ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3484】 をかしやそば (東京・西荻窪) 手打ちラーメン+燻製チャーシュー 〜西荻窪の謎めくディープなグルメ感満載の隠れ家ラーメン

こりゃ〜ディープなビル地下に質実な白河ラーメンがあったもんだ!
 西荻窪はとてもディープな街ながらも、実に居心地の良さを感じさせます。杉並区の人気の高さが伺える雰囲気ありありで、小さくも小洒落た飲食店や、古着屋が多くて、老若男女がいつも集う街。この近くに自家製クラフトビールを提供する店があって、ラーメン活動抜きにしてよく利用するエリアです。
 

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 ここに「をかしや」という菓子屋のような飲み屋があり、日曜日昼だけ白河ラーメン提供という情報あり。しかし、以前に近くに移転したらしく、「西荻燈」と店名を変えて営業している・・・と理解していました。そう信じていざ日曜日の昼に訪問してみると・・・・いかにもビル地下飲み屋フロアのゴーストタウン状態で、いかにも怪しい〜。本当にここで営業やっているのか?。人の動きが全然感じられない。
 
 
 開店時間近くになると、一人客がやってきて・・・なんとなくホッとしてしまいました。「をかしやそば」さんは、移転をして「西荻燈」になったnじゃなくて、「西荻燈の日曜日オンリーのセカンドブランド」として、継承されたという理解が正しいようです。ラーメンに関してはメニューは変わらないようですが。このややこしさがまた、怪しさに拍車をかけます。
 
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怪しさとスタイリッシュな店箱に反して・・・実に素朴極まるハートフルな出汁感!
 
 店のロケーションがすこぶる怪しいのですが、一歩店に入るとなかなか居心地が良いです。清潔感あるし、湖の底にいるような落ち着きを感じる証明感と雰囲気。接客もすこぶる良しで、さすが西荻窪の飲食店。個性がなくては何事も面白くないと言わんばかりです。この雰囲気なら普通に飲みにふらっと寄っても良い。今年は特に仕事で色々ありすぎてヤサグレ気分なオレですから、魂を癒すスポットを見つけてしまった感じです。そんなしみじみとムードに浸っていたところで、急に配膳が進む!ラーメンヲタクに引き戻された感じで対麺を果たしたのは、こんな麺顔でした。
 

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 おおお!白河ラーメンと分かってはいたものの、素朴さが溢れるプレゼンスが見事としか言いようがない!。とら食堂」はまだ行ったことないんだけど、分店やオーマジュの一杯などはそこそこ食ってきたつもり。それと遜色ないどころか、優しさ、穏やかさについては、すごくキテますよ!。燻製チャーシューが思ったほどより自然なピンク色で、そこも自分の趣向にハマったのかもしれない。
 

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 まずは優しい味に決まっているスープから味わい出しますが、想像以上の優しさに心が躍ります。実にあっさり度が高く、人によってはコショウを振りたくなるかもですが、薄味に潜む旨味を感じて欲しいかも。鶏ガラの芳醇さというイメージは低く、色気よりは素朴さ。優しい動物感なので、鶏の色気というより豚の優しさの方が効いているのかもしれません。醤油感覚は低く、従ってカエシも低め。なので昆布などの乾物の旨味が、いつもよりふんだんに感じられます。
 

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 小松菜とネギの風味がいつも以上に清涼感を与えて、淡い出汁とよくバランス取れてる。燻製チャーシューの旨味や縮れ麺のグルテンの甘みなど、後半溶け出したところが美味い感じ。また温度感もチリチリさせない熱さだから、穏やかにゴクゴクと飲みほせるようなスープ感です。
 

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まさしくハンドメイド感覚の塊!手打ち縮れのピロピロ麺!チュルピチフカフカな食感!
 
 カウンターの奥に、手回しの製麺機がありましたので、そう多く打てない少量生産ですね。綿棒も立てかけられて、好きが高じて商売始めた感が受け止められます。手打ちでぎちぎちに打ち固めたようで、加水は高めなのでフカフカとした歯ごたえ。汁をバクバクと吸い込みがちで、グルテンの粘りは低めです。これは汁を吸い込んでからの汁との一体感が楽しいタイプで、咀嚼で潰そうとするといきなり旨味が溢れる。糖化しやすいという感覚なのだろうか・・・。
 

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 何と言ってもピロピロ縮れの表情。麺の長さがやや短めなのもあって、一旦啜り始めると一気にズボボボボボ!っと高速に啜り切れます。その感駆け抜けてゆくピロピロ縮れの抵抗感・タッチ感がソフトに刺激を与えてくれ、快感を感じるポイントとなりましょう。もはや汁を吸って飴色にも見える縮れ麺。量があっても問題なく食い切れるので、大盛りがオススメ。
 

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圧迫感を感じさせないナチュラルな肉増し感!熟成感じる豚ロース肉がさすが!
 
 実はあまりお安い価格設定ではありません。中途半端に後悔したくないので、チャーシュー増しにしてしまいました。燻製とあるのでハードな歯ごたえをイメージしがちですが、むしろ柔らかい。柔らかさを残す燻製感で、ほのかに薫る風合いは、薄味スープにマスキングされることなく、素直に味わえます。タレの浸透より燻の香りが先行。しかしスープに浸るとゆくりと出汁感に浸透を受けます。ロース肉と思われますが、繊維質が繊細で、もも肉か?と迷ったところ。脂の燻製された部分がなんともあっさりとこく深いので、何か酒があれば本当はよかったのになと思いました。上品な風合いなのでいくらでも食える。圧迫感与えない肉の旨味。それでも熟成された旨味はさすがです。
 

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総じまして「西荻窪の謎めくディープなグルメ感満載の隠れ家ラーメン」
 
 ・・・としか言いようが浮かびません。これは平日夜の部の営業に大きに期待が持てる。酒を飲んだあと〆として食うにはベストマッチ。最近特に歳を感じるせいか・・・このくらいのあっさり味の方がしっくり来るね。若くなくなっても、色々と分かることが増えることはいいことだな。そんなしみじみ気分ですが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 
 
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【今週のラーメン3483】 煮干し中華そば 一剣 (東京・板橋) 濃厚煮干しそば+煮玉子+替玉 〜こんなところにブレイク期待でナイスコスパな本格濃厚煮干!

近藤局長を愛する街角に・・・煮干が香る〜
 この一週間は本当によく働いたのである。・・・本当にずっと汗を掻いたから身体が塩分を欲しておるのか、昨晩から妙に煮干しの味を求めてしまってるオレ。休日の朝起きて、一通りニュースや記事に目を通したあとは、「さてどこでどんな煮干しを食うか」などと考え始めてしまう。塩ラーメンでも良いはずなのですが、どうも煮干し欠乏症にかかってしまったようです。煮干大好き「ニボシスト」としては、一度スイッチが入ってしまうと煮干そばを食うまで落ち着かなくなってしまう。適当に某グルメSNSをのぞいて物色を始めだす顛末です。
 

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 滅多に行かないエリアへ行こうと埼京線あたりを探していると、たまたま見つかったのが「煮干し中華そば 一剣」さん。全く存じ上げませんでして、調べてみたら何やら「煮干ソバ 伊吹」をリスペクトされておられるとかの情報が散見されます。ほほう・・・と思わず声が漏れますが、この時点でもう訪問決意。新宿から1本で10分以内で辿り着けるのですから、板橋って本当に便利だったんだね。
 

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 久しぶりに板橋駅に降りてみると、驚いたことが2つ。あの長閑な雰囲気は工事が入っていてリニューアルの真っ最中だったこと。そして「近藤勇」の墓所が駅前にあるんですね。ちっとも知りませんでした。てっきり多摩エリアのどこかにあるものと思い込んでおりましたので。あれれ???おらが街の近くにもあったぞ??と後でググってみたら、墓所が3つもあるんですなー。これはちょっと面白い発見でした。そんな感じで墓所から1分もかからない場所にお店はあるので開店時を狙って突撃しました。
 

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名前に偽りなし!しっかりセメントカラー!確かにビター先行のニボニボ感覚!
 
 たどり着いたら丁度開店したばかりで、ご店主が暖簾をかけておられました。先客は2名。地元では定着している様子が伺えます。順番に食券購入して座ったところで、続々と後客がやってくるー。全体的に味噌ラーがここでは人気らしく、刻みニンニクとごっついチャーシューがウリのようです。6席カウンターだけのこじんまりした店内では、ワンオペスタイル。中華そば・味噌ラーメン・濃厚煮干それぞれ麺を使い分けているというこだわりがいい感じです。ちょっと今回は腹が減ってたので、替玉を先に購入しました。だいたい予習してきたので分かってはいたが、運ばれた麺顔はこんな感じです。
 

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 おおお!濃厚煮干にしては色が白くねぇか?と思ったら、それは単に細かい泡立ちだけで、レンゲを差し入れてみると、出た出た期待通りのディープモスグリーン!いやいや、ニボシスト用語で言うとしっかり「セメントカラー」じゃないか!。これはそそる〜〜〜。加えたのは煮玉子だけなのだが、トッピングが所狭しな感じで具沢山な印象を与える。なんだかプチ特製気分でコスパの良さが伺えます。
 

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 さて煮干としてはスープが肝心だが、ゆっくりレンゲを差し入れると、都内の濃厚煮干と言われる中では割とさらりとしたイメージとオレはとらえた。動物系の粘度は個人的にはあまり感じませんでした。そしてスープの状態は細かい煮干のエキスが粉感になって漂っており、片口鰯の味わい予想から入ります。そして味わうとその通り。確かなる煮干ビターな味わいが深く、塩気がグイグイと煮干の旨味を引っ張り出してます。香ばしい苦味とはこのことで、確かに食べ手を選ぶタイプだが、一度好きになったら離れられないニボシスト向けとしては大合格。くど過ぎず、しっかりアピール感をキープできてる煮干感です。
 

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 トッピングと薬味の味わいにもよくバランスした煮干感。例えば玉ねぎは煮干ソバでは定番だとしても、見栄えと淡い甘みを感じさせる紫玉ねぎは、カットのサイズ含めていい感じだし、青菜が実にマッチしてます。初めは小松菜かと思ってたのですが、どうも菜の花の様子。この野菜類の淡い苦味が煮干ビターにしっかり寄り添う旨さなのです。
 

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村上朝日のパツパツ麺!意外に食べ応えを感じさせる細さと質感
 
 セルフの給水機前に「村上朝日」の麺箱あり。このブランドでイメージするのはパツパツなストレート細麺。その通りの麺と対面するのですが、気のせいか今回の麺は、少し自分には薄く一回り肉厚な角麺に思えました。そのため食感も肉厚に感じる。低加水のパツパツさは当然な最大アピールであり、その千切った後でほのかにヌチリと感じる弾力感があるような・・・。これによっていつもより食べ応えを感じさせます。スープが濃厚なのもあって、替玉しなくても満足できそう?。
 

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 それに、少々スープを吸っても、中の乾き気味に感じるグルテンは最後までキープできてる。ニュルッとした表面には全体的に煮干エキスの泡とかカケラが張り付き、見るからに煮干ソバ。やや重めな感じで啜り切ります。細麺でも少々グラマスなので、のど落ちのシルエット感もしっかりとありますし、細麺だったのにダイナミックな印象が私の中では残っています。
 

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トロトロな豚バラチャーシュー!ここで一気に動物エキス感高まる!
 
 きっと味噌ラーメンの中ではぴったりとイメージにあっているんだろうな・・・と思わせる半ロールなバラ肉チャーシュー。周囲の脂身部分には深くつけダレが浸透しており、内側の脂身はすでにトロトロ状態です。たれの塩気と脂の甘みが実にナイスバランス。醤油感も香ばしく、これならいくらでも白飯が食えそうな、肉の甘みです。濃厚煮干の中にあって、これは口休めのような存在感。唯一の肉感なので、だから余計に旨く思えるのかもしれません。後から券売機を確認したらチャーシュー増しは150円とリーズナブル!ここでは肉追加が必定かもしれません。
 

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味玉にハズレなし!つけダレの味浸透味と玉子本来感の味わいがハイブリッド
 
 久々に深くタレが染み込んだ味玉を見ました。いや煮玉子と言う名称の通り、醤油系で少し煮たような色合い。割って中を確かめてみると、濃いめのつけダレがイメージされ、また時間をたっぷりとったのもわかります。浸透度合いが深く、白身は染まりきっている部分が多く、卵黄までたどり着いた感じ。卵黄はトロトロ部分とねっとり部分がグラデーションに共存する状態で、味わいは意外と熟成した甘みに染まり切らない。熟成感もあるんだけど、本来の卵の風合いも残ってる気がして、甘露な味玉とはちょっとイメージが違う。そこがいい。嗚呼、今回も味玉にハズレなし。
 

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これだけを食いに来たい!と思わせるナイスな味付き替玉!お値打ちな内容!
 
