ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3326】鯛塩そば 灯花 (東京・曙橋) 白だし煮干三重奏 ~冷やしversion〜 +鯛めし 〜夏は大人っぽく!料亭気分の冷やし麺!!最高!!!

<冷やしラーメン+飯割り・・・・この夏、愛が止まらない>
 
 2017年夏は、「冷やし中華」一色でした。二ヶ月以上毎日食いまくったのは、夏の暑さに耐えかね熱い汁系を避けたのがきっかけ。そんな活動の中、「冷やしラーメン」とは区別していたため、随分とこのジャンルを機会損失したと感じております。その中で、「鯛塩そば 灯花」さんが、毎年企画される冷やしシリーズには、実は悔しい思いをしておりました。今年は素直に食いたいという気持ちに従おう。そんなわけで、曙橋までやってまいりました。
 

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 しかし曙橋も罪だよね。北側へ行けば「ちとせ」がある。ちょっと後ろ髪引かれながら、南側の坂を登ったものだから、なんだか足がいつもより重い。
 

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 そこまでして来る理由はもう一つ。残った冷汁で出汁茶漬けにしたのを食いたい!。最近、このパターンにハマっておりまして、ビールで腹を満たすよりも優先度が高い。白飯が基本のですが、炊き込みご飯系も割とイケるとわかったので、今回は「鯛めし」も召還させてもらいましょう。そんなわけでこの組み合わせとなりました。
 

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白だしの円やかな塩気エッジング!煮干の上品な効き方!三重奏って何?誰か教えて!>
 
 こちらの冷やしの企画は、期間をおいて色々変わるのが特徴。第一弾は食い逃した次第で、この一品は第二弾ということになります。第一弾が「鯛」だったのに対して、第二弾が「煮干」。しかも三重奏という形容をされているので、三種類の煮干なのか?流石に駄舌ゆえ、味わって分かるはずがない。誰か最後に種明かしをしてもらいたい・・・そんな気分で迎えたのがこの麺顔です。
 

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 おおお!アニマルオフの淡麗な仕上がりがビシビシと伝わるようです。白ゴマが浮いていて普通は嬉しいのだが、抜歯した跡に入り込まないか少し不安。その他は鯛そばと同じトッピング達で安定の品達。特に薄切りローストポークは相変わらず美味そうです。一方薬味はキュウリと昆布?っぽいのを極微塵されたものに変わっている。スープの淡い黄金色も美味そうだし、見ているだけで質感が高いと分かります。
 

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 味わうと、キンキンに冷えすぎず、味わえる程度の低温度スープ。一口目から確かに煮干が伝わります。鯛煮干か?と思いきやそれはオレの舌では反応しなかった・・・。何の煮干なのだろう。ニボニボないつもの苦味感はなく、この点では片口鰯ではないと思うけど。ではウルメ鰯か?と察するがそれもちょっとピンとこない。煮干味には旨味が感じられるため、白身魚じゃねえかと実は考えております。先日、武蔵小杉の名店で食った鰯汁は「エソ煮干」。それに近いかなと思う一方、アゴ煮干のような上品な風合いも感じます。
 

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 いずれの煮干にしても、苦味は香りくらいで、旨味がじんわりとしつこくなく伝わるのがいい感じ。また「白だし」というのも少しイメージできて、塩気の円やかさにはどこか肉厚な旨味がしっかりとある感じ。昆布の出汁がきっと効いているのだると感じますが、実は白醤油でしたぁ〜ってことであれば、私に推理もドッカーンとちゃぶ台返しなんだが。
 

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<全粒打ち込み多加水細麺!キリリと冷やされた涼味と風合いが出汁に絶妙!>
 
 こちらはつけ麺は、並・中・大と同じ料金なんですね。結構注文が入ってました。チラ見で比較すると、つけ麺と同じもの。細めの多加水麺ですが、フォルムは丸みを帯びており、ツヤツヤと濡れて輝いております。つけ麺は流水で粗熱を取られますが、この一品は、そこから更に氷水でキンキンになるまで冷やされます。なので汁の中にあっても低温差が感じられ、これがまた美味さの痛快さに繋がっているようです。
 

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 全粒が打ち込まれているのがまた素敵。見た目に風流だし、また風味もかすかに感じるようです。かなり打ち込まれたようで配合率は5%弱といった感じか・・・。弾力感ある麺だと思うけど、キンキンに冷やされているから、引き締まり度合いがハンパではありません。それだけに、麺を食っている感じがして、歯ごたえが楽しめます。見た目以上に弾力的でないのも、この冷やしという中ではいい感じ。縦に伸びるイメージもなく、クツクツとした歯ごたえが印象的です。
 

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 滑りの良さは言わずもがな。見た目の通りツルツル滑り、喉奥を駆け抜けるシルエット感は鮮やか。噛むのも楽しいが、つい飲み込みたくなるイメージで、そば感覚であっという間に食い尽くしてしまいました。
 
 
 
<薄切りローストポークは何にでも合うね!そのまま食ったり、汁に浸したり、ご飯と食ったり>
 
 薄切りの肉は基本的に薄味で、それだけで食ってもあっさりな味わいが旨し。本来なら酒と合わせたい仕上がりです。これが飯にも合わせて見ますが、以外に鯛の味わいと喧嘩しなかったです。汁に浸して煮干の風合い混じりを食いますが、これもまた抵抗感なし。今回は、ビールを控えたので代償で肉増しにしてもよかったな・・と少し後悔してしまう。
 

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<味玉にハズレなし!>
 
 ハーフなんだけど、随分アピールして来る味玉です。漬け出汁の浸透が深いけど強くない。軽く熟成を覚えるねっとり感もあり、食っていて卵黄はもちろん白身でさえ甘みを感じる仕上がり感。そこをあえて、塩煮干風味の汁につけて食ってみる。甘みと塩気の一体感があり、味玉好きとしては悶絶してしまうのではないでしょうか?。嗚呼、今回も味玉にハズレなし。
 

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鯛めし!ほのかな鯛の風合いを楽しんだ後は・・・白だしかけて極上〆飯!>
 
 正直言って、ここに煮干汁を入れるのは勿体無いかなと感じます。なので半分弱はそのまま食らいます。鯛と炊き込まれているため、少し水分が少なめなパラパラ感。ここに白ゴマが降りかかるから、非常に香ばしい飯の仕上がりです。鯛風味はほんのりとしていて、そこが上品。鯛の身の部分を寄せ集め、がっちりと鯛と飯の一体感を味わうと、極上のうまさです。
 

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 一か八かで、残った汁を投入。これが大正解だった。パラパラとした飯が非常に出汁茶漬けには合っているようだし、魚と魚のエキスの集まりだから全く喧嘩しないのだった〜。鯛の風味は確かに消えますが、これは賛否両論カモですが美味いには違いないので、個人的には半分づつ試して食うのがオススメです。
 

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 総じまして、夏は大人っぽく!料亭気分の冷やし麺!!最高!!!」という何だか抽象的なまとめ方になってごめんちゃい。店には芸能人のサインが多く飾られてますが、惹きつけるのも分かります。第一弾は食い逃しましたが、第三弾は見逃せなくなってしまった。また同じような食い方をするだろうが、ちょっとこの夏は通うかもしれません。随時レポートを続けます。ともあれ夏は冷やしに限るぜ。と改めて思ったところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   旨し夏
   鯛と煮干の
   合わせ技
 
 
   涼味堪能
   〆飯満喫
 
 
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3325】 麺処 びぎ屋 学芸大学駅前本店(東京・学芸大学) [限定]ノスタルジック冷やしワンタン麺 + 小ご飯 〜「冷やし」が「癒し」になる真夏日のご馳走セット!

<もはや冷やししか受け付けない〜この暑さ!>
 
 建物や電車を出たとたん、蒸し暑い空気の壁あ熱くのしかかる・・・そんな毎日。もうさすがに、汁系はもちろん、つけ麺でもしんどくなってきました。冷やし中華か、冷やしラーメンしか食う気がいたしません。そんな中、東横線で移動中に twitter で沿線の名店を確認すると、「麺処びぎ屋@学芸大学」で冷やしの限定を提供しているとの情報をゲット。ちょっと商店街の中を歩く距離が気になりましたが、「冷やしワンタン麺」というとても魅惑的なメニュー名に、既に心は奪われておりました。
 

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 商店街を南下して、人が少なくなってきた辺りに、びぎ屋はある。なのでだいたい「びぎ屋狙い」な通行人が雰囲気で分かったりします。ちょっとガメツイですが、そんな通行人を早歩きで抜かして行きましたが、それだけでも汗が噴き出る・・・・。たどり着いたら丁度、ランチタイムのピークにあって空きが一席。まんまと確保いたしまして候。
 

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 しかしまた今回もやっちまった。ライス追加。もう冷やし系の後に残った汁で、スープ茶漬けにすることが、今のマイブーム。なので夏痩せどころか、今年は夏太りしてやんの、オレってバカだよなぁ~。これも先日テレビで、玉木宏永谷園のお茶漬け海苔を、氷水でつくって旨そうに食ってるのを見てしまったからだ。男前が食うと旨そうな冷やし茶漬けに見えるのだろう。しかし一方、オレが食うと・・・きっとダラシナイ冷めた雑炊にしか見えないのだろうがね・・・。
 
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<白醤油の円やかなカエシ感と魚介出汁が穏やか!鶏ガラ系は冷えても色気をキープ>
 
 ちょっと美しいラーメン女子の隣に、たまたま座ってしまった。隣でオヤジで暑苦しいオレが、ラーメンを激しく音を立てて食ったあとに、だらしなく白飯を突っ込んで、ずるずる汚く食うのも知らずに・・・。これってパワハラ?セクハラ?メシハラ?ラーハラ?どれに当たるのだろうと、結構真面目に考えだしてたら集中してしまった。そんな感じで気が付いたら、配膳のタイミングでした。それはこんな麺顔。
 

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 おおお!見ているだけで涼しくなるねぇ~。受け取った器が冷たいので更にそう思うのだけど、出汁氷があるだけで、見栄えが随分と涼やかに感じます。しかも妙にノスタルジーを感じるというか、今風のニューウェーブ系とは一線を画する質感がありありです。海苔なんて湯気で緩むことがないから、最後までパリパリとしている。そしてワンタン。これがあるだけで、どうしてラーメンはワンランクアップしてしまうのか。ワンタンラーメンとは言わずに、ワンタン麺という別格になってしまうのね。
 

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 スープがこれまた沁みる~。キンキンに冷やし過ぎると味や風味が飛ぶところを、いい感じの低温でおさまってます。味わいはとても落ち着いていて、全体的に和風感がありあり。魚介エキスがじわじわと効いている一方で、やさしい丸みのある塩気が印象的です。これが実に味わい深く、醤油系の名店・誉とされた「びぎ屋」らしい、白醤油の輪郭が素晴らしいです。塩もブランドなのを使っていると思うのは、カエシに尖りとか引っかかりが一切ないから。もはや塩気自体が出汁と化している。そんなニュアンスです。
 

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 一方でしっかりと動物系のコクが広がります。豚よりも、こちらは鶏コクのイメージ。冷えると脂が実力を発揮しにくいところを、旨い感じで鶏油の旨みをにじませています。鶏ガラも潜んでおりますが、やはり香味油の影響は明確。上品なだけではつまらないというところを、上手に突いたような味構成ですね。
 

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<軽くボコついた多加水麺!冷えて引き締まり度がナイス!クツクツ心地よし!>
 
 麺がきっちりと冷えててよいです。粗熱を取る程度ではなく、しっかりと冷たい水で引き締めた感がつたわります。なので多加水麺であっても、グルテンの風味さわやかに伝えるし、引き締まった歯応えが気持ちよく、クツクツといい感じです。前歯で千切ろうとすると縦に伸びようとしたりして、麺の楽しさをしっかりと表現してる。
 

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 形状は多少ボコっとした感じで、スープの持ち上げよりも、濡れた感んじでツルツルと滑るようなイメージ。なのでレンゲでスープをすくいながら、麺と一緒に啜るような食べ方がベストでしょう。なので、ズボボボボボボボボボボボボっとしたバキューム音は立てずに済みました。なんとなくラーメン女子に面目躍如。
 

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 その分、奥歯でグニグニとさせながら潰すことに集中でき、いつも以上に麺を食べているという感覚にさせてくれます。淡い汁のようで以外と麺に絡んでいるのが分かるし、噛むほどに強い弾力がイメージできて、冷やしの醍醐味すら覚えます。
 
 
 
<しっかり味の鶏モモチャーシュー旨し!味のアクセント!>
 
 部位の形から、もも肉と察しますが如何に。全体的に淡麗の味風景が広がる中で、味覚のクリッピングポイントと言うか、アクセントを感じる部分です。甘辛いタレに浸った鶏肉は、いかにもご飯に合いそうな味わい。思わずライスの上に乗せてしまおうかと考えてしまいました。鶏の皮を嫌う人も多いようですが、私は皮にこそ旨味と甘みがあると信じるオッサンでして、こういう鶏肉チャーシューは好き。お袋の得意料理にも通じるものでしてね。
 

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    噛み締めるとタレに染まった肉汁が溢れる。涼やかな味わいに一瞬炎が生まれるような躍動感がいい。食傷気味だったはずが、頭の中が一気に肉モード!。噛み締めてこそ肉!ってな感じで堪能しまくりです。スープの基調が鶏系だから、味が濃くても違和感がないのでしょうか。古風な鶏チャーシューだけど、伝えたくなる旨さですね。
 
