ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン725】 中華そば みたか (東京・三鷹) ラーメン

【思い出のラーメンがこんなところで復活してた!】

 とはいっても先輩の思い出ですけどね・・・。昔、府中近辺の工場勤務だったころ、「江ぐち」というラーメン店をこよなく愛する先輩がおります。この先輩は、アタクシの人生の中でも深く影響を与えた方でして、当時、恵比寿辺りの有名ラーメンを食べて、少しうるさかったアタクシに対して・・・「江ぐちのラーメンで十分なんだよ!ミーハー過ぎ!」と一喝された記憶がかすめます。あの先輩がハマったラーメンを・・・こちらに帰って来てから探しても見つけることが出来ず、無くなったな・・・と寂しい思いをしておったのです。しっかり探してなかっただけでした。時間が無いから三鷹駅近あたりで、どっかないかな・・・とネットで探していたら、こちら「中華そば みたか」さんが、江ぐちのあとを引き継いで営業中とあるではないっすか!!もう、それ見つけたその日に速攻で突撃ですわ!・・・ほんまにあの先輩、どんなラーメンが好きやったんやろ・・。今日わかる!



【あやしい穴ぐらを通り過ぎると、家族的な笑顔がお出迎え!】

 南口から少し歩いたところの、十字路。電飾看板がいっぱいあって明るいところに、突然地下へと向かう階段があり、そこだけ何だか実に、暗く怪しい・・・・。でもシンプルな看板がとても誠実そうでもあるので、階下へ降りると・・・・いきなり、明るいラーメン屋さんが見えて、そこがこのお店。ご店主若くごつい体格。

 それにしても、挨拶が心がこもってるし、そして笑顔がいつも明るくハキハキとした受け答えが、とても爽やかです。そして、家庭的な雰囲気にひたれて気持ちもリラックスします。店構えは昭和のころ良く合った街中のラーメン屋さんそのもの。ステンレスのカウンターがどこか懐かしさを覚えます。驚くのはその価格「ラーメン450円!」これは破格!それもあってか、いい感じで客が入れ替わり立ち替わりしてて、皆さんどなたも満足げです。これはますます期待が高まります。



【最近こればかり食ってるかも・・・・懐かし東京醤油らーめん風な一杯!】

 かっこ良く言えば、オープンキッチンな為、調理の手順が丸見えなため、待つ時間も飽きません。平ざるの使い方など間近にみると面白いしね・・・。また、なるほど、化学調味料もぱぱぱーと隠す事なく、あたりまえのように投入してるのも見てとれる。ここまで、ざっくばらんやと逆にすがすがしいっすわな(笑)。などと考えていたら、配膳完了!その麺顔を見て・・・・スープが東京醤油ラーメン系やと感じさせますやん・・・。と思いながら、その見栄えから大体の味の予測などをして、スープを飲み始めます・・・・。すると、想像通りなんやけど・・・

 「ラーメン屋の原風景を感じるその味わい・・・・淡い醤油味。旨いものを安くの心意気やね!」

 ・・・・というのが総括的な感想でしょうか。先代の創業がいつからか、本当のことは分かりませんでコメントしますが、昔、広くいろんな人たちにも食べてもらおう・・・と考え出した工夫と努力がにじみ出るようなスープです。何というか、味を落とさずしっかり原価低減したというか・・・。そして価格に反映していくうちに、こうなったというか・・・・・誠に勝手な想像です。

 味の輪郭としては、薄めの醤油スープですが、流行の節系や魚介系でふわっと色濃く薫るというのではない。醤油カエシの輪郭が味の基本のようで、醤油を鶏ガラで薄めたようなシンプル感がまたじんわりと旨しと思えるのです。 また一方で、長ネギ等の野菜の旨味も滲んでるようにも感じますが、わずかな調味料の残骸は感じない。細かく刻んだネギと、大きくザク切りされたネギが歯ごたえをスープという液体に歯ごたえを与えてくれています。ネギ感覚がナイスなスープ。優しい醤油スープ。シンプルな醤油スープ。懐かしい醤油スープ。この一品には、その薄っぺらさが命と思える優しさがただ漂うばかりなのです・・。

 ※味のグラデーション:醤油カエシ>鶏ガラ>ネギ等野菜エキス>調味料等・・・・




【蕎麦でも食ってるような「もっさり感」が独特でんな・・・】

 こちらの一杯は、麺もまた独特でして・・・まとめてしまえば、「くっさり感」がとても印象的な歯ごたえとスベリなのです・・・。まず、見た目ですが、ラーメンとしては、明らかな太目ですが、中太!と言い切るほどではまたないんですよね・・・。そして角が立った角麺ストレートなので、麺全体の流れというか・・・ラインが麺顔を一段と際立たせています。四〜五本抜き出して・・すぼぼぼぼーっといつものようにすすると・・・

 「表面の少々のざらつき!また、前歯スパスパ系で立ち食い蕎麦系な麺の密度でんな・・・。」

 ・・・とその独特感がとても印象的です。麺の潰し込みが意外と少なく感じる系でして、これがまた、スープと双璧をなす「優しさ」と受け取れる。そして、ざらつきとその麺自体の色合いから、「駅蕎麦!?」と目を疑うその性格が・・・・なかなか他には見当たらない食感です。

 前歯でスパッと!奥歯でクチッ!咀嚼の回数少なめでいきなり嚥下で軽く食える麺。この価格とこの麺の風合いだったら、スナック感覚で食えるから、学生さんや、飲んだ帰りの最寄り駅で〆の一杯食いたい感覚でしょうか。見栄えとはちょっと違うんですよね・・・・。

 ※麺の感覚:駅蕎麦に似た「もっさり」感が親しみ覚える!見た目に反して食べ手にやさしいライト感覚
 ※麺の形状:やや太い角麺、ストレート、麺自体がやや褐色系、角目が全体に流れるように見栄存在感ある風貌



【価格を考慮して割り切ったシンプルさがまたスマート・・・】

 少しネガティブな中身だし印象でしたら誤解です。腕肉?ロース肉?な薄切りチャーシューは、全体のバランス崩さない薄味仕様でして、お隣のおじさんは、これを皿盛りにして、醤油ダレと、調味料をちょいとかけてもらって、実に旨そうにビールを飲んでいます。メンマは、これも薄味で、平らな形状。これも柔らさ・・・ちょいハードでコリコリ豊な仕上がりでグッド! そして、ナルトですが、通常は「斜め切り」に薄くスライスするものを、あえて垂直に切り、しかも厚めにカットしてあるところが、また珍しい切り方ですな・・・・。しかし、この切り方だと、ナルト独特の歯ごたえを楽しめることができまして・・・・・、かまぼことも違う、モッチリとした前歯の入り込み方が体感できます。

 ※具のおさらい:薄切りチャーシュー1枚、メンマ4本、ナルト、薬味ネギ多数(刻み&小口切り)



 総じまして、コストパフォーマンスに目がいきがちですけど、懐古を覚える系統でありつつ、「毎日でも食べ続けられる」ライト感がすごい存在感として光る一杯です。それに、このラーメン屋ならではの、アットホームさがとてもファンを引き付けるところでしょう! 「ありがとうございました」というかけられた言葉に、この一杯に共通する誠実さと暖かみをすごく感じましたし! ここに居を構えたアタクシとしては、これから末永く、この一杯を食することになりそうです。先輩にかわりまして、今度はアタクシが通わせていただきます。なので詠います。

 ありがとう
 思いを麺に
 投入し

 食する客も
 心あたたか 

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


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