 替玉150円。今回はこれ食って腹パンになりました。近年、煮干そばのコンビとして一気に定着化した「味付き」「油そば風」という替玉です。これが実に完成度が高く、味わいもいい。煮干のダレを予め混ぜ込んでくれているけど、ニボニボとしているわけでなく、さらりと食おうとしたイメージ。
 

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 それにトッピングもふんだん。チャーシューのカットが替玉向けとしてはでかい。ナルトは縦にカットされており、これも珍しい。醤油ダレの甘みもあって、汁そばとは少し味傾向を変えているのも、箸を進ませるポイントですね。
 

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 やはりパツパツ麺がここでも風味いいねー。食べ応えをここでも感じ取り、もうしっかり過ぎるほど腹パン状態になってしまいました。煮干そばでないと替玉は無理。だって麺をメニュー毎に変えているので。これ単品でもいいから、相当する金払うから売ってくれーっと思ってしまうけど、「汁なし」って別メニューがあるので、次回それを狙ってみようかとすでに企み中です。
 

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総じまして「こんなところにブレイク期待でナイスコスパな本格濃厚煮干!」
 
 ・・・と言う感じで、今回は発見の喜びを少し感じます。いやー!もっと早く訪問すべきでした。池袋をスルーして一度は行く価値ありかと。慌ただしい池袋に疲れたら、一駅移動してゆっくり味わいたい。そんな利用の仕方もありですね。しっかり応援気分が高まったところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン3482】 ラーメン 健やか (東京・JR三鷹駅) 煮干ラーメン + 炊き込みご飯 〜一週間の疲れと乾きを癒す、高品質円やか淡麗煮干そば

馬車馬のように働いた一週間〜〜〜静かに落ち着く一杯
 11月に入り立冬を過ぎようとしているあたりから、仕事の佳境でありました。この一年のちょっとしたイベントが一区切りつくためですが、本当の意味で朝から走り回り、夏のような汗をかいて、朝昼とろくなものも食えずでぶっ通しでした・・・。ある程度、リミッターが切れたらあとは案外やり切れるもんですね。ただし年齢による体の衰えは如実に感じまして、無理は本当にできなくなったなと、しみじみ思うとある金曜の夜でした。今日一日、この一週間の終わりに、何かいいものを食って締めくくりたい。そんな思いで中央線に乗り込んだものの、三鷹駅まで来てしまったではないか。
 

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 何気なく、三鷹駅を北口方向へ降りてゆく。もう習慣で「さくら井」へ向かう体制になっておりましたが、「猛烈に腹が減っている」「雨が降ってる」ということで、さすがに躊躇してしまったオレ(さくら井は少し歩くし、行列待ちが・・・)。そんな感じで駅前で立ちすくんでおりましたら、急に「健やか」さんの「炊き込みご飯」を思い出してしまった!。ラーメンも旨いが炊き込みご飯がこれまた旨い!。もうこの瞬間に近場の「健やか」へと向かってしまうのでした。
 

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 三鷹駅は南と北で雰囲気がすごく違い、北は少し暗がりが目立つイメージ。特に東側へ歩くと街灯が弱く、少し寂しげにも思えます。そんな中、鮮やかで深い青色のさわやかなテント屋根が、光でぼんやりと浮き上がって見えてきます。内外とも清潔感に溢れる店構えで、凛とした空気感がいい店。BGMも落ち着くアダルトなラインで、オッサンでも若い女子でもふらっと入るには、もってこいの雰囲気。もはや何食っても旨い店感覚を醸し出しております。混みすぎることもなく、いい感じで客回転もよろしい感じ。まさに癒しの空間でありまして、これはいいタイミングで入店機会をゲットできたという感じ。
 

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淡麗煮干の中でも円やかに感じさせるライトな甘味!気分落ち着く沁み入る美味さ
 
 この店で唯一オレを悩ませるのが「クラフトビール」。アルコール類はこのボタンしかなく、しかも355ml缶で800円です。ラーメンよりも高い缶ビール。これには店主のビール好きが影響しているらしく、厳選に厳選を重ねてこれ一種類なのだそう。絶対に旨いに決まっている!。しかし、貧乏根性でいつも思いきることが出来ず、今回も券売機の前で相当考え粘ってしまったのだが、後客が来たのでさっさと諦めてしまいました。そんなこんなで、煮干と炊き込みご飯に今回は意識を集中させます。それはこんな麺顔でした!。
 

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 おおお!めちゃめちゃシンプルな麺顔構成なんだけど、この質感の高さからくるオーラは何ぞ!。煮干しにしては、艶やかなスープ感だし、また麺のプレゼンスが食う前からビシビシと伝わってくるではないか!。何と言っても三つ葉が薬味としては、凛々しい雰囲気を全体に与えてる!。鶏肉の淡い色合いとコントラストを形成した見栄えが美しい!。
 

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 実は月曜日に「裏健やか」として煮干し専門として営業の店。だから金曜日に煮干しというのも勿体ない気がしますが、貝出汁だけでなく煮干しが旨い店。都内でよく見かけるニボニボな苦みを感じさせるタイプではなく、甘さをさらりと感じさせるのだ。なのでおそらく鯵とか白身の煮干しが含まれると思うし、また平子などマイルドな煮干しも多様しているものと感じさせます。決して魚粉を溶かしたような濃厚な甘さでななく、後味にさらりと過ぎる甘味と感じます。
 

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 アニマルオフとは思えないのだが、鶏ガラの丁寧な煮出汁があるものと前提。そして昆布の落ち着きも十分に感じ取れます。醤油味なのだが全然醤油は、下支えにまわって表にでてこない感覚。後味に微妙に響くカエシの風合い?・・・と思えば、実は隠し味の貝出汁だったりして???。正体をつきとめようとすれば、薬味の三つ葉の清涼感が吹き抜け、これはこれで美味しいのだが、後味を見失ってしまった。
 

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パッツパツな低加水ストレート細麺!スープにミスマッチのようで実はベストマッチ
 
 こちらは自家製麺。しかもパツパツな麺がウリなので、デフォルトでも相当のパツパツさが楽しめます。ここが人によっては店を選ぶかも。ただ万人受けばかりでは面白くもなく、私は個性的な味が好きなのでこの店を大きく評価しています。それにしても、他店のカタメ指定よりは、デフォルト状態ですでに凌駕しておりますよ。その分、粉の風合いがハンパないわけで、円やか淡麗な煮干しの旨みをしかりと受け止めるどころか、跳ね返して主張しているとすら感じるイメージです。
 

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 単にカタイのとは違う。熟成を感じるような風味をスープの融合を楽しみたい。前歯でパツパツと反発しますが、しっかりと低反発に潰れています。そこから芯にあるグルテンの渇きを感じますが、すでに味を感じるような粉の旨みあり。実は何もつけずに塩だけで食えると思う・・・そんな質感。通常なら濃厚煮干しに合わせてもよさそうなタイプなので、こんな円やかスープには不似合いかと思うかもしれない。しかしそんなミスマッチ感が、結果として相性が悪くなく、ベストマッチと思えるから面白い。個人的には、以前にここで食った煮干しの塩味と、この麺のコラボが素敵だったっけ・・・・。また月曜日の裏に日に来なけれならなくなってしまった。
 

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薄味のようでしっとり感ある肉質!微妙に洋風にも感じさせる胡椒加減?
 
 煮干しの場合、チャーシューは鶏肉に変更となります。こだわりなんでしょう。個人的には薄味だからこそ豚と思っているのだが、郷に入っては郷に従おう。鶏も豚もどちらも低温調理の出来の良いチャーシューなのだから。胸肉と思われますが、とても筋繊維がきめ細かく、薄味出汁の浸透が深いために心持ち引き締まった印象です。ただ歯を立ててみるとサーっと切れ込みが進む。どの角度からも歯が通る。実に旨くて・・・・やっぱり800円のクラフトビールを後から欲してしまったではないか!。面白いのは、気のせいか洋風な印象も微かに感じさせます。何がどうということないのに。塩気にそんなフレグランスがあったのか?。はたまたホワイトペッパーでも影で密かに滲んでいたのかは不明。だからこそビールに合うと思わせる。
 

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貝類と肉質感混じる深いあじわい!この炊き込みご飯が訪問目的だったかも!?
 
 実はある意味、この炊き込みご飯が今回のメインだったかもしれません。駅前で猛烈にこれを食いたいと思わせた引力には、敵わなかったオレ。何がそんなに惚れさせると言えば、ハンパない旨みの濃ゆさが魅力的なのです。もう出汁を吸いまくって飯が深い褐色で光ってます。何を吸い込んだらそんな色合いになるのか。それは、ホンビノス貝と鶏皮と他にいろいろ肉などの出汁が入り込んでいるらしい。この深い旨みの集合体に、微妙に煮干しスープを垂らして、少し湿られてみるともっと旨い。今回はチャーシューのゴロゴロ感にやや不満を覚えたものの、出汁の深みには変化なし。こちらに来られた際は、是非こちらの炊き込みご飯も合わせてみることを、激しくおススメいたします!。
 

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総じまして「一週間の疲れと乾きを癒す、高品質円やか淡麗煮干そば」
 
 ・・・と言う、なんだか捻りが全くない締めくくりでごめんちゃい。いい一杯といいサイドメニュー。一週間頑張った自分へのご褒美としては最高でございます。最後に飯粒、スープの一滴まで飲み干してからご挨拶して店を出ました。心残りはビールなのだが・・・このあと駅前の馴染みの店で軽くあおってから、また家路へとつきました。癒しの一杯に感謝!。そんな気持ちを忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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TOKYO CRAFT (東京クラフト) ペールエール 350ml×24本
 
クラフトビール フォア ザ ピープル ブリュードッグ流 あたらしいビールの教科書

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【今週のラーメン3481】 麺や 七彩 八丁堀店 (東京・八丁堀) 喜多方肉そば(醤油)大盛 〜肉の迫力!そして素材感この上なさと魂打ち込みの手打ち麺!

憂さ晴らしには大食いが一番!肉そば大盛りで行こうじゃないか〜
 サラリーマンたるもの、忸怩たる思いもあるもんです。特に役員・幹部との折衝となれば、もはや折衝じゃなくご意見伺いなんてな状況ですよ。半沢直樹なんてのは妄想の世界。ご意見、ご指示に沿って粛々と卒なくこなすオレです。ところが、言ったことに従ってただけなのに、急遽言う事変わってしまってる。しかもタチが悪いことに、前の指示出し内容をすっかりと記憶から消去してしまってる!。これ・・・意図的なのか、天然なのか。せめて天然だと思いたいのだが、「言った」「言わなかった」の子供じみた応酬には不幸しか見えないので、忸怩たる思いを今回はしたわけですよ。今回はもう完全に頭の中がヒートアップです・・・・。
 

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 そんなことがあっても通常業務はあるわけで、今回は中央区界隈をうろうろ。今回は少しくらい憂さを晴らさせてくれ!そんな思いでやってきたのが「麺や 七彩 八丁堀店」。東京ラーメンストリートにあったころは、相当通ったブランド。もう心を癒してくれそうな、そぼくな喜多方ピロピロ麺を求めて、憂さ晴らしです。
 

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 それにしても東京は憂さ晴らし野郎が多いのか・・・ランチタイムに訪問したら行列ですよ。店内からあふれ出た行列。都会はストレスが多いのか、黙々と並ぶのみです。全員サラリーマン、さすが八重洲から八丁堀にかけてのビジネス街だけあって、スーツ姿が多い。オレの使い古された鞄がちょっと恥ずかしさを覚えるが、少なからずみなさん、理不尽とか忸怩を飲み込んで、生きているのかしらん・・・と思えば、不思議と気持ちが少し和らぐものですね・・・・。嗚呼、今日の昼飯は思いっきり食ってやる!
 

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生(なま)醤油の優しさ感じる醸造感に、豚のゆったりエキス感が丁度良い!
 
 なぜ今回わざわざとこの店に来たのかと言うと、「素朴な麺」と「無料の大盛り」に癒しを求めていたからです。しかもこちらは、注文を受けてから麺を打ち出すという、実にハンドメイド感覚を全面に押し出した店だから麺好きなら一度は行って置くべき店。丁度麺打ちコーナーの前の座席をゲットできたことから、作業の流れを観させていただきました。ちょうど自分の配膳の順番と思える麺打ちには、気持ちは入ってしまうね。丁寧な麺打ちを一通り眺めた10分相当後に配膳されたのが、この麺顔です。
 

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 おおお!思い描いていた通りの素朴感ある喜多方系。そして肉盛りの説得力。母親の優しさありながら、父親の力強さを感じるような憧憬を思わせます。想像以上に大盛りの圧迫感がないものの、丼に麺が詰まった感覚もあるし、何と言っても放射線状に広がる肉のアピールは、ストレス発散には実に好都合!。
 

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 麺からかっ食らいたいところを抑えて、まずはスープを味わうが・・・見た目とは裏腹に薄めのカエシで、サッパリと食える感覚。スタフのシャツ印字から伺えるのは「弓削醤油」の生醤油。これお「きじょうゆ」と読むか「なましょうゆ」と読むかで違いが大きいのだが、おそらく「なましょうゆ」と思え、火入れはしていないタイプかと思われます。どくとくのさっぱり感が広がりますし、塩気に尖りが一切ない部分がとても印象的。
 

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 この上品な醤油感に寄り添うのが豚のコク。豚の肉と骨をじっくりと丁寧に煮出した感が伺える清湯タイプのベースで、鶏とは違うやさしめでしっとりしたな甘味を感じるタイプ。もちろんここに節系や昆布類、また野菜など溶けていると思うが、兎に角優しい味わいが嬉しいし、それで日頃のストレスも和らげる。そして表層を覆うのがラード。これで動物系のコクが味わい全体をコーティングしており、単なるあっさりラーメンでは終わらなく仕上げているのです。
 

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まさに目の前での打ち立てほやほや〜の縮れ麺!素朴さと優しさの競演
 
 今回の座席はこの店の特等席だった!。すべて麺打ちが見て取れました。私はラーメン意外にも、自家製手打ちパスタという趣味を持ち合わせておりまして、このイメージがあったからこそ、いちいち楽しめた!。日頃パスタマシーンで伸ばし工程を楽してますが、こちらは麺棒の手作業。私は強力粉専門ですが、薄力粉仕様(配合?)という難しさを熟練の手さばきですね。冒頭に粉にまぜる練水にトロミがあったのは発見でしたが、今度の自宅パスタでは、オイルっぽいのも混ぜてみようと思った次第。
 

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 中盛り200g、大盛り250g。だいたい男性客の半分は大盛りだったような記憶。これが難なく旨さで食えるから心配はありません。一日でも寝かせた麺の方が、しなやかで柔らかいと思い込んでたオレですが、じつはその場で打ったままの方が、柔らかく感じるのはオレだけでしょうか。麺の柔らかさは、打ち込む回数と強さ(潰し)よりも加水率の方が影響力が大きいと言うのも、今回で新たに知りました。明るいというより、やさしいモチモチとした歯応えが非常に印象的でした。
 

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 また汁の吸い込みは意外にしないのね。スープで濡れた部分で咀嚼で一体感を堪能しますが、人によってはスパイスを欲するかも。手で揉まれたボコボコとした縮れが、ランダムで非常に素朴感をアピールするところ。薄い膜を貼っているかのように、トゥルトゥルと口元から舌触り・・・・喉奥へと駆け抜けてゆきます。本当にあっと言う間で食いきれる。これなら、つけ麺大盛り400gでも挑戦したくなるー・・・・。
 
 

 

 
 
深い醤油ダレの香ばしさ!肉の絨毯を一枚づつ剥がして行く楽しさ
 
 麺の大盛りも期待だったが、今回は気分的には肉をがっつきたかった次第。麺顔一面に広がるチャーシューには安寧を覚えます。興奮しすぎて冒頭では見落としてたが、ばら肉にもいろんな部位があって、脂身の少ない部分と脂部分の二種的な構成でありました。醤油ダレは深く周囲に染み込んでおり、中は薄味浸透でシットリとピンク色をたたえます。さりとて脂身と肉身のパラレル層はしっかりと見えていて、一口食らう贅沢をしても、まだまだあるぞチャーシュー達!。これを片っ端から一枚づつ、麺にも絡めず、肉だけを堪能させていただきました。
 

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 本当に肉繊維がパクッと割れて、そこにスープが浸透してゆく様が旨さをそそる。またラード層に敢えてばら肉を置いて、脂をプラスさせたチャーシューを食らう。味がするようで実は豚味がゆったりと感じとれるのだ!。白飯も酒もこの瞬間は欲しくない。ただトラディショナルな旨いばら肉チャーシューと心中したいだけなのだ。
 
 

 

 
 
総じまして「肉の迫力!そして素材感この上なさと魂打ち込みの手打ち麺!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。これだけ肉も麺も弾ける感動だと、英世一枚奮発しても惜しくはない。極上のストレス発散で、また明日につなげたいと思います。もともと単細胞な性格ですから、旨いもん食って寝て忘れる。そんあアホなオレですが、アホはアホで良かったなと、こういう時は思うのです。そんなとにかく明るいアホさを鑑みて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3480】 らーめん飛粋 (東京・蒲田) らーめん(ばら肉)+キャベツ+キクラゲ+サービスライス 〜一気に家系ニューウェーブの代表格みたいな期待の高まり!

