近藤局長を愛する街角に・・・煮干が香る〜
この一週間は本当によく働いたのである。・・・本当にずっと汗を掻いたから身体が塩分を欲しておるのか、昨晩から妙に煮干しの味を求めてしまってるオレ。休日の朝起きて、一通りニュースや記事に目を通したあとは、「さてどこでどんな煮干しを食うか」などと考え始めてしまう。塩ラーメンでも良いはずなのですが、どうも煮干し欠乏症にかかってしまったようです。煮干大好き「ニボシスト」としては、一度スイッチが入ってしまうと煮干そばを食うまで落ち着かなくなってしまう。適当に某グルメSNSをのぞいて物色を始めだす顛末です。
滅多に行かないエリアへ行こうと埼京線あたりを探していると、たまたま見つかったのが「煮干し中華そば 一剣」さん。全く存じ上げませんでして、調べてみたら何やら「煮干ソバ 伊吹」をリスペクトされておられるとかの情報が散見されます。ほほう・・・と思わず声が漏れますが、この時点でもう訪問決意。新宿から1本で10分以内で辿り着けるのですから、板橋って本当に便利だったんだね。
久しぶりに板橋駅に降りてみると、驚いたことが2つ。あの長閑な雰囲気は工事が入っていてリニューアルの真っ最中だったこと。そして「近藤勇」の墓所が駅前にあるんですね。ちっとも知りませんでした。てっきり多摩エリアのどこかにあるものと思い込んでおりましたので。あれれ???おらが街の近くにもあったぞ??と後でググってみたら、墓所が3つもあるんですなー。これはちょっと面白い発見でした。そんな感じで墓所から1分もかからない場所にお店はあるので開店時を狙って突撃しました。
名前に偽りなし!しっかりセメントカラー!確かにビター先行のニボニボ感覚!
たどり着いたら丁度開店したばかりで、ご店主が暖簾をかけておられました。先客は2名。地元では定着している様子が伺えます。順番に食券購入して座ったところで、続々と後客がやってくるー。全体的に味噌ラーがここでは人気らしく、刻みニンニクとごっついチャーシューがウリのようです。6席カウンターだけのこじんまりした店内では、ワンオペスタイル。中華そば・味噌ラーメン・濃厚煮干それぞれ麺を使い分けているというこだわりがいい感じです。ちょっと今回は腹が減ってたので、替玉を先に購入しました。だいたい予習してきたので分かってはいたが、運ばれた麺顔はこんな感じです。
おおお!濃厚煮干にしては色が白くねぇか?と思ったら、それは単に細かい泡立ちだけで、レンゲを差し入れてみると、出た出た期待通りのディープモスグリーン!いやいや、ニボシスト用語で言うとしっかり「セメントカラー」じゃないか!。これはそそる〜〜〜。加えたのは煮玉子だけなのだが、トッピングが所狭しな感じで具沢山な印象を与える。なんだかプチ特製気分でコスパの良さが伺えます。
さて煮干としてはスープが肝心だが、ゆっくりレンゲを差し入れると、都内の濃厚煮干と言われる中では割とさらりとしたイメージとオレはとらえた。動物系の粘度は個人的にはあまり感じませんでした。そしてスープの状態は細かい煮干のエキスが粉感になって漂っており、片口鰯の味わい予想から入ります。そして味わうとその通り。確かなる煮干ビターな味わいが深く、塩気がグイグイと煮干の旨味を引っ張り出してます。香ばしい苦味とはこのことで、確かに食べ手を選ぶタイプだが、一度好きになったら離れられないニボシスト向けとしては大合格。くど過ぎず、しっかりアピール感をキープできてる煮干感です。
トッピングと薬味の味わいにもよくバランスした煮干感。例えば玉ねぎは煮干ソバでは定番だとしても、見栄えと淡い甘みを感じさせる紫玉ねぎは、カットのサイズ含めていい感じだし、青菜が実にマッチしてます。初めは小松菜かと思ってたのですが、どうも菜の花の様子。この野菜類の淡い苦味が煮干ビターにしっかり寄り添う旨さなのです。
村上朝日のパツパツ麺!意外に食べ応えを感じさせる細さと質感
セルフの給水機前に「村上朝日」の麺箱あり。このブランドでイメージするのはパツパツなストレート細麺。その通りの麺と対面するのですが、気のせいか今回の麺は、少し自分には薄く一回り肉厚な角麺に思えました。そのため食感も肉厚に感じる。低加水のパツパツさは当然な最大アピールであり、その千切った後でほのかにヌチリと感じる弾力感があるような・・・。これによっていつもより食べ応えを感じさせます。スープが濃厚なのもあって、替玉しなくても満足できそう?。
それに、少々スープを吸っても、中の乾き気味に感じるグルテンは最後までキープできてる。ニュルッとした表面には全体的に煮干エキスの泡とかカケラが張り付き、見るからに煮干ソバ。やや重めな感じで啜り切ります。細麺でも少々グラマスなので、のど落ちのシルエット感もしっかりとありますし、細麺だったのにダイナミックな印象が私の中では残っています。
トロトロな豚バラチャーシュー!ここで一気に動物エキス感高まる!
