ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3321】 柴崎亭 (東京・つつじヶ丘) 山椒の塩そば[痺れない] + アサヒスーパードライ生中 〜隙がないどころか・・・完璧!

<微妙にブームを感じる山椒ラーメン!元祖はここ!!>
 
 最近、妙に山椒のラーメンが注目を集めているように感じる、私の肌感覚。それで思いつくのは、やはり「柴崎亭」でしょう。ここは、移転前「柴崎駅」界隈にあった頃から、しっかりと「山椒そば」としてメニューラインナップされていたという記憶。ただ、「塩煮干そば」が旨すぎてそっちばかりを食っていたので、今回はちょっと元祖と思われる一杯を求めて食いに出かけてっみました。
 

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 Lester Young のサックスが心地よく流れる店内。以前はミスチルがガンガンと流れていたイメージですが、「NO RAMEN, NO LIFE, NO MGC」とプリントされた店のオリジナルTシャツにもある通り、BGMにもこだわりが見られます。もうオッサンもいいところな私ですが、ジャズは疎い・・・・。でもこの心地よさは何だ! 後からアマゾンか iTunes を探ってみたくなりました。
 
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 この日は、汁なしの限定が提供さてまして、私以外全員それを注文。見事なSNS連携。かなり旨そうで激しくそちらに誘惑を感じましたが、初志貫徹で「山椒の塩そば」をいただきました。
 

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<完全に凍ってる中ジョッキ!夏はこれに限る!>
 
 嬉しすぎるぜ!この凍りきったジョッキでの提供は!週末はハートランドにこだわるオレですが、今回のスーパードライは妙に旨すぎ!。こんなに旨かったっけ?スーパードライって・・・・舐めてた私をお許しください。アサヒビールさん。ちなみに昔就職活動で落ちた会社なのよね(爆)。
 
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 この泡の盛り上がりと、泡とビールの配分の良さ。ラーメンだけでなく、ビールの注ぎにもテクニックとこだわりを感じてしまうではないか!ちなみに、ものの2分で空けてしまいました。
 

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<和山椒が出汁へと化した崇高な塩出汁!ただ唸るばかり!>
 
 こちらの山椒へのこだわりは面白くてさすがは元祖!。「山椒の塩そば」には、「痺れる」「痺れない」の二種類があってどちらかを選ばせます。山椒とくれば、痺れること前提と考えがちですが、ひょっとして山椒の種類によるのか?。アンチテーゼな感じがする「痺れない」方を今回はチョイスしました。それはこんな麺顔!
 

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 どっひゃぁ〜〜〜、この琥珀色した透明度!真夏に11月の誕生石トパーズ色の風が吹くって感じ!ものすごい清涼感ですよ。これだから柴崎亭はすごすぎる。こんなのを一昔前はワンコインで提供していたのだから、パワーとレベルを感じます。本当に丼の底がはっきりと見える。しかもこの丼がとても洗練されていて、非常に薄い陶器。何がいいかというと、丼に口をつけたときのキリっとした感覚がいい!。たかが丼の口当たりに、味との相性を意識させる。素晴らし!。
 

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 問題の味わいですが、一口すすっただけで、感動してしまいました。もはや山椒が出汁へと化しております。嗚呼生まれの京都を思い出す・・・。昔の京都の街中にあったうどん屋の出汁は、山椒が風味だけでなく出汁にまで滲んでいて、ここが普段家庭では出せない味だった。お袋が作ってくれたうどんより美味しいと言っては、少し悲しませていた幼少期だった。そんな憧憬が浮かぶほど、私には昔慣れ親しんだ味覚に直結してしまいます。見た目からは、山椒の粒とか片鱗を感じ取れない。だけどオイルに染み込んだ山椒の風味が、塩だれにふわっと溶け込んでいる・・・そんなのが分かる味です。
 

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 しかし淡麗系だけの味わいといえばそういうわけでもなさそう。何となく色気を感じます。ベースは鶏ガラの清湯がさっぱりとしているが、魚介も滲んでいるはず。そこに鶏油の色気が少しさしており、丼からゴクゴクとスープを飲み干した後には、口の周りには油のようなのが貼りつく。全くしつこくないのだが、さらりとしたオイル感もあり、それが豊かなコク、食べ応えに通じていますね〜。それにしてもこれは凄いな・・・改めて今、レビューをまとめているだけでも味の感動が蘇る。
 

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<博多系に匹敵するクツクツ低加水ストレート細麺!麺線の見事さ!>
 
 柴崎亭と言えば、麺線の美しさ。今回もお見事です。麺は博多麺に匹敵する極細タイプで、加水も低い。物差しか定規にも使えそうなほど、真っ直ぐな麺が綺麗に折りたたまれており、崩すのが躊躇われるほどです。前歯を当てて見ると、しっかりと芯の存在が感じられる。クツクツとした歯ごたえが小気味好くリズミカルに千切れます。その瞬間からふわっと放たれる粉の風合いが、スープの風味に混じる。奥歯へと運びこみ束になったそれをプレスすると、クシクシと微かに音を立てるような感じで潰れてゆく。ここでより一層、粉感とスープエキスの旨味が一体化します。
 

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 また極細系ストレートだから、自ずと麺と麺との間に毛細管現象が発生し、スープの持ち上げが大変よろしい。乾いた麺感覚に滑らかにスープが浸透しますので、滑らかなザラつきを覚えつつもスベりはなかないい感じです。薬味など引っ掛けることもなく、本当にスルスルとライトに啜り切れる、上品な感覚が素晴らしい!。
 

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<まさしく叉焼!古きの中に新しさを知る崇高な肩ロース肉が素晴らし!>
 
 またチャーシューが相変わらず旨い。昨今、低温調理のレアチャーシューが花盛りな東京のラーメン界。なのにこちらは古きを思い新しきを知ると言った、昔ながらの「叉焼」です。吊るしの感じで、周囲には軽く食紅が施され、カットされた断面の輪郭を彩ります。味わいは薄味が深く浸透している感じで、肩ロース肉の赤身と脂身の配分もよろしく、噛んで旨さが生まれると言ったもの。決して固くはありません。自然な顎の力で繊維が解け砕ける。そこを奥歯で何度か潰すと、肉に染み込んだ塩気と、脂の甘みが渾然一体となって旨さを改めて知ります。
 
 

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 総じまして、「隙がないどころか・・・完璧!」と言うしかないですな今回は。本当にどこを取ってもハイレベル。毎週毎週、素敵な限定麺を繰り出す才能も素晴らしいが、こういうパワフルで崇高なデフォルトがしっかりとしている。今回頼んだ生ビールだって素晴らしかったし、本当に隙が見当たらないのだわ〜。ちょっとこれから、訪問間隔を短くしないといけなくなりそう。山椒そばの魅力もさることながら、全てが素晴らしいのだから・・・。そんな感動を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつもの通りに締めたいと思います!。
 
 
   休日に
   癒しと刺激
   求めけり
 
 
   山椒ピリリ
   和む快感
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeにまとめてみました!
 

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