営業時間の長さに救われる!しかもとってもナイスで旬な家系ラーメンに!
 ランチタイムに打ち合わせをぶち込まれて、それでも食事と仕事は分けて考えたい。だから、ずっと打ち合わせ終わるまで辛抱続きの午後でした。漸く会議が終わって解放されましたが、外は雨。濡れないように地下を通ってJR田町駅までたどり着きまが、猛烈に腹が減って死にそう。ここで通し営業の店を探したいのだが、しかしこれから横浜方面に向かう必要あり。例えば「ひょっとこ@有楽町」などは逆方向なので使えないのが痛い・・・。また品達でサクッと済ませるのも手なんですが・・・・。
 

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 また蒲田で宮元行こうか。先日行ったばかりなので、ほかにどこかないかとゴソゴソと、蒲田周辺のラーメン店ランキングをスマホでチェックして探してゆくと、ヒットしたのが「らーめん飛粋」さん。なんと昼の部は16時まで営業しているという優れもの。もうここ行くしかないね!そんな感じで午後3時丁度に、お店に到着ですよ。これじゃ昼飯じゃなくて、おやつじゃないか・・・。
 

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 誰も家系ラーメンをおやつ替わりに食うやつおらんだろうと思っていると、先客3名。サラリーマン風でもなく、普通におやつで食ってるのか?。蒲田は午前中から酒場の盛り上がりがあったり、ここへ来る途中でもガンガン飲んでいるオヤジもそこそこ居るので、ミラクルワールド。ラーメン食うのに時間の常識ってものは必要ない。その不必要さに、今回の私の空腹は救われたのでした。
 

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何も足さなくていい・・・いい塩梅のじっとりコラーゲン感覚と醤油カエシのバランス!
 
 この店は二回目の訪問で、すごく前回のイメージが良い店。家系滅多に食わない私が、家系のすばらしさを久しぶりに感じたかもしれません。直系っぽくないし、どこの系列ともあまり意識させないところが、肩の力が抜けていい。またご店主はなかなかのイケメンで、ナチュラルな感じで体育会系的家系を提供しているスタイルがいい感じ。今回は、前回と少し変化させて、「キャベツ」を追加したことと、「ばら肉」を選択してみました。それがこんな感じの麺顔です。
 

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 おおお!何だか久しぶりに家系に美しさを感じたぞ。スープの明るい濁りはさておき、ばら肉チャーシューのしっとり感と三層に重なる脂と肉の平行線がいい感じ。またキャベツの青さが実に健康そのもので、くたっとしているのに凛としているようだ。キクラゲも相変わらずで、ちょっとすごいオーラだぞ!
 

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 まっすぐに肉に食らいつきたいところを抑えて、まずはスープを丼にクチを直につけていただくが、家系らしいワイルドさが低く、どちらかと言うとマイルド濃厚で、上品さすら覚える感覚。ジリッとしたパンチが低いようで、これはこれで寂しい人がもし居たら、テーブルセットのニンニクで十分リカバリーできそう(まだ仕事があったので使えなかった)。まさに醤油ダレの輪郭も程よく、しっかりと豚骨の醤油味って感覚を伝えるに十分。
 

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 しかしエキス感をよくよく眺めては味わうと、何も豚骨だけではなさそう。鶏系のコラーゲンもしっとりと投入されていると思われ、ダブルのコラーゲン感で、口の周りが貼りつくようにカピカピになります。こういうスープだとティッシュを多めに使いがちだね。またそれだけでなく、トッピングと麺から滲み出るエキス感で、よりあっさりと食えるような気がします。特にキャベツの甘味と水分は、何かしらスープに好影響を与えているように感じます。
 

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クスクスと風味よく切れ込みつつ、しっかり濃厚スープを絡めとる!品の良い剛麺!?
 
 カタメをコールしたけど、ほどよい風味感がのこる茹で上げでした。家系らしいフォルム。やや長方形の切り口で、縮れというより強い捩れとも言うようなウェーブが、ワイルドにも見えます。麺の密度感は低めなので、加水がやや低くてもパツパツと低反発するようなことはありません。全体的に汁を吸い込みやすいタイプではないので、短くズボボっと啜って、ワシワシと引き込みながら食らう。
 

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 奥歯で力を入れて潰すと、汁の旨みと麺の風味がじっくりと一体化していゆく。汁で膨らんだりはしないのだが、なんだかふわっとした潰れこみ方が意外です。私は海苔で麺を巻いて食うのも好きなのですが、海苔は飯にも残しておきたいので、一枚だけトライ。パリパリという部分と、ペットリスープに溶け込もうとする部分の貼りつきなどで、面白い食感が楽しめます。途中キャベツの細かい欠片をひっかけたりて、狭い丼の中はまさにカオスでした。
 

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+50円でこのキクラゲの高い質感はお得としか言いようがない!
 
 ここでは、個人的にはキクラゲは必須アイテム。+50円という安さの上に、キクラゲ自体の質感がよい!。博多麺等で馴染み深いキクラゲなので、ゴリゴリ感がイメージ強いけど、こちらのはふわふわとした不思議な感覚。まさに「肉厚」というのを覚えるキクラゲで、ひょっとしたらイメージが変わる人いるかも。ともあれ一級品と思しきキクラゲですので、激しくおすすめです。
 

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まさしく健康的なグリーンキャベツ!汁に沈めてヘルシーに食らえ!
 
 キャベツの黄緑色がなんと美しいことか!。茹で上げピッタリな感じで、シャキっとしつつも中まで熱が通り切ってて、特有の甘さを感じさせます。何もしなくてこのまま食える温キャベツ状態。しかし折角ですから、豚骨醤油のスープに一旦沈めてから食いましょう。マイルド濃厚な味わいが染みて、食欲がまた復活するような感じになります。
 

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薄味で脂身と肉身の旨さを素直に感じるとるばら肉!しかもボリューミィー!
 
 豚のばら肉チャーシュー。とても美しい断面に見とれていると、食うのが勿体ないので最後まで取っておこうと思いました。ただそれだけじゃ寂しい・・・と思ってたら、実は中に端っこのブロック肉がゴロゴロと入っておりまして、これらを噛み締めながら、野菜や麺を交互に食らうという流れ。実は肉のデフォルト量が大きいのがこちらのウリ。そして質感高い。皮に近い部分は焙りの余韻を感じさせつつ、カットされた脂身と肉身はそれぞれが、とてもシットリとしており、家系の上じゃなくて、酒のつまみとして上品にも食えるという逸品。どこから食っても柔らかく、スポンジのようなソフトさもある。前回チャーシューメンにして埋もれてみたが、デフォルトでも結構楽しめました。
 

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肉と海苔とライスで最後は締める!
 
 午後3時回っても、ラインサービスでライスが付きます(恐縮)。肉を一切れライスの方に載せて、即席ミニチャーシュー丼の完成。しかしそれだけでなく、ちゃんと海苔をスープに潜らせて、白飯を巻いても食いました。スゲーこれだけ、トッピングを重ねて、上質な一杯と肉を食らって、ライスで〆て、トータル850円とは恐るべし。まさに今日は救いの神のような一杯でありました。
 
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総じまして「一気に家系ニューウェーブの代表格みたいな期待の高まり!」
 
 ・・・と言う感覚でして、家系もまた新たな注目を集めているので、益々勢いを感じる次第。元々コスパの高い家系ジャンルに、質感が更に備われば無敵になるかも。蒲田の一番熱い新店舗ということで、今後も定点観測を続けます。そんな応援気分のまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3479】 光麟堂 (東京・御成門) 味玉らーめん(塩)+チャーシュー 〜丁寧さが味にも感じる実直な淡麗塩らーめん!寄り道して食う価値あり!

御成門から新橋へ抜ける〜。マイ・ランチラーメンルート
 晴天が続いた週とは打って変わって、曇天が包む平日の朝。さて今日の外出はどのルートでアクセスし、効率よく昼飯ラーメンをゲットするかという事で頭が一杯です。大抵出勤途中の電車ではこんなことを考えて、ラーメンデータベース睨みながら、スケジュール帳と格闘します。こんな時は、iPadの2画面機能が非常に重宝して、最近どうも新機種乗り換えにも悩みだしているオレ。食欲と物欲の煩悩に支配されてオフィスに到着。ほんとに最近、電車の中で新聞とか勉強もしなくなってしまったが、そんなんで将来いいだろうか・・・。
 

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 乗換駅で下車して付近でラーメン食べるのも効率的ですが、駅から駅へ歩いて移動しながら、途中で一杯広い食いするというプランもとても効率的。「大井町~西大井町」間のパターンでよく使いますが、今回は都心なので、「御成門~新橋」間で実行することとしました。新橋までたどり着けばいくらでもあるのですが、御成門周辺もいいとこあるよね。「き楽」なんかその代表格。ちょうど冷え込みが始まる時節だし、味噌系なんかもいいかもーと思いつつ、今回は、「光麟堂」へと行ってまいりました。
 

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 前回、「限定 煮干しらーめん」を食して満足感があったものの、どうも塩らーめんへの思いを引きづったままなので、それを悔いなくするために。そして週末に家で爆食い爆飲しすぎて、これ以上こってりしたものを食いたくないと、胃がもたれ気味。さっぱりと旨い塩らーめんがどうしても食いたいのでした。開店直後を狙って訪問してみたら、なんだ余裕じゃんとほくそ笑んでたら、その後3分間の間に一気に満席になり、外待ちが発生!。おおお、もうすっかりと人気定着してるやん!。早めに計画たてた訪問で良かった良かった・・・。
 
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本当に丁寧さを感じる鶏ガラ煮出し感!落ち着き与える節系の旨味もナイスで薬味が響く!
 
 今回は妙にiPhoneの写真アプリのご機嫌が悪くて、写真全体が暗く写ってしまった。座ったカウンターの照明がピンスポットのように強く明暗つけてくるので、ピントを合わせづらく、また露出がばらばらになってしまい、大変手間取りました。ちょっと加工をしてしまったけど、今回はご容赦いただきたい。そんな前提での麺顔はこんな感じです。
 

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 おおお!淡麗の風景の中にゴージャス感覚が沁み渡る!キラキラきらめく清湯には香味油が漂い、そしてそれを覆い尽くすかの如く肉が広がる。その肉も実に上品な作り込みを感じるため、チャーシューメンとしてはとても都会的で美しいようで、素朴な肉肉しさをキープしているような不思議な印象です。
 

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 実はこちらの塩スープに惚れてるオレ。大山鶏ガラを丁寧に時間をかけて煮出しているから、エキスがとっても芳醇なのに全く重くもない。余分なものがないという感覚で、とても明るい鶏出汁感覚。まさにストレスなく煮出した賜物といった風情が沁みるのです。しかもそれだけでない、全体に趣を感じさえる落ち着きがいいね。これは明らかに魚介出汁の合わせでしょう。煮干じゃなくて節系の輪郭が如実に濃ゆいのが印象的。単に鰹節を投入しただけでなく、蕎麦でよく聞くサバ節など、きっと複数の旨みを滲ませているに違いないのです。動物系の明るさと、魚介系のしっとりさ。それらバランス感ある中で、塩ダレの角が丸いのがいい!。
 

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 汁の温度管理もナイス!。香りが飛ぶことはありまえん。トッピンングのカイワレは、見栄えメインで風味は淡いが、ほのかな清涼感には役立っているし、また肉と巻いて食うと仄かに旨さがアップするようです。しかし薬味の存在感がここでは大きい。まず大葉。この適度な盛り付けだけで、じわじわと清々しい香味が広がるし、この香味は食欲をダイレクトに刺激する感覚です。スープに溶けるとワンランクアップの旨さ。また軽く柚子の風味が効いています。柚子苦手の方もおられますが、そんなに邪魔にならないで、通り過ぎるだけです。中盤から慣れてしまったのか、飲み込んでしまったのか、柚子はどこかへ霧散した感じになる。でも柚子塩というフレーズがあるように、塩ダレの旨みには絶好の香味だと私は思う次第です。
 

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多加水の滑らかさとプツプツ歯応えに、全粒入りの風味を感じるストレート細麺
 
 もう店先から「三河製麺」の麺箱があふれています。わざと見せているのか(笑)。それだけ信頼のブランドということでしょう。とにかくどんな表情の麺でもオールマイティーですからね。明確に全粒が見て取れる配合の高さでいかにも風流。その上多加水なりの透明感もある表情で、塩スープの透明感とベストマッチに見えます。
 

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 兎に角つるつるとスベルのが楽しい。口当たりが非常にライトでズボボボボーーーっと本当に気持ちよく啜り切れる。前歯の当たりはプツプツとリズミカルに切れるタイプで、多加水とは言えモチモチという感じはあまりしない。スープの浸透もなかなか前向きで、奥歯へ運んで潰すときには、出汁のエキスと麺の風合いがすでに一体化が出来上がってました。実は麺の撮影がとても苦労した・・・・。ちょっと写真アプリを変えてみようかな。実物はこんなに暗い感じじゃないので、繰り返しあしからず。
 

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二種チャーシュー絶品!豚のロースはスポンジ感覚で、鶏の胸はしっとりパフ状態!
 