きっと味噌ラーメンの中ではぴったりとイメージにあっているんだろうな・・・と思わせる半ロールなバラ肉チャーシュー。周囲の脂身部分には深くつけダレが浸透しており、内側の脂身はすでにトロトロ状態です。たれの塩気と脂の甘みが実にナイスバランス。醤油感も香ばしく、これならいくらでも白飯が食えそうな、肉の甘みです。濃厚煮干の中にあって、これは口休めのような存在感。唯一の肉感なので、だから余計に旨く思えるのかもしれません。後から券売機を確認したらチャーシュー増しは150円とリーズナブル!ここでは肉追加が必定かもしれません。
味玉にハズレなし!つけダレの味浸透味と玉子本来感の味わいがハイブリッド
久々に深くタレが染み込んだ味玉を見ました。いや煮玉子と言う名称の通り、醤油系で少し煮たような色合い。割って中を確かめてみると、濃いめのつけダレがイメージされ、また時間をたっぷりとったのもわかります。浸透度合いが深く、白身は染まりきっている部分が多く、卵黄までたどり着いた感じ。卵黄はトロトロ部分とねっとり部分がグラデーションに共存する状態で、味わいは意外と熟成した甘みに染まり切らない。熟成感もあるんだけど、本来の卵の風合いも残ってる気がして、甘露な味玉とはちょっとイメージが違う。そこがいい。嗚呼、今回も味玉にハズレなし。
これだけを食いに来たい!と思わせるナイスな味付き替玉!お値打ちな内容!
替玉150円。今回はこれ食って腹パンになりました。近年、煮干そばのコンビとして一気に定着化した「味付き」「油そば風」という替玉です。これが実に完成度が高く、味わいもいい。煮干のダレを予め混ぜ込んでくれているけど、ニボニボとしているわけでなく、さらりと食おうとしたイメージ。
それにトッピングもふんだん。チャーシューのカットが替玉向けとしてはでかい。ナルトは縦にカットされており、これも珍しい。醤油ダレの甘みもあって、汁そばとは少し味傾向を変えているのも、箸を進ませるポイントですね。
やはりパツパツ麺がここでも風味いいねー。食べ応えをここでも感じ取り、もうしっかり過ぎるほど腹パン状態になってしまいました。煮干そばでないと替玉は無理。だって麺をメニュー毎に変えているので。これ単品でもいいから、相当する金払うから売ってくれーっと思ってしまうけど、「汁なし」って別メニューがあるので、次回それを狙ってみようかとすでに企み中です。
総じまして「こんなところにブレイク期待でナイスコスパな本格濃厚煮干!」
・・・と言う感じで、今回は発見の喜びを少し感じます。いやー!もっと早く訪問すべきでした。池袋をスルーして一度は行く価値ありかと。慌ただしい池袋に疲れたら、一駅移動してゆっくり味わいたい。そんな利用の仕方もありですね。しっかり応援気分が高まったところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!