秋深まれば・・・あつもり旨し！
一気に秋の深まりどころか、晩秋を感じる気温の低さ。そんな時は温もりの味噌系が恋しくなるところですが、妙につけ麺気分だったので今回はこちらへ。ここ十数年、三鷹エリアで豚骨魚介でプレゼンスを見せつける「らーめん文蔵」さんへとやって参りました。こうも肌寒いと、へへへ・・・「あつもり」で楽しめそう。今回は、質実なる自家太麺を熱々で堪能させていただきませう！。
＜全体＞ つけダレの色合いと微妙なザラつき感！眩しい白さの極太麺！一目で文蔵と知らしめる豚骨魚介感覚！
一時期、豚骨魚介系が「またおま系（また、お前か・・・）」と揶揄されるほど蔓延りましたが、その後淘汰されて、そして今は「ミックス系」として改めて認知された様な感覚。その間ずっとここ三鷹でプレゼンスをキープしてきた実力派なる一杯。数々豚骨魚介はあれど、このつけダレのセンスと、優しく眩しい太麺のコンビネーションは、ひと目で「文蔵！」たらしめる表現力ですな！。流行っても店舗広げることなく、営業時間もずっと昼だけで、出汁が納得いかないと開けない時期もあったっけ・・・。ともあれ、ずっとこんな感じでブレなく楽しませ続けてますー・・・感謝！。
＜つけダレ＞ ほんのりと赤みを帯びる王道豚骨魚介！ちょっぴり濃ゆい甘味と塩気に荒ぶる魚介のザラつきがまた旨し！
よくある濃厚豚魚のドロドロ感とも少し違うかな？。微妙にサラサラしてて、程よい感覚と言いましょうか？。豚エキスはやや下支え気味で、魚介がマウント取ってる様です。ただその魚介感が、少しザラつきを感じさえるところがあって、そこから感じられる節香ばしさと甘味がナイス！。ザラつきが荒ぶるようですが、とってもシルキーにすら感じる広がりでしょう。
そして豚骨魚介の中では、やや赤みを帯びる様な色合いも特徴的。そのままでもゴクゴク味わえそうな、味の濃ゆさで魚介と豚骨の甘味を醸しつつ、醤油由来の塩気もしっかり出てましょうかねー。へへへ・・・そんなつけダレに浸る具材がまた旨し！。
＜麺＞ 自家製麺！温々と立ち上る湯気に明るく艶やかな太麺！出汁を貼り付け滑らかなスベリ！素地の甘味もほんのり広がる旨さ！
今回は、個人的には珍しく「あつもり」。人によっては、時間が経つと貼り付き感が、喉のつっかえを生むと感じましょうが・・・ちょっとした多加水バランスのせいか、スルスルと外れる様子です。そのまま何もつけずに一応食らうと、素地の風味は熱で拡散する様ですが、噛み締めると甘味がしっかり出ますな！。それを、つけダレに投入しますが・・・冷たい麺より出汁の絡みが逆にいい！。温もったままなので、タレと麺の甘味が素直に感じられますな。おいおい・・・ひょっとして、「あつもり」の方が旨いのかも！？。
今更ですが、海苔の風味が良い！あつもり麺の熱のせいか、一段と香りが立つようです。海苔に貼り付こうとする麺諸共、つけダレにダイブさせて、ガッツリとワシワシと口を横に広げながら食らうのが痛快！。並で１.５、中で＋半玉。その設定もまた嬉しい！。
＜チャーシュー＞ 出汁を吸い込み解れるほど柔らかい豚肩ロース！肉と魚介の甘さと醤油系の円やかさが滲む旨さ！
煮豚タイプの肩ロース。分厚いカットで、脂身のさしがかなり多めです。その脂身部分がトロトロで、そこから割れ目となって崩れそう。赤身の肉味も感じるところですが、やっぱりつけダレの魚介感をたっぷり吸い込んでいるようで、その甘味が肉味として感じるようです。豚骨と魚介が濃ゆく一体化したような分厚い旨さ！。つけダレを箸で攪拌していくと、自然と砕けるようです。そうなるとまた麺と絡みやすくなり、その一体感もまた旨い！。やはり特製に当たる「得」設定を狙うべきかと！。
＜メンマ＞ 麺に絡みやすいスリムなメンマ！クニャリと物腰柔らかな歯応え！出汁と麺との一体感がナイス！
割とあっさり目な味わいですが、それは下味のあっさり感で、やっぱり豚骨魚介のつけダレが滲んだ味が支配的ですね。麺に絡みやすいスリムなメンマ！クニャリと物腰柔らかな歯応え！出汁と麺との一体感がナイス！。メンマ増しと言う設定があることに今更気づいたけど・・・次回はそれやらかしてみたい！。
＜味玉＞ 下味しっかりめで白身卵黄含め全体的に味わい芳醇！旨さが濃ゆくてつけダレに埋もれない味わい！
あ！味が濃ゆい！旨さが濃ゆい！・・・そう感じました。大体、濃厚気味なつけダレに浮かぶとそれが混じる味になるのですが、これは濃ゆいタレの中にあっても、下地の旨さが強いかと。白身だけでも風味と味わいを感じるし、卵黄に至ってはジュレ部分がとっても濃密！。つけダレが混じっても、下味の深さと卵本来の味わいが結合した濃厚さが広がるようです。旨し！。
＜スープ割＞ 薄まるというよりバランス変化で微妙な味変化がまた嬉しい！最後に旨さでほっこり！
そのままでも旨いので、本来なら久しぶりにライス割でもしたい気分でしたが、こちらライスがないのです。ラーメンとつけ麺だけで勝負ですからね・・・。なので大人しくここはスープ割で締める。単に薄まると言う感じでなく、ほっこりしたラーメンスープに近い展開です。飲み干してフィニッシュ！。
総じまして「秋深まればこそつけ麺旨し！あつもりで楽しむ王道豚骨魚介！唯一無二な質感とその味わい！激しくオススメ！」
・・・と言う感動の嵐！。常連が多いイメージですが、とっても純朴な店で接客もいいので女性一人客でも違和感ないです。未食なら秋のグルメ散策の候補にいかがでしょう？。やっぱり念押しで激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
