ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン695】 麺家 宝 (東京・田無)つけめん小

【もういっちょ!土日の自由時間に昼だけ営業店を突撃じゃー!】

 田無駅に・・・つけ麺の有名店が2つあるからズルいのです。アタクシがずるいのではありません。ヒムロクの後に、素通りで帰れる訳おまへんやろ・・・・。というか、前節ヒムロクでは「並」で辛抱しとったさかい、あんた・・・そのあともどっかで連食する確信犯やろ!と言われると、意義なしなのであります。速やかなる自供のため、情状酌量の余地を認めていただきたいのであります、裁判長・・・・。
 それにしても、今回は仲良し5人組の集団とのカウンター相席です。H大の付属高校の鞄が誇らしげな集団。全員食べ終わるまで仲良く待とうという友情・・・懐かしいな・・・・。もしも行列ピーク時だったら、店の人の指示に従うか、自発的に食べ終わった人から退去するのだよ・・・、オジサン昔関西のある店で注意されたことあるし・・・・と、やさしい目線を送り、それではと、麺の写真をとりだすのです。すると・・・・「あ、あれラーメンブロガーだぜ!」と仲間うちの声がきこえまんがな!明らかにアタクシのことですわな・・・。

 「ちゃう!ラーメンブロガーとちゃう!!ラーメンレビュアーや!!」

 と心の中で叫びますが、まぁ・・・・ブログにも引っ掛けとるさかい、結果的には同じ事かと自分のことを自分で笑うのであります(笑)。それにしても若夫婦が精一杯の回転ぶりで回していますね・・・。とても元気よくて頼もしいし声も大きく気持ちいい!一方で、少しせわしない感じもしまっけど、そんなん大阪で慣れっこでっさかい、かましまへんでぇ〜!
  



【浅草開花楼って感じがたしかにしますね!】

 壁に誇らしげなその「浅草開花楼」の文字。たしかにと見まごう・・・その風貌とモッチリ感です。ほんまに・・・・アタクシのイメージする開花楼と全く同じと言って良いほど、「つるつる」&「もちもち」のスペック麺です。最近、大阪でもこの製麺を使う店をポツポツと見ますから、目新しくも感じませんが、個人的には久しぶりだったので、「ごぶさた〜!」と声をかけたくなる風貌です。

 それにしても・・・このモッチリ感はさすがですね〜。意外と関西の人に受け入れられやすい関東の麺かもしれません。カッチリとしたうどんが関西では讃岐風としてすっかり定着してしまいましたが、元はといえな大阪もうどんでうるさい土地柄です。なにわうどんの風貌に近い「もちもち」な麺、「つるつる」な麺は、受け入れられやすいと思いますが、いかがでしょう? 麺全体で均一な弾力を生み出し、芯を感じるとかとは無縁なその腰つきがとてもしなやかです。加水で言うと、中からやや多めな感じかな・・・。そのため、伸びにくく、歯と箸で引きちぎろうとすると・・・「びよーーーん!」とした伸びがまた独特なニュアンスをたたえます。ということで、つけ麺初めての人でもとっつき易い極太麺なのではと、イメージをしています。

 「それにしても・・・・この碗曲ぶりは・・・玉五郎(大阪)に似ているな・・・・・」

 あ・・・また思い出してしまった!全く同じではないものの、こういう「ぷりぷり」とウネリを見れば郷愁が誘われるぜ・・・・。こちら今回は、小の麺量とさせていただきましたが、並で240gめどだそうです。なので胃袋に負担ないため、並で女性でもぺろりとたべられると思うその性能です。

 ※麺の感覚:モチモチ肌で、つるつるしている美人太麺。全体でぷりぷり感じる。加水は中からやや多いめ?
 ※麺の形状:ウネリがやや強く、捩れもそこそこある極太麺。てっとり早い話が・・・玉五郎(大阪)を思い出す・・・。



【日の丸フィッシュパウダー!】

 いやいや〜、麺匠ヒムロクといい・・・フィッシュパウダーのトッピングは競演状態ですな!こちらは、日の丸でっせ!周囲からつけダレに滲みますので、段階的なグラデーションを演出して見えますね。などと考えながら、レンゲを沈め・・・・サルベージにかかりますが・・・・