 
 
<大人しめで上品なワンタン〜>
 
    シンプルな肉餡の味わい。割と小粒で引き締まりを覚えるイメージ。そして薄味。肩透かしを覚える事勿れ。全体調和が美しいと感じますし、出汁の旨味と絡めて食いましょう。箸でリフトするのでなく、レンゲで一粒づつスープに浮かべながら口に運ぶのです。全体で噛み締めると、薄味に色がさすような旨味の広がりを感じることでしょう。私は敢えて半分残して、最後の締めのライス割に備えることとしました。
 

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<ライス投入で〆!スープ茶漬けがマイブーム!>
 
    私の生まれた京都には、水飯(すいはん)と言う食べ方があります。文字通り、ご飯に水をかけて食べるだけ。勿論氷水か冷えた水で頂くのですが、しば漬けなどの京漬物と食う夏の庶民のグルメです。 何となく子供心におぼえていて、この歳になって冷えた汁で食べる飯茶漬けのエレガントぶりに気がついた次第。
 

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    そんなイメージとダブらせて食うと美味いぜ!。出汁氷水が、白飯の熱で溶けます。飯が完全に汁浸透なりきる直前で食うのが一番です。出汁の旨味と、飯の旨味と甘味が咀嚼で合体する味わい変化を感じるのが痛快。時々ワンタンがアクセントとなって食欲をそそる。気がつくと汗が引いてるのが分かります。暑い時は、体の中から冷やして行くのが、いいような〜。
 

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 総じまして、「冷やしが癒しなる真夏日のご馳走セット!」と言うほかありません。暑い中、駅から少し歩きますが、この一杯はそれに見合います。ノスタルジーと淡麗感で夏を乗り切ろう。これは今回は思いつきで訪問して、大正解だったと自分を褒めます。ごちそうさまでしたと、心の中で呟いたところで・・・・さて、隣にいたはずの美しきラーメン女子は、既に茶漬け作戦の前に退店していた〜。こう言うのも旨いと目で教えてあげたかったが、⚫️⚫️⚫️ハラスメントにならずに済んだかな。そんな感じで猛暑の夏の恋と一緒に、昼飯が終わりました。そんな儚さを感じながら、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   寝不足で
   猛暑ひどくて
   へばっても
 
 
 
   ラーメン食いたし
   癒しの冷やし
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!!
 
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萬藤 料亭白だし 360ml

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【今週のラーメン3324】 中華そば 梟 (東京・蓮沼) 辛いそば 〜唯一無二で初めてなのに、何故か懐かしさ溢れる辛そば!

<暑いと辛いの欲しくなるのはなぜか?>
 
 こうも暑いとやっとれん・・・。先日は「冷やし系」を追い求めましたが、今日は「辛いもの」を欲してしまう!。何故なんだろうね。きっとオレ自身が、ドMな体質なのだろうと思っていた。だけど、人に聞いた話だと、辛いものを食べて、発汗作用を活発にさせることにより、体温を下げるためなのだとか。決して暑くてヒーヒー言っているところに、辛いもので更にヒーヒー責められたい・・・というのではなさそうです。
 

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 ちょうど昼飯タイムに入ったところで、蒲田はどこに入っても混雑してそう。それなら一駅づれて見ようと、多摩川線か池上線かで迷った。だけど、「矢口渡」へは行ったばかりだし、順番で行くと「蓮沼」になる。ここでピン!ときて、確かあの店に辛いラーメンがあったよな・・・・ってな流れを思いつくと、すぐに実行に移します。こういう行動力をもっと仕事に発揮できたらいいのにね。
 

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 入店時、先客ゼロ状態。ちょっと寂しいと思ってたら、あと客がノソノソと二人入って来て、緊張感が崩れます。一人営業のお店だから、まだメニューラインナップがシンプルだけど、もっと流行ってバイト雇えるくらい早くなるといいね。そしたら限定などでてくるかな・・・。お目当ての「辛いそば」はすぐに決めたんだが、朝飯食い過ぎてちょっと微妙な腹の具合。麺の大盛りがない分、ライスを付けるかどうかで迷ってたところ、釣り銭が出てしまったので、まあ今回は抑えておこうと、この一杯に集中することにしました。
 
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<煮干甘さにじっとり広がる辣油の辛さ!山椒が想像以上にハードパンチャー>
 
 お冷はセルフ。宅配型のミネラルウェーターを自分で注ぎますが、ちゃんとこだわってコスト掛けてるんですね。こういうお水は、残すの勿体無いので、自分が欲しい分だけ汲むこととしましょう。そんなことを思いつつも、結果として辛かったから、余計に水を2杯半ほどがぶ飲みしてしまいました。そんなことをさせた一杯は、こんな麺顔でした。
 

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 おおお!遠慮のない真っ赤な威嚇!じっとり感が全体にありつつも、どこか和やかで素朴さも感じさせる雰囲気。辣油のレッドがシャープに突き抜けている部分と、素朴に溶けている部分とが見え隠れします。また山椒の盛り付けもちょっときになるとことで、刺激的には和風な辛さなのかと、心構えをしてしまいます。
 

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 レンゲを差し入れると、すーっと表層の辣油が左右に分かれ、下地のスープが顔を出す。それがなんとも煮干しっぽい雰囲気を醸し出します。色合いもそうなのだけど、どこかしらザラつき感があるようなイメージ。しかしこれが山椒の粉とダブるところがあって、判別がつきにくい。
 

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 味わうと一気にイメージが変わる。ベーススープがほのかに甘いのだ。しかも魚介系、煮干しを連想するが、ニボニボとした苦味は皆無。鶏ガラ豚骨よりも、魚介が先導する味の広がりです。そこで余裕を感じて、ゴクゴクと飲み始めると、手痛いシッペ返しをくらう。ピッキーーーン!と辣油のキレが一気に攻めて来るのです。こりゃ立て直しだと、一回休んでお冷を頂き体制を整えます。そして次に本格的に味わおうとしたら、山椒が鼻腔の妙なところに貼り付いてしまって、思わず噎せてしまった・・・・。またお冷をいただく。山椒には強いはずのオレなんですが、弱い部分に貼りつかれて、苦労した流れです。
 

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 しかしこれは、絶対に飯割にすると美味いはず!。二種類の味わいが、きっとライスの炭水化物感で、絶対にいいように中和させて、旨味を高めるはずなのだ!。しまった・・・スープをほぼ飲みきってから、思いついた次第。
 

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<汁の吸い込み感が嬉しい中加水ストレート細麺!辛さを貼り付けながらスベる!>
 
 芯を感じさせない茹で上げコントロール。それでも内と外で感覚が微妙に異なる、腰つきです。中からやや多に傾いた加水感かしらん。前歯のあたりも小気味好く、プツプツと難なくリズミカルに千切れるし、スープの辛甘さとマッチした風合いです。奥歯でプレスすると、それがもっと明らかに感じられ、辛さと甘さを咀嚼でグルテンと一体化させて食い続ける・・・。
 

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 滑りがとてもいい。よく麺と麺とが揃うので、スープの持ち上げも非常によろしい。このため、スープに浮遊した山椒の粉を異様に付着させて行きます。これをいつもの感覚でズボボボボボボボーーーーっと強く啜ったものだから、鼻腔に残った山椒のカケラと異様に呼応して、また噎せる(爆)。まるで小谷勢と朝倉勢に攻め立てられた挟み撃ち感覚。山椒金ヶ崎の戦い・・・。
 

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<王道コンテンポラリーな二種チャーシュー!テッパン級に安定度高し>
 
 鶏胸肉と豚肩ロースのチャーシュー。全体的にどこか素朴と感じていたのに、ここだけはコンテンポラリーなニュアンスです。鶏側にもられた山椒は、肉繊維のスキマまで入り込んで取れないが、それが微妙な風味となってむしろ美味かったりします。淡白で上品な肉味が、辣油に塗れ、山椒でパワーをもらい、旨さとしては白飯よりビールを欲してしまう感じかも。また、豚肉はしっかりと歯ごたえが楽しめるタイプで、咀嚼で脂身の甘さを感じ、赤身の旨味に織り込ませてゆくようでとても旨し。
 

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 総じまして、「唯一無二で初めてなのに、何故か懐かしさ溢れる辛そば!」と言う感覚でして、妙にくせになるかもです。これはやはり、ご飯割が絶対に合うはずで、近いうちにリベンジするかもしれません。「甘さと辛さのハイブリッド」さもありながらも、「素朴とコンテンポラリーの融合」も感じ取れる一杯。更に磨きを掛けていただきたい次第です。また、暑い日を狙って食いにくるかも・・・。そんな、次回への期待を膨らませながらも、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   蒸し暑く
   身体あちこち
   燃えるよう
 
 
   敢えて食いたし
   ホットな汁そば
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3323】 柴崎亭 (東京・つつじヶ丘) 山椒の塩そば[シビレル] + アサヒスーパードライ生中 〜いつまでも斬新さを保つTHE ORIGIN ! さすが元祖のプレゼンス!

<元祖「山椒ラーメン」のスタイルをリマインド>
 
 ちょうど今、「山椒ラーメン」のまとめ記事を作成中で、この補完のためもあってこちら「柴崎亭」さんへとやってまいりました。先日は「シビレナイ」方の一杯をいただいて、進化した旨さに感動したばかりですが、やはり「元祖」のシビレル方も頂いておかねばなりますまい。
 

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 こちらはレギュラーメニューが豊富で価格抑えめで、しかも旨い。そして毎週末、限定麺を提供し続けるという才覚とパワーがみなぎるお店。通し営業で待ち客が絶えることがありません。この猛暑日であってもですからすごいね。
 
 

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 待っている間は、スダレでかなり直射日光を遮ってくれて嬉しいが、蒸し暑さは変わらんね。気を利かせてくれて、工場用送風機が備わってフル稼働ですが、風自体が熱くて重い〜^_^。もう喉がカラカラだー。
 

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<ヒヤヒヤしながら、冷や汗かいて、冷えたビールを待つオレさ>
 
 まずはビールだ!この店の生中は、ガチガチキンキンに凍ったジョッキに注いでくれるから、もう待ちきれん!しかしちょっと、客対応とオーダー準備が重なってしまい、タイムリーには出てこない。ひょっとして忘れられたか・・・。まさかそれはないなと思ったけど、待ちきれずアオリを入れてしまったオレです。嗚呼、慌てたからか泡が溢れる〜( ˊ̱˂˃ˋ̱ )。
 

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<穏やかな痺れ感の奥に、出汁へと化した柔らかさを放つ山椒の感覚!さすが元祖!>
 
 もともと「柴崎」にあったから柴崎亭。券売機もなく小さな店構えだったあの頃からある、特徴的なメニューです。あの頃は、こんなに流行って名店になろうとは、想像もできなかったけど。あの当時と同じ、山椒の実を挽いたタイプを懐かしく味わいましょう。それはこんな麺顔。 
 

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 おおお!見事なる麺折りたたみが素晴らし!。
 まるでガラスのように透けて見えさせる澄んだスープが素晴らし!。
 散らばった山椒の実がフレッシュさを湛える爽やかな緑色が素晴らし!。
 チャーシューのピンク色合いが実に旨さをそそるようで素晴らし!
 「素晴らし」のオンパレードですよ!
 

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 前回食った「痺れない」山椒の塩そばと比べてれば、山椒の見栄えだけのようで、実は色々と違いが見え隠れします。まず今回の「シビレル」は、名前の通り痺れるが、それはものすごく大人しい範囲でソワソワ〜〜〜っとシビレル程度。その代わり香りが和の感覚を思わせるし、またスープにエキスの一部として、すでに溶け込んだ感じすら覚えます。山椒が出汁の素となっている!?。この感覚は、関西のうどん出汁にちょっと通じるところがあって、私的にはものすごく共感と郷愁を覚えます。
 

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 一方で、クリスタルさを感じさせる香味油は健在で、神奈川淡麗系ほど艶っぽくないけど、ゆったりした分厚さを感じる鶏エキス感を漂わせます。その漂いは、店内証明に映し出されて、丼のそこに影を作る。明るいスープ感なのにとても落ち着いた味わいには、節や昆布の落ち着きすら覚えます。
 

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 ・・・・以前の印象より、美味くなってるやん(爆)。
 
 
 
<極細細麺のクツクツ感と風味の豊かさが、むしろ出汁感を高めるかのよう〜>
 
 ブログで何度も伝えている通り、こちらは麺のいい。見栄えもあるが、スープと質感のバランス。どちらを正として、合わせたのかは不明ですが。極細系のストレート麺は、加水が低めで博多系に近い印象。意外に熱ダレに強く、最後まで芯を感じさせる「乾いた部分」を持ち合わせる麺です。
 

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 本当の強・低加水ならパツパツと感じさせて汁を呼び込みます。しかしこちらは、程よい密度感というか、クツクツと感じさせつつも、汁の呼び込みをあまり感じさせないのがいいです。自分の咀嚼で、乾いたグルテンを潰し、そしてスープと融合させてゆく。山椒が響いて唾液腺が刺激される。そこから一気にグルテンを糖化させて、その変わり身が完了したところで、スープのエキスと絡み合う。時々山椒のカケラも奥歯に混じって旨し。嗚呼、麺を噛むことがいちいち楽しくてなりません。
 

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<山椒を乗せただけで、豚肩ロース肉の感覚が変わるのだ!>
 
 ネギは薬味というより、今回は飾りにすぎませんね。その代わり、いつもの薬味としての役割を、山椒が担当しているという図式です。その山椒は肉に対してネギ以上のインパクトを与えます。
 

