ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン894】 麺処 hachi (東京・西新宿) 濃菜醤油ラーメン

【これ食ったわけ:遅めの夜の新宿でとにかく「いいもの」を静かに食ってリセットしたかった。】

  夜も更けて・・・お疲れモードの時は、本当は「食堂ラーメン」を静かに食いたかったのです。行列してまで食いたく無いけど、何か麺を食いたいという・・・・アタクシの心は、ラーメンコンプレックスモードにハマっておったわけでして・・・。一年前のアタクシなら、関西転勤中ということで・・・・こういう場合は、西宮大勝軒にいっとったな(うそです)。 しかし、最近見過ごしていたこちらを訪問です。ここは、産地応援型というちょいとかわったコンセプトながら、大ブレイクせずとも、若い店主がキッチリと仕事しているところが、何となく心に引っかかっておりましたし・・・。 西新宿のラーメン密集地帯を通り抜けるロケーションながら、途中に「凪」もありますし、営業的には夜は苦しそうだけど、そこがまた狙い所です。訪問すれば、やはり狙い通りの落ち着いた店内と先客少なめの状況でして、「ああ、ここなら落ち着ける!」と緊張感が一気にほぐれます。よし!今夜はビールもひっかけよう!ホント・・・気合いだけど生きとるこの一ヶ月です(笑)。




【スープ:濃い野菜というより・・・野菜のやさしさが濃いという不思議な醤油スープに魅了!】

  何の意志もなく、券売機ポールポジション(一番左上)のボタンを押すのみ。ただおすすめの醤油系であればそれで良かったのかな・・・。気持ちはすでにビールのボタンを押す動作に逝っている(笑)。押してから気づいたのは、ここは醤油は2種類あったということ・・・・・。ま、いずれまた来ると思い、しずしずと店員さんに渡して、お好きな席に座ります。・・・・・はよビール持って来て〜!と待たせることなく、「僕のプレミアムモルツ」は滑り込むようにテーブルに運び込まれます。一人乾杯! 

 まったり気分でアルコールを脳細胞に感じ始めたころに、またタイミングよく、配膳が完了いたします。ビールグラスをレンゲに持ち替えて・・・・いざすすります。そして、その感想は・・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「甘みがええねん!甘ったるいのとは対極でっせ!「甘み」を「旨味」と漢字変換したくなるその独創性がええねん!」


1)旨味:鶏ガラ旨味と野菜旨味!正体は?じゃがいも???

  「濃菜」醤油・・・・というから大体予測はしていたけど、スープの濁り感はまた独特の世界観です。濁った醤油は関西地域では定番ですが、味わいは醤油系の中では真逆かとも思える「野菜主体の甘さ」が滲む柔らか系です。しかし・・・その野菜の甘さの正体がいかんともし難いというか分かりにくのです・・・。甘さのある野菜というと、キャベツか白菜・・・とりわけ白菜はスープ系でイメージしやすい?。だけど、こんな濁り方がしないのだ・・・。濁り系の野菜というと、ポトフに出て来る玉ねぎ?近いかも。でも今ひとつ自身が無いと思ってたどり着いたのが、ポトフ繋がりで・・・・「ジャガイモ」。完全い柔らかくなって溶けてしまってこういう濁りになったのでは?と勝手な推察ですが、全く自信がありません!


2)塩気: コク甘マイルドの中にオリエンタルな塩気

  自然な甘さが素敵〜な一杯なので、塩気のアピールはしにくい一杯であることは確か。その中で、甘さ一辺倒にならない・・・ややはぐれた味わいがあります。本来、塩気が担うその役割ですが、それは、どこかオリエンタルな風味を漂わせます。本当は、塩気というより・・・・香りに近いか。クローブのようなエッジングが素敵!しかし、シャープな利かせ方ではなく、びりびりとじんわりと利かせるタイプかと推察・・・。びりびりとは言っても、このスープの中では微かなのでご安心ください。


3)香り:微かな和風清涼感が鼻腔を駆け抜ける

  鼻孔を香りが通り抜けて感じるのは・・・生姜か?生姜の加工品みたいなニュアンスです。単なる野菜エキスと鶏ガラ醤油の合体ではありません。複雑さもしっかりと醸し出しているし、またそれでいて重くないのです。軽やかに僅かな清涼感が鼻孔を駆け抜けます。久しぶりのような感覚があるので、これは日本ではお馴染みの食材フレーバーかと。いや・・・・デフォルトで650円の味わいを西新宿で深夜にご提供とは・・・感服ですよ!






【麺:高品位店によくある・・・小麦粉感が漂う・・・定番中加水麺!】

 さて麺ですが、この麺は・・・・・「今日はちょっとええところに来たでぇ〜!」と思える高品質感が漂う感覚です。多くを語るべくもなく・・・・映像で感じて欲しいその麺!


