全く暑い日が続きます。外出中に用事を済まし、慌てて日比谷線に乗り込み中目黒から東横線へ・・・・。昼休憩が、休憩でなく 移動時間に化けてしまってます。しかしここで飯を食わねば、いつ食えるかわからないスケジュールだったので、思い切って中目黒で途中下車です。この駅周辺は宿題店もまだ多く残っているのですが、そう余裕があるわけでもなく、新規開拓と駅近、そしてあっさり系ということで、チョイスした結果は「阿夫利」さんとなりました。嗚呼・・・もうあっさりしたものしか食えんと思うので、「塩らーめん」で「淡麗」ということに。これがまた今回は絶妙な選択だった次第です。
【スープ:円やか・・・香ばしさ・・・落ち着き感・・・が織りなす塩清湯と香味油】
<穏やかでクリアーな塩スープ!鶏の旨味に仄かな・・・香ばしさ滲む>
配膳の瞬間、煌めいた麺顔にさすが「阿夫利」と思えるコンテンポラリーさを感じます。若いスタフがキビキビと厨房内で動く空気感も、なんだかこの一杯に乗り移ったかのような質感を与えますね・・・。透明感あるスープなのに、濃ゆさをなぜか感じる理由かも。ゆったりとした油の輪がうごめくのは鶏コクか?実際に味わってみると、じんわりと染み渡るような淡さなのに、旨味が深いと思います。嗚呼、これまで暑さでへたっていて、食傷気味な胃袋でも、するすると違和感なく飲み干せます。
またクリアー鶏コクの味わいと同時に、鼻孔をくすぐるほのかな香ばしさ。香味野菜系のフレッシュさが微妙に香ってきて、意識すると途端に消え失せるような淡さです。どこかで食った覚えがあるのだが思い出せない。ネギ油という単純なものだろうか、それともエシャロット・オイルの清涼感か・・・それは私の駄舌では判別不明。なかなかシンプルに見えてコンプレックスな味の建付けです。
<しっとりした落ち着きも感じつつ・・・節か昆布か和出汁の円やかさ>
まだこれだけでないかな? コンテンポラリーなスープなのだが、妙に和風の落ち着き感があふれると思えてしまいます。魚介!? と思えどいつもとちょっと違う。煮干しの風合いというより、節?いやいや昆布?? 昆布系乾物がしっとりとひかれている感覚が、円やかさをさらに磨きをかけ、そして全体を落ち着かせるよう・・・。日本人ならこういうの旨いとおもうよね〜ってな旨味の仕上がりです。
【麺:流麗さが際立ち、クツクツ歯ごたえが印象的な極細ストレート麺】
<美しさを感じる整った流れがナイス!クツクツ感じさせる極細麺>
ZUND-BAR を思い出しながら食い続けておりました。同じ感覚でひたすら食い続けます。一言でいえば、極細クツクツ麺!前歯の当たりがとてもナイス!卵白入ったような密度感ありますが、博多麺ほどに低加水というほどでもない。またどこまでもパラレルに感じさせるストレート麺の流れがとてもきれいです。見た目も味わいも美しき哉。前歯でクツクツ感じさせた麺は、束になって奥歯ですりつぶしを受ける間際には、淡くクッシリと低反発で感じさせてくれます。
<角麺が箸リフトとたびにまとまる!束になってのど越しもキッパリとシルエット残す>
角麺というのがまたすごく良い。箸でリフトするたびに駒が揃うようにキレイに揃う。それがまた舌触りをシルキーに思わせつつ 、スープの持ち上げ度にも貢献しているように思えます。角が丸まっていないようにも思える。このため、舌触りや内頬を駆け抜けるタッチ、のど越しのシルエットなど、絶妙なキッパリさを与えてGOOOOOOOD!いやはや・・・参りましたわ・・・・。
【具:手間を惜しまないところを感じて、これがまた旨さに響くような感覚:チャーシュー炙り】
<バラ肉炙りが薄味ながらも香ばしく!肉のうまみを感じくどくなし>
少し懐かしさを覚えるばら肉ロールのスライスチャーシューです。しかも、厨房での炙り台で一枚一枚、注文に応じて炙りを入れる丁寧さです。脂身がしっかりと認められる分量で、炙りで焦げ目が入った部分が異様に旨し!!! 醤油ダレというより塩気で食わせる香ばしさでしょうか。これは無限大に何枚でも食えそうです。肉質部分は程よい歯ごたえ感もありますし・・・。余計な脂が落ちた安心さもありますね。見た目以上にクドくない。
<ナチュラルな卵黄の甘さ・・・緩い芋ようかんの様は半ペースト状>
味玉○○らーめん、というのがないのね。デフォルトで半玉入っているのが非常にうれしい!しかしその一方、味玉ひとつ追加しようと思えば180円・・・・。これは、少し追加するのにためらいがありますね。ちなみに追加トッピングは、チャーシューを頼んでいる方はおられましたが、味玉の追加コールはなかったように思えます。食うと白身にはじんわりと染み込んだ塩ダレ感あり風味よいプルプル感。卵黄は塩気が染み込んで甘味を醸し出す。芋羊羹がゆるくなったような茹で上げがまた円やかに舌の上にまとわりつくのを、塩スープで洗い流して、旨味を二度味わうといった感覚。
またメンマは、短く細いタイプです。薄味系でコリコリとした歯応えが、おつまみ的に旨いです。水菜は・・・・麺によく絡んでフレッシュな香味とシャキシャキとした歯ごたえを感じさせて清涼感を与えますね。海苔は意外に肉厚タイプでしっかりとした風味を残して旨かったです。
総じまして、「都会的・・・・スタイリッシュな清湯塩ダレ!女性も気兼ねなく食える一杯」と言えましょう。味わいがキレイ。 これは女性ウケもいいと思えますし、店の雰囲気も実にスタイリッシュでいい感じです。カップルでも、女性一人でも入りやすいし 、スタフが若くて接客もとても丁寧です。お昼すぎに伺ったけど、ちょうど満席で入れ替わり立ち代りで回転して、安定した人気ぶりがいい感じ。また通し営業ということと、早朝5時までの営業ということで、しこたま飲んだあとの〆ラーとしても活躍しそうです。そんな若い方が多いなか、汗だくなオヤジが混じって食わせていただきましたわ・・・・・。なので詠います!
暑すぎる
昼間の移動
汗だくで
ミネラル不足
塩ラで補給
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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