 希望により、全部鶏肉にもできるんだそう。でもやはり豚も欲しいのが本音。ミックスにしてもらいました。低温調理の豚ロース肉がまた格別。脂があまり差していないように見えて、実に旨みを感じさせるもので、当然ながら低温らしいシットリとした舌ざわり。どの方向から前歯で噛んでも千切れるという、肉繊維のきめ細かさに、薄味がいい感じ。まるでスポンジのようでして、奥歯で噛み千切るとその瞬間には、本来の肉汁とスープの旨みが混然一体となって吐き出されます。嗚呼、夜なら冷酒を欲するぜ。
 

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 鶏の胸肉もどうような感じですが、もっと淡白で上品で湿り気が高い・・・・そんなふわふわパフパフ感。柚子が少し香ったところも、淡麗感を高めて旨し。この肉はそのまま食っても、スープに浸しきっても、それぞれで甲乙つけがたい旨さを表現するから、堪りません。嗚呼、夜なら焼酎ロックで合わせたい仕上がり。
 

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味玉にハズレなし!塩だれの浸透深くカエシの旨さで卵本来の味を楽しむ
 
 ここの味玉が好きなのは「塩ダレ」だから。出汁が浸透して熟成するような旨みもあって、その上さらに「茹で卵には塩!」という単純明快な旨さも感じて、そこが好きなのです。ナチュラルなようで深みのある旨み。卵の本来味を大きく残す味玉としては、味玉フリークとしては楽しい次第。嗚呼、今日も味玉にハズレなし。
 

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総じまして「丁寧さが味にも感じる実直な淡麗塩らーめん!寄り道して食う価値あり!」
 
 ・・・と言うしかありません。開店当初から、お母さんと二人三脚な営業スタイルも、なんだか毎回ほっとさせるし、味にもそんな実直さが滲むか。こちらは間違いなく、また訪問を重ねます。たまには醤油を食いますねー。そんな応援気分を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3477】 柴崎亭 (東京・つつじヶ丘) 鴨中華そば 〜鴨にして驚愕のナイスコスパ!並んでも惜しくないレギュラー麺

限定も素敵だがレギュラーがいいのだー
 柴崎亭さんは、毎週末の限定メニューが素晴らしい。よく毎週思いつき、まめに行動を続けるなと・・・本当に感心するばかり。そしてこの日の限定は、ビーフカレーラーメンとのこと。A5ランクの牛肉使用とのことです。このツイッター情報目当てお客さんばかりで開店前から溢れている。なのに一人レギュラーメニュー食ってるオレが、変わり者のような状況でした。それにしてもカレーだと尻が重くなるのか、調理が長くなるのか、一向に進まない行列に、店内に入るのに1時間以上ー。秋の冷え込みが始まり出したので、ちょっと今回は身体にコタえてしまいました(。-_-。) 。
 
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 しかし正直言って、カレーの香りと誘惑にはハマりそうだった。それでも拘りたかったのは、「鴨中華」のコスパの良さ。しかも抜群。この鴨中華そばは、650円。鴨と冠がつけばプレミアム仕様にしたくなるものを、あえて庶民的中華そばに封じ込め。ベースの中華そばがしっかりしてこそですね。
 

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  そんなこんなで並び始めて、今回は1時間20後にようやく配膳の瞬間を迎えましたー。嗚呼、腹減ったというより疲れましたわー。だから今回は特別ありがたく思えました。入店して分かってのは、この日の限定がカレーラーメンだから、ご飯物のサイドメニュー食い終わったら、ライスお代わりするお客が多かったんだね。中には更にその上にカレーライスにして〆る!。普通にライスお代わり組もいたりして・・・、でもそのやりたい気持ち分かる〜。行列の進みが鈍い理由に納得です。
 

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凛とした醤油清湯のキレに、ゆったりと分厚く広がる鴨鶏油のコク!シンプルな旨さ
 
 まるで純喫茶のコーヒーカップのように、お湯に丼を投入して器全体を隙間なく熱くするのがこちらの流儀。受け皿準備で熱くても心配ありません。ちょっとづつそういう配慮のゆき届きの深さも感じます。一つだけ全く別の丼器が流れるから、「あ!あれオレの鴨中華!」と明らかに気づきます。そしてスープを流し入れるタイミングと、麺茹で上げのタイミングなど、調理補助とご店主の駆け引きがぴったりで、すごくいい感じ!。完成した感も背中から感じますし、背筋を伸ばして待っているとご店主自ら配膳です。
 
「お待ちどおさまでした!・・・・何だっけ!?嗚呼、鴨中華です!!最近忘れっぽくてすみません・・・・」
 
 ははは!ちょっと笑いながら受け取りました(爆)。オレなんか今年で一気に老眼が進んでしまいましたよ。そんなことより・・・
 

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 おおお!やはりいいぞ!鴨中華そば!!。こんなに美しき大衆性は都内でも随一。器も実は色々取り揃えておられて、いかにもオーソドックスな中華そば感に、美しさを忍ばせてる。何気にあるカイワレ菜にすら意味あ流のか?。普通なら刻みネギ何でしょうがそれが皆無だし、雑然とした散らばりで麺線と透明度をマスキングするのを嫌ったか。なーんて、大げさですが久しぶりの一杯なので、少し緊張感を覚えました。
 

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 いかにもあっさりしてる醤油感に見えますが、実は「キレ」と「コク」が共存する素晴らしさ。何だか昔のビールの宣伝文句のようですが、そんな感じ。「キレ」とは醤油ダレの感覚。醤油の熟成風味を塩気に乗せてアピールするけど、パンチで推すタイプではなく、下支えとして香りで華やかにさせる感じです。そのバランス感が実にピンポイントで絶妙。ここぞという一点にフォーカスしきった味わいは、切れ味といった見事さを覚えてしまう。
 

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 また全体的にあっさりしてるけど「コク」深いのは見逃せず。ベースの出汁に鶏ガラや乾物類(鰹節、昆布等)の旨味が煮出されている。丁寧な処理なのか濁りが一切ない。そこに分厚く旨味を与えるのが香味油で、表面に層ができるぐらいに分厚く投入されてます。この旨味がポイントで「鴨」の風合いが込められてるような気がします。例えるなら「鴨鶏油」が溶けているような感覚。食い進んでいくうちに、鴨のエキスと醤油感が攪拌されて融合にいたるので、その一体感ある味わいが実に沁みる旨さとなって行きます。
 

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相変わらず美しき麺線!汁持ち上げ素晴らしく、一方で風合いをしっかり残す歯応え!
 
 柴崎亭といえば「揃った麺線の美しさ」でしょうか。都内だと他に「たんたん亭」を思い出しますが、私としてはこれを見たいがためにやってくる一面もあるようです。いかにもインスタ映えしそうじゃない!。今回もそんな期待にしっかりと応えてくれました。
 

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 こちらは麺の硬さなど指定不可。ベストなのを提供してくれるから心配無用。しっかりと粉の風合いを残す程度の短めの茹でバランスです。博多麺のように密度が高いわけでもないので、クスクスっとした歯ごたえは実に小気味よく響きます。前歯でちぎる瞬間からほわっと鼻腔をくすぶるグルテンの香りが素晴らしい。
 

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 そしてスープの持ち上げはハンパない!。さらさら抵抗感ないスープですから余計に、麺の毛細管現象に反応するようです。やや乾いた風味の麺に、たっぷり持ち上がるスープの湿り気。この相反する一体感が、まさにピンポイントで美味さを感じます。
 
 

 

 
 
豚肉を噛みしめることがいちいち楽しくなる、王道ロース叉焼
 
 チャーシューも旨い。改めて思った今回の実食ですが、チャーシュー増しはどうやって注文するのでしょうか。別皿のボタンはあるのですが、口頭注文するにしても、ちょっとアドバイス欲しいところです。待ち時間長かったから、その間にスタフに聞くタイミングいくらでもあったのにね・・・。
 
 

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 周囲の部分が燻し効果により、飴色に輝いてます。皮下脂肪の旨味が見事に凝縮している。脂部分を噛むと、スープ熱で溶け出そうとした旨味が、一気にあふれ出します。それを受け止めるのが肉身に染み込んだ薄い塩気と肉味で、歯ごたえがモチモチしていることから、咀嚼が楽しい。唾液の腺が崩壊したのかというほどに、溢れまくりで、心のうちで「ひんなひんな!」と美味さを噛み締め続けます。
 
 

 

 
 
総じまして「鴨にして驚愕のナイスコスパ!並んでも惜しくないレギュラー麺」
 
 ・・・と言う感じで、全く捻りがなくてすみません。ベースの「中華そば550円」も見事!そして「塩煮干」「山椒塩」と並んで「鴨中華」は、外せないラインアップ。これら全部が素晴らしい上に、毎週末には「限定麺」バズーカ砲ですから、こりゃ流行るは。また懲りずに行列覚悟で参ります。まさに感服。そんな満足感を忘れぬ内に、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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ひとり分から作れる麺の本 (マイナビ文庫)

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【今週のラーメン3475】 麺屋 さくら井 (東京・武蔵野西久保) らぁ麺(塩)+チャーシューハーフ盛り+越後鶴亀ひやおろし純米酒 〜いつ来ても何か感じる旨さのプログレス!味のリーンシックスシグマ!

小春日和はラーメン探訪に限る〜待つも快き秋の空
 ラーメン巡りにとって本当に一番良い季節になりました。紅葉前の穏やかさは本当に過ごしやすい。どんなに長い行列でも、文庫本かiPADがあれば、外でいくらでも過ごせそうな気がします。それなら思いっきり行列店にでも行ってやろうか!。そんな感じでこの日2杯目となり、崇高な一杯しか胃袋に収まらない気がして、わざわざ三鷹エリアへとチャリをこいて「麺屋さくら井」さんへとやってまいりました。
 

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 案外と行列が少なくてちょっと肩透かし!まぁ好き好んで行列並ぶのも妙ですね。私のこれまでの経験だと、平日の夜の部は月曜だと割と楽。また雨の日は狙い目三鷹駅からそれなりに歩くので)。そして日曜日の昼の部閉店間際に潜り込む。これくらいしか行列アドバイスができませんが、あしからず。
 

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 この日一杯目は煮干し系だったので、今回ここでは少しでもあっさりとしたものを頂きたい。そんな感じで「らぁ麺(塩)」とさせてもらいました。ここは醤油が有名なんですが、何となく最近の塩の仕上がりが面白いことになってる・・・ような気がしてね。それにこの塩で試したいことを思いついたので!。
 

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今宵の酒:越後鶴亀 ひやおろし 純米 熟成酒!レアチャーシューに合う!
 
 すっかり3人体制がいい感じで浸透しているオペレーション。ひょっとしてこれが行列少なくしてる原因なのか!。新人さんはとても小気味好い動きと丁寧かつ明るい姿勢が好印象。さくら井さん、実にいい人材をゲットしましたね!。オレなんか本業では人の扱い等に相当苦労してるのに(爆)。そんな彼が示してくれた酒2種類のうち、何となく一升瓶の肩にかかった飾り文言が気になって・・・今回は「鶴亀」をチョイスです。
 

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 このブランドはとても好き!越後鶴亀のこのラベルシリーズは四季折々のバージョンがあって、微妙な純米酒の色合いを楽しめる。春バージョンなんてとても華やか。今回は秋のイメージで茜色イメージだったけど、これが実に淡麗かつしっかりとしたバディがあって、辛口なのに甘みもあるという何ともラヲタでは表現しきれないうまさなんです。何と言ってもレアチャーシューに合うね!辛口の冷酒は。鶏胸肉のしっとりした肉感などは、下に貼りつく錯覚と共に、綿菓子でも噛むのかと思うほど柔らかく溶けてゆく。豚の肩ロースなどもそうで、脂部分がこれほど愛おしいと思ったことはない。薄塩味浸透ゆえにナチュラルな脂の甘みを堪能。舌に残った旨味を酒で洗い流す作業は・・・・永遠に繰り返していたい。
 
 
 
 
おや?気のせいだかちょっと以前のスープからエキスの濃ゆさがアップした?
 
 それにしても面白い家族がいた。この店は子供連れもよく見かけるのだけど、その家族は、サイドメニューのチャーシューご飯とか卵かけご飯にハマってるらしい。出入り口でちょっとすれ違っただけだったんだが、
 
 子供(小学生高学年?):「ここ旨めぇー!でももう吐きそう・・・」
 親御さん       :「そりゃあなた卵のを3杯も食べてたんだから!」
 
 おいおい(汗)、いくら育ち盛り食い盛りとは言え、名古屋コーチン卵かけご飯を一人で3杯も食った?そしてラーメン食えたのか?と不可思議でならなかった(爆)。むしろ、それはそんなにも美味いのか!?。まだサイドメニューを攻略しきれてないオレは、次回以降の再訪問計画を見直し必要が出てきました。純米酒をちびちびやりながら、考えていたところでちょうど配膳が完了。それがこんな麺顔。
 

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 おおお!なんだかいつも少しだけニュアンス違くね?。気のせいだとは思うんだけど、こうやって毎回オレを惑わす「さくら井」のらぁ麺。何が引っかかったって、スープの透明度と、それよりも鶏油の色合い。部分的に特に色濃いんだが、これだけハッキリと意識したことあったっけ?。またいつも革新を考え続けてる何かが潜んでいるのか・・・。ラーメン職人もエンジニアと同じなんだよねきっと。
 

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 レンゲでスープを掬いあげると、見た目はいつもの風景。まあいいさと口の中へと運ぶと、あっさり系には違いないが、少しエキス感がアップしてないか???と急に五感が鋭くなるような気分。これまでのこの店の「らぁ麺(塩)」の過去の大きなイノベーションとしては「鳥節」が新たに投入されたこと。これは実にアイデアだったよ。旨味をオイリーで補強せず、動物系でアミノ酸だけを強化させるのは、これしかなかったはず。ただ今回はほんのりと・・・微妙に・・・オイルの助けが加わって旨味が肉厚になったような気がします。
 

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 これが単に鶏油が多くなっただけーーーとか、量が変わって上振れしちゃいましたーなんてことがあるかもだけど。ひょっとして、乾物類のボリューム変えました?例えば椎茸とか、昆布とか。旨味が増してるのは間違いない。そう思ってこっそりと厨房内の寸胴に目をやったんだが、そこにはモミジがスープ水面から突き抜けてたー。ともあれ、これはひょっとしたら、塩が醤油を超えた看板メニューになるかもの兆しもありなむよ!
 