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「イメージ通りなしなやか麺に・・・風味を兼ね備えた感覚が、歯ごたえと友に店主の思うつぼにはまりますのですがな〜・・・麺ドM!」

1)風貌:人気店ならではのきめ細かい質感と微妙な平打ち

  夜は酔っぱらいがあまり通らない西新宿?雑多なようで半分ビジネス街みたいなところですから、案外に夜は穴場です。この麺は・・・・さすが、人気店によくでてくるような質実感ある麺でして、しなやかさの中に密度を感じます。それでいて・・・きめ細やかな微妙に平打ちといった感じ。ストレート麺ですが実に安定感を感じさせる麺ですね〜。ほら、見ていて安物感がぜんぜんしないでしょ!


2)感覚:穏やかなクシリ感覚が和ませます

  見映えからして・・・中加水の王道です。太さも標準でして、アルデンテを期待しないタイプ。麺のすり潰し感がやや軽い対タイプ?と思わせます。ま、その通りなところもあるのですが、「やわらかく」・・・「クッシリ」とさせるような歯ごたえです。通常、「クチッ!」としたタップの短い千切れを予想するのですが、時間をかけて千切れて行くような感覚・・・・なので「穏やかなクシリ感」という表現にしましたが、恐らく初めてアタクシのレビを見た人は、絶対に分からないと思う(いや、みんなそうか!(笑))

  スペック的には、「中加水」で、前歯の処理感がスパスパと小気味好く千切れる抵抗感。奥歯感覚では、柔らかな茹で加減のようで、やや歯ごたえも感じさせるスペックで、麺の潰し込みの良さを何気に感じてしまう・・・。


3)スベリ他:まとまりが良いのにヌメリ少なく

  スープを媒体にして、麺同士がまとまっていくような感覚。単に「まとまりが良い」というだけでは、片付けられないようですな〜。ぬめる感覚はなく、持ち上げたスープのニュアンスが、この麺のスベリを決めている感覚です。やや平打ちが、また駒が揃ったように一列にキレイに箸の上でならんで・・・ややぬめりつつ・・・舌を挑発して喉奥に落ちて行きます。





【具:どれも高品位ながら・・・鶏でまとめたチャーシュー2種類にはポリシーをかんじます!】

1)チャーシュー(鶏二種類)

  豚じゃないんですよね〜。何気に主張を感じます。二種類ありまして、ザックリ言うと「醤油系」と「塩系」。醤油系とは言ってもカエシのフレーバーは少なく、醤油の上品な甘さが浸透する旨さ。筋肉質のタレが染み込んだ部分がとても旨しです。 一方の塩味系は、一転して塩味と脂身の旨さと芳ばしさ&粗挽きコショウ感を楽しむ一品です。やや歯ごたえがぶよぶよしましたが、ま、それは十分な許容範囲だということです。


2)味玉

  期待以上な仕事をしてくれました!白身のタレ染み込み具合がナチュラルに深い!そして、黄身がジェル&ゲルの状態と配分がまた泣かせます。意外と・・・アタクシの中では、サイズがやや小さかったけど、ハイランクな域にはいってくる味玉ですな〜。



3)ほうれん草

 この何気ないトッピングでも、ちゃんと差が出て来るのだと思います。切り方と高さがぴったりと整っているだけで、歯ごたえが絶対に違うから奇麗に感じて旨く感じる・・・・。それが脳みそというもの!茹で上げ加減もナイスだし、色合いもええやん!


4)穂先メンマ

  ここでもまた、アタクシを泣かしてくれまんがな!穂先メンマは・・・・大阪城北詰のあの名店以来、大好きドスねん!(何語!)柔らかさと繊維のほぐれさだけに命をかけたようですが、歯ごたえも中々でしたよん!


5)玉ねぎみじん

  このスープ、この一杯全体で「薬味ネギ」を排除したセンスはやります!変わりに玉ねぎ微塵がありうことがまた株を上げます!ほうれん草がもう良い仕事しているのに、余計な緑はいらんというわけですな! また玉ねぎ微塵は甘さを放出するだけでなく、どくとくな歯ごたえもありますからね。ナイスです。





 総じまして、期待を外さないテクニックさと、オヤジをくすぐる優しさを感じる店です。西新宿にあって、これは稀な個性ではないでしょうか?それが・・・・このあたりをうろつくラーヲタおっさんのツボにはまったのでありましょう・・・・。いずれにしても、コシを据えてやっているラーメン店という印象でして、そこが・・・・今のアタクシをくすぐるのでしょうな!嗚呼・・・・はやく自分なりの実力を確立したいと思う今日このごろ。あせるより・・・着実な一歩と知りました・・・・。そうこう言っているうちにGWが目の前!ほんと時の経つのが早い・・・・だけど、アタクシの進歩は遅い・・・・・。なので詠います!


  葉桜に
  時の経つのを
  感じつも

  われタスクのみ
  時止まるよう


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!





東京都新宿区西新宿7-18-7
 



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