ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1597】 阿夫利 原宿店 (東京・原宿) 塩らーめん・まろ味

 ひたすら、ただひたすら「透明度が高い塩ラーメン」を食いたいと思えて来たこのごろ。冷房がキツイ部屋に居過ぎたせいだろうか、外へ出てクソ暑いなかを歩くが、冷しを食いたいとは思わなかったこの日。なんだか、猛烈に先日のプチ・ラーメン紀行を思い起こします。本厚木・七沢の「ZUND-BAR」のような一杯が食いたい。・・・・こうなったら都内では「AFURI」だよな。てな衝動に駆られてひたすら地図アプリで検索するが、皮肉にも一番近いのは原宿店。なんだ・・・最近行ったばかりではないか・・・。最初に断っておきますが、先日の「ラーメンゼロPLS」との連食ではありません。









 原宿駅からテクテクと北方向に緩い坂をあがると、竹下通りとは違ったやや雰囲気の箇所があり、そこに阿夫利があった。中途半端な時間帯であっても、そこそこ先客がおられて、安定した人気ぶりがうかがえますな。やはりここは原宿だ。厨房スタフも若くて丁寧な元気さに溢れるね〜。好印象! ちょいと今回は、初体験の「まろ味」をチョイスしてみました。


  


  










【スープ:まさにコンテンポラリーな鶏油、そして生真面目さが映える清湯塩ダレ】


<透明度ある清湯鶏ガラに、香味野菜感じるまろ味油がしっとりキマる!>


 まず、本音を打ち明けると・・・今更ながら「阿夫利」にハマッってしまった。いや・・・先日行った「ZUND-BAR」での感動が尾をひいている。「阿夫利」は以前、恵比寿でも実食済で、どんな味わいなのかも分かっていたはずなのに。どういう訳か、今頃になって、こういう一杯が好き!と思えてくるから、味の趣向というのは分からんもであります。もっとも、オヤジになり過ぎて、重い物を食えなくなってきたという変調もあってのことなのかも・・・・。ま、どうであれ、素直に今はこれが好き。







 いつもこの系統では「淡麗」を選んでいて、今回は「まろ味」に変えたのも味の琴線に触れた。「まろ味」は鶏油の量を少しだけ多めにしただけなのだそうだが、いやいやどうしてどうして・・・これでも巷では立派な淡麗で通用しますぜ。しかも味わいが薄くない、円やかなる淡麗という感じ。食傷気味でもスルスルと胃のヒダに染み入るような、ナチュラルな深みと広がりを感じる次第でっせ・・・・。


 まず鶏ガラがクリアーで旨味がキレイ。旨味がシャープのようであり、円やかなる塩ダレの効果もあって落ち着く動物感といった風合い。透明度に煮出しの丁寧さを感じますし、そういうところに雑味の不介在を認識できますね。豚のエキスもあるかないかの仄かな感覚。豚骨というより、豚肉の汁といった感覚だろうか・・・。肉の味自体が感じ取れる薄味なカエシが、よりナチュラルと食べてを連想させますな。


 さらに、この香味野菜エキスの風合いが心憎い。「ZUND-BAR」でも感じた風合い。最初は生姜かネギ油かと単純に思っていたのだが、エシャロット・オイルのような華やかさを連想してしまってからは、それが頭から離れない・・・・。しかし、食べ進めるとエシャロットとは大げさな用にも思えて来て、ネギ油のような気もする。焦がしではない。鮮度風味を感じるフレッシュなる香味が、私を惑わす、そして酔わせるね〜。









<スッキリした節系の感覚と昆布の旨味を感じて落ち着くスープ>


 そしてこのスッキリ感は、やはり魚介エキスのあっさりさがよく響いていると思えるのです。しかも魚介自体がすごく淡麗。煮干しの甘さなどは感じず、どちらかというと・・・・仄かに節系のコク、そして、このじんわりと優しく響くのは昆布のエキス感かと! この魚介系淡麗極まる塩ダレが、この落ち着き感のすべてですな。昆布のエキス感じつつも、コンテンポラリーな仕上がり。これは、香味油の野菜薬味の風合いと馴染んでいる証拠か否か・・・・。