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 見るかえらに今風なチャーシュー。古い昭和のイメージと一番変わったのはチャーシューかもしれません。もはや立派なオードブルとして確立できる肉が、ラーメンのトッピングになっとる。ピンクの肉は、赤身が肉本来の旨味を表現すると同時に、刺した脂は熱で溶けて甘みを放出させる。そこに薄っすらと塩気かタレの風味が加わって、最先端のチャーシュー旨味が完成する。ところが今回は、ここに和山椒が乗るわけだ。するとそれは、日本料理屋でたまにコースの途中で出て来る「肉の一皿」を感じさせる旨さで、一気に崇高な気分にさせる。一杯の丼という小さい世界から、和のコース料理をイメージさせるとは、実に宇宙の広がりを感じます。
 
 
 
 総じまして、「いつまでも斬新さを保つTHE ORIGIN ! さすが元祖のプレゼンス!」と言った感じでしょうか。今回の発見は、「元祖はそのままでは無かった・・・磨きがかかってる!」ということ。いつも同じと感じさせる裏には、いろんな調整とか変化が織り成されているのでしょうか。それでも元祖の枠を超えないフィロソフィーすら覚えます。一番最初に、山椒でラーメンを作ろうと思った発想の原点だけは変わらないのか・・・。帰りの京王線で、考えすぎてブツブツと声が漏れて、隣客にすごく気味悪がられましたがスンマソン。考えにのめり込むのもほどほどにしとこう・・・と言うことで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   しみじみと
   懐かし食う
   原点を
 
 
   薬味にシビれ
   味にシビれる
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3322】 らぁめん小池 (東京・上北沢) 山椒香るラーメン + キリン一番搾り中瓶 〜真夏に上質な清涼感漂う〜崇高あっさり中華そば

<メニューラインナップが実にどれもそそりまくり!>
 
 以前は、つけめんラインナップあったのですが、諸事情により汁系に統一。それが実に結果的に良かったようですね。こちらの現行ラインナップは、どれもそそります。こってり&あっさりの煮干しに始まり、台湾ラーメン、台湾まぜそば油そば、そして味付きの替え玉まで備わってる。どれから手をつけて良いか、本当に迷いますね〜。しかし今回は、山椒のラーメンに最初から絞っての訪問です。最近、東京ではにわかに山椒ラーメンが注目を集めだしていると思え、今のうちに、ここの山椒香るラーメンを確認しておきたかった流れです。
 

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 それにしても・・・暑い。今回はクルマで来なかったのですが、それはもっぱらビールを飲みたいという理由だけです。平日は、実に苦しい状況に追い込まれているので、週末毎にハートランドビールを追い求めているのです。しかし、山椒そばとハートランドの組み合わせだけはどうしても、見付け出せませんでしたが、たまには別のビールで喉を潤そう。
 

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<休日のひと時に・・・キリン一番搾り生!>
 
 キリン派とアサヒ派と両方を考えてか、一番搾りスーパードライが両方置いてあります。中瓶で500円というのが嬉しい設定。たまにはキリン一番搾りをいただきましょう。いつも会社の近くでお世話になってる店はアサヒ系なので、スーパードライばかり。なので、やはり風味が違うと新鮮に感じますね。気持ちだけは、堤真一になった気分で豪快にいただこう!・・・歳取ってもああいう感じになりたかったんだよねぇ〜・・・。
 

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<山椒は香り程度でお淑やか〜、なれどじわじわっと味のあちこちに片鱗見せつけ!>
 
 ビールを一通りあおって、腹の中がタプタプ気味になっても、ラーメンだけは別腹で食えるようになったら、それは立派なラヲタです。さてどんな山椒ラーメンが来るのだろうとちょっと想像しながら、酒飲んで待つのも楽しいね〜。私の思うところ、山椒ラーメンって、「山椒の実」を挽くタイプと、「山椒の葉」を散らすとかオイルに混ぜるタイプと、「薬味となった山椒」を滲ませるタイプと、だいたいこれくらいに分かれるというのが理解。さてさてどれなんだろう・・・と空想にふけっていたところで配膳が完了です。それはこんな麺顔。
 

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 おおお!山椒のイメージなんかより、トッピングの方に目が釘付けですよ!。もう何回も来ているので知ってはいたものの、やはりレアチャーシューの質感の良さと、そして鶏つくねがあって、大人を喜ばせるものばかりが乗っております。そしてスープの霞んだ琥珀色には柔らかさを感じ、表層の香味油はゆったりと漂い色気を保つ・・・。何とも美しきこと哉。
 

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 薬味のネギ?と思ったら少し葉っぱっぽいギザギザ輪郭があるので、これは山椒の葉なのでしょうか。どんな味の輪郭かと楽しみを抑えきれず、ビールをおいてさっさとスープを味わい出します。するとまさにメニュー名称の通り、山椒が香る・・・という存在感。味にはあまり影響を与えていない感じ。しかし、人間が味を感じる仕組みは、香りにも大きく影響されるらしく、香りだけでも味わいがあったかのような錯覚を覚えるもの。この香りか?味か?の微妙な具合が、裏を返せば繊細と映ります。いやー、味の崇高さが光るね。
 

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 しかし、やっぱりだんだんと味を感じるように思えて来る。例えば、このベーススープは、鶏ガラ系と思われるけど、魚介の風味も程よくあっさりと滲んだタイプ。この魚介(煮干し)の香ばしい苦味のエッジング、もしくはイリコらしい甘みの片鱗に、チリリと山椒の風味が結合する。そんな味風景を感じてしまいます。
 

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 徐々にスープが浸透する麺は、グルテンの風味を交換してスープに吐き出すので、やんわりと炭水化物の甘みも後半には浸透しまして、味のカオスがますます広がる流れ。単なるあっさり中華そばとは、別格の複雑な味の戯れを楽しみましょう。
 
 
 
<村上朝日製麺:穏やかスープにパツパツとして歯応えと麺の風味が駆け抜ける!>
 
 
 先日は、濃厚煮干しでニボニボ体験で遊ばせてもらったばかり。その時のパツパツ麺の雰囲気が今でも忘れられません。パツパツと言えば、村上朝日製麺が、私にはピンと来るのです。今回はスープが変われば麺も変わるかな?と思ったのですが、同じものみたいです。これがまた、あっさりスープの中でも、低加水のパツパツさが明るく響くようです。
 

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 前歯の当たりがいちいち楽しくなって来る麺でして、一口目を噛みちぎってみると、一本明らかに筋の通ったような乾いた芯が見受けられます。奥歯へ運んで潰すともっと芯から発せられる風味が深く感じられます。クシリクシリと意識して噛み潰すようなイメージで食い続ける。汁を浸透させるのを意識しながら、全体を浸透させて旨さを生み出させてから、喉奥へと落とし込みます。表面は漆喰のようにツルツルしているし、滑りも良く、喉越しのシルエットも割と鮮やかなイメージ。替え玉したくなったけど、まだビールが残っており、ちょうど腹パンになりそうなので、今回は自粛しました(このままだと夏太りしそうだしね)。
 

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<真空低音調理の極薄スライスチャーシュー!青紫蘇香る鶏つくね!見事!>
 
 この店は、汁よし!麺よし!なのですが、具もよし!。真空低音調理の肩ロース肉を、スライサーでペラペラになるまで薄くカットした肉です。これをミルフィーユのように重ねて、薔薇の花を置くように麺顔に置きます。一枚づつ剥がしては、また丸めて口へと運び、複雑な歯ごたえと赤身と脂身のごっちゃになった旨味を楽しみます。そして食っては残ってたビールで胃袋の中へと流し落とす。たまりまへん・・・・。確か前回、次回は豚チャーシュー増ししてやる!と思っていたはずなのに、忘れてしまってた。次回はきっとそうする!。
 

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 また鶏つくねが絶品。これも次回は追加だ!と思ったけど、券売機にそんなボタンはなかった。これがうまいのは、青紫蘇が少し練りこまれており、とても風味よく食欲をそそるようになってること。そして軟骨。これが多めに練りこまれており、噛むたびにコリコリと口のどこかで鳴り響く。これは無限大に食えそうな気がするのはオレだけだろうか・・・・そんな旨さ。
 
 
 
 総じまして、「真夏に上質な清涼感漂う〜崇高あっさり中華そば」と言う、何だか捻りのないまとめ方でごめんちゃい。この暑い日に汁系なんて・・・と思うこと勿れ。この一杯なら、夏バテでも食傷気味でも、スルスルと食えそう。そして物足りないと思う方には、味付きの替え玉をぜひオススメしたい。暑い時に熱いスープに感じる山椒の清涼感。いいかもよ!。という感じで宣伝気分が残っているうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   休日に
   鬱憤忘れ
   さっぱりと
 
 
   さやけき風味
   山椒汁そば
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3321】 柴崎亭 (東京・つつじヶ丘) 山椒の塩そば[痺れない] + アサヒスーパードライ生中 〜隙がないどころか・・・完璧!

<微妙にブームを感じる山椒ラーメン!元祖はここ!!>
 
 最近、妙に山椒のラーメンが注目を集めているように感じる、私の肌感覚。それで思いつくのは、やはり「柴崎亭」でしょう。ここは、移転前「柴崎駅」界隈にあった頃から、しっかりと「山椒そば」としてメニューラインナップされていたという記憶。ただ、「塩煮干そば」が旨すぎてそっちばかりを食っていたので、今回はちょっと元祖と思われる一杯を求めて食いに出かけてっみました。
 

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 Lester Young のサックスが心地よく流れる店内。以前はミスチルがガンガンと流れていたイメージですが、「NO RAMEN, NO LIFE, NO MGC」とプリントされた店のオリジナルTシャツにもある通り、BGMにもこだわりが見られます。もうオッサンもいいところな私ですが、ジャズは疎い・・・・。でもこの心地よさは何だ! 後からアマゾンか iTunes を探ってみたくなりました。
 
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 この日は、汁なしの限定が提供さてまして、私以外全員それを注文。見事なSNS連携。かなり旨そうで激しくそちらに誘惑を感じましたが、初志貫徹で「山椒の塩そば」をいただきました。
 

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<完全に凍ってる中ジョッキ!夏はこれに限る!>
 
 嬉しすぎるぜ!この凍りきったジョッキでの提供は!週末はハートランドにこだわるオレですが、今回のスーパードライは妙に旨すぎ!。こんなに旨かったっけ?スーパードライって・・・・舐めてた私をお許しください。アサヒビールさん。ちなみに昔就職活動で落ちた会社なのよね(爆)。
 
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 この泡の盛り上がりと、泡とビールの配分の良さ。ラーメンだけでなく、ビールの注ぎにもテクニックとこだわりを感じてしまうではないか!ちなみに、ものの2分で空けてしまいました。
 

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<和山椒が出汁へと化した崇高な塩出汁!ただ唸るばかり!>
 
 こちらの山椒へのこだわりは面白くてさすがは元祖!。「山椒の塩そば」には、「痺れる」「痺れない」の二種類があってどちらかを選ばせます。山椒とくれば、痺れること前提と考えがちですが、ひょっとして山椒の種類によるのか?。アンチテーゼな感じがする「痺れない」方を今回はチョイスしました。それはこんな麺顔!
 

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 どっひゃぁ〜〜〜、この琥珀色した透明度!真夏に11月の誕生石トパーズ色の風が吹くって感じ!ものすごい清涼感ですよ。これだから柴崎亭はすごすぎる。こんなのを一昔前はワンコインで提供していたのだから、パワーとレベルを感じます。本当に丼の底がはっきりと見える。しかもこの丼がとても洗練されていて、非常に薄い陶器。何がいいかというと、丼に口をつけたときのキリっとした感覚がいい!。たかが丼の口当たりに、味との相性を意識させる。素晴らし!。
 

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 問題の味わいですが、一口すすっただけで、感動してしまいました。もはや山椒が出汁へと化しております。嗚呼生まれの京都を思い出す・・・。昔の京都の街中にあったうどん屋の出汁は、山椒が風味だけでなく出汁にまで滲んでいて、ここが普段家庭では出せない味だった。お袋が作ってくれたうどんより美味しいと言っては、少し悲しませていた幼少期だった。そんな憧憬が浮かぶほど、私には昔慣れ親しんだ味覚に直結してしまいます。見た目からは、山椒の粒とか片鱗を感じ取れない。だけどオイルに染み込んだ山椒の風味が、塩だれにふわっと溶け込んでいる・・・そんなのが分かる味です。
 

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 しかし淡麗系だけの味わいといえばそういうわけでもなさそう。何となく色気を感じます。ベースは鶏ガラの清湯がさっぱりとしているが、魚介も滲んでいるはず。そこに鶏油の色気が少しさしており、丼からゴクゴクとスープを飲み干した後には、口の周りには油のようなのが貼りつく。全くしつこくないのだが、さらりとしたオイル感もあり、それが豊かなコク、食べ応えに通じていますね〜。それにしてもこれは凄いな・・・改めて今、レビューをまとめているだけでも味の感動が蘇る。
 

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<博多系に匹敵するクツクツ低加水ストレート細麺!麺線の見事さ!>
 
 柴崎亭と言えば、麺線の美しさ。今回もお見事です。麺は博多麺に匹敵する極細タイプで、加水も低い。物差しか定規にも使えそうなほど、真っ直ぐな麺が綺麗に折りたたまれており、崩すのが躊躇われるほどです。前歯を当てて見ると、しっかりと芯の存在が感じられる。クツクツとした歯ごたえが小気味好くリズミカルに千切れます。その瞬間からふわっと放たれる粉の風合いが、スープの風味に混じる。奥歯へと運びこみ束になったそれをプレスすると、クシクシと微かに音を立てるような感じで潰れてゆく。ここでより一層、粉感とスープエキスの旨味が一体化します。
 