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今回の野望:柚子胡椒をスープに溶かしてみた〜
 
 へへへ・・・実は影でこっそりと実験をするのが今回の目的。それは「柚子胡椒をスープに溶かす」。別に柚子胡椒は、テーブルセットにあるわけでもなく、またラーメンの丼端にネジ付けられてるわけでない。自前でチューブ柚子胡椒を持ってくるわけでもない。「チャーシュー盛り」に備わっている柚子胡椒を有効活用しようという算段です。塩ラーメンに柚子胡椒は確実に合うのは知られた話。でもさらに言うと、我が家では「サッポロ一番塩らーめん」「エースコックのワンタンメン」など塩系インスタントには、柚子胡椒の上にさらに大根おろしを入れて食するのだ。これが旨い・・・おすすめしたい!!!。密かに、これをどこかのラーメン店で商品化してくれんかと考え中。
 

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 妄想はさておき、したたかにこれ実施!思った通りに旨い味変化となりましたわーーー。ただなんだか「さくら井」さんの作品を汚したよな気もしたりして、これは各位でご判断ください。個人的には野望は大成功で、さらにこの出汁に白飯放り込んで茶漬けにでもしたいと思ってしまいました。夏は、この店の冷やし煮干しでの茶漬けが旨かったし、冬は塩バージョンで・・なんて、嗚呼妄想に妄想が重なって、もうオレは止まらない。
 
 

 

 
 
三河製麺:風味の良さと汁吸いの良さのハイブリッド!麗しきストレート角細麺
 
 麺も美味いねー。三河屋はオールマイティーだよなー本当に。昔、濃厚豚骨魚介が隆盛を極めていた時には、モチモチ太麺の製麺所としか感じてなかったオレですよ。それがこんなに繊細な風合いさを楽しませてくれるのだから、これは真剣に一度、職業柄工場見学に行きたいと思ってる。ひょっとしたら、店ごとの個々の注文スペックに対応するノウハウが優れているのか?、それともこ個々のスペック対応を包括するラインアップをすでに揃えているとか、革新技術があるとか・・・・実に興味深い。もしかしたら将来、ハーバードビジネスレビューで紹介されるかもです(嘘です、今昇格試験のシーズンだから言っただけ)。
 

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 とにかく見た目が美しい!。特に麺線の整え方は、「さくら井」カラーが出てきて、とてもシンボリック。開店当初から見守ってきた私としては、本当に努力を惜しまなかった店だと思えるポイントの一つです。引き上げると白い漆喰のようで落ち着く風合い。前半と後半でゆっくりと汁の吸い加減で味風景が変わる。
 

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 前半は、二層の楽しみ。表面にうっすら一枚ある透明で塗るついた外層と、その直下にある乾き気味な内層。そのハイブリット感覚で啜り、歯でちぎって食うのが楽しみなのです。別にアルデンテと言うほどの明確さがないところは、「生麺であること」+「密度感が低めであること」がポイントのようです。そして後半は、汁を吸い込んだ時の化学反応。感覚的には、麺の炭水化物が、スープの動物系エキスに取り込まれ、何かワンランクアップしたような旨味に消化するものを感じる楽しさかな。確実に言えるのは、唾液の量がここでは違うから、何かしら糖化しているのは間違いなく、甘みを旨味と感じているオレだと思うわけです。
 
 

 

 
 
格別なチャーシューと味玉にハズレなし:明るさ感じる濃密コクが旨いねぇ〜
 
 別皿のチャーシュー盛りも旨いが、スープに浸ったチャーシューもまた旨いね。軽くスープ熱で色変化しているけど、やはり熱を含んだ肉は別の迫力を感じますし、旨さが光ります。まるで、しゃぶしゃぶのように、少し塩スープで泳がしたりして遊び食うのもいいかも。
 

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 そしてそのトッピング肉の下には、いつものように味玉ハーフのサービスです。すみません・・・これはおそらく常連だけのサービスと思われ、隠し玉のような味玉。殻はずしで崩れてしまった味玉は、無駄にはできないので賄いか常連提供で味わえるのでしょうか。見栄えはともかく味わいは遜色ないため有難や!
 

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総じまして「いつ来ても何か感じる旨さのプログレス!味のリーンシックスシグマ!」
 
 ・・・と言う感じでして、ほとんど職業病に近い感想まとめになってしまって申し訳ない。いつも変わらぬ味わいのようで実は一歩づつ時代に合わせてフィットしている!高めている!そんな一杯に出会いたいならここですよ!そんな熱狂的ファンぶりを隠せないオレですが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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越後鶴亀 しぼりたて 純米 原酒 720ml

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越後鶴亀 はるのさけ 純米 生一本 1800ml

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【今週のラーメン3474】 煮干しつけ麺 宮元 (東京・蒲田) 特製濃厚煮干しそば 〜もはや蒲田の味!代表格すら覚える極上濃厚煮干しそば!

久しぶりのニボシ禁断症状!風格感じる濃密煮干し!
 そう言えば・・・最近濃厚煮干を食ってない。そう思い浮かんだらもう頭の中は、濃厚ニボニボ煮干そばのことで頭がいっぱいです。空腹感も出てくるともう仕事が手につかなくなる。いわゆる煮干の禁断症状というやつで、これは早く抑えないとイケません。ちょっと昼からの外出機会を、調整して前倒し。途上にある思いつく2店舗の内、一番近そうな店をピックアップしたのが、蒲田の「宮元」さんです。
 

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 もうこのエリアを代表するラーメン店/つけ麺店ですし、また煮干というカテゴリーでもその名は関東にとどろいております。当然開店時間前には待ち行列ができてるのが当たり前。個人的には、昼が遅くとても遅くなっても営業してくれてるのが嬉しく、一時期はよく顔を出していたものです。今回は開店時の混雑が丁度収まったスキマに、すんなりと潜り込むことができました。
 

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 入店するなり、相変わらず体育会系のような大きな声のお出迎えがいいね!。すごいなと思うのは、ご店主自ら先頭を切ってのお声がけだし、調理で忙しくしていようとも、必ず顔を目を見て笑顔を返してくれるところ。これは、なかなか継続するのは難しいもんです。そんなトップの姿勢があってこそ、店の中はいい緊張感がみなぎっていると思われ、まさしくホスピタリティも濃厚なわけですな。そんな気分もあって、今回は「特製濃厚煮干し」とさせていただきました!。
 

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スープの一口目からズドン!と感じる濃密さ!心の中でガッツポーズな煮干し感覚
 
 時間が無いときは、ここではラーメンがいいですね。ほぼ「つけ麺」のオーダーで占められるため、ラーメンは一気にごぼう抜きで配膳が進みますから。ちょっと仕事のメールをチェックして待ってたら、それに集中してしまい、気が付いたらちゃっちゃと配膳が完了していたという感じです。そんなオレを驚かせた一杯は、こんな麺顔。
 

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 おおお!何とも充実感と存在感ある麺顔。もはや置き物にして床の間に置いても違和感ないプレゼンス。濃厚煮干そばの完成美すら覚えます。濃厚なスープは煮干をイメージするに十分のモスグリーンを漂わせ、そしてその光沢は芳醇濃厚なる豚鶏の煮出しエキスを感じます。何よりも煮干の香ばしさが熱気で揺らめき生唾が滲む。チャーシューや薬味にも置き方や色合いに気が配られているのが、実に理解しやすい。
 

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 もう分かっている味なんだが、やはり一口目は気合が入るね。空腹とニボシ禁断症状が重なった震えるレンゲでいただくと、それは口に含んだ瞬間からズドン!と頭の中で音がしたような腑の落ち方。これほどまでに濃厚な煮干感なのに、煮干特有の嫌味な苦みがなく、むしろ苦みこそが旨みと感じさせる説得力がありましょう。塩気で煮干旨みをグイグイと引っ張っているにも拘わらず、塩っぱいと感じない。むしろ香ばしさと映る。
 

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 煮干にばかり注目してると、口の周りの貼りつきに気が付います。これはかなりのコラーゲン量と思われ、鶏モミジと豚のエキス感を深く感じます。これがベースとなってるので食べごたえがあるし、いろいろな尖りある味を吸収しているのでしょう。非常に旨みが分厚いと感じさせます。
 

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 薬味は単なる飾りつけじゃなく、しっかりと機能してますね。玉ねぎは白と紫の二種刻みとなっており、シャリシャリと絡みと香りを感じます。若干苦めな玉ねぎに感じましたが、それがまた濃厚煮干にとっては好都合。早々に全体に溶かしていきました。また後半には少し一味唐辛子を投入するのも面白い。決して味に飽きるわけではないけど、変化を楽しむのも一興です。
 
 

 

 
 
やっぱ好っきゃねん!パツパツ低加水ストレート麺の乾いた風合い!
 
 濃厚煮干や博多系豚骨から遠ざかっていたため、実に久しぶりに感じた低加水のパツパツストレート細麺。実にうまく感じました。しっかりと芯を感じる短い茹で上げで、オレが食うのが早いためか、最後のほうまでしっかりとそのグルテン・粉の風合いが楽しめました。非常に質感の高い麺で、これなら大盛でもよかったのだが・・・なにせ濃厚スープだったもので忖度してしまった。
 

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 本当にストレートさが美しいので麺と麺とがよく絡み合い、スープとよく絡む。いわゆる持ち上げがいいというタイプで、薬味の玉ねぎまでかなり引っかけて持ち上がります。ズボボボ―っと啜るといつもより重く感じるスベリがまた楽しい。スープの絡みと濃厚さをしっか受け止めて、クツクツと前歯で千切る。奥歯へ運んでプレスして、潰したあとの風味と汁の苦味を合わせてゆく。まさしく日本独自の発展型ラーメンと感じますねー。
 

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極上の2種チャーシュー!低温と炙りのコンビネーションにも変化あり?
 
 いつの間にかレアチャーシューに変わったんですよねー。当初はなかったイメージですが間違ってたらごめんなさい。低温調理のチャーシューはもう珍しくありませんが、煮干と生っぽい肉が果たして合うのだるろうかと最初は思ったもの。しかしここではあえて、肉を煮干タレに絡めて沈めてから食いたいと思えます。実にナチュラルな肉味と薄味に、煮干ビターな汁は、まるでソースと肉のように相性良しです。今回もっと感心したのは、ばら肉のほう。周囲の焦げめの入った香ばしさが格別で、まさに飯にも酒にも合う肉仕上がり。これも薄味で肉味自体で勝負してるようです。また噛み応えもあって、いい焼き鳥食ってるような気分にさせます。
 

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味玉にハズレなし!出汁浸透に甘味を感じる濃密タイプ!
 
 本当にどのパーツも完璧ですな・・・。味玉は唯一「甘め」の味わい。ゆっくりと深く染みこんだ出汁が、卵黄を熟成させたかのような甘い風合いに仕上げる。トロトロしてる部分と、スカスカしている部分が見事にグラデーションしており、舌ざわりとしてペットリ貼りつくところを、ニボニボ苦みなスープで絡めて剥ぎ取るようにして、ゆっくり味わいます。旨し・・・・嗚呼、味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「もはや蒲田の味!代表格すら覚える極上濃厚煮干しそば!」
 
 ・・・と言うしか思いつきませんなー。ここはあっさり系も当然あるんだけど、どうしてもこの濃厚に惚れてるから、いつもそれにしてしまう。たまには店の中だけで浮気をして他を食ってみたいものです。煮干禁断症状がひどくならない内にまた訪問します。そんな中毒性を感じつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3473】 辛っとろ麻婆麺あかずきん 蒲田店 (東京・蒲田) 背脂咖哩麻婆麺+半ライス+パクチー 〜背脂の甘みとカレー味が麻婆パンチにやや勝る?マイルドホットで食う安心感

何だか最近、麻婆麺の注目度アップを感じるのだがー
 ラーメンも進化するというか、変化してゆくというか、昔のように括れなくなってきましたね。TRYラーメンでも「MIX」と言うカテゴリーが出来てたりして、少し前までは「汁なし系」なんて亜流な扱われ方してたのに、いつの間にやら完全に認知しだしたもん。それと同じで、3年間に麻婆ラーメンに目覚めたときは、都内で探すのに苦労して、一か月食い続けたんですが、今では認知されたどころか、専門店まで出てくる次第。個人的には、どうも新潟ラーメンが拡大したのがキッカケのような気がしております。
 

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 とは言ってもたまに麻婆麺食いたいと思いついても、すぐに近くでとはいかないですが、今回は蒲田に、あの「辛っとろ麻婆麺あかずきん」が進出とあったので、早速行ってまいりました。蒲田はよく外出機会に通過するエリアなので、麻婆好きには大変グッドニュース。今後、ちょくちょくと利用機会が増えそうです。
 

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 開店フィーバーを避けて・・・ずらした時間に行ったものの満席。ほんの数分まつと運よく集団が退店してゆきました。近くに学校があるので、つるんで食うというパターンですね。そんな感じでけっこう学生ウケは良さそうなジャンルかと思われます。面白い店の作りで、カウンター席が向かい合わせになっている構造。それが入口からだと半分にしか見えないので、狭い店だなーーと最初は思っていたのだが、考えようによってスペースを有効利用している感じです。
 

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 因みに「辛さレベル」を参考までにしめしておきましょう。以下貼り付けの通りですが、レベル3までは無料対応。
 

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背脂の甘みとカレー味が麻婆パンチにやや勝る?マイルドホットで食う安心感
 
 先日、祖師ヶ谷大蔵の本店へ行ったばかりで、「辛っとろ麻婆麺」を食ったばかり。ちょっと忖度してしまい、レベル2としたのですが、普通に難なく食えてしまったため、今回は3!。そして、健康診断も終わったことだし、重きって背脂も欲しいところ。店の表記では人気No1とのことなので、今回は「背脂咖哩麻婆麺」とさせてもらいましょう。もちろん。パクチーと半ライスを添えて。まだ仕事が続くので紙エプロンをつけようとしていたところで、ちょうど配膳を受けました。それはこんな麺顔。
 

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 おおお!カイエンペッパーの迫力がまさしくレベル3。そして一見ブラックラーメンのように見えるスープは、濃ゆい深茶色で煮詰まったカレーイメージ。ところがよく見れば辣油の層が表面をコーティングしており、辛さと重さのアピール度が高そう。背脂の白さがスープの黒さとコントラスト形成してイキイキと感じられます。
 

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 まずはレンゲでスープを掬いあげますが、麻婆麺+ライスの鉄則と言えば「早めに(理想的には食う前に)具材をライスに乗せる」こと。理由は麻婆麺は後半になればなるほどトロトロスープが滲みだした水分でシャバシャバになるため。これは専門店系にはわりとどこでも説明ポップが貼られたりしてます。そんな一仕事したあとで漸く実食ですが、レベル3の大辛なのだが、普通に旨い辛さ。
 

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 察するに、カレー自体が香ばしいため食べやすい辛さだということと、背脂はやはりマイルドな味に傾斜させる甘さがあるからかと。カイエンペッパーが脅しをかけるものの全体的には、ちょうど辛さが楽しめる余裕です。それに、麻婆とカレーとどっちが上回るかと言えば、やはりカレー味の方が主体的に引っ張る。そんな味構成も、本格四川のパンチを少し封じ込めているのかと感じています。
 
 もしもっと四川の風を吹かせたければ、テーブルセットには「シビれる四川山椒」と「香る花山椒」と二種類の山椒が備わってますから、各自で追加投入していただくという感じです。私は今回レベル3の感覚だけで全うしました。
 

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 背脂は配膳時には圧倒的な降りかかりを感じたものの、さっと熱気で溶けてゆきます。そしてまるで辣油と一体化したように、シャープな刺激をどこかマスキングした感じで、マイルドに仕立てる感じ。実はこれが食べやすくしているポイントなんじゃないかと!
 
