ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン893】 春木屋 吉祥寺店 (東京・吉祥寺) 中華そば

【これ食っわけ 〜 週末家族サービス後の自由時間・・・古風な醤油をストイックに食いたいと思ったから】

  前日に、先輩レビュアーさんから、熱いラーメンへの思いを伺っていて・・・ちょっと恥ずかしくなったところがあります。「あ・・・オレ、コレクターになっとるがな・・・」と思い当たるところ・・・・。時間があったころは、帰り道に不自然な遠回りをしてまで、噂の一杯を食うということばかりをしておりました。度もすぎれば不自然です。自由度が少なくなった今にあって、実に良いタイミングでの出会いに感謝ですな。

  ということで、自然の流れに身を任せてラーメンを食うのです。では、なぜ自然の流れでこの一杯を食うと決めたかというと、「週末日曜日の午後3時になってやっと昼飯を食う」という事情と、「晩ご飯を考えて、アッサリとした醤油が食いたい」という心情と、「地元で食うしかない」という絶対条件があったからです。吉祥寺では中村屋という選択肢もあるのだが、雨が途中から降って来て・・・・、東急百貨店からアクセスよいこちらに決定! 価格設定など一切気にしないのであります(笑)




【スープ 〜 単なるトラディショナルじゃないね!煮干しを香するが実は本領は「節」と「豚コク」】

  入店時、それにしてもこう時間も天気も中途半端ではガラスキやろと思って入店してたら、4割りていどは埋まっとるがな!しかも年代性別ばらばらでして、案外根づいているのがうかがえて唖然・・・・。申し訳ないが、春木屋という金看板のみのお店かもと疑心暗鬼だったので、ちょいと反省。やはりここでは、ワンタンメンが人気のようですな・・・・。でもデフォで1200円はキツかったので、泣く泣く・・・・普通の中華そば800円をチョイスです。経費節減・住宅引っ越し等いろいろ物入りがあって、ここに及んでも800円のラーメンを食うというのが生意気なアタクシなのですが・・・・。 その生意気男の前に配膳が完了するのは・・・・約7分後!それにしても、本当に熱そうに持って来るから受け取る方がビビリますがな! 何とか受けとって・・・・いざスープの実食です。さて、そのお味は?


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「以前食った古風なラーメンやと思ってたら、意外な節系の分厚さにメロメロですわ・・・・」


1)旨味:煮干しが軽く薫る中に、いろいろな節の厚み!そして豚コクがシャープと思える

  いかにも東京の醤油ラーメンをイメージする風貌!深い「しょうゆブラウン」が全面に支配しますが、すすり上げると醤油よりはむしろ、苦み排除な煮干しの香り・・・・・。しかもニボニボパンチとは無縁なスッキリさ!されど魚系豊かな味わいが広がりまして、これは節!複雑で分厚い節系の味わいを感じますぞえ〜。そして、節系一本の単調かというと、鶏コクというより、豚コクのじんわりとした旨味がゆらゆらと広がり出します。チャーシュー生成時の丁寧な豚コクも理解いたしますが、ここでもハッキリと感じるラードのコーティング層とそのシャープな旨味!背脂とは別時点の崇高さを感じるのがこのラード!熱を封じ込めるだけでなく、味わいの大事な一要素となっていることがハッキリとわかります。

2)塩気:醤油カエシのエッジは淡く、節系をパワフルにも感じさせる自然な塩分が素敵

  塩気を感じる一杯のようで・・・そうでないような難しさもありますね〜。醤油系のカエシの利いた感じはあまりしません。節系の自然に持ち合わせている塩気がにじみ出たという感じもいたしますが、むしろ少しばかりの塩が、節と魚介の味わいを補強しているのではないか?という感じの自然な塩気?と感じますがいかが? 非常に本来的な塩の使い方ですね〜。


3)香り:生姜のようなじんわり系な香りが味の構成をカッチリとさせるようです

  これをすすって「じんわり」と感じるのは、優しさではなく「強さ」の感じです。じんわりと強く感じさせる香りがありまして、それが、まるで生姜のようにじっとりと舌に貼り付くようです。鼻孔を駆け抜ける香りにも節と生姜かネギが結びついたものを感じますし・・・。






【麺 〜 一見、ライト系な縮れ麺と思いきや!ハンドメイド感の充実ぶりには目をみはるのだ!】

  一方の麺ですが、知っているはずの春木屋ブランドの麺が・・・・これほど縮れてたっけと考え直すほどのイメージギャップがファーストコンタクトでありました・・。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「元祖荻窪ラーメンを公言する一杯の麺って・・・・意外とハンドメイドな縮れやったんやね・・・・(ここ吉祥寺やけど)」 


1)風貌:強縮れが懐古的にも感じる!そして地肌もハンドメイド感あふれて質感を感じる!