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 また極細系ストレートだから、自ずと麺と麺との間に毛細管現象が発生し、スープの持ち上げが大変よろしい。乾いた麺感覚に滑らかにスープが浸透しますので、滑らかなザラつきを覚えつつもスベりはなかないい感じです。薬味など引っ掛けることもなく、本当にスルスルとライトに啜り切れる、上品な感覚が素晴らしい!。
 

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<まさしく叉焼!古きの中に新しさを知る崇高な肩ロース肉が素晴らし!>
 
 またチャーシューが相変わらず旨い。昨今、低温調理のレアチャーシューが花盛りな東京のラーメン界。なのにこちらは古きを思い新しきを知ると言った、昔ながらの「叉焼」です。吊るしの感じで、周囲には軽く食紅が施され、カットされた断面の輪郭を彩ります。味わいは薄味が深く浸透している感じで、肩ロース肉の赤身と脂身の配分もよろしく、噛んで旨さが生まれると言ったもの。決して固くはありません。自然な顎の力で繊維が解け砕ける。そこを奥歯で何度か潰すと、肉に染み込んだ塩気と、脂の甘みが渾然一体となって旨さを改めて知ります。
 
 

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 総じまして、「隙がないどころか・・・完璧!」と言うしかないですな今回は。本当にどこを取ってもハイレベル。毎週毎週、素敵な限定麺を繰り出す才能も素晴らしいが、こういうパワフルで崇高なデフォルトがしっかりとしている。今回頼んだ生ビールだって素晴らしかったし、本当に隙が見当たらないのだわ〜。ちょっとこれから、訪問間隔を短くしないといけなくなりそう。山椒そばの魅力もさることながら、全てが素晴らしいのだから・・・。そんな感動を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつもの通りに締めたいと思います!。
 
 
   休日に
   癒しと刺激
   求めけり
 
 
   山椒ピリリ
   和む快感
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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GABAN 高知県産・仁淀川山椒 20g

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ユウキ MC 香る山椒 10g

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S&B さんしょうの粉 12g
 

 

【今週のラーメン3320】 麺や でこ (川崎・武蔵小杉) 特製和風冷やしらーめん + 〆のお茶漬け ~才能遺憾無く発揮の凄旨冷やし!そして珠玉の〆茶漬け!

twitter はかけがえのない昼飯メディア!>
 
 今年は例年より暑いのは承知しているものの、体の衰え、業務上の悩み、それによる寝不足など重なり、もう暑さでメロメロなのです。横浜方面から都内に向かう途中、昼飯は当然ラーメンなのだけど、もう「冷やしラーメン」しか頭にないのでした。そこで、キーワードで twitter 検索したところ、「麺や でこ@武蔵小杉」で和風冷やしラーメンを提供中との情報をゲット!。このブランドには信頼を置きまくっているので、もうこれは行くしかないでしょう!。
 

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 開店前に目指して行きましたが、暑さゆえ足取りが重く、既に先客が並んでいるところに連結いたしました。運良くすぐに入店を果たしまして取りえずやれやれ。そんな思いはみなそのようらしく、前客後客と、「和風冷やしラーメン」狙いの方ばかりでした。今回のこの限定メニューですが、どうも「〆のお茶漬け」と合わせることを全面に推しています。正直言って、普通の茶漬けより、冷えた煮干しの出汁で白飯を浸して食いたい私。最初は注文する気はなかったのですが、説明書きを見ると残ったスープで割れとのことだったので、初志を軽く撤回してそれをいただくことにします。
 

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 最近、ラーメンの出汁でつくる最後の茶漬けにハマっている私・・・。実は今回の出汁茶漬けが、猛烈に旨かったので、今思い出しても泣ける・・・・。
 
 
 
<エソ煮干!伊吹いりこの絶妙なるビター感と香ばしさ!そして甘み!薬味もナイス過ぎる!>
 
 「麺や でこ」さんには、結構足しげく通っているのだけど、限定は週末休日に発表されることが多く、実は多くの名作を食い逃しております。に「鮟鱇の肝」「雲丹」を使った限定には、大変悔しい思いを実はしていて、平日の限定展開を強く期待している。なので今回、ゲットできたこと自体だけで、実は少し興奮しているのです。そんな一杯はこんな麺顔でした。
 

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 おおお!見栄えはかつての塩ラーメンに似ているが、器が軽く冷えた汗をかいているのが伝わる。またトッピングの薬味に涼やかさな味わいを想像させます。大葉もさることながら、茗荷がいいね!。茗荷は大好物でして、冷奴、味噌汁には必須アイテムです。また大葉は刺身には必須ですし、自宅で和風ジュノベーゼなんかするときには重宝。白ワインに非常に合う味わい。そんな薬味の構成を引き立て役に回しているのが、「冷えた煮干し汁」。これがまた強烈に旨し。
 

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 twitter 情報によりますと、今回は「エソ煮干」「伊吹いりこ」だそう。「エソ煮干」が実にいい!。確か白身魚でしたっけ?居酒屋で食ったことがあるし、たしか練り物の材料とされる質感高い白身魚の部類。この煮干しですから、片口鰯のようなニボニボパンチとは別世界です。苦みは軽く、香ばしさのみを映し、そして品のある甘味が広がるイメージ。冷やしですから、味がひろがりにくいところを、秀逸にふわっと感じさせるのです。それだけでは上品すぎるところを、「伊吹いりこ」で肉厚に仕上げているのでしょう。深みとも感じますが、しっかりとした煮干ボディ感を伝えます。恥ずかしながら、「にぼし」と「いりこ」の違いが分からんのだが、「伊吹」とくれば「いりこ」なので、きっとブランドなのでしょう。
 

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 スープのまた冷えてる温度がすばらしい。汗が体の内側から引いていく感じがいいね。そしてその温度感によく合うのが薬味です。大葉はイメージしやすく、煮干しの素朴な味わいに華やかさを添える感じで、一気に崇高感を高めてくれるから好き。そして茗荷はフレッシュで古風なハーブ感で清涼で嫌味ない苦みを広げてくれる。大葉と茗荷のエキスが冷えたスープに溶けだしたりして、薬味と言わず、追い出汁のような役目すら感じる次第です。
 

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<クツクツ歯応え楽しいストレート細麺!明るい食感に風味も漂うのだ〜>
 
 麺がまたいい。実はすでに〆の茶漬けに気分が飛んでいたのだが、麺のクツクツ感がすばらしかったので、意識を麺に引き戻されてしまいました。茹でた麺を流水や冷水で締めた場合、多加水麺の場合、強い引き締まりと同時に縦にビヨーンと伸びるような感覚がよくあります。しかしこちらは、そんな感覚が少なく、むしろクツクツとした切断感覚のあとに、麺の風合いを感じるような・・・・香りを感じるように思えます。
 

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 この感覚が、持続しますのでグルテンの風味をずっと楽しめる。また汁浸透が少ないゆえに、出汁に濡れた表面が異様にズボボボボと軽く啜りあげられる。時々、大葉や茗荷を引っ掛けてくるから、一緒に噛み潰しましょう。麺の風味と薬味の刺激、そして出汁の旨みが一体化するのが、非常に美味くてならない!。
 

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<完璧の鶏胸肉と豚肩ロースの低温調理!冷製気分で豪勢にいただく!>
 
 もうチャーシューは完璧でしょう。これまでもう何回も語りつくしてきた逸品。パフパフとした鶏の胸肉は、甘噛みしたくなるほど柔らかく、汁に濡れているだけのようで、肉繊維の隙間に深く入り込んで旨しです。薬味を利用して一緒に味わうと、思わず冷酒が欲しくなるほどの出来栄え。そういえば、夜に「麺や でこ」にずいぶん訪問してないな・・・・・。また豚の肩ロース肉は絶品。肩ロース肉の赤身と脂身の配分もよろしく、低温調理によるつけ汁の浸透も程よく、ストレスを感じさせないナチュラルさがいいね。両方ともいつもは、暖かい汁の上で味わうため、今回の食べ方は冷製オードブル気分で、大人の味わい方でした。
 

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<味玉にハズレなし!>
 
 今回はどこを切っても秀逸な味わいでして・・・イメージに残りにくかったのですが、やはり旨いね。割と薄味の出汁に浸かった味玉だけど、玉子本来の味わいと甘さをキープしつつも、さらっと香る出汁の旨みがいい感じ。薄味が深く熟成したような、卵黄の深みがまた絶品。芋羊羹上にねっとりとした仕上がりが、舌全体にこびれつくのが至福の瞬間です。嗚呼、今回も味玉にハズレなし。
 

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<珠玉の〆茶漬け!単品で丼化して欲しい〜!>
 
 いつもなら、最後に余った汁に白飯をドボン!。ところが、今回は「この一杯のためだけのオーダーメイド」のような〆の茶漬け。最高でありました。茶漬けの王道「鮭フレーク」。薬味というか、ごはんのお供と言えば「海苔の佃煮」。薬味と色添えに「三つ葉」。そして茶漬け食感と言えば「あられ」。これだけでも旨いはずなんだが・・・「大葉・茗荷・煮干し汁」が混じる。加えて「練わさび」がそえられていて、茶漬け的味構成としては、非の打ちどころがありません。
 

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 至極の旨さ・・・至福のとき・・・もうこの食っている瞬間は、何も耳には音を感じません。五感のうちすべての意識は「味覚」に集中。
 

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 総じまして、「才能遺憾無く発揮の凄旨冷やし!そして珠玉の〆茶漬け!」と言う他ないでしょう!。「真夏の夜の夢」ならぬ・・・「真夏の昼の悦」。ハッキリ言って感動ものです。この一杯は、限定メニューなのが辛いところですが、気になるかたは、この店の twitter をこまめにチェックされることをお勧めします。
 
 今日の至福な体験に感謝しつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   冷や煮干
   美味さと才能
   溢れけり
 
 
   〆の旨さに
   感動二倍!
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3319】 麺や 河野 (東京・地下鉄赤塚) 醤油ら〜めん + ねぎ 〜心の闇をも飲み込む大いなる優しさ!素朴と和やかさで出来ているモチモチ醤油そば!

<行列マナーの大切さ、そして勇気のなさを思い知る・・・>
 
 今、こうやって落ち着いてラーメンレビューできて良かったと思ってる〜。危うく直前で麺切れとなり、 奈落の底に陥るところでした。
 

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 ・・・ことの起こりは、行列の連結時。女性が一人で立ってる次に並んだら、向こう側から娘と手を繋いだ男がゆっくりやってきた。そして直前の女性と合流だ。ここで注意すれば良かったんだが、 娘さんも小さいことだし、まあいいかとそのままにしておいた。「全員揃ってから並ぶのがマナーでしょ。代表待ちはやめましょう。」と・・・オレは言えなかったのだ。
 

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 20分程度過ぎた頃、厨房から河野店主が出てきて、順番に待ち客の麺の量をご確認しだした。そしてオレのところで、「ここで切れるかもしれません・・・その時はご理解ください」と、半死刑宣告。愕然として言葉が出なかったわ。そしたら、このやり取りを隣で聞こえてたはずなのに、その家族は「あ、やっぱり大盛に変更します〜」なんて伝え直しているではないか。なんのこっちゃ〜と内心怒り心頭。オレのわずかな可能性を潰す気か!?しかし時すでに遅し。
  
 ・・・・まあ結果的に食えたのだから、ここは心穏やかに過ごしたい。この店は、並・中・大盛と同一価格だから、つい多めに頼みたくなるものだろうね。しかし、周りにも気を使おう。少しでもほかの客が食えるようにと、オレは仕方なく「並盛」に抑えておきました。あと客もそうあって欲しいと願う。助け合いの精神。
 
 

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<穏やかな丸みと甘みのある醤油感!麺の風合いも移り円やかさに拍車!>
 
 まあそんな、ちょっとしたイライラがあったものの、これがラヲタの本性というか、カウンターに座ってラーメンを待つことができるとなれば、至福の思いなのです。オレ自身が単純なだけかもしれないけど。ちょうど私はラスト3だったみたいで、座った途端に暖簾は片付けられました。それでも次から客が来るは来るはで、皆さんにご丁重にお断り対応をされてる河野店主。ご苦労様です。店先では悪魔か閻魔様に見えたのですが、今こうやっていると神様以上の存在感です。で神様から、神の一杯が配膳されたのがこれです。
 

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 うおおお・・・・ネギの盛り上がりだけでも、ネギ大好き「ネギ星人」は興奮ものです。しかし、その下に広がるおだやかなスープカラーと、透けて見える素朴な平打ち麺のアウトラインが、俄然和みますねぇ〜。透けているというより、春霞のような穏やかさがたまらない醤油スープがナイスすぎる。怒りすら溶けてゆく感覚が素晴らしい。
 

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 だいたい分かっている味なんだけど、やはり旨さが沁みるねぇ〜。醤油の輪郭は、まろやかそのもので、塩気を感じさせず。あえてそれを探し求めると旨味にしか辿りつけません。醸造風の酸味やまろみの風合いよりも、サラサラした香ばしさに近い醤油感覚。これならいくらでも飲み干せそう。温度感も高すぎないので、風味が飛ばないところもいい感じです。
 