 

 

 
 
 
辛い料理とパクチーの組み合わせはもはやテッパンである!
 
 もはや、麻辣な味にはパクチーなしでは生きてゆけない状態です。因みにパクチーはやはり輸入物ではなく、国内生産品が今では主流になりつつあるそうです。産地としては「静岡県」「岡山県」が筆頭2県らしく、果物用の温室栽培を転用しているのだとか。やはり国産パクチーだからこそ甘味がある。だから近年は倍々ゲームで伸びているらしい。
 

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 それにしてもパクチーは天才だ。チリチリに痺れ辛い味わいに、なぜか草臭い味わいと風味が絡むと、味に全く別の軸ができるよう!旨さがいきなり図太く感じます。弾けるパクチーの汁が、辛さや痺れの尖りを少し中和しているようにも感じるし、また新たな味わいを産んでいるような気もする。だからパクチーがやめられない。単に変態気分でパクチーに来るっているオレではないのだ!?。麻婆にパクチーはもはやテッパンなのです!。
 

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スープ絡めまくりのうねった太麺!密度感低めでライトに食えるスパスパ感覚
 
 麺を引き上げた瞬間から笑ってしまうほど、スープが持ち上がってしまう。まさにトロトロ状態で、「辛っとろ・・・・」の看板に偽りなし。そんな麺は王道の太麺で、一見モチモチとしてそうで、密度感が低めだからモチモチ感より、スパスパと切れ込むのが小気味よい。レンゲを上手く利用してハネに注意してすすって食らうけど、プツリと千切れても前歯の裏側に麺の断面を感じるかのうように、容易く切れます。奥歯へ運んでも短いタップでクチリと潰れ、咀嚼で炭水化物の甘味と、スープの辛さが結びつきます。唾液のあふれ出る量が半端なく、体が喜んでいるのが分かる。
 

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 太麺でとろとろな粘度感じる麺だから、ズボボボっとは啜れないね。フゴッ!っという感じで短くすすり、あとはワシワシと箸で運びアゴで迎い入れながら食うスタイルですね。だからプツプツと短い切れ端麺が多く発生してしまいますが、穴あきレンゲで最後はかきさらうことで、いい感じで食い切れます。
 

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ミニミニカレー麻婆丼にして〆る!カレーに豆腐も合うものだ〜
 
 冒頭で作り置きしていた半ライス+スープトッピングですが、これで〆となります。放置していた間にゆっくりと全体に汁が浸透して、計算通りの仕上がり感。これは旨くないはずがない。本当はこの一杯の味わいにたどり着くために、食いに来たのかもしれない・・・・それほどな、麻婆カレーとライスの相性です。だったら普通に麻婆丼か、カレーライス食えといわれるかもですが、おまけ的な存在感だからこそ、旨さが生きると思えますー。
 

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総じまして「麻婆界のニューウェーブ!カレーと麻婆と背脂と!欲張り新潟エッセンス!」
 
 ・・・と言う感じでして、これがうまくまとまってるからいいね。背脂も、カレーも、麻婆も、よくよく考えれば新潟8大ラーメンの中に収まるのであった。ちょとズルい旨さかも(笑)。だからまた来ると思います。意外に淡麗系な一杯も提供する店なので使い勝手が非常によい!。既にそんな流行りの予感を感じつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3472】 麺屋武蔵 五輪洞 (東京・田町) 黒角煮ら〜麺 大盛 〜田町で地殻変動起こすか? 無骨さと繊細さのハイバランスパワフルら〜麺

田町がかなりラーメンで熱くなってきた!
 JR田町駅慶応義塾をはじめとする学生たち、日本の大手自動車メーカー&IT企業、税務署等役所など、いろいろな方々が集まる場所。実に通過人口が多く、世代のバラつきが多いようです。そして最近、この三田口側が、ラーメン的には騒がしくなってきた!。麺屋武蔵が、芝浦側に陣取っていると思いきや、今度は駅を超えて三田口エリアへ進出です。すごいねーこの一年で、博多系、ガッツリ系、家系等が慶応の周りにどんどん開店している。更にまだまだ、煮干系や中華系が増えると言うのだから、まさにラーメンバブルの様相を呈してきました。
 

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 特にロケーションが良いかも。田町駅から第一京浜を渡って、慶応義塾へ抜ける道に「麺屋武蔵 五輪洞」が開店。分かりやすくて人通りも多いし、大盛無料な店だから腹減り学生達にはアピール力抜群です。昼飯ピークをかなりずらして訪問してみたものの満席。ほぼ学生ばかりで、スーツ姿を見かけてもとても若いサラリーマン風。壁に並んで背後霊がうようよとしております。一応それに連結しようとしたら、ごそっとグループ客がハケてゆき、運よく座席をゲットです。
 

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 実は、麺屋武蔵ってあまり経験値がない。新宿、吉祥寺、浜松町、芝浦、これくらいしか回ってません。ダブルブランド化(麺屋武蔵●●)してから、その味の違いが楽しめるはずで私が好きそうな展開なんですが、なぜかいつでも食えるという安心感のために、後回しにしてしまったかも・・・・。でもちょっと今回食った乾燥を先に言うと、実に機会損失をしておったと自省です。
 

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無骨に見えて優しい!豚エキスにほんのり甘めな魚介で濃密そうで柔らかい!
 
 それにしてもなぜ「五輪洞」なのか?。麺屋武蔵のセカンドブランド名は、2文字が多くたまに4文字。初めての3文字。それに武蔵だけに「五輪書」をひっかけての「五輪洞」なのか、それとも間近にせまった東京五輪を勝手にタイアップしているのかは不明(多分前者か)。剣術と兵法の奥義をまとめんとした「五輪書」あやかりで、是非とも拉麺奥義も極めていただきたい。そんな心のなかでエールを送りつつ、配膳を待ちわびた一杯は、こんな感じでした。「黒角煮ら~麺大盛」。
 

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 おおお!何とも「黒角煮」の存在感が見事!。その無骨のような漆黒と、艶めかしさすら覚える光沢がそそりまくります。いかにも武蔵らしい無骨なイメージ。そしてスープはと言うとがっちり濃厚かと思いきや、その濁りには動物系のエキス感漂うが、明るいパステルをイメージするキャメルカラー。透けて見える中太麺が、素朴に見えるため全体的には無骨さに優しさが滲むといった感じ。
 

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 まずはスープからですが、豚骨か魚貝の煮出し深さをイメージしていたところ、とても柔らかい味わい。トロミはないがしっとりと垂れる滴が、こころの中ではスローモーション。動物エキスの柔らかさには豚の旨みを想像してしまいます。しかし、甘さの揺らめきがとても印象的で、他には魚介のエキス感を深く感じ、ダブルの旨みによる甘さとはでは、容易に想像ができました。
 

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 香り?とか後味の余韻が、そんな単純なもんではないと感じさせる。テーブルセットを眺めながら静々と味わいますが、豚エキスに結びついた酢の風合いがありなむか?。それとも幻想なのか。分からんのでラーメン評論家のコメントを参考させてもらいますと、「蟹」の香味が溶けているとか!。これは、全くイメージできませんでした。へぇーそぉーなんだー。オレはやっぱりダメ舌だね・・・差を感じたコメントでした。
 

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油をかけて鰹節が麺や薬味に貼り付き甘い風味をより演出!
 
 薬味のネギを取り払うと、そこには何か座布団に見立てたような膜があった。全体に溶けるまえに箸でつついて味わうとペタリと奥歯の溝に挟まって取れなくなる(汗)。ねちゃっとした物体なんだが、噛み締めて味わうと鰹節だと分かりました。歯への貼りつき方が、妙にお好み焼きの花かつおに似ているのでわかった。でも味はそれとは真逆でジットリと香味油が滲んでる。これも別のラーメンブロガーさんの観察だと、鰹節の上に熱々の油を振りかけたものとのこと。賛否両論ありそうだが、この味結構好き!。見栄えを気にしてネギの下になっているのかだが、この香りと甘味も全体に広がり、やさしい旨さに拍車を掛けます
 

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五輪辛味でパンチ与えていい感じ
 
 ただ、麺屋武蔵ではもっとハードに楽しみたかったのだった。それゆえ「五輪辛味」という、手作り辣油のようなのを少しいれました。朱に交われば赤くなる。まさしくそれで、ここから一気にスープの色がオレンジ色にヒートアップ。ただ飛び上がるほどではなく、香味と歯応えを与える薬味であったため、麺に貼りついても旨かったりします。後半の味変化にぜひ!。
 
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大盛り無料の太っ腹!多加水ボコボコ中太麺が汁に染まって味わい深い!
 
 武蔵と言えば、つけ麺だと1kgまで同一料金というシステム。ら~麺の場合、並盛か大盛か、食券を手渡すときに告げるのみ。根性が卑しいというか、大盛無料というフレーズには必ず取り返すような気分でそれをお願いしてしまうオレです。
 

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 見るからに多加水麺。見るからにボコボコ中太麺。汁に濡れるというより、早めに汁を吸い込んでいるような、ふっくらとした表情が見事です。啜ろうと口元へ運ぶと箸からすでに弾力を感じるほど。ずぼぼぼぼっとすすり上げると、意外に跳ねますので紙エプロンはおすすめ。これもテーブルに備わってます。さてその弾力!実にモチモチとした分かりやすさがあり、無骨さとは無縁のやさしいタッチ感。奥歯に力を入れると。プリッと断末魔を放って潰れ、汁とグルテンのすでに一体した甘味を感じます。
 

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 この地肌に先ほどの鰹節や、五輪辛味がぺたぺたと貼りつき、ネギも絡むので結構賑やかな麺の旨さなのだ!。大盛があっという間になくなってしまった。もちろん汁もだけど。 
 
 

 

 
 
漆黒の角煮!醤油の香味と豚肉コラーゲンの分厚い旨味がナイス過ぎる!
 
 本当に黒く輝いている。味の濃さをイメージさせるが、見た目ほどに塩気を感じません。むしろ甘味と塩気が醤油と豚エキスに溶けている。肉身の部分こそタレが深く浸透し、まさに漆黒。そして脂身は飴色に輝いて妙に食欲をそそります。
 

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 どこからかじっても、簡単に解れます。余計なコラーゲンが抜け落ちて、残ったピュアな旨味がジットリと醤油ダレに染まった部分は、ご飯に合うと最初は思ったけど、これは絶対にアテとして合わせるなら紹興酒!。見ているだけで酒が進むかもー。
 

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総じまして「田町で地殻変動起こすか? 無骨さと繊細さのハイバランスパワフルら〜麺」
 
 ・・・と言う感じでして、抽象的過ぎてごめんちゃい。少し強気な価格設定ですが、大盛対応と味わい全体で考えると決して高くはないはず。ただここではやっぱり、大盛でないと気が済まないので、腹がガッツリへっているときにまた行きたいと思う次第。駅からそんなに離れているわけでもなし。出来れば酒と合わせたい。そんな野望実現を願いつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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麺屋武蔵 ビジネス五輪書

麺屋武蔵 ビジネス五輪書

 
日本初のラーメン情報誌 月刊とらさん 2007年 3月号

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【今週のラーメン3471】 Noodle Kitchen GUNNERS (川崎・新丸子) [限定]秋刀魚煮干そば 〜今だけ感のスペシャリティだけでない!煮付け余韻を感じるキレある煮干麺!