【麺:しなやかそうな極細麺が、クッシリ・きっちりとキマる!】


<極細クッシリストレート麺がビシッとキマる淡麗さに酔う>


 恵比寿、本厚木(七沢)と同様な一杯を食って来て・・・同じような極細ストレート麺を感じるが、今回が一番クッキリ感がある歯応え感でありました。クツクツ感が程よい感覚。されど芯を明確に感じるほどでもない。熟成感ありつつも、グルテンのフレッシュ感も味わえるようなフィーリング。正直旨かったのだわ。店に入るなり券売機で大盛りボタンを探したけれど、オプションで「真空麺」なるものを見つけた。正直言って選ぶのに少し揺れたが、デフォルト麺の素晴らしさで私は十分満足ですよ。ピントがあった淡いクツクツ感。見た目が白くてシルキーな見栄えで上品。やはり、「阿夫利」はハイセンスだね〜。









<熱だれに思いのほか強いかも?凛々しさ感じるスベリ感>


 か弱い極細麺のようで実は、芯の強い女性のような凛々しさがあります。ややスープを吸うのは仕方ないというか、予定調和な部分で好きなのだが、最後まで汁吸って腰が弱くなるような熱ダレがなく、程よいしなりが持続するような感覚。スープの持ち上げも良いし、舌触りや内頬の感覚、のど越しなど、きっぱりとしたシルエットを感じる啜り心地。カウンター席を見回すと・・・晩飯としては少し早い時間帯なれど、女性比率が高く、これまた凛々しいビジネスウーマンがちらほら。麺もどこか都会的だと感じたけれど、すする客層も都会人なわけだね・・・。







【具:このブランド系統らしい・・・香ばしさをアピールする仕上げ炙りがナイス!】


<炙りの感じが邪魔になるどころか、香ばしさの複雑さアップで旨し>


 チャーシューの炙りにはこだわりを感じる。というのはカウンターが大きな「コの字」になっていて、その中の厨房の中心に炙り場が備わっている店の作り。そこでジュージューとさくっと煙を立てさせて、麺顔へ配置される。もう体験済とは言え・・・スープの香味に炙りの香ばしさがプラスされて複雑感が増し、香ばしさの厚みが増す。邪魔にならない。旨さのみ相乗されますね。肉の味付けも塩味系で薄味。飯と食うより、酒の共につまみたい。ビールを追加しようと思ったが・・・・・600円オーバーなのでさすがに気が引けた。








<やはり、良い味玉はハーフにしてもプレゼンスあるね〜>


 味玉追加が180円だったので躊躇して止めたが、ハーフがデフォルトでのっているなら、個人的には止めといて正解でありました。しかし、半分だけとは言え、しっかりとした上質な味玉なので、寂しさを感じさせないプレゼンスを感じました。緩い芋ようかん状のステータスですが、塩ダレ系の味わいは深く染み込んでいて、白身はややハードなプルンとした感覚を残しながらも、黄身はネトリと舌にへばりつき味わいを余すところ無く!よしよし、でかした味玉。


 その他、メンマは短め&細めなコリコリタイプでこれも想定内。水菜は茎が旨いね。麺と同じ細さでよくからんで歯応えにアクセントとフレッシュ風味を醸し出してGOOOOD! 海苔は大衆的なサイズ感と長方形だが、肉厚で汁に浸っても崩れるところは一切なし。風味感もキープでありました。













 総じまして、「すぐにでもまた食いたくなるハイセンス塩ラー」といった感覚。これなら毎日食っても良いと今時点の感覚であり、心は既に次回訪問で何をチョイスしようかと気もそぞろ状態であります。こりゃ、ハマったね〜。定番と言われる名店、もう一度ゆっくり巡り直しても、同じような感動が待ち受けているのかもしれない・・・・。などと考えていてふと気づく。あれ?オレって体調悪かったんじゃなかったっけ??(笑)。胃袋と気分というのは、コロコロ変わるもんであります。なので詠います!




   夏バテか
   胃もたれきつく
   優しさを



   求めて塩汁
   病忘れる



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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