  最近まれに見るほどの縮れですな〜。基本的に、ストレートが好きなアタクシですが、ここまではっきりとハンドメイド感があふれていると、逆に好きになってしまいますがな・・・。悪い意味でなく表面のゴツゴツしたところが、スープをよくまといそうに感じられて、空想だけで旨いとすら感じますやん!


2)感覚:中加水系でモチモチよりも、スパスパと歯切れが良いのが気に入った!

  殆ど記憶がないが、荻窪本店ではややモチモチとした印象が残っているのですが、年のせいか自信なし・・・。冒頭のイメージとは裏腹に、実にスパスパと歯切れ良い前歯の処理感でした。奥歯のすり潰しにおいても、華やかなモチモチ反発よりは、わりと地味・・・・ソバとは言い過ぎですが、それと連想させるような、一気にクチリと押しつぶされるような様が、期待を裏切った旨さを感じさせます。


3)スベリ他:何といっても表面の感じとスープの成分の貼り付きで、程よいザラツキ感がええですわ

  見た目通りの抵抗感!そしてスープの中のやや粗い成分が麺の表面に貼り付き、それらが一体となってザラツキを感じさせます。このザラツキは麺単独の性能と言うよりは、スープの持ち上げ性能によるザラツキと表現したいが・・・・・おそらくダレも分からやろな・・・・自分でも良くわからんから(だって、夜のプロントでハイボール片手に酔いながら打ち込んでいるから(爆))






【具 〜 守り抜くことが裏を返せば革新ではないか?と思わせるような質実さが逆に新しいっすね!】

1)チャーシュー(教科書みたいな王道な味わい)

  アタクシの出身地「京都」のチャーシューは、ちょっと全国的には珍しいタイプ(薄切り多層)。なので個人的には、全国スタンダードなチャーシューはあまり馴染みがないのだ・・・・。なので、アタクシの想像する全国でのトラディショナルなチャーシューというのは、こういうイメージ。豚ロースがじんわりと茹でられて、脂が適度に抜け、トレードオフでスープから別旨味を貰い受け、スッキリとした脂旨味と変貌した肉のかたまり!スープをまとってこそキラリと光る性能! 醤油ダレが滲んでいるはずなのに、なぜかスープと脂の旨味がまざったところが旨いと思えるのです。

2)メンマ(繊維が程よく感じる逸品)

  ただ単にきめ細かいのではなく、ハッキリと繊維質を感じながらも、歯のスキマにひっかかることなく、パクパクとくい、サクサクと千切れる!塩気が少なく、それでいて醤油系の旨味をしっかりまとっているというタイプです。大きさ厚さもスタンダードですな。これ100円追加でもっと食いたかったと嘆く・・・。


3)海苔・薬味ネギ

  海苔は、とやかく言うのほうが野暮と思えるので割愛(笑)。ないと寂しいのでいる・・・というタイプ。ただ、ネギはしっかりとした歯ごたえがあり、スープを平らげるときも歯で咀嚼して飲み込むという楽しい時間を与えてくれます。さて・・・・ネギといえば青ネギしか認めなかったアタクシも・・・・心変わりしたんかい!東京に染まってしもうたんかい!!と怒られそうですが・・・・・・、最近、白ネギの旨さにちょっとハマって来たかもしれません。




 総じまして、正直をありのままに申しまして・・・・「吉祥寺にまで来て、なんで荻窪のラーメンをこんな行列してまで?」と思っていたのを恥じますな・・・・。このエリアは、よ〜く探せば、武蔵系や、家系、各種有名店の支店がひしめき合い、新潟醤油煮干しなコンテンポラリー有名店も近くにある。されど、気候が良い日は、家族連れやら、カップルなどが並ぶのです。それを横目にして、別のラーメンを食ってたアタクシですが・・・。 アタクシがたまに、二郎系スイッチが入るように、時々昔ながらの醤油ラーメンを食べたいと思う! そういうときには、価格に対するボーダーも低くなるというもんですぜ!ここはそんな店!しかも吉祥寺でカップル、家族連れにも喜んでいただけると思いますね〜。なので詠います!



  通り雨
  よけて辿りて
  雨宿り


  春の木かげで
  しんみり麺食う


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
 




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