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 ベースの鶏ガラに加えて豚系の優しさ感じるコクがいいです。パンチがあるわけではないが、優しい魔力とでも呼びたい、動物系のエキス感。ここには少しばかり豚骨の清いエキスすら覚えてしまう。それに魚介だ。甘さの下支えとして魚介が程よく入っているはずで、全体的に中華から和風へと意識を変遷させるテクニックが・・・この系統のどのラーメンにも言えることですが、日本人としてはほっこりとするはずです。
 

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<王道のモチモチピロピロ素朴麺!多加水の滑らかな弾力とスベりが最高にたのしい!>
 
 おなじみのピロピロ麺。超多加水と少し前までは言えたかのですが、今年になって「亀有」や「下北沢」にそんな上行く超多加水が登場してきましたので、「いわゆる多加水」とここでは申しておきましょう。これが緩やかで、ふっくらモチモチ感覚だから、子供のいる家族づれでも安心して食せます。前歯を当てると、その瞬間からふわっと沈み込むイメージで、力入れずとも上顎の重力でモチっと千切れる。そんな天使のような優しい切れ味。そして奥歯へ運び込んで奥歯に力を入れようとすると、すでに歯がキャッチしてクチリと潰れこむ。そして、すでに十分に汁を吸い込んでいるので、炭水化物の風味とスープの旨味が唾液で結合し、味わいが昇華するのに時間は全くかかりません。瞬間的に旨し!と唸りそう。
 

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 そして次のへと移るとき、ボコボコとした縮れと捩れがランダムで、捩れに捩れまくったピロピロとした形状がなんとも嬉しい。口元から、啜り上げて、咀嚼の後喉奥へと落とし込む一連が、ニュルニュルと優しいタッチで刺激して、見た目とは別の素朴感を脳裏に伝えますよ・・・。ふわふわした優しいシルエット感がいいですよ!。
 

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<自重で崩れる柔らかと脂の甘さ際立つ豚バラ肉チャーシュー!>
 
 トッピングのネギが邪魔で見えにくく、また存在感もネギに奪われてる印象ですが、肉は肉。肉のプレゼンスは健在です。煮豚タイプの豚バラ肉。トロトロに近い仕上がりで、箸で持ち上げられるが、どちらかというと自重で崩れ落ちる。麺をすすりの余震でも脂身の部分から解れてしまいそうです。
 

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 これも定番な旨さ。醤油ダレの浸透も不快がそれ自体が柔らかいタレ。そしてスープをスポンジのようにすい込むので、食うと吐き出しながら旨味が一体となって、脂身の甘さを知ります。これはライスに合うタイプ。本来は、並盛りで辛抱した対策として、最後にライスをここに投入したいところでしたが、白飯には「売切」ランプが光っていたから仕方がない。
 
 
 
<ねぎの山盛りに怒りをぶつけてみた(ウソです)>
 
 並盛りに抑制した気持ちは、「ねぎ増し」にして埋めた次第。今回は、ねぎ大好き「ねぎ星人」だからそれにしたわけではなく、心の隙間を埋めるためにそうしたのかもしれません・・・。
 

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 さてこのねぎ。見事で素直な白髪ねぎ。味付けが一切されていないところが、むしろ潔し。苦いだけなら刺激的なのでしょうが、しっかりと甘みを含む白髪ねぎだったので、150円は気持ちよく払えました。ピロピロの太麺によく絡み、しかも歯ごたえが麺とは真逆でシャキシャキザクザクとしたものだから、歯ごたえのカオスが楽しすぎる。またゆっくりとスープにもネギエキスが浸透してゆくから、スープもゆっくりとほのかなカオスへと変化してゆくようです。ボリューム、質感とも文句なし。次回訪問もこれを追加すると思います。
 
 
 
 
 総じまして、「心の闇をも飲み込む大いなる優しさ!素朴と和やかさで出来ているモチモチ醤油そば!」と言う感じで、本当に旨さに心を救われました。次回はもう少し落ち着いた頃、メニューラインアップが完成した頃に再訪問したと思います。まだ、こちらの名物、テキーラの入ったラーメンを食えていないのでいずれ。人間、腹が減っているときはイライラしたり気持ちが落ち着かないもの。お腹が空くのが一番いけないこと・・・だったようです。そんな教訓を噛み締めて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   イライラが
   募る日常
   茶飯事に
 
 
   怒りも消える
   旨き汁麺
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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ラーメン屋の行列を横目にまぼろしの味を求めて歩く

ラーメン屋の行列を横目にまぼろしの味を求めて歩く

 

 

【今週のラーメン3317】 小杉らぁめん 夢番地 (川崎・武蔵小杉) 背脂煮干らぁめん + のり ~優しい旨さのガッツリ背脂煮干し麺!ナイスリニューアル!

<駅ビル足元で雨の日に重宝〜>

 夏の雨は鬱陶しい。雨か湿気か汗か、だんだん分からなくなり、ハンドタオルが水分を吸ってしなしな~。しかもオヤジの汗の匂いが混じってクサクサ~。過ごしにくい気候の中でも腹が減るから仕方がない。乗り換えポイントの武蔵小杉駅から、雨に濡れずに食えるラーメン屋で昼飯です。
 

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 そうとなれば、こちら「小杉らぁめん夢番地」さんしかありません。「TETSU」や「たかくら」はもうないしね・・・。さてこちら、店内は「川崎フロンターレ」一色です。ここに限らず、この辺りはフロンターレの事務所があるのか?フロンターレのポスターがバシバシとあちこちに貼ってあります。中村憲剛はヒーローなのであります。客層は、いかにも武蔵小杉の風景に溶け込む人々でして、「買い物客」「学生たち」「リーマンおやじ」のみっつにくっきりと分かれておりました。
 

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 本当は、普通の中華そば食ってまったりと過ごしたかった次第ですが、なんと王道の中華そばがデフォルト落ちしているではないか!。その代わりに券売機のポールポジションに鎮座するのは「背脂煮干らぁめん」であります。他にも「生姜醤油らぁめん」ってのがありまして、いつからこの店は、新潟ラーメンオマージュに鞍替えしたのかとちょっと不思議。少し再訪問を放置していたら、ラインナップが変わってました。今回は、ポールポジションにあり自信作と思われる「背脂煮干」。そして懐に余裕があったので、のりも追加させてもらいましょう。
 

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<相当の煮干量でも、ライトマイルドにするする食わせるマイルド背脂!>

 実は新潟に一度も足を踏み入れたことないので、燕三条をイメージする背脂煮干の本当の味には疎いのであしからず。それでもあの背脂の魔力は、生まれの京都で実感しておりますので、そこそこ好きなパーツなんですが、中年を越えたあたりからメタボを気にしだして、それ以来少し遠ざけてきた私であります。今回はそんな心の箍を外してしまおう。心に決めた麺顔はこんな感じ。
 

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 おおお!海苔増しの迫力が全体的に伝わるけど、どことなく優しいイメージの背脂の海。そして煮干カラーが広がります。青ネギと玉ねぎのダブル攻撃がうれしい上に、メンマは穂先であり、なかなか上品にまとまっている感じがいたいます。中央に鎮座するばら肉チャーシューは、醤油ダレの浸透をどことなく感じさせます。
 

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 まずはス―プをいただきますが、煮干の感じはふわっとした感じで、苦みはほとんど味というより香りの中に溶け込む程度。それでいて甘味がしっかりと出されてる煮干感なれど、甘ったるい魚粉のイメージはありません。煮干のワイルドさが表れているようで、上品な旨味の煮出しがいい感じ。そこに一面に広がる背脂がまったりと舌に絡みつき、その熱と咀嚼で溶けだしますが、ここからが一気にコクの深さが実感できます。煮干の魚介感と、背脂の動物感が見事に融合・・・・旨いね!。魚介と脂の融合は、立ち食い蕎麦の天かすにも少し味の構成が似ているところもあって、魚介と醤油の風味は、脂に合うと円やかな甘みへと変化。まさにそんな広がりが、ここではもっと濃密に展開されます。すばらしい!。
 

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 もちろんスープを完飲です。そして驚いたのは、煮干のザラツキ沈殿。想像以上に煮干量を投入してたんですね。それでも嫌味なところが無かったところが、流石というか、背脂の仕業というか、最後に参考になりました。



<マイクロ平打ちボコボコ麺!背脂を面白いほどキャッチする多加水麺!>

 実は麺が好みでした。多加水っぽい仕上がりなのですが、平打ちっぽい形状で縮れている。しかしスリムな幅なので、とてもすすり上げたり、口当たりが軽い。前歯の当たりはモツモツっとして、密度を感じながらも多加水らしい弾力を少し感じたりする切れ方。奥歯へ運び、プレスするともっとモチモチ度がアップして、ヌチヌチと奥歯で横ずらししながら噛み潰すのが快感です。
 

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 また縮れのランダムなカーブが、面白いように背脂をキャッチしてくれたり、ネギをひっかけたりしてくれるので、すすり上げにアクセントを感じる。その一方で、味わいも感じさせてくれます。グルテンの明るい風合いは、さーっと背脂のエキスに溶け込み、煮干の出汁が加わったところで旨味へと昇華。すぐ飲み込みたくなるところを、しばらく意識的に咀嚼をし味わいを楽しみましょう。
 

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<見た目よりナチュラルな脂身甘さのロールバラチャーシュー>

 一見、とても醤油系のタレが染みこんで甘辛いのかと思いきや、とてもナチュラルな塩気で旨かったので、とても驚きました。しかも脂身が想像以上。だいたいばら肉の脂は旨いと相場が決まっているものの、皮に近い部分まで比較的残っており、またそこが焦げ目を生じてて、舌に載せただけで脂が蕩けます。旨しなんだが・・・もう少し厚みをくれー(笑)。
 

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<確かに食わせるいい海苔かも〜>

 流石に神奈川県!。家系王国だからか、ラーメンの海苔は、それを何となく意識してしまうのでしょうか?。それはウェルカム!。質感もなかなか家系レベルにナイスな感じでした。確かに金を取れる海苔ですよ。風味もいいし、安易に溶けだしたりもせず、歯応えを感じ取れる海苔はいいね!。

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 総じまして、「優しい旨さのガッツリ背脂煮干し麺!ナイスリニューアル!」と言う感じでしてしょうか。なかなか良いメニュー転換だと確信しました。こうなれば「生姜醤油」を食する日もちかいかも。何より雨の日は優先的に考えさせてもらいましょう。一気に食い切ったから体温が上昇。汗だくでタオルハンカチが間に合わないので、ユニクロでタオルハンカチを追加購入。これからは、タオル持参でラーメン活動せねばならないですかねー。夏バテせずに楽しくラーメン食っていきましょう。そんな気合を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 


   ポタポタ
   蒸し蒸し湿気
   ダラダラと


   脂汗かき
   背脂煮干し

 

 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

 
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【今週のラーメン3315】 手もみ中華そば 麦の花 (東京・四谷三丁目) 中華そば + 半熟味玉 ~ハートフル&ソウルフル!ハンドメイド感覚ハンパないピロピロ中華そば!

<歯医者の帰りに新店舗を巡ってみたよ〜>
 
 歳は取りたくないねぇー・・・神経を抜いた歯根を、騙し騙し付き合ってきたのだが、もう限界のようで歯医者へ。こういうのって急に襲ってくるから、慌てて午後休暇を取得してしまいました。幸い自分が主催する打ち合わせや会議などはなかったので、欠席で事なきを得たものの、日頃から健康管理は大切ですな。まあ施術はあっという間に終わっても、麻酔がまだ残ってるんだよねー。昼飯抜いたため、猛烈に腹がへっているものの、こんな状態では何食っても美味しくない。なので、することなくてとある都内のベローチェで、うだうだと社用メールを片付けて時間をつぶしましてました。
 

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 麻酔が引いても、遅い昼飯にしてもとっても中途半端な時間帯。都内で通し営業!で旨いラーメンとなれば「おおぜき中華そば店@恵比寿」が個人的には便利なので、それを狙ってました。ところが、ラーメンデータベースで新店舗情報を何気に眺めていると、「手もみ中華そば 麦の花」が本日開店だとのこと。そして「吟醸煮干 灯花紅猿」から業態変更ということで、このたび「手もみ麺」で再出発だとか。「灯花」は基本通し営業だったのに、急に気が付いてチェックしてみるとその通りでした(仕事の情報はすぐに忘れるが、ラーメンのことは覚えてる)。もう行くしかねぇだろー。
 

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 本日開店の通し営業のおやつタイム過ぎに行くと、さすがに先客ゼロ。ゆったりと食えそうです。ところが猛暑に近い真夏日でして、西に傾きつつある陽射しがモロで暑いー。店も冷房を力の限り尽くしているけど、どうも陽射しのパワーに負けてしまうご様子。冷房が送風機に近い状態のようで、入口の引き戸が心持ち解放されて、空気の対流を促しておりました。そんな中でご店主一人奮闘なので、私も食う方で同調させてもらいましょう。
 
 
 
<ニボニボ?と一瞬見紛う甘目の煮干感と程よい豚骨清湯の揺らめき!カエシもナチュラル!>
 
 しばらくすると後客がやってきて合流。いかにもラーメン好きそうなオーラを感じてました。ところがしばらくすると、店内の暑さに耐えられず返品を申し出ておられた・・・・。そんなに暑かったっけと思いつつ、真夏日のパワーを改めて思い知りました。ご店主も丁寧に対応されてて、真摯な姿勢に額汗がポタリ・・・・。仕事の汗は美しき哉。そんな若者の仕事する後姿に見とれていたところで、唐突に配膳のタイミングがやってきました。それはこんな麺顔。
 

