【男の決断力が発揮される瞬間】
今日は、神田神保町に突撃。大日本ジェネラル社と来年春以降の新商品の打ち合わせ前に、気合入れの腹ごしらえです(ウソっぱちです)。さて、雨模様が気になるので駅から近いところで、比較的評価が高いところはないか・・・。iPhoneアプリでさくっと検索。早速こちらへの訪問決意。その間、ざくっと2分間弱の出来事。いやいや、仕事以外のことは、どうしてこんなに決断力が発揮されるのでしょう。それにしても、これ食ってから、リアルな打ち合わせを考えると・・・・一気にへタレ男に逆戻り・・・・。せめて、ラーメン食ってるときだけは、バリバリサラリーマンを気取らせてください!ということで、ラーメン食ってりゃイケリーマン!ハイテンションで、仕事を乗り切ろう・・・。
【賢そうに見えない人が東大出身だったりする・・・なんかそんなスープ】
誹謗してまへんでぇ〜。別に京大でも阪大でもええねんけど、言いたいことは見栄えとは裏腹にすごい実力を持っている人っているよね?ということ。この一杯の麺顔は、きわめてよくある顔で、特別に高品質のオーラを撒き散らすようなものではないのです。へぇ〜、よく見るけどこんなん評判ええんや・・・・と心の中でつぶやきます。そしてスープをすすろうと・・・・埃よけの紙のしたからレンゲをとりだして(やっぱりレンゲは陶器やで!)、先っぽからすすります・・・。
【うううぅぅぅ・・・トロみが優しいぃぃぃ〜、そして円やかな味の輪郭!!】
このトロみは・・・・、心の柔らかいところをキューっとつかむような粘度ですな・・・。ポタージュスープまでにはどぎつくなく、さらりとしたトロみというのはこういうやつかと思う(あれ、最近この例え使ったばかりやぞ・・)。一番伝えたいのは、この粒子の決め細やかさのすごさです。荒めの粒子も素朴感という点でいい演出なのですが、ここのスープのすりつぶし感はまたすごいのです。魚介をこんなに柔らかく濃厚に食わせるとは、このすりつぶしの極意に理由があるのかもしれませんわ・・。最後までスープ平らげて残るのは僅かな粉だけですからね!とにかく、決め細やかさな魚介が優しく濃厚に香る極上なのです。
そして豚骨と鶏の勝手に半々と判断するブレンド感覚がまたいいなぁ〜。もみじのようなトロみがきれいな濃厚豚骨とあいまって、ほんのり甘めの動物感が、やさしく甘めの魚介感とマッチして、カエシが結び付けているような構成・・・。カエシは前面にでてこないけど、しっかりカエシの味わいを遠くに感じる。
大阪に同じようなもんがないな・・・ありそうでない。今は無き東成きんせいの醤油らーめんに豚骨魚介をブレンドして、シノワで濾した感じ・・・かな???
【ハンドメイド感溢れる・・・麺】
麺や而今の平打ちにこんなんあったような記憶。断面はオーバル形で、不規則に太さが乱れます。そして縮れもわりとしっかりしていて、持ち上げによさそうな麺です。もちろん舌触りとのど越しが刺激する感触が楽しく、表面はスープをまとってつるり。中心部はややコシを感じますが、もちっとした性格と、くしりとした性格の両方ある歯ごたえです。タマゴ麺独特の?ハリも感じる健康的な麺です。もう途中から、食するのに没頭してしまいましたので、その後の記憶がないな・・・。
【二種類のチャーシューに酔う】
麺屋一燈とまではいかなくとも、鶏と豚の二種類を奮発する一杯には脱帽です。しかもどっちも旨いしね!鶏肉は胸の柔らかい部分が非常においしく、ほどけていくような感覚でいただきました。豚はロース肉で、柔らかいながらもしっかりと豚を感じて、程よく脂も味わって旨しという感覚です。
メンマは、材木手前の品質いい感じ。硬さと噛みきれ感覚が、「しゃきり」として素敵〜。あと、ネギとなるとがあったけど、はやり基礎がしっかりしているし、2種類のチャーシューで満足感が非常に高い感じがいいですね。
総じまして、これは必然的に「つけ麺」への期待が高まります。なんか「つけ麺もブームや」とか西でえらそうに嘯いておりましたけど、まだ、エエつけ麺も十分食べてへんだけやんけと言われても逆らえまへんし・・・。このスープ感覚なら、いけるはずです。とり系のそばも魅力的やし・・・・、ほんま、神田神保町におるサラリーマンの方々って、この狭いエリアでラーメンに飽きないでしょ!うらやましい限り。という感じで、ちょっと東京の深さも思い知ったかもな・・・。ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。