秋の盛りに旬の限定と聞けば・・・食うしかない
 比較的余裕があった平日午前中。13時にアポ入ってるので、昼飯としては11時30分には確実に食べていたい。できれば11時開店な店の方が好都合だが・・・そんな気分で東横線で移動~。とっとと仕事を片付けて武蔵小杉界隈で昼飯!。
 

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 雲一つないような青空で気持ちまで明るくなりますが、ちょっと小春日和と言うには少し暑い日。いつものように「麺やでこ」へ向かうが、あ・・・定休日なのを忘れておりましたわ!。余計に暑く感じるぜ。しかしそれでも慌てることなく、やってきたのがすぐ近くにある「Noodle Kitchen GUNNERS」さん。まぁ予定調和と言えばそうとも言えます。こちらはアーセナルファン一色の店なんだが、味としては魚介系のエキスパートと思っていて、東中野にあった店(今はない)の系譜だったことを久しぶりに思い出しました。
 

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 「汐」を食う予定だったんだが、「限定」「秋刀魚煮干」「旬」というポップを見てしまうと・・・心が揺れるね。しかも、デフォルト麺とそんなに価格アップした感じもせず「煮付けを添えて」とまで書かれると、もうこれは見逃すわけにはいかない。そんな意志薄弱な感じで今回は限定メニューに、まんまとのっかってみました。
 

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秋刀魚煮干の素朴な溶け込みに、煮付け出汁の醤油感がほんのりと薫る!そんな醤油感
 
 それにしてもよく手を入れる店ですね(笑)。開店当初とは出入り口をわざわざ路地中へ移動させ、そうすることで間口の狭い店前で並ぶことが回避。ひょっとして家相によったかもしれない。そして二階席が本格的に稼働して、いよいよ落ち着いたかと思ったら、今回また2階を改造中とのことです。着実に理想の店づくりに近づいている予感。夢に近づいているねと・・・・応援気分でいたところでちょうど配膳です。それがこんな麺顔。
 

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 おおお!これはまた澄んだ醤油ブラウンの中に秋刀魚のジットリとした感覚が溢れて、明るいのか重いのか判別がつかない麺顔。何にしても煮干エキスを溶かし込んだような香味油の存在感と、秋刀魚煮付けが深く印象に残ります。てっきり煮付けは別小鉢か何かと思ってたら、トッピングなのね。久しぶりに魚介エキスの迫力感じる清湯系ってな感じです。
 

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 これはスープが楽しみ!まっさきにレンゲで掬い食いますが、秋刀魚の味風景が確かに分厚い。個人的には秋刀魚のラーメンと言えば、秋刀魚節を多量に使った麺屋武蔵本店の味。今は少し変わったかだが、あれは衝撃的で秋刀魚とは味がとても強いものだと思い知ります。それに比べて今回は秋刀魚煮干なので、秋刀魚節のような燻製香がなく、煮干の苦味と甘味を感じるところ。他の煮干と比べると煮干の苦みがあってもとても食べやすくクセが少ないかも。この時点で実は、残り汁に白飯入れて茶漬けにしてもよいかなと思っていた・・・。
 

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 醤油自体はとても明るく、円やかな仕上がり。カエシをビシビシ利かせるタイプじゃなくて、熟成感やベースの出汁のバックアップといった大人しさを感じます。そして秋刀魚の煮付けの汁からくる味なのか?少し後味い酸味を覚えるところが特徴的。
 

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 そして何と言っても香味油が個性的です。全面に煮干オイルと思える風合いが広がり、そこには秋刀魚煮干の欠片かエキスか、そんな溶かし込みの深さが十分に伺えます。これによりどこを何を食っても秋刀魚の世界観。麺はもちろんのこと、穂先メンマだって煮干香味を纏って味わう。だがこれがあまり重くない。こんな感じで、今でも軽い一杯だったのか、重めの一杯だったのか、判断につきかねるといった具合だ・・・。
 
 

 

 
 
しっかりと出汁吸いこみを感じ取れる、明るい歯応えのほぼストレートなモチモチスリム麺!
 
 見た目は煮干そばらしく、ストレートさが際立つ細麺だったので、クツクツと感じる加水低めか?と思いきや、実際は真逆。加水が高めでモチモチさがアピールポイントのようです。ふくれっ面に感じる麺は、角が膨れて丸麺のように錯覚する滑らかさで、全体的に非常に口当たりがよろしい。表層を覆うオイルをくぐって来るからコーティング感もありあり。一気にズボボボボボっと駆け抜けるようにすすり上げるから、今回も異様に食う時間が短かった!。
 

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    ところで麺にもトレンドなんかを感じるこのごろ。何となく全般的に柔らかめの麺との遭遇が増えてきたかな〜。煮干はクツクツ麺とのコンビが最高と信じ切っていた私も気持ちの揺らぎを覚えます。確かに汁の吸い込み良い麺が、プツリと弾ける旨さは気持ちも明るくさせるような旨さだし、今回のような甘みの強い煮干しだと、麺が咀嚼で糖化した旨味がとっても映える。秋太りも気になるところだが、大盛り必至であったことを後悔してしまいました。
 

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秋刀魚煮付けのトッピングで思わずご飯が欲しくなる!?
 
    さて注目の秋刀魚の煮付け。塩焼きが一番美味いと思い込んでいるんだが、これもなかなか捨てがたいですね。醤油で少し甘辛く仕上げられてるけど、血合の部分も含めてしっとりとした身のほぐれがいいね。歯で潰すと溢れる汁の旨味で思わず白飯を欲してしまいたくなる。淡い酸味も秋刀魚の旨味にはよくあっている。程よく内蔵の苦味が残っている方が好きで、こんなことを考え出すと、白飯よりも酒を欲してしまいそうなほど。これは、麺と一緒にというより、単独でゆっくり味わうに限るね〜。
 

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煮干香味が滲むさっぱりロース肉!やさしいスポンジのように潰れ千切れる!
 
    今回は秋刀魚の方に役を奪われた感じもしますが、これも優れたローストポークです。肉身主体のロース部位と思われますが、柔らかくスポンジのように旨味を交換させて行くように、汁とも一体感あります。魚の脂と低温豚チャーシューって合うのかなと思ってたのは完全に老婆心。周囲の香ばしさと中心部の滑らかさが素晴らしい。これだけ見るとビールの方が合いそうな一杯。
 

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総じまして「今だけ感のスペシャリティだけでない!煮付け余韻を感じるキレある煮干麺!」
 
 ・・・と言う感覚でして、ちょっと面白いくも比類なしの煮干そば感覚でした。秋の気の抜けたタイミングでは、ズドンとした感じで迫る煮干そば。いつまであるか不明ですが、ご興味あればこの秋1度くらいはトライしてはいかがでしょう?そんな宣伝気分のまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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THE WENGER REVOLUTION: Twenty Years of Arsenal ヴェンゲル20周年 アーセナル写真集

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【今週のラーメン3470】 くじら食堂 nonowa東小金井店 (東京・東小金井) ブラック 味玉 大盛 〜誕生!東小金井ブラック!いや・・・くじらブラック!醤油の二枚看板!

「ブラック」ラーメンと聞けば見逃せないほど好き!仕事帰りにふらふら寄ってみた結果
 この日は朝から忙しくて飯抜いて、昼飯タイムは打ち合わせが長引いてボツ。おやつタイムに空腹過ぎて移動中のコンビニでカップ麺を啜る。すごく侘しくすごく空しい。こんな時はとっとと切り替えて仕事を片付けて、腑に落ちるラーメンを食って納得して終わりたいです。たまたま三多摩エリアで夕方フリーになりましたので、立川へとっとと移動。コーヒーショップで少しばかりモバイルワークをこなして、東小金井へ移動します。へへへ・・・「くじら食堂」が目当てさ。
 

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 どうも先人がレビューアップした「ブラック」ラーメンが実に気になってなりません。「○○ブラック」と言うラーメンは、富山が有名だけど、今では全国津々浦々にらしき一杯があったりしますね。もともと京都ラーメン育ちの私としては、新福菜館で子供時代からブラック系中華そばには馴染みが深いため、どうしても気になってしまう。今回ようやくそれを食う機会を得ました。
 

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 しかし2号店が駅施設に出来てから、ますます「くじら食堂」の勢いが止まらないね。店箱が大きくなって、常駐スタフも増えて、回転もよくなったはずなんだが、やっぱり行列が絶えないよ・・・。幸い店内待ち程度で済んだけど、こりゃ週末はしんどくなってきたかな・・・すこし個人的に寂しいけどいいことだね。早く旧店舗の再開店をしていただき、違った一面を発揮してほしいかなんて願う次第です。
 

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人気の「油そば」のタレ塩気を何となく連想させる醤油レベル!程よいコクまろと酸味エッジ!そしてペッパー刺激!
 
 ほぼ「油そば」「醤油」のオーダーが占めています。特に学生さんたちがそんな感じで、油そばにハマってるような印象。オレだったら必ずビールを添えないと気が済まないんだけど、それはもはやオッサンの発想なのか味覚なのか。でもお水だけで旨そうにガツガツ食ってる姿は頼もしい(実はオレの方が食うスピードは速いんだけど:笑)。そんな油そばと醤油が続いたあとに、ポツンとオレのブラックだけが、配膳のタイミング。他客の視線を集めた麺顔は、こんな感じ。
 

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 おおお!まさしく漆黒のスープカラー。ブラックペッパーが散らばって浮かび、更にラード系の香味油がじっとりと表層広がる。鈍く光るところが、まるで原油のようではないか。それでもスープ熱気で香りが立ち、その醤油深い風味とペッパーの刺激で空腹感が爆発しそうになります。隙間からのぞく縮れ太麺がすでに染まっているのが分かる気分。見るからにパンチの効いた風貌が男性的です。
 

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 そう言えば、先日も京王線国領駅」にある店でブラックラーメンを食ったっけ。すごくコショウが入っていて、まるで鬼のようんだったのが印象深いが、こちらもやはりブラックペッパーが味の決め手がアクセントになってます。一つのブラック系ラーメンの定義のようですね。一口味わうとファーストコンタクトはブラックペッパー。しかしすぐに駆け抜けてゆき、あとは醤油のバディと対峙することになります。醤油は意外に円やか。ラードなのベースの豚鶏出汁のせいなのか、とても醤油由来の塩気が旨みに結びついているようです。なので塩気を追い求めては旨みにぶつかるという構図で食いすすめます。
 

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 後味に少し趣が深い感じがします。動物系100%と言うわけでもなさそうで、魚介か野菜系の旨みが滲んでいるような旨みがあります。ただ表に出てこず醤油味の下支えという感じ。そして一番のお気に入りは「酸味」を楽しめること。酢ではありません、醤油の醸造感に似た後味に残る酸味。これがあるから、醤油系のスープに緊張感が生まれ、ピントが合ったような塩気と感じます。脂と相いれない酸味なのですが、みょうなバランスの良さがいいね。
 

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 また、ブラックスープには、少しばかりのニンニクを溶かすのも一興。これでますますピッチリ感が増すし、ジリっとした香ばしさが生まれて、これが醤油の塩気に抜群に合います!。ブラック醤油のキレのあるパンチ!そこにニンニク風味の図太いパンチ!それらが交錯すると、力石徹真っ青の・・・・衝撃たる旨さのクロスカウンターを食らって膝から落ちる。
 
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褐色に染まると益々旨そうに見えるピロピロ平打ち縮れ麺!酒にも合いそうな雰囲気
 
 もう何度も語りつくした「くじら食堂」のピロピロ麺ですが、今回は手抜きでさらっと。
 

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 冒頭から褐色に染まります。これは油そばに似たフィーリングで、汁あるのに汁なし系に近いタレ味の絡みつきを感じさせます。油そばに匹敵するほどのスープ味の絡みつきなので、汁なしを出汁で引き延ばしたような錯覚を覚えるような麺とのコンタクト。これは、この店の油そばを知ってこそ、ブラックラーメンの不思議さを感じるかもしれません。この点において、今人気の高い「油そば」の次に人気を集めそうな予感がしているのですが・・・・。
 

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 また油そばよりもタレと一体化した旨みがありますね。こちらは汁なし系の「味絡み」でなく、汁の浸透を許した「味浸透」のタイプ。当たり前なことを言っててあしからず。ただ「濃い味が浸透」した味わいが不思議と濃ゆくない。だからスルスルといくらでも別腹のように、胃袋に入ってゆきます。ここは、大盛りまで無料対応ですから、大盛りしないと後悔するかもよ!。
 
 

 

 
 
肉は一度沈めてブラックスープを吸わせてから食らう!酒がますます欲しくなる!
 
 ちょっと持ち合わせが少なかったから、特製とかチャーシュー増しはできませんでした。このままあっさり状態で食うのも旨そう。だってブラックペッパーがふりかかってるから。でも敢えて一気にブラックスープの中へ沈めてみましょう。タレほど辛くないものの、味が濃いスープを吸い込んだ後が旨いのです。肉自体も柔らかくなる。脂身のあるバラの部分と、脂身のないロース部位が一切れづつ。噛みしめると脂身が溶けて滲み、さらに醤油とブラックペッパーの刺激が優しく広がります。脂のない肉は、スープが実はあっさりとしているんじゃないかと思わせるほど、すっきりした味わいかも。嗚呼、これなら酒が欲しくなるよね。
 

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味玉にハズレなし!甘め出汁の浸透にミスマッチなブラックスープが・・・実は合う!
 
 味玉はブラックラーメンではそれほど必要なのか?と正直思ったけど、つい脊髄で反応してボタンを押していたようです。くじら食堂の味玉は美しくて旨いよね。卵黄のジェルとゲルの入り混じったようなトロケが芸術的にすら思えます。それには甘目の出汁が深く浸透していて、熟成を連想させる甘味を感じます。そこにややワイルドかパンチのあるブラックスープが絡むのはミスマッチか?。しかし結論的には、塩気の中で甘味が余計に明確に感じるようなもので、塩大福理論、塩スイカ理論のようではないか!?。旨し!嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「誕生!東小金井ブラック!いや・・・くじらブラック!醤油の二枚看板!」
 
 ・・・と言う感覚。これはぜひずっとレギュラーメニューで提供を続けていただきたい次第。あっさり醤油とじっとり醤油のコンビネーション、またその違いをぜひ楽しんでいただきたいです。不思議なことに油そばがまた恋しくなる味わいなので、無限に通い続けられるかも。近いうちにまた来ます。そんな痛快気分のまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います。
 
   

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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ニュータッチ 凄麺 富山ブラック 119g×12個

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【今週のラーメン3469】 中華そば 麦萬 (東京・富士見台) 味玉入り中華そば+チャーシューちょい増し 〜まさしくハートフルな煮干しの風!今風レトロが眩しく感じるピロピロ煮干麺!

TRY煮干し部門新人賞の味を確かめに〜
 この季節、一応ラヲタ(ラーメンヲタク)としては心ざわつくのは、TRY受賞とランキング発表。これは応援している店のランキングが気になる一方で、食い逃している名店名品がないかのチェックになるからです。東京の西エリア拠点に住んでいる私としては、全部カバーしておきたいのよ・・・例え見栄っ張りとか言われようとも。そんな感じで、ペラペラと本屋でめくってたら(買わない:汗)、煮干しの新人賞の1ページ目に「中華そば 麦萬」が載ってるじゃないか!。なかなかハードルが高い営業時間なので、随分と放置してたらなんと1位とは恐れ入る!。これは絶対に急がねばとやってきた富士見台駅です。
 

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 それにしても、長閑な駅前だ・・・。中村橋にも近いロケーション。各駅停車駅のいい感じのゆるい空気感がナイスなエリア。タバコの吸い殻とかゴミも見かけず、エリア住民の民意の高さすら覚えます。ちょっと気合が入って早くきすぎたため、電子タバコドトールでゆっくり吹かしながら時間つぶし。
 

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 受賞すると注目集めるから、あまりゆっくりし過ぎると行列が伸びるだろう・・・。そんな気がして早めに行ってみたところ、20分前ですんなりとポールポジションをゲット。しかし肩透かしを感じていたのは束の間。なんとこの1分後には続々と集まりたちまち行列が発生いたしましたよ。この1分はデカいね。だってこの日は一人オペだったので回転が気になっちゃうし。少し時間を繰り上げて開店してくれたのにも感謝です。
 

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グイグイと煮干しの旨味を引き出す心地よき塩気!そして香り!カエシと煮干しのハーモニー!
 
