<暑いと辛いの欲しくなるのはなぜか?>
こうも暑いとやっとれん・・・。先日は「冷やし系」を追い求めましたが、今日は「辛いもの」を欲してしまう!。何故なんだろうね。きっとオレ自身が、ドMな体質なのだろうと思っていた。だけど、人に聞いた話だと、辛いものを食べて、発汗作用を活発にさせることにより、体温を下げるためなのだとか。決して暑くてヒーヒー言っているところに、辛いもので更にヒーヒー責められたい・・・というのではなさそうです。
ちょうど昼飯タイムに入ったところで、蒲田はどこに入っても混雑してそう。それなら一駅づれて見ようと、多摩川線か池上線かで迷った。だけど、「矢口渡」へは行ったばかりだし、順番で行くと「蓮沼」になる。ここでピン!ときて、確かあの店に辛いラーメンがあったよな・・・・ってな流れを思いつくと、すぐに実行に移します。こういう行動力をもっと仕事に発揮できたらいいのにね。
入店時、先客ゼロ状態。ちょっと寂しいと思ってたら、あと客がノソノソと二人入って来て、緊張感が崩れます。一人営業のお店だから、まだメニューラインナップがシンプルだけど、もっと流行ってバイト雇えるくらい早くなるといいね。そしたら限定などでてくるかな・・・。お目当ての「辛いそば」はすぐに決めたんだが、朝飯食い過ぎてちょっと微妙な腹の具合。麺の大盛りがない分、ライスを付けるかどうかで迷ってたところ、釣り銭が出てしまったので、まあ今回は抑えておこうと、この一杯に集中することにしました。
<煮干甘さにじっとり広がる辣油の辛さ!山椒が想像以上にハードパンチャー>
お冷はセルフ。宅配型のミネラルウェーターを自分で注ぎますが、ちゃんとこだわってコスト掛けてるんですね。こういうお水は、残すの勿体無いので、自分が欲しい分だけ汲むこととしましょう。そんなことを思いつつも、結果として辛かったから、余計に水を2杯半ほどがぶ飲みしてしまいました。そんなことをさせた一杯は、こんな麺顔でした。
おおお!遠慮のない真っ赤な威嚇!じっとり感が全体にありつつも、どこか和やかで素朴さも感じさせる雰囲気。辣油のレッドがシャープに突き抜けている部分と、素朴に溶けている部分とが見え隠れします。また山椒の盛り付けもちょっときになるとことで、刺激的には和風な辛さなのかと、心構えをしてしまいます。
レンゲを差し入れると、すーっと表層の辣油が左右に分かれ、下地のスープが顔を出す。それがなんとも煮干しっぽい雰囲気を醸し出します。色合いもそうなのだけど、どこかしらザラつき感があるようなイメージ。しかしこれが山椒の粉とダブるところがあって、判別がつきにくい。
味わうと一気にイメージが変わる。ベーススープがほのかに甘いのだ。しかも魚介系、煮干しを連想するが、ニボニボとした苦味は皆無。鶏ガラ豚骨よりも、魚介が先導する味の広がりです。そこで余裕を感じて、ゴクゴクと飲み始めると、手痛いシッペ返しをくらう。ピッキーーーン!と辣油のキレが一気に攻めて来るのです。こりゃ立て直しだと、一回休んでお冷を頂き体制を整えます。そして次に本格的に味わおうとしたら、山椒が鼻腔の妙なところに貼り付いてしまって、思わず噎せてしまった・・・・。またお冷をいただく。山椒には強いはずのオレなんですが、弱い部分に貼りつかれて、苦労した流れです。
しかしこれは、絶対に飯割にすると美味いはず!。二種類の味わいが、きっとライスの炭水化物感で、絶対にいいように中和させて、旨味を高めるはずなのだ!。しまった・・・スープをほぼ飲みきってから、思いついた次第。
<汁の吸い込み感が嬉しい中加水ストレート細麺!辛さを貼り付けながらスベる!>
芯を感じさせない茹で上げコントロール。それでも内と外で感覚が微妙に異なる、腰つきです。中からやや多に傾いた加水感かしらん。前歯のあたりも小気味好く、プツプツと難なくリズミカルに千切れるし、スープの辛甘さとマッチした風合いです。奥歯でプレスすると、それがもっと明らかに感じられ、辛さと甘さを咀嚼でグルテンと一体化させて食い続ける・・・。
滑りがとてもいい。よく麺と麺とが揃うので、スープの持ち上げも非常によろしい。このため、スープに浮遊した山椒の粉を異様に付着させて行きます。これをいつもの感覚でズボボボボボボボーーーーっと強く啜ったものだから、鼻腔に残った山椒のカケラと異様に呼応して、また噎せる(爆)。まるで小谷勢と朝倉勢に攻め立てられた挟み撃ち感覚。山椒金ヶ崎の戦い・・・。
<王道コンテンポラリーな二種チャーシュー!テッパン級に安定度高し>
鶏胸肉と豚肩ロースのチャーシュー。全体的にどこか素朴と感じていたのに、ここだけはコンテンポラリーなニュアンスです。鶏側にもられた山椒は、肉繊維のスキマまで入り込んで取れないが、それが微妙な風味となってむしろ美味かったりします。淡白で上品な肉味が、辣油に塗れ、山椒でパワーをもらい、旨さとしては白飯よりビールを欲してしまう感じかも。また、豚肉はしっかりと歯ごたえが楽しめるタイプで、咀嚼で脂身の甘さを感じ、赤身の旨味に織り込ませてゆくようでとても旨し。
総じまして、「唯一無二で初めてなのに、何故か懐かしさ溢れる辛そば!」と言う感覚でして、妙にくせになるかもです。これはやはり、ご飯割が絶対に合うはずで、近いうちにリベンジするかもしれません。「甘さと辛さのハイブリッド」さもありながらも、「素朴とコンテンポラリーの融合」も感じ取れる一杯。更に磨きを掛けていただきたい次第です。また、暑い日を狙って食いにくるかも・・・。そんな、次回への期待を膨らませながらも、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
蒸し暑く
身体あちこち
燃えるよう
敢えて食いたし
ホットな汁そば
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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