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 おおお!素朴とワイルドさの融合みたいな雰囲気。手打ち麺のピロピロが一気に和みをさそいますが、それを透かせて見せるスープのプレゼンスが独特。穏やかな醤油系の清湯のようだが、ところどころ煮干し感を感じさせます。その見栄えがいかにもニボニボっとした風合いで、丼のフチにも貼りつきを覚えます。そして何よりもチャーシューが想定外!。焦げ目がとてもホームメイド感を醸し出すので、一気に肩の力が抜ける思いですよ。
 

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 業態変更する前は「背脂煮干」の店だったから、煮干しのニュアンスはあるていど流れとしてはおかしくないんだよな。と思いつつ、ちょっとニボニボな香ばしい苦みを待ち受けて味わうと、面白いような肩すかし。全くニボニボな苦みがなく、純粋な煮干の香ばしさのみが広がる魚介感でした。それなりに、煮干欠片のザラツキが見えるのに感じないという不思議な展開。これはとても悪くないねー。
 

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 しかし旨みのコク。主体的なのは動物系です。鶏ガラも使っているのかもしれませんが、私は豚の旨みを感じます。豚骨の穏やかな煮出しを感じる清湯。スッキリとして凛としたのは鶏ガラが得意だけど、こういう素朴で円やかな展開は、豚ガラの仕業だろうと勝手に思い込んでる。スープに関しては「素朴さ」がありありと表現してあり、これを好まないラーメン好きはほぼいませんでしょう。まさに「ハートフル」。
 

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<菅野製麺特製:王道の平打ち手もみピロピロ麺!程よい弾力と締まり!そして汁吸込み!>
 
 店名・看板からもうかがえるように、麺がメインな感じです。東京のラーメンシーンだと「七彩」系が一番イメージされるところですね。ひとつひとつ、注文を受けてから手もみに、腰を入れて縮れと捩れを創りこんでいます。この営業形態だと、調理用手袋は一時も外せないことでしょう。
 

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 菅野製麺特製なのだそう(看板記載)。アップすると特別にランダムに縮れた部分と、でこぼこしたフォルムが捩れを強調させます。汁の吸収がよさそうに思える多加水麺。喜多方へ心は飛んでゆく思い。ほわーっとしながら麺をおもむろに啜りはじめると、これが単に柔らかくモチモチと弾むだけでなく、締まった部分があるからうまい!。グルテン自体の風合いを余計に感じてしまいます。平打ちになった麺の端はフワフワしているものの、中心部は汁の旨みと、グルテンの旨みが丁度均衡している段階。ここを奥歯で一気に潰して、唾液がからまると甘味が一層に深まるー。個人的には麺の旨さが昇華する・・・・と感じるポイントなんですがね。
 

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 家に帰ってから晩飯あるので、忖度してしまったが・・・ここは通常大盛りが鉄則です。今、激しく後悔をしながらブログまとめをしているオレが悔しい・・・。手もみ麺は、麺の中でも一番「ソウルフル」と思うのはオレだけなのか。
 
 
 
<嬉しい手間!豚バラ肉チャーシューのフライパン炙り!香ばしさと甘さがナイス!>
 
 きっとそのままでも旨いのであろう。そんな豚ばら肉チャーシュー。これを注文を受けるたびに、フライパンで焦げ目をいれてるのです。坂内食堂のような煮豚タイプでも成立しそうなところを、個性をぶち込んでいるように感じます・・・この焦げ目に。
 

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 計算高いかも??と思ったのは、つけだれが甘めだから焦がすと旨いはず。糖分が焦げて旨いのは、キャラメリーゼと呼ぶのかは知らんが、すき焼きでも同じような体験が誰にでもあると思います。そこまで大げさではないけれど、焼き目をわざわざ入れるところに、旨みのフォルテシモを感じてしまうではないか!。このチャーシューがニクイことに、汁を吸い込み始めて自らのエキスと交換を始めだすのだわ。偶然の結果か、計算づくの行きつきなのか・・・・。
 
 
 
<味玉にハズレなし!>
 
 妙なことを言いますが、味玉で本当に崇高だと思うのは、「お菓子のような甘味」があるかないか。薄めのつけダレを長く浸透させるだけじゃないと思うけど、たまに卵黄のみならず卵白部分でも、ほわっとした甘味を感じることがあります。これもそんな片りんをみせつけ、すごみを感じさせたかも。芋羊羹のような卵黄を、いつか大福餅のようにして食ってみたいと思うのですが。いまのうちに実用特許をとっておこうかしら。嗚呼、やっぱり今回も確信する・・・・味玉にハズレなし!と。
 

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 総じまして、「ハートフル&ソウルフル!ハンドメイド感覚ハンパないピロピロ中華そば!」と言う、何の捻りもなく更に抽象的にしてしまい、ごめんちゃい。ともあれ、本当に真面目な一杯なのだと言うことに尽きます。初めて、この地で「塩つけ麺 灯花」と出会ったのは5年前の晩冬。あの時も狭い店での出発に、頼もしさと質実さを感じてたんですが、久しぶりにあの頃の魂を思い出しました。あれから店が広がって成功したものですよ。でも創業の地で、真面目さを貫く姿勢が個人的には応援モード。初心忘るべからず・・・自分にも言い聞かせます。そんな教訓を感じつつ、それを忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
 
   質実
   心を込めた
   手打ち麺
 
 
   伝わる熱気
   汗も嬉しき
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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ニューヨーク医大教授の「手の刺激」健康・長寿術 (血液の循環がよくなり全身の不調が改善!)
 
手もみ・足もみツボマッサージ

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【今週のラーメン3314】 環2家 (横浜・下永谷) ラーメン + のり + きくらげ 〜濃密動物感とカエシのじっとりパンチ!さらにナイスなトッピングの質感!さすがの魂継承!

<資本変わっても魂変わらず>
 
 家系の店も色々ネットで調べてみると、紆余曲折あるんですね・・・。一番印象深いのが「環2家」さんで、なんと今は「玉グループ」なんですってね。それでも「環2家」の看板を守ってくれていると言う、なんだか商売は理屈じゃないって心意気を感じてしまうのは私だけでしょうか。
 

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 実はこの日、大船近辺のラーメンの鬼の系譜の店に行くつもりで、わざわざ遠征したのだが・・・あまりにも遠くて、クルマの渋滞ぶりに嫌気がさし意志を曲げて、こちらに来ました。さらに道中で腹痛に襲われると言うアクシデントを、大型電気店でお世話になって回避。あまりにもスッキリして見上げた空が青かった・・・。
 

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 それにしても暑い。人気店だからランチタイムじゃなくても、外待ち行列が発生です。食券買ってから並ぶシステム。待ち椅子が店外で大きく準備されているのはいいが、ビニールで仕切られているので風が全く入ってこない・・・・。きっと冬は好都合なんだろうが。私の行列対応セット(携帯椅子・日傘・大型うちわ)の中でうちわが大活躍してくれました。
 

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<デフォルトのコラーゲン感が程よいマイルドさ!微妙に酸味も残るじっとりカエシ感がナイス!>
 
 ここも「半入れ替え制」。椅子が半分空いたら一斉に呼び込むスタイル。運悪く私の前で店内呼び込みが切れてしまい、一番長く待つ羽目になりました。しかし溜まってたラーメンレビューまとめを iPad で一気に片付けるのには好都合。うちわとiPadを交互に持ち替える忙しさに、目の前の多客は不思議な目線を送ってくれましたが・・・(瀧汗)。ようやく呼ばれて店内に誘導され、速攻で運ばれたのがこの一杯!この麺顔です。
 

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 むおおお!なかなかのコラーゲン感が伝わる家系ではありませんか!。心持ち脂ギッシュ。豚骨の煮出しは当然ながら、鶏のコラーゲン感も入ってないか??そんなフィーリング。麺以外はいつもデフォルトで食う私ですが、関西オリジンの私としては、東京生活の方が人生長くなっても、家系の動物感は博多豚骨よりも、時にはワイルドに感じてしまうのです。
 

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 味わうと、なかなかの脂の渦。家系のコッテリ感は、醤油ダレが効いているので素直に受け入れてしまうのです。それだけに後から水分をすごく欲してしまったり、胃もたれするのですが、なぜだかこのスープを口にした途端、そんなの忘れてしまいます。無心にスープに食らいつく。豚骨の独特のくせある風合いがまず醤油の塩気(カエシ)に実に合う。このバランスがいい上に、ちょっと粘度を感じるのがまたいいね。香味で鶏油を垂らすのは常識なんだろうけど、豚だけでなく鶏系のコラーゲンも感じるのは、やっぱり気のせいなんでしょうか。この濃密感は、巷の鎖家系にはないレベルを感じてしまいます。
 

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 吉村家では「醤油のきっぱりさ」を感じた。厚木家では「鶏油の色気」を感じた。そしてここでは、その両方混じった「マイルドさ」が印象的だったかな・・・。カエシは塩気だけでなく、かすかに後味の中に醤油ダレの酸味を感じたし・・・。
 

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<スリムでクシクシっと食える風味感キープの酒井製麺
 
 ほぼ麺は「カタメ」の指定がデフォルトの如し多い感じですね。なのでカタメ中心に配膳順序を確認しておられるようです。そう言う厨房の連携を見ているだけで、ラーメン屋で過ごすのは面白い。家系の太めのボコボコ麺は、茹で上げ時間の影響が出やすいのでしょうか。他のラーメン店でも同じようなことをして見ても、カタメのようでそうでもない感じがあるけど、家系ではそれが如実ですね。
 

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 カタメがやはりうまい・・・。博多麺もそうだけど、汁を最後まで浸透しきらせないで、風合いを楽しめるところがナイス。濃厚なスープとスカスカしたグルテンの風合いの融合は、自分の歯の咀嚼でしかなし得ないのだ。ややスリムでボコボコとした中太麺。表面はコーティングしたかのように、汁は濡れるのみ。口当たりは軽いのだが、すするととにかく飛び散る。前歯で切る動作がありありと感じることができる麺だから好きなんだよ。奥歯へ運んで潰してみると、ふわっと麺の風合いが口の中にこもり、一部が鼻腔をくすぐるところで、スープの味わいと風味が色をさす。ワイルドイメージの家系の麺ですが、実は繊細な味と風味を展開してくれるのですな。。。。
 

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<サイズで舐めてたら・・・めちゃ旨かった叉焼!香ばしさが凄くいい!>
 
 実は小さい肉だった。だから舐めてかかって撮影もしなかった。ところがこれが実にうまかった!。ひょっとしてこの肉は吊るしの叉焼なのか!!!。濃厚なスープに浸っていながらも、その燻のような香ばしさが素晴らしすぎる!。また脂のさしが低めながらも、肉質は柔らかく、一切れだけでなんたるエンターテイメント表すのか!!。実はオススメは「チャーシューメン」でしたわ!!
 
 
 
<揃えられた上品なきくらげ!麺の歯応えと合唱するコリコリ感覚>
 
 のりは、家系だと美味いのは当たり前なのでコメント少なめで。肉厚ぶりは半端なく、汁が浸透しても溶けないどころか具材や麺を貼り付かせて、濡れても乾いた風味を味わえるような・・・半端ない香りのパワーが素晴らしい!。その真逆でへなへなやわやわなホウレンソウ。とにかくスープを絡めまくり青菜の風合いは控えめで通す。そんな淑やかさが憎めません。
 
 家系ではネギと双璧で個人的にお気に入りなのが「きくらげ」。このパーツも店によって個性が出るところで、こちらの印象としては「上品」なイメージ。ワイルドでバキバキボリボリとやっつけるのもいいけど、こちらのは綺麗に揃ってカットされてます。しかも別皿で丁寧な提供。この細く切り揃えられたきくらげは、徹底的に麺と絡みます。サイズが麺とすごく調和するのでしょうか。とにかく麺のクシクシ感と、きくらげの淡いコリコリ感の調和が素晴らしく、まるで歯ごたえの「合唱」でありました。おすすめは「キクラゲトッピングのチャーシューメン」かもしれませんね。
 

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 総じまして、「濃密動物感とカエシのじっとりパンチ!さらにナイスなトッピングの質感!さすがの魂継承!」と言う感じでして、何の捻りもないまとめ方でごめんちゃい。この場所は、多摩地方に住んでいるとなかなか来れない場所ですが・・・家系巡礼には外せないので、またいつか!。そしてよく調べたらすぐそこに「本牧家」があるではないか!!。さすがに家系連色は無理なので・・・機会を改めましょう。ともあれ、色々冒頭でトラブルあったけど、ちょっぴりハマっ子の気分も味わえ、とても良いラーメン遠征活動になりました。そんな幸運に感謝しながらも、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   待ちながら
   夏の湿気で
   汗ぽたり
 
 
   スタミナ補給
   ぽたぽたエキス
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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今日から、あやかし町長です。二 (富士見L文庫)

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【今週のラーメン3313】 麺屋 さくら井 (東京・JR三鷹駅) らぁ麺(醤油)+チャーシュー盛(ハーフ)+ 今宵の酒(純米生酒 菊の司 ひまわり) 〜崇高淡麗な旨味が・・・・徐々に魔力を帯びつつある凄味!

