ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン759】 牛骨らぁ麺 マタドール (東京・北千住) 贅沢牛焼らぁ麺

【ご店主頑張れ!アタクシは応援してまっせ!】

 点数だったら100点を出してしまいます!内訳はラーメン85点+応援15点ということで!その15点は、態度のデカい横柄な客への毅然とした態度に乾杯ということで! 詳しくはここではマナー違反となるので書けませんが、いずれ新年会という名のオフ会で詳細はご報告ということで、ご容赦ください。




【牛骨らーめんが懐かしくてね・・・実はそういう訪問半分だった・・・】

 20年近く前の田町界隈にあった看板が無いラーメン屋。牛の大腿骨だけがぶっきらぼうにぶら下げられてて、それが営業中の目印だったのが懐かしい。もうその一杯はネットのどこを探しても見当たらないので寂しい思いをしておりました。そうしましたら、とあるラーメン本ででかでかと表紙にかざらえている一杯に目がいきます。それが、この店でして「牛骨」という言葉にものすごく引力を感じます!なので麺切れ・スープ切れ前に滑り込むようにこの日訪問いたしました。



【それにしても写真のような一品!まるで撮影用の出来映えじゃん!】

 何があっても仕事は完璧ということですかな。ラーメン本でみたままのお姿で配膳が完了です。配膳前には、調理の合間を考えて、ご店主自ら箸置きと専用箸を並べるという礼の尽くしよう。一人オペレーションもこだわりと受け取ります。

 「もはやローストビーフでんな・・・・西洋わさびがあればさらにグッド!」

 これ以上贅沢を言ってはいけませんが、大阪・天満にそういう店があるのでついつい連想してしますやん(困)。されど、この見栄えからスープよりも麺よりもまず先に・・・・コイツをはぐっと行かざるをえませんわな。ちゅーことで味見しますが、これはもはや「肉料理」でんな!賛否ありましょうが、これ手間かかってまっせ!けっしてラーメン用のアレンジじゃなく本格的だったので・・・・北千住の夜に思わずむせび泣きます。ソースをつけて食べたいところですが、スープに浸して少しばかりのネギを巻いて三口で食う!旨し!ただし、ナイフフォークでないので、噛み切り難いという解釈もあるかも・・・。されどそれを鑑みても柔かく頂けます。ちょっとお値段は張りますが、価格的には遜色なし!特に「ローストビーフ好き」なアタクシにとってはナイスな一品です。

 それと味玉がまた艶かしいオレンジ色を醸し出していて・・・胸キュンですな(古!・・・化石じゃな)。黄身の具合が、ジェルとゲルが入り乱れたような面白い状態を保っています。まるでお茶会の和菓子のようでもありまんな!色白なんだけど味が十分に染み渡っているのが嬉しいです!

 さらに・・・・・ネギ!この細かさがまるで散りばめられたモザイク模様のように、スープの表に浮かびます!後で述べる麺に絡んでベストマッチのみならず・・・・出汁さえ感じる存在感なのです。これは、千住で栽培されている地元産らしいのですが、はやり鮮度ときめ細やかな包丁さばきには参りますな・・・。考えれば具はそれだけだったかもしれない。それでも、具の存在感に圧倒された一杯!さすが、表紙をかざえるだけの一品と申せましょう・・・・。

 ※具のおさらい:ローストビーフ大ぶり2枚!千住産のネギ微塵2種類!極上味玉!以上



【牛は・・・・やはり独特なパワフルさを感じますね・・・・】

 肉を食らうとき・・・・やはり牛の旨味には敵わないと思う瞬間がありませんか?少しそれに似たニュアンスも感じるのです。牛のエキスと言えばブワーっとテールスープを連想しますが、塩&ペッパーな味付けによる牛コク増幅ではなく、醤油と・・・あと何だろ・・・昆布か節系の和のテイストによる演出が光る一品。牛エキスと醤油が少し絡むとどうも、独特の甘コクを感じてしまう・・・・。

 「牛の独特のゆったりした脂感!大きめに漂うペイズリー模様!それと薄い醤油が合う!」

 アタクシ、「牛肉の最高のソースは醤油である!」とこの時点で確信いたしますわ!牛スープに塩!もシンプルですごくいい!しかしそれだけだとラーメンにはならんのでしょう。なので醤油の使い方にも、このラーメンスープへの変化テクニックをとても感じます。何といっても「脂がさらっと感じる」のがいつもと違うところですな・・・。

 ※味のグラデーション:牛骨のゆったりした甘み>醤油の輪郭>節系?昆布系?の和出汁>ネギ等の甘み他

 



【最近、崇高系な柔麺がブームなんでしょうか・・・】

 最近・・・柔らかい麺が少しブームな感じがしませんか? これは東京に来てから何度か思っていたのですが・・。個人的には、潰し込みが効いて小麦の香りが効いたのがええ!と思って来たのです。しかし、「くちゅり」とか「ちゅるりん!」とかいう柔らかめな感触で、上品でしなやかな女性を思わせるような麺が、ぐぐっときているのです。こちらも確かにその系統を感じた次第です。それでいて・・・・

 「ああぁぁ・・・微妙に全粒粉配合してまんがな・・・・・、アタクシのえこひいきポイント!」

 見栄えとか或る程度大事でっせ!漂うすがたに微妙にひろがる斑点模様が、たとえ風味を感じ取れるほど繊細な神経をもちあわせていなくとも、「上品でええもん食った〜♪」という満足感くらいは感じ取れますやん。

 明らかに前歯さばきは、束ねて「ぶっちゅり」と千切れる柔らかさはありますが、その前の箸でのリフトの上下ではいかにも旨そうな上品さです。上辺一枚の層が・・・半透明でヌメリを持ち合わせる部分でしてスベリを演出します。そして中心部は加水多めで一気に奥歯ですり潰されるという微妙な弾力・・・・。たしかに、あのローストビーフ調な肉との相性を考えれば、これが一番マッチする麺ですかな!それに、丁寧なみじん切りに混じると、麺のソフティーな感覚と、ネギの細かくラディカルな歯ごたえがコントラストを与えていて・・・ナイスです。

 ※麺の感覚:多加水なクチュリ感が気持ちいい!表面一枚のヌメり層がスベリを良くしていて、するすると胃に落ちて行く・・・。
 ※麺の形状:標準よりやや細いストレート。微妙な長方形な切り口。全粒粉を微妙に配合していて見栄えが素朴



 総じまして・・・・いろいろあったけど、きっちし食させていただきました。ご店主は、アタクシを気の毒がってお代金返金しようとしてくれましたけど、そんなんいちいち気にしてまへんて!それはそれ!また、食べに来ますと出口で言ったことはウソではありませんので、気にせず頑張ってください。「マタドール」。牛の扱いは簡単そうですが、人間の扱いは難しいですな、お互いに(笑)。なので詠います!

 マタドール
 またどうなるかと
 ハラハラし

 毅然な姿勢が
 心打つなり
   
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。



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