  非常にシンプルで使い古された居抜きの店箱。そしてご店主がお若い。お若いのにしっかりとしつつ、しかも非常に丁寧な接客姿勢が素晴らしい。やはり美味いラーメンを作れる人は、心も美しいのか。オレは一生ラーメン屋になれんと確信してしまうね。また地元客のハートはしっかりゲットしているらしく、3人連れ4人連れのファミリーが続々とやってきますよ。確かにご年配の方にも通じるような麺顔だもの。それはこんな感じでした。
 

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 おおお!まさにレトロな印象を与える食紅浸透する炙り叉焼がいい!味玉の色合いは艶かしい!器はサイズこそ違えどラーショをイメージする大衆さも感じさせる。しかし何処と無く全体に漂うのは、今風の中華そば、ネオレトロとでも言いたくなるような新しさも漂う。そんなこと考えているのはオレだけだろうか。
 

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 まずは偏見を取り払ってスープから味わおう。適度な熱さが好印象でたちまち鼻孔をくすぐる湯気。そこには清湯煮干しの香ばしさが滲んでおり、とても第一印象が良いね。そして味わうが、見た目はとてもクリアな醤油ブラウンなのだが、すっきりした塩気が立ちます。煮干そばの風格すら感じるきっぱりさ。この塩気でおそらく煮干しエキスをグイグイと引っ張っているのだろうと思ってしまいます。とても凛としつつ、ふわっとした煮干し感がナイス!。
 

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 叉焼が目につくからどうしてもそのエキス感を味わいに探してしまうけど、実はアニマルオフらしい。とてもすっきりしてたので、豚の柔らかさも鶏の明るさもなく、ただ澄み切った感覚はまさしく淡麗清湯と言っていいのではないでしょうか。いやー、これは旨くてグビグビと一気に飲み干してしましたよ!。
 

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素朴さの中に透明感すら覚えるきらめき!多加水ピロピロ平打ちが素晴らしすぎる!
 
 さすが七彩ご出身。多加水ピロピロ平打ち太麺が、見慣れたようでまた眩しい。ツルツルした表面がありありと伺える上に、非常に柔らかい小麦色。どこをみても素朴さの塊。汁を吸い込んでいるのかスープカラーとの一体感あるね。引き上げるとこれがまたボコボコさが和ませる。ハンドメイド感丸出しですねー。注文を受けてから腰入れて麺を落ち潰しては揉んでいくんだから、自家製麺の中でも特に手間がかかる。だから魂を感じざるを得ません。
 

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 思った通り、とても柔らかい。押し付け潰した密度感があるのに、腰つきがとても滑らかでしなやか。汁の浸透をここでも感じ、口当たりの良さを楽しみます。ズボボっと啜り出すと暴れながら口の中へと入り込む。その際のタッチ感がボコボコとして楽しいからやめられんのだわ、手打ち縮れ麺ってやつは!。前歯の当たりと縮れはすごくスパスパと容易にちぎれるから、リズミカルは歯切れ。そして奥歯へと運んで潰しにかかるけど、そんなに圧力を入れなくともクチリと潰れ、汁の旨味と麺の風合いの一体感ある甘みを楽しめます。
 

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まさに叉焼!昔ながらの香ばしさとテイストが一周回った斬新さを覚える旨さ!
 
 吊るし豚をイメージしやすい叉焼。チャーシューと書かず「叉焼」と表現したいね。レトロを感じる食紅も懐かしさを感じさせます。最近のチャーシューは、低温調理が浸透して、ジューシーな肉が全盛なんだけど、このように真逆な肉もまた斬新に感じます。まるで乾いたような、そして引き締まりの強さを感じるような肉。よくよく厨房を眺めていると、盛り付ける前に麺釜上のスペースに置いて、湯気を軽く当てているのが伺えます。
 

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 決して固くはありません。歯ごたえがあるという表現が正しく、噛むことで肉味が引き出されるからずっと噛んでいたくなる。チャーシューご飯がサブメニューであるんだけど、これは個人的には酒と合わせたい肉。紹興酒中だったらベストでしょうか。チャーシューちょい増しは、現金精算で150円。ぜひレトロと炙り香ばしさを感じる一品を試していただきたい!。
 
 

 

 
 
味玉にハズレなし!出汁をゆっくり深く吸い込んだ甘さが汁の塩気と合う!
 
 緩やかなオレンジ色の卵黄は、ジェル状のねっとりさと、芋餡のようなペットリさがあり、内側から外側へグラデーションしております。白身は淡くカフェオレカラーに染まったか。薄味出汁がゆっくりと時間をかけて浸透したのがよくわかる甘みのあるタイプ。もちろん卵本来の旨味もキープされた感じで、煮干しを感じる塩気と卵黄の甘みが真逆のようで、バランス良い相性を感じさせます。塩気と甘みは合うんだね。嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「まさしくハートフルな煮干しの風!今風レトロが眩しく感じるピロピロ煮干麺!」
 
 ・・・と言う感覚かしらん。中華そば一本のシンプルなメニュー構成ですが、素晴らしき快進撃ですね。いつまでも続くことを願う!。ちょっと訪問ハードル高くても、平日限定のつけ麺も非常に気になるし!。これは応援気分が高まる一方・・・そんな興奮感じつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3468】 鶏そば 山もと (東京・JR三鷹駅) 鶏そば 塩 + 生ビール 〜シンプルのようでカオス!味風景に芸術感じる崇高鶏塩ラーメン!

三鷹駅界隈のラーメン事情がまたすごいことになってきた?
 休日土曜日に三鷹駅界隈へ〜。ここ2年でこのエリアのラーメン事情が急速に変化しております。ひと段落ついたかと思ってたら、気になる焼鳥店が二毛作営業を始めたという噂あり。これは追随せねばと思っても、限られた平日と土曜日の昼だけ営業でしたので、機会を失っておりました。ようやく訪問が叶いましたが、正直言って店前まで来たとき、このまま「健やか」だったり「さくら井」だったりに流れてしまおうかと、考えがよぎったり・・・。それほど三鷹界隈はラーメン誘惑が大きいのです。
 

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 ところが開店時に合わせて行きましたところ、待ちの行列が発生。その列は地下の入り口から溢れて階段から地上にまで伸びております。こうなると逆に期待が高まる訳で、おとなしく行列に並びます。開店して順に流れてゆくと、なかなか場所に似合わず高級そうな雰囲気。そして店内は、大きなオープンキッチン形式でL字カウンターがでかくてかっこいい。そして店奥には日本酒のカーヴがあって、その品揃えと量が半端ない。若かったらデートに使えそうな雰囲気で、客層も若夫婦が多かった感じです。
 

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 ここは夜だと結構美味いんだろうなー、高いんだろうなー、なんてすっかり庶民的なセンスしか持ち合わせてない。なので、ハイソな空気感だと何だか落ち着かないオレ。町中華なら元気いいのに、ここでは借りてきた猫のようにおとなしく過ごします。一人一人口頭で注文取りに店員さんが問いかけて来ますが、思いっきり注文時に噛んでしまった(爆)。「鶏そば 塩」と言うところが「鶏そばちょ」だってさオレが言ったのは・・・(瀧汗)。二郎のコールじゃあるまいに、落ち着けオレ、そんな感じで他客の心内の失笑を買う・・・。
 

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高そうな店で飲むようなビール感覚!グラスも泡もキレが違うね〜
 
 そんな感じでビールをまずは味わって心の動揺を落ち着けましょう。400円で安いね!と思ってたらグラスだったー。しかし夜の料理屋らしく、うすはりのグラスだから心憎いね。グラスの口当たりだけでも味が変わるもん。また泡もいい感じで、多すぎず、薄からずでナイス!ググッと味わうと、この泡がすごく滑らか!クリーミィーで驚いた。さすが料理屋のグラスビールだよ!。クラフトビールのように円やかな味わいを感じました。夏だったら3分で3杯飲んでいたかもしれない。
 

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鶏出汁のみならず色んな味の集合体!和風にも洋風にも感じる見事なフレグランス!
 
 酒飲むと心が大きくなると言うか、だんだんと緊張もほぐれて来て、お代わりするか酒を切り替えるか考え出す。しかし、誰もそんな飲み客気分な雰囲気がなく、注文を躊躇していたところで、店員さんがこっちへやって来た!。ハイボールでも追加しようかと思ったら、オレへの鶏そば配膳だったので、大人しく麺活動に頭を切り替えました。それがこんな麺顔との遭遇です。
 

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 おおお!鶏そばといえば「シンプル」と思いきや、かなり凝った薬味の配合。トマトと柑橘、そして柚子胡椒という和洋折衷の薬味の中に、菊まで散らばる。もはやラーメン店というより料理屋気分の一杯に感じます。器は現代風に鋭角に切り立った丼で、店の落ち着いた空間にも映える。何とも作品!と思えるようなプレゼンスです。
 

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 まずはスープを。焼鳥屋がくりなす鶏そばだから、相当鶏エキスのアピールが強いかと思いきや、それがとてもあっさりすっきり系の鶏コクでまた驚きました。しかししっかりと感じる鶏エキスは確かで、ブランド鶏と思しき重くない鶏煮出し脂に鶏油のコクが広がります。ふわっと甘さを感じる風味は鴨なのか・・・。それに全体的に円やかで分厚く明るい味わいには、丸鶏の芳醇さを想像させます。
 

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 鶏塩と言っても「塩気をイメージさせない」のが特徴で、塩気を探していくと結局旨味と区別がつかなくなります。何かが結びついて甘さへ変換させているとすれば、魚介エキスなのか???。この味風景の中には、煮干し系の甘味は感じず、節系とか昆布系のアミノ酸イメージ。しかしそれだけでない・・・どこか滋味と感じる何かがあるだが、それが分からん。分からんけど美味い。美味いけど分からん。
 

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 しかし個人的に一番感心したのは「柑橘」と「乾燥実山椒」の薬味。「柑橘」については名前を聞き逃したけど、これをレンゲの下側で潰して汁を出すことをお勧めします。これにより明るい酸味が華やかに広がり、ドライプチトマトの甘味の混じって、ほんのり洋風な雰囲気で味わえます。これで終わらず「柚子胡椒」を溶かす!。すると一気に和の雰囲気に引き戻され、スープの香りが「フレグランス」から「風味」変化するような味風景です。すげーぞ、この一杯の味設計は・・・・。
 

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 だんだん五感を使いながら味わうのに疲れてくるねー。確か店員さんが「乾燥実山椒もよろしければお試しください」なんて言ってたなと思い出します。一応やってみるかと実食進捗度70%の時点で、ミルで挽いてみる。これがまた少しづつしか落ちてこないのだけどそれで十分。和山椒の美しく淡き痺れ!その香ばしさがささーっと広がり、何と菊の花びらの苦味!そして白ごまの甘味に結びついていくーーーー。これら一連のほんわかとした味風景の変遷が、鶏出汁のプラットフォームで一気に展開されてゆく。そんな素晴らしいラーメンなのです。
 

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風味豊かで上品!スープのバランスを全くマスキングしない優雅さ!
 
 焼鳥屋さんの二毛作ですから、自家製麺なんてありえないと思うのですが、単に合いそうなのを仕入れて来ましたーってな軽いもんじゃない。このスープとの相性が完璧すぎて泣ける。この時点ですっかりと緊張が消えて来ました。絶対にブランド小麦でしょこれは。最初の一口は、風味の良さとその香りの柔らかさが実に感動もので、咀嚼で潰して汁と合わせる旨さが格別でした。
 

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 ゆっくりと確実に汁浸透してゆく麺です。中盤あたりからグルテンの風味に香りから甘味に変わるのを感じますし、後半にはすっかりと汁と一体化した旨味そのものを感じます。奥歯で潰すと既に旨さが完成していて、唾液が慌てて後追いで吹き出してくる。両顎の脇がそれで痛くなる感覚は久しぶり。
 

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 スープの持ち上げは良さそうで、意外と汁で濡れる程度で外れる感覚。なのでチュルチュルとすすり上げるのではなく、ズボボボボ〜っと豪快に啜り食うのが快感。この時点ですっかりとハメ外してしまい、隣のカップル客の視線を軽く感じますが、全然気にしなくもなってしまったオレでした。
 
 

 

 
 
さすが肉を扱わせるとプロと感じ入るハンパない柔らか表現!
 
 高級焼鳥店がくりなす鶏チャーシューですよ!これが美味いどころではない。このタイプの鶏胸肉はこれまでいいものをたくさん食って来て、よくパフパフ感覚などと形容して来ました。しかし、この肉には湿り気?しっとり感がプラスされたような柔らかさがあって、女性の物腰の柔らかさすら覚える。素晴らしき!。
 

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 そしてとうとうバカになってしまったオレ・・・、豚肉食って牛肉か?と感じてしまった(汗)。いやね、それほど柔らかさにそのレア感に近いものを感じたし、肉質の上品さを感じたわけでして。上に乗ってるのはエシャロットの刻み?。これが残ってたので合わせて食ったわけだが、歯ごたえが天国のようで泣いた。
 

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総じまして「シンプルのようでカオス!味風景に芸術感じる崇高鶏塩ラーメン!」
 
 ・・・と言う感覚かしらん。これはもう少し早く行くべきでした。こうなると本業である夜の部のすごさがとても気になる。絶対に一人で行くのが勿体無いね。久しぶりに嫁さんでも誘って、再訪問してみようと思います。最近一緒に行動してくれなくなったのですがねー。ちょっと訪問ハードル高いけど、タイミングが合いそうなら是非。ちょこっと店の宣伝に協力したところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 
 
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