<平日・・・夜・・・雨・・・だったら「さくら井」へ行こう!>
 
 もうすっかりと東京の人気ランキング上位店!。あまり恵まれたロケーションと言えない場所なれど、しっかりといつも行列を形成するお店。もはや週末に行こうとは思わないほどで、周辺住民へ迷惑をかけないように、客も配慮を心がけて欲しいと訴えたいくらいです。だから、私は、雨の平日で夜の部にメインに押しかけることとなってます。この状況だったら、比較的すんなり入れるもので。
 

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今宵の酒:純米生酒 菊の司 ひまわり>
 
 入店して「今宵の酒」食券を出すと、ご店主から「あ、今日は前と同じ酒しかないんですよ」って応えられた。ああ、もうしっかりと顔とレビューハンドルネームを覚えらた感ありあり(爆)。あ!いいです!いいです!となぜか2回口走ってしまいまして・・・随分年下の人なんだが、ラヲタおやじ(私)は低姿勢。いやいやマジで、この酒好きだからいいんです。純米生だと重そうで甘そうで・・・という先入観あったんですが、とても夏イメージですっきりとしたキレがあり、はたまたボディ感もしっかり。
 

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 こういう酒は、この店の絶品レアチャーシューと合うのだ。刺身盛りで酒をやるより、妙に最近はこういうレアチャーシューの方が、自分には合っているのです。柚子胡椒も好きな性格なので、存分に今回も楽しませていただきました。酒も肉も。
 

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<さらに磨きがかかった醤油>
 
 しかし今回の醤油も、さらに磨きがかかったのか?と思うほどの完成度を感じました。開店当初の稚レビューの写真と見比べてみたら、麺顔からしてもその変貌ぶりがありあり。それに比例して味わいも上方修正されてると思います。
 

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 とても透明感と柔らかさがある醤油のエッジング。人によってはあっさり過ぎると言われようが、いえいえどうしてどうして、まるで生揚げのような醤油の自然な柔らかさが実に印象的です。しかも、淡麗な醤油の中には色濃く艶を感じる味わい。これは鶏油の仕業に間違いないものの、神奈川淡麗系とは少し違う甘みの方向性がいい感じです。鶏油の色気と、乾物の貞淑なる旨味が共存するイメージ。
 

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 いつも同じ味わいのようで、実はいつも新たな発見めいたものを感じさせます。思わずスープが少しづつ変化しているのかと、自分の拙ブログの過去記事をチェックして見ると、味の基本的イメージは全くぶれていないのがわかりました。それでも、どこかいつも今回はブラッシュアップした!と思わせる説得力がすごいよね。おそらく、春木屋理論じゃないけど、少しづつ変化と進化が加わっているのかもしれません。私は、当初との進歩の差分を感じる次第。
 

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<麺がやけに風味が良いではないか!>
 
 もう老眼が来ているので最近は苦労が耐えないのですが、淡く芯の存在が確認できました。当初から、微妙なくつくつ感が楽しい三河製麺のストレート細麺。ゆっくりと汁を吸い込むところもうまいのですが、最初の歯ごたえからくる風味感、そして汁を完璧には混じり切らない美味さが好きなのです。だいたい、麺はカタメが好きという方には、なんとなくでも伝わってくれたら嬉しいけどね。
 

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 どこがどう変わったわけではないが、今回はやけにうまかった!。別に酒に酔いすぎているわけではありません。後半になるとしっかりと汁を吸い込んでくれて、あのグルテンの風味と汁エキスの一体感ある旨味が楽しめます。ちゅるん!とした腰つき柔らかに変化しきった滑りも楽しい後半。やけに今夜はスープも麺も楽しませてくれます。
 

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<トッピングも何気にハイセンス>
 
 レアチャーシューについては、これまで幾度となく語りすぎておりますが、悪しからず。半レア状態でゆっくりと熱でとろけて甘くなる脂分の美味さがたまりません。チャーシュー盛として、温められた皿の肉もうまいのですが、こうやって半分汁に浸った肉もうまい。少し温かみがあった方が、レアチャーシューは旨いよね。
 

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 また何気に目の前も繊維質が非常にきめ細かいのに、コリコリとした歯ごたえが「粋」な感じがします。薄味で素材感もキープしているし旨い。これも冷酒と実に合う一品ですね。そしてこれまたお礼を言わねば!。味玉ハーフがいい感じで、薄目のだしが深く浸透しているため、熟成感よりも円やかな甘みがとても印象的で美味。くどいけどこれも酒にきっと合う。
 
 
 
 総じまして、「崇高淡麗な旨味が・・・・徐々に魔力を帯びつつある凄味!」という感覚でして、東京ではちょっと崇高淡麗系では頭一つ抜きん出たイメージすら感じます。ここは引き続きウォッチし続けたいと思います。もはや週末はカップルのラーメンデートスポットになってる感じもしますが、いつまでも「ラーメン屋の心意気」を失わないで見せつけてやってください。今後も激しく応援。そして通い続けますよ!。とちょっと応援気分に乗ってしまったところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います。
 
 
 
   小止み雨
   足はそぞろに
   さくら井へ
 
 
   旨味の凄み
   疲労を忘る
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3312】 玉 品達店 (東京・品川) 香麺 + 白米セット 〜夏気分盛り上げるスパイス麺!まさに飲み物カレー感覚!

<もはや外回りの昼飯拠点〜そんな品達>

 最近忙しいですー。しかもこうも暑くては身動きがとれません。今回も手ごろにすませようと、こちら「品川達人七人衆」へとやって参りました。なんだかんだで超便利。そこそこいい店がまとまって入っているし、品川という交通の拠点すぐそばですからね!。7月はきっとここを使う頻度がアップすることと思われます。
 

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 さて今回は、前回イメージが良かった「麺屋 翔」で細つけ麺を食うか、はたまた「なんつッ亭」であっさり塩を食おうかと迷ったものの、何となく「玉」に惹かれてしまいました。なぜなら品達限定の「香麺」がデビューしてたのを思い出したから!。やはり限定ってワードにとても惹かれてしまうのです。しかもカレーを意識させるスパイス系ですから、夏にはよくイメージ的には合うかと!。ただカレー系とくれば「白飯で割る」ことを避けられず、どうしてもいつもより食いすぎてしまうオレです。
 

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 ちょっと意識して早めに辿り着いたけど、やはり少しだけ行列が発生。品達ってわりと人気に差がでてしまいますね・・・・。いつもながら中本の人気がすげーんだが。この暑さで激辛食ったら、汗がポタポタ止まらなくなりそうなものだがね・・・。
 

 

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<限定の文句に弱いよね〜・・・マイルドスープカレーエスニック感覚がナイス!>

 実はラーメンも好きだがカレーも大好き。カレーなんて嫌いな人だれも居ないだろうと思ってたけど、結婚してそんな人を見つけた。うちの嫁がそう。理由を聞くと、ぺったりした感じが喉に貼りつくのが嫌なのだとかで、味はそんなに否定していない。あまりにもメニューにカレーがでてこないから、無理にお願いしたら、スープカレーが出てきたっけ。それ以来、我が家ではカレーと言えばスープ。カレーは飲み物な訳です。そんなことを、この麺顔を見てふと思い出します。
 

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 おお!なんともスゲーエスニック感!。スパイス料理専門店「SPiCE Cafe」とのコラボらしいんですが、めちゃめちゃ種類のすごさを感じるスパイス感。中には番茶の葉っぱか!?と思うような、見たこともないスパスが入ってて、妙な歯応えなんて感じたりもします。そしてターメリックをバリバリに感じる鶏挽肉が中央にデデン!と盛り上がっており、これは最後の白飯割が楽しみに思えてくる。
 

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 しかしスープは実はマイルドなのだ!。香辛料のパンチがもっと効いているものと思い込んでたんですが、実際は甘味を十分に感じる清湯スープ。野菜のエキスも十分だし、鶏ガラだけでない魚介の出汁感覚もあったりして、じつに食べやすい仕立てです。この安心できるベーススープがパレットとなり、複雑妙なスパイスの渦が立ち込めている。スパイスも尖っているようで輪郭は大人しめ。これは子供向きでないカレーですな。
 

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 エスニックなようで、どこか中華薬膳のような風合いも感じるから不思議。そんなスープカレーは実は汁が跳ねやすいと思うサラサラ感なので、ここは恥ずかしがらずに紙エプロンをもらい受けましょう。どうも・・・いい歳したオヤジが、幼児みたいによだれかけするのは、苦手なんだが・・・・。



<やや平らかで滑らかなストレート細麺!挽肉を引っ掛けて口へと運ぶ〜>

 麺は旨味醤油そばと同じものでしょうか。やや平らかな形状をしたストレート細麺です。これが実に滑らかでつるつると滑り込みます。加水は中程度で、モチモチというよりクスクスと小気味よく切れ込む感じ。芯が丁度消えた茹で上げコントロールなので、腰つきが滑らかです。
 

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 このつるつる麺が妙なことに挽肉を引き連れてくるから不思議。乾いた部分のスパイスが触媒になっているのか、妙に挽肉感を楽しめる味わいです。とうぜんスパイスの味も滲みやすく、炭水化物の旨みと肉エキス、そしてスパイス風味がよくマッチするのがいいね!。
 

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 調子が出てきたところで、勢いよくズボボボーーーっと啜ると快感!。紙エプロン様々なわけで、飛び散ろうが知ったことではない。しかし、どこをどうすればこうなるのか・・・・啜った瞬間に、挽肉が飛んで、私の顔と眼鏡の隙間に入り込み、レンズの内側に付着!。スーパーな挽肉スローイン



<ピリピリ感少なく肉の旨味と野菜の甘みを引き出すスパイス感!>

 このトッピングが実に不思議感覚で旨いっす。当然鶏挽肉の旨みが芳醇で、各種スパイスの体験したことのない風味の展開が面白すぎるのですが、野菜のような甘味が滲んだ旨みなのです。スパイスの刺激を通り過ぎて、挽肉のエキスを歯で絞り出した後、甘味がそう感じさせる・・・。そして食っていくと、葉っぱの欠片のようなスパイスが歯に引っかかり、また挽肉とそれが絡まる。
 

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 スパイスの知識が少しでもあれば・・・と思うのだが、稚拙なイメージ伝達でもうしわけなしです。 



<白飯をドボン!最終兵器的に旨し!>

 それ言っちゃ・・・おしまいでしょ。ですが、やはり白飯とカレー風味は最高に合うね。実はこれがしたくて、このラーメンを食ったのかもしれません。シャバシャバなカレースープスタイルなので、カレー茶漬け風になってしまいました。当然ライスの方から、麺丼にダイブさえてレンゲでかき回す。狙い通りの雑炊風になったところで、一気に口の中へとかき込みます。
 
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 もう・・・「カレーは飲み物」のように、一気食い(いや一気飲み)してしまいました。偶然となり合わせた他客が、たまたま同じメニューを注文していて、同じように白米セットを合わせてたけど、絶対に同じことを考えているねと、食いながら心の中でほくそ笑んでおりましたー。
 
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 総じまして、「夏気分盛り上げるスパイス麺!まさに飲み物カレー感覚!」言うのが素直な感想。やはり夏はカレーですな!。いや、カレーじゃなくて「スパイス系」と表現してほしいかもでしょうが。スパイスそのものは、新陳代謝を良くするそうですから、ちょっと夏バテ気味な体調には都合がよいみたいです。今年の夏は、仕事上辛くなる見通しだから、ちょっとスパイス系の頻度があがるかも。ちょっとネットで他も検索してみましょう。ラーメンで健康管理して猛暑を乗り切るのだ!。そんな都合のよいことを考えながら、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   忙しく
   猛暑でへばる
   夏バテに


   カレーを飲んで
   エナジー補給




お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3311】Ramen&Bar ABRI -ebisu-(東京・恵比寿) のどぐろ煮干しだしらーめん + クラフトビール Phoenix Juice 〜北陸の小京都感溢れるおもてなし煮干しそば!是非酒と合わせよう!

