来、一時期はつけ麺しか食わなかったのですからね〜。豚魚も関東と関西ではまだ好みの違いが大きかったあのころ、ベジポタが関西にやってきて「これや!」「この濃厚さやったら、関西人でもウケるで!」と確信しましたもんね・・・・。その後、吉祥寺で食って、やはりつけ麺は、東は奥深いなと悔しさも滲んだあのころ。思えば、仕事が雑でも勢いで乗り切れた若さがありましたわ。
有名店舗のよくある濃厚ベジポタ豚魚。ラーメンラバーならそれだけで想像容易ですね。豚骨の煮出し自体も円やかでも十二分な煮出し。しかも鶏も少々煮込んでおると睨んでいるのですが、モミジちっくなクチのまとわり付きを覚えます。それがまた濃厚の中に動物系の甘さを醸し出します。
そして魚介の落ち着き感です。味わいとしては、濃い部類なのにやさしいと思えるのは、当然のことながら、ベジタブルの甘さ。その自然さ。それと織りなす魚介の甘さ。魚介だけなら香ばしさが強くなる反面、バランスが人により好みが別れるところか・・・・。そこをベジタブルの甘さが半分受け持った感じで、甘さの表現がとても柔らかです。しかし、濃い味わいなのです。
さらに更に、食べ応えを感じるのは・・・・ほのかな「背脂」ではないかと、これまた勝手に解釈をしております。つけ麺というのは、どうしてもパンチを求めてしまう傾向にあると思うのですが、その微妙なコッテリ不足を補うかのように・・・・淡く背脂が漂うという図式です。
<三つ葉の香りと玉葱歯応えで味わいが立体的なのだ>
そこに薬味の効果が大きいと思えるのです。まず三つ葉。何気なく、ありふれたそのトッピングですが、清涼感ありつつ、大人しげな苦みと酸味が豚魚の重さを払拭するかのような後味感。細い茎部分が、ジリジリと淡く歯応えとして残るのも、少し気に入っている。
また歯応えと言えば玉葱。この少し粗めな刻みが憎いではありませんか。それらが、奥歯に丁度挟まったときに押しつぶす感じの「ザクザク」っとした感覚がまたたまらん。そこから滲み出る汁も円やかさに貢献しとるんでしょうが、そんな事よりこの歯応えだけで、一段階旨く感じるのではなかろうかとすら思える。そんな意味合いであればあるで、次元が変わる。ということで、立体的に変化するわなと・・・誠に自分勝手な形容をしてしまう。
【麺:武蔵野うどんのような存在感ありつつも・・・そこはやはりモッツリ極太多加水麺!】
<加水多くてもクッシリと風流なる極太麺>
どことなく・・・武蔵野うどんを連想してしまう。胚芽がしっかりと打ち込まれた太麺でして、見た目は瑞々しくも感じる。プリプリ麺かとみまごう艶感もありますが、歯応えとしては、プッツリとあまり反発を感じない程度の千切れ感。風味は感じますよ〜。今回は、ひや盛りにいたしましたが、あつもりなら、かなり反発ニュアンスが変わるだろうなと容易に予測でいそう。
〆てクッシリと感じますが、あつもりでは、かなり弾力に差が出そう。大盛り無料なので、今回は遠慮なくそうさせてもらったけど、他にチュ中盛りなど調整は細かくしてくれるとのこと。大盛りではあるが、全く問題なく食える。延圧もそこそこで、いわゆる潰し込みを強く感じず、ナチュラルなグルテン反発を重視したような反発。この少し緩やかなクッシリ度が、ベジポタという優しさ系こってりつけダレには、合うのだろうなと感じる。
<やや貼り付くような地肌がタレを絡める>
さて、地肌は、多加水なのにツルツルというよりも、貼り付くような感覚。丼は底上げしてあり、水切りがしっかりとしてあるのも遠因かも。トッピングの海苔もしっかりと貼り付いているかのようです。さてそんなこともあって、つけダレとよく絡まります。つけダレを多めに絡めるのが好きでして、一気に沈めるため、タレの温度を下げてしまう。それでも、面白いほどに、麺がつけダレを持ち上げて来るから・・・ついついそうしてしまう。結果として、つけダレの消費が進み過ぎることになるのだけどね(笑)。
【具:控えめにみえつつも、中に沈み込んだ質実さが伝わる肉】
<見た目地味だがトロトロのチャーシュー>
見た目が非常に地味なのだけど、チャーシューは厚めのバラ肉一枚でして、つけダレに完全に沈み込んでおります。レンゲでサルベージして写真に撮ろうとしましたところ、途中でほぐれて半身となってしまった・・・。脂がとろとろで、仕上がりとして文句を言うこともなく、真面目に旨し!と思える品質。色気を出そうと焦がしをいれると、タレとの一体感が損なわれそうだし、適度なコンビネーションを感じる仕上がりと言えましょう。
<海苔をタレを食べてから淋しくなるね>
肉食って、海苔を食んだあとは・・・・茶色一色の世界が広がるのです(笑)。海苔とチャーシューは、あっという間に食えてしまうので、いつになく色合い的には一気に地味になってしまった(笑)。こういうとき、やっぱり味玉はかかせない。給料日前なので、追加を躊躇ってしまった。その残念さを忘れたいがために、メンマに全神経を集中させて食う。おお、これはこれで、気持ちよいコリコリ&シャクリシャクリ感ではないか!そうなればなったで、メンマ追加できなかったのだろうかと、またさびしくなるようなことを考え出す。まったく・・・・わがままが麺食い野郎だ、俺って・・・・。
総じまして、あまり最近になって、つけ麺を食わなくなった上に、久しぶりのベジポタだったので、それだけで大変満足してしまったのかもしれない。かつては、濃厚ベジポタつけ麺という言葉に、関西では食いに通った味。モチモチ系が好みな関西エリアにあっても、この麺の感覚はアリ!でしょう。そう考えると・・・・西でラー魂に目覚めて、関西平野を麺を求めてかけずり回った日々が懐かしい。家族も随分とみな若かった。まだ小さい子供の手を引いて、神戸の港や六甲山を歩いて回った。三ノ宮へのショッピングもデート気分。東京に帰って来ても楽しいけれど、まさに家族の甘酸っぱい青春時代でありましたな・・・・。今度、関西に行く機会があったら、思いっきりまたベジポタつけ麺を食ってもいいかな。いや・・・・やっぱり、玉五郎か、金右衛門かもな。なので詠います!
久方に
ベジポタ食って
思い出す
西での日々と
食らいし麺たち
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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