 「とろみが独特・・・・そして、なんと・・・・甘系!豚骨魚介のチョコレートソース!(例えやで)」

 見た目は魚粉なのですが、アタクシの感覚的には、動物系もそれなりに多く感じられますね・・・・。後口は魚粉が強く支配するのですが、タレのクチ周囲のまとわりつきなどと感じると、モミジでも入っとるんちゃうか?と思えるほどな・・・とろみが感じられます。そして、その次に支配するのは甘みです。そう・・・まるでつけ麺界のチョコレートソースというイメージをうけましたが・・・。というのは、粒子が荒い部分もありますが、基本的にはきめ細かいと思うため、その滑らかさと甘みでそう頭に浮かびました・・・・。さらに続けると・・・・

 「チョコレートにはスパイス、豚骨魚介には一味」

 ・・・・というコンビネーション対比が脳裏に浮かびますな。チョコレートでも少しスパイスをブレンドして仕上げることもあるそうな・・・・。これに似たようなことを、このつけダレにも感じ取っていて、ここでも一味が味の外枠をしっかりと形成していて、クチの奥の方でホットな演出をしてくれます。もしこのホットな演出がなければ、とても単調に重く感じていたかもしれない・・・・。それを旨くまとめているのがこの一味であって、一味自体の味は全然主張をしてこないものの、しっかりとした役割をした全体から感じ取れるきがしますが・・・。

 ※味のグラデーション:魚粉(煮干し&粉かつを)>豚骨コラーゲン>醤油返し>鶏?モミジ?>みりん??>一味等
  



【中継ぎとリリーフがいた方が勝率があがると思うのだが・・・】

 具の話です。並で760円という価格もリーズナブルなのだが、具がもう少し華やかになれば、随分と印象が違うのだと思うのですがいかがでしょう?せめて一枚チャーシュー肉でもあれば、随分感じが変わると思います。お宝というトッピング追加がありますが、デフォでももう少しかんがえていただければ、と感じ取っています。というのは、チャーシューが見事なまでの細かいサイコロ状に切られて豚骨魚介の海に沈んでいますので、肉食った気分がそがれるのですわ・・・。あとメンマは、やや醤油の味わいが濃い系のタイプでして、逆に濃厚スープにあって埋もれてしまうかもと一抹の不安を覚えています。なので、この一品は、トッピング排除で考えて、薬味として具をとらえた方が納得いく解釈になると思えます。

 ※具のおさらい:つけダレの中に・・・さいの目切りチャーシュー、ナルト、細かい輪切りのネギ、そしてフィッシュパウダー!




【スープ割りを楽しむ・・・・】

 器をカウンター上部にだして入れてもらうスタイルです。甘みがここで抑えられた感じがして、なかなか落ち着いた濃度になったという印象ですかね・・・。なので、アタクシもこの数年で随分と・・・・辛口好きになったものだと、自身の趣向の変化を振り返ってしんみりと味わいながら飲み干しました・・・・。まるで茶道のようにね・・・。




 総じまして、なにわの紋次郎を思い出すわ・・・・なんとなく・・・。浅草開花楼と甘めの濃厚豚骨魚介なつけダレでね・・・・。ということで、関東にきて懐かしい関西の味わいを個人的に思い起こさせた次第で不思議な気分でありました。それにしても、この甘みは関東にあっては独特なんでしょうね・・・・・・。これまでは東京出張ベースではありましたが、そこそこ東京のつけ麺も食って来たつもりでしたが、東京ではこんなの初めてですわ・・・・。なので、存在感は光る一杯であると深く感じ入っているので、今後も個性を守って頑張って欲しいと思うのです!しかし・・・・・やっぱり、この営業時間とロケーションでは、頻繁に通えるわけでもなく、また次いつこれるかわからんというのが、正直なところ。でも、必ず来ますよ。武蔵野台地に、個人的になつかし味があるんですもんね!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


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