<金沢気鋭のハイセンス煮干しが関東進出!>
 
 嗚呼、今週はずっと辛かった〜。今まで一度も使ったことの無い筋肉を酷使したような、なんだか胸が張り裂けそうな気分です〜。そんな感じで眠りも浅く、妙に朝早くから目が覚めて、ラーメンデータベースを開け、新店舗情報をまずは確認します(完全にラヲタ脳〜( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) )。そしたら気になる情報があって早速調べてみたら、金沢の煮干しの店が、関東進出とのことではないですか!。私、実は石川県には血縁がありまして、ちょっと只事ではないソワソワ感を覚えてしまいました。もうこうなると、行くしかねぇだろう!。朝飯抜いて、胃袋を整えて臨むことといたしました。
 

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 朝早く起きすぎたので、やることも直ぐに終わってしまったので、早めに訪問いたしましょう。恐らく誰も居ないだろうと思っていたんですが、いや〜既に開店前には、熱きラーメン魂を抱いた方たちが4〜5名お並び状態。うー・・・頭が下がります。行列に連結いたしまして、さて何を食おうか考え始める顛末です。
 

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 クラウドファンディングFacebook を拝見するとそんなことが書いてありました。なるほど〜、リスク背負ってエンジェル達を説得して起業とは、並みのしょぼくれサラリーマンにはない苦労をされてるんですね。職業柄、こう言うのを知ってしまうと、俄然応援モードに入ってしまいます。
 
 
 
<驚愕的旨しのクラフトビール:Phenix Juice>
 
 なかなか恵比寿と言う場所柄に、とても似合った店箱と営業スタイル。おしゃれなバー感覚で、昼間はスタイリッシュに煮干し麺を提供しつつ、夜は基本的にはバーで酒が豊富。酒と麺と言うスタイルで、付近のビジネスマン・ウーマンを取り込むようです。オレの勤務地は、本当に平均年齢が高い人たちが多いエリアだから、久しぶりに恵比寿にくると若い人が多くて驚くね・・・。そんな感じでまずはビール!。といきたいが、オペレーションがまだ十分でない様子で、ラーメン食ってる最中に運ばれてきた次第。あまりにもこれが美味すぎて驚愕。ラーメン食うのを途中で休んで、これを味わうのに集中してしまいました。
 

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 Anglo Japanese Brewing という野沢温泉にある醸造元らしい。この美味さが半端なく、名前のごとくまるでジュースのような明るく芳醇な旨味が広がるとのでびっくり。また900円という金額に正直驚きを隠せないが、値段に見合う味わい。アルコール度数が6.7%と高めで、これもあっての見応えも抜群で刺激もありなむ。正直言って、ここ1〜2年飲んだビールの中で、ナンバーワン的に旨いクラフトビールでした。
 
 それにしても・・・この注ぎ具合がいいね!ほとんど泡がなくて、うすはりグラスの形そのままな見栄え。褐色が深くてこれだけでも味わいの深さを十分感じさせると思いませんか?。ちなみにお隣の方のビールは泡だらけで、ちょっと可愛そうというか、申し訳ない思いをいたしました。まだ注ぎ方初心者マークのバイトさんなのでしょう。頑張ってね。
 
 
 
<パンチを求めてはいけない!昆布出汁すら感じ取る、穏やかのどぐろエキスの甘みを堪能すべし!>
 
 具と麺を別々で供してくれるスタイル。まずは汁麺に集中ですが、これがまた実に穏やかで上品そのもの。人によりパンチがないと言われるかもですが、これにはそういうものを求めてはいけない気がします。トッピングのこげ茶色の薬味は、魚粉感がしたけど明確には駄舌ゆえ不明。ベースの出汁は、これがまた円やかそのもの。のどぐろらしい、ゆったりとした煮干し感がとても印象的です。独特の風味には甘みが十分に感じられ、上品な風味が広がります。
 

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 また「出汁感」が風流で鮮やか。塩気の尖りがどこにもない。白醤油のカエシが全体的に支配していて、のどぐろエキスが広がる中で、どことなく昆布だしすら感じる。そんな淡麗な一面がありつつも、「甘いつゆ」感覚で、するすると何の抵抗感もなく、一気に飲ませてくれます。
 

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麺屋 棣鄂!:多加水の艶やかさと明るい歯応え!ハツラツとした鮮やかなスベりが新境地>
 
 言わずと知れた、京都のカリスマ麺。このブランドだと、全粒が打ち込まれた風流系の中加水麺がイメージなんだけど、こちらは美しい多加水ストレート麺です。このブランドでこんなのもあるんだな・・・と個人的には思う。汁とよく絡むというより、吸い込む。そして持ち上げる。素ラーメンでも十分に美味さが伝わるコンビネーションではないでしょうか。
 

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 前歯の辺りはプツプツと穏やかに切れ込み、この時点でも明るい歯ごたえ。奥歯へと運び込んでプレスすると、クチクチっと安易に潰れて一気に出汁の旨味とグルテンの甘みが合体して旨味が味わる。なんとなく冷しにしても美味そうとなぜだか思ってしまいましたが、それは夏のせいか。まあとにかく滑りが絶品。するするツルツルと滑りがなめらかで、のどごしすら軽く感じます。蒸し暑くても、こんなにするすると食えるなら、暖かい汁麺も悪くないね。
 
 
 
<上品な仕上がりに徹したモモ肉!材木メンマのシャクリとした歯応えと淡麗な味付け!>
 
 実は、一番先に供されたのがトッピングの皿です。おそらくどこかのブランド豚なんでしょう。実に質感の丁寧さが伝わる、薄い桜色の色合いが素敵。脂のさしがとっても少なく、きめ細かい筋肉繊維。歯ごたえには微妙な引き締まりがあり、淡麗な味わいが広がります。これはモモ肉?。いかにも酒のアテに合うタイプですから、上品で淡麗なスープにも非常に似合います。うまし!。
 

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 またメンマがいいね!材木状で凛々しい姿。それでいて歯ごたえが鮮やかで、シャクリシャクリと切れ味が快感なのです。味わいは薄味で素材感を大切にしたタイプ。これも酒には絶対に合う仕上がり間。まだ回転したばかりで日本酒のメニューが準備されてなかったけど、これをあてに日本酒を味わいたい。
 

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 総じまして、「北陸の小京都感溢れるおもてなし煮干しそば!是非酒と合わせよう!」と言うおススメ気取りでございます。バー感覚の店ですが、奥には小さい隠れスペースもあり、小規模な飲み会も企画できそう。まだまだオペレーションには慣れが必要な状況ですが、軌道に乗れば高品質なアテと酒・クラフトビールと、らーめんが同時にいただけるはず。ちょっと間を置いてから再訪問してみたいと思います。その時は・・・地酒をお願いするつもり。ともあれ、ビジネスチャンスはある街だから、ここで頑張って欲しいと思います。そんな応援気分を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   足早に
   加賀の旨味が
   届く哉
 
 
   のどぐろ甘し
   最後のつゆまで
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3310】 メンドコロkinari (東京・東中野) 味玉 ra-men 濃口醤油 + 和え玉ハーフ + ハートランドビール 〜円やか魚介の深みを思い知る!優しく崇高な濃口醤油感!

<大人の夜の過ごし方〜ハートランドビール
 
 最近、週末の楽しみ「ハートランド」が、もう待てなくなってきて、平日宵の口からもう探し求めてしまう。もう下手にビール専門店に行くよりも、ラーメン店で飲んだほうが安上がりだし、オレには小洒落たビアBARなんかよりよっぽど寛げるのです。
 

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 しかしどうも最近ヤサグレ気分が抜けない・・・。今日だって朝はどうも疲れが抜けず気持ち悪くて飯食わず。そしたら昼飯は電車のトラブルに巻き込まれ立ち往生で、ランチタイムを無駄にした。そのまま業務突入。もう午後3時回った頃には腹が減りすぎて手が震えそうでした。もうそれからは執念のみ。定時で退社して、ハートランドを飲みながらラーメンを食らいつくのみですよ〜。もう逃げるように「ベルさっさ(古い言い回し)」して電車に飛び乗りました。
 

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<この安らぎを得るために・・・ハートランドビール
 
 何度も繰り返してしまうが、ここのハートランドは中瓶だから偉い!。だからわざわざ、東中野で途中下車したと言ってもよろしいかと!。まずはとりあえずハートランドだ!。いつもながら、グリーンボトルと大きめのグラス、そして山椒の辛味が効いた浅利のサービス突き出しが、ささっと提供される。もう注いだら写真メモ撮るのも億劫で、まず軽くグラスを空けてしまいましたー。そんな感じで減ったボトルの撮影メモとなってしまいました。
 

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<「濃口醤油」と身構えなくとも円やかな出汁感!麺の風合いとの相乗効果でなお旨し!>
 
 ヤサグレ気分だったのもあって・・・単にビールを追い求めたわけでなく、正直言ってとても蒸し暑かったのだった。なので本当は「冷やしTsukemen 肉ラー油」というのを食べたかったのだけど、昼間で売り切れてたみたい。・・・・残念。と言うことで、今回は「濃口醤油」とさせてもらいました。でもこれも良いかと!。これまで「白醤油」「汐」と食ってきたので、順番的には次は「醤油」でちょうど良い。濃口醤油かぁ〜〜〜って、なんだか少し身構えてしまうのは、ブラックラーメンイメージが少し頭をかすめたから。そんな気分で、ハートランドをやりつつ待っていたら、実はこんな麺顔が運ばれた。
 

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 おおお!醤油ブラウンが確かに濃ゆいが・・・・とても穏やかぁ〜で優しそう〜。多少パンチがあるのかと思いきや、そんな素振りが一切ございません。とても上品なお醤油系でして、いかにも和のラーメンってイメージですね。スープの表情なんて透き通ったようで、しっとりと霞んでいるのが分かります。それなのに表層は油の輪が凛としており、ゆったりと移動するのがとても旨そう。チャーシューもいい色です。色見本で似たようなの見つけたけど、個人的には「#チャーシューピンク」と命名したいといつも仕事しながら思ってる〜。とにかく色彩的にもグッドな印象です。
 

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 見栄えは意表をつかれたとして、さて味の方がどうなってるかとレンゲで啜ってみると、濃口醤油と言う塩気のエッジングは見事に丸められてる。とってもマイルドで醤油味自体が出汁の元ではないのか?と言うほどに、円やかにまとまってます。醤油を舐めて甘みを感じるとは・・・これってこんがらがるね。
 

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 鶏ガラのベースもしっかりとているのだけど、多少色気があってもいいのだよ!?と言いたくなるほど、スッキリとした上品ぶり。そこに魚介系の芳醇な出汁が深く効いていて、全体的な落ち着き感を与えているようです。これは美味い・・・・しみじみと安らぐ。さらにスープに麺の炭水化物からくる風味も後半になると寄せてきて、なんだか味わいが複雑化してきたぞ・・・。この時点ですでにいろんなエキスが調和し尽くして、スープ自体が甘露な味とすら覚えてしまいます。
 
 
 
<加水を感じるストレート細麺は上品な風味!汁の持ち上げと浸透感がナイスなのだ!>
 
 最初の見栄えは、軽く一枚滑り層があって、中心部は風味を感じさせるように思いましたが、実際に食ってみると、加水がやや豊かなストレート細麺。汁を吸い込んでより調和するタイプの麺ですね。食べ始めの部分では、麺の風合いも楽しみましたが、後半以降は、スープを吸い込んだときのグルテンの旨味を味わいます。
 

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 前歯は、プツプツっとリズミカルに前歯で切れ込み、奥歯へと運び力を入れるとクチリクチクチっとあっけなく潰れます。しかしそこでスープが浸透したグルテンが糖化するような旨味を感じ、気分的にはスープも食っているようなイメージです。そう・・・このめんはスープの浸透もいいが持ち上げも程良いのです。なので、レンゲを多少駆使して麺を食うと絶対に美味いタイプです。
 

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<黄金のコンビネーションなる豚ロース肉と鶏胸チャーシュー旨し!>
 
 妙に今回の肉は美味かったのだが・・・上振れだったのか。肩ロース豚肉の風合いよろしく、スープで軽く湿った感じが、いい感じに温度を伝えたような印象。なので噛むと汁が滲み出てとても味わい深かったし、またすごく柔らかい歯ごたえがあってナイス!。また鶏の胸肉はさらにスープを吸い込み、まるでスポンジを絞ったかのように、スープと鶏肉エキスを口の中に放出してくれます。これだけで、飯も何杯も食えるし酒だっていくらでも口にできそう。 
 

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<味玉にハズレなし!まさに甘味の卵黄の味わい〜!>
 
 また味玉が妙に美味かったのでしたー。ひょっとしてMサイズかな。少し小ぶりなイメージですが、LもMも、実は卵黄のサイズはほとんど同じらしく、そうなると卵白のボリュームサイズのみが違いですね。心持ち白身が肉薄なのが分かるかもしれませんが、それだけに卵黄の味わいをいつも以上に大いに感じます。とにかく円やかな甘みを保つ出汁がじっくりと浸透している・・・・。まさしく甘露な熟成と言える卵黄の濃厚さが旨し!嗚呼、今夜の味玉もハズレなし!
 

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<和え玉:魚介のエキス感が高めで焦がしネギの風味で爆食い!>
 
 中瓶ビール一本空けて、ラーメンをしっかりスープまで完食し、結構腹パンだったのです。しかしこの日初めての食事だったもので、うさを晴らすべく和え玉を追加しました(ハーフだけど)。見栄えはよくある和え玉風貌ですね。黒いのは焦がしネギ?のようで、風味豊かでタレとも相性良いです。魚粉もあるからだけど、全体的なタレの味わいは魚介の深さが先行。改めて、和の印象が高いお店なのだなと再認識いたいしました。
 

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<和え玉:本当に同じ麺なのか!?と見紛うクツクツ〜なキャラ変貌!>
 
 本当に、さっきまで食っていた汁系のラーメンと同じ麺なのか!?と思うほど、パツパツさがとても気持ち良く、麺風味をストレートに感じます。これが、焦がしネギ(だよね?)と魚粉が絡んで多少スカスカしてる。そこを大いに食うと薬味の芳醇な旨味と、麺のシンプルな風味が合わさって、また別のうまさに昇華しますな!。これは、変に汁を垂らして混ぜ混ぜを良くすることなく、汁少な目でコペコペとかきまわしてから、食うのがよろしいでしょう。鳴呼、後になってまたビールが欲しくなってきた。腹一杯なのに、これだけは別腹・・・・。
 
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 総じまして、「円やか魚介の深みを思い知る!優しく崇高な濃口醤油感!」と言う感覚でして、醤油ラーメンのバリエーションの奥深さを、今更ながら思い知った次第。今後はハートランドに釣られなくとも、着実に食いにまた来たいと思えてなりません。その一方で、東中野ならこれまで「好日」の醤油で満足していた自分が、「かしわぎ」と「kinari」で迷いがますます深くなる〜。嬉しい悩みが多いのはいいねー。またオレのヤサグレ気分を癒してくださいまし。そんな感謝の気持ちを忘れる前に、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   朝昼と
   忙殺ムードを
   生き延びて
 
 
   喉越す泡
   命をつなぐ
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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