【今週のラーメン１１８７】華らんたん大崎店（東京・大崎）春野菜ちゃんぽん

最近、多忙で晩飯どころか昼飯もままならなくなってきた。仕事の要領が悪いのか（号泣）。自分の頑張りだけで物事が解決するなら簡単な仕事ですが、そうはいかずが常。いろんな影響物に流れ流され・・・・そういうものにいちいち悩んでもいられず。結論として食えるときに食っとけが、最近の行動パターンなのです。なので今回は、たまたま外出移動中に見つけたこの一杯。だれもこんなところレビューしてないだろうなと思っていたら、何の何の。きっちり諸先輩が報告をあげておられる（笑）。やはり東京って広いわ（爆）。

【スープ：さらさら塩豚骨の軽やかスープが後半にいい感じで飛躍】

＜豚骨度合いすくなめのさらさら系！塩メインボディ＞

　スープの最初の印象というのはとても重要でして、何杯食べても少しばかり緊張と興奮を覚えるもの。さて、この一杯の場合はというと、軽めのボディー感でして、まさしくさらさら系！ゴクゴクと飲み干せてしまうのですが、非常に熱い！単に薄いという残念感はなく、しゃばくともキレイと受け取れるに十分な品質は少なからず感じます。街中でちゃんぽん一本勝負！とう個人商店のもハンドメイド感あり良いのですが、量販チックな感じもそれほどしない。やはりそれは、トッピングの炒めによるものでしょう。炒めだけは、手作りですから、そこからにじみ出る汁に手作りオーラが反映されるという感覚か・・・・。

　基本的には、塩豚骨。この豚骨ボディーがライトな一方、まるで鶏ガラの如くなアッサリさ。塩の輪郭としても最初の内はあまり主張しない程度。人によっては白コショウを振り掛けたくなる程度。しかし、この最初のあっさりさがポイントであると後になって思えてくる・・・。

＜春野菜炒めの汁が徐々に甘みと塩気をプラス＞

　つまり、トッピングの野菜炒めから味を補強してもらえるのですな。炒め物特有の油成分が汁に移り、食べするめるほどにエキスが撹拌されていくかのようです。スープも少し靄がはいってくるような色合いになるし、また、細かい油の輪がきらめきだす。炒め物の香ばしさもプラスされ、とくに「春野菜」という苦みを少し含んだエキスも浸透しだすので、ナチュラルな甘味と塩気が段々とプラスされる。なので、最初に淡いかもと感じていた程度で途中から段々それでいい！と思えてくる次第。

【麺：低圧スパスパ麺が後半に少し・・・しなやかつるつる麺に変化？なのかも】

＜色白で定番の低圧スパスパ麺＞

　低圧のスパスパっとした歯ごたえが素敵ですね〜。延圧の度合をそれほど感じない密度が低めの麺。そして中太であり、丸麺ストレート。何回見ても飽きない麺フォルムですが、今回特徴的だったのは、地肌が少し白いといったところか。汁も白いので、具とのコントラストが非常に効いています。

　前歯を差し込むと抵抗感すくなく、スパ！と切れ込む。奥歯へ送り込んでクチ！と短いタップで潰れこむ。そして具材と一緒に奥歯に送り込んだときなどは、野菜のシャキ！感と、クチ！感が、頭の中でミルフィーユ状態になって複雑に奏でる。まさに「俺、今ちゃんぽん食ってる！」と感じる瞬間ですね。

＜汁を吸い込み味わいとしなやかさをゲット＞

　麺は汁を吸いこませて楽しむのも面白い。そう教えてくれたのは、ラーメンラバーの大先輩ととある老夫婦が経営する店のちゃんぽんでした。お元気にされてますかな・・・。まさしく、忙しく食ってはみたものの、汁の浸透度合いが早く、前半と後半で麺のニュアンスが大分変わります。されどその両面性そのものがとても面白く、とてもうまし！特に後半は、麺に味つくので、それ自体の一体感が旨しと思えるし、またスベリ度合にしなやかさを増すから面白い。今回は、春野菜エキスを染みこませたちゃんぽん麺。上品に感じた。

【具：多彩なり・・・・覚えているだけで１４種類】

　これは多彩ですよ〜。覚えている順番にあげますが、かまぼこ１、色かまぼこ、キャベツ、レタス、水菜、菜の花、キクラゲ、コーン、豚肉、ゲソ、小エビ、竹の子、タコ、さやえんどう・・・・。特に、菜の花のちょっとした苦みが実によく、スープの味も引き締まる感じ。そして水菜も少し熱を帯びるとしなりが出てきて、中々な食感に変化！さらに、レタス！これがまた炒めテクニック感を感じ、ほどよいシャキシャキとし余韻が残り、歯ごたえも風味もかなり変化があって面白しです。小エビも冷凍の残存匂も少なく、プリプリと程よくいただけたし。分量としても満足感高めでしたし、まさにちゃんぽんの醍醐味を味わったという感じです。これだけのちゃんぽんを駅ナカで、しかも朝７時から通し営業してますからね〜、これは利用価値が大変高いと申せましょう！

　総じまして、晩春に、駅ナカ通りすがりで思いがけないちゃんぽん麺との巡り合いに感謝。でも・・・春野菜というだけあって、季節限定でしょうね。この日付だったら、いったいいつまで楽しめるでしょうかは不明ですが・・・・。なので、もっとゆっくり食後感に浸り、余韻を楽しんでいたかったのだけど、展示会会場へと早く行かないといけませんでしたので、そうそうに切り上げて退散しました。それにしても、大崎にこんな麺があったとは知りませんでした。なので詠います！

　　晩春と
　　梅雨の合間の
　　春ちゃんぽん

　　季節移ろい
　　人も移ろう
　
　

　お粗末！ということで家族にも感謝しながら合掌！今日も本